滋賀報知新(ニュース)平成14年3月23日(土)第13018号

八日市勢 2回戦へ 4チーム進出

第14回長山杯少年野球大会

県内外から32チームが出場
=あす決勝 きょう4強決める=

(湖東・八日市市)
 吉沢体育振興事業団(吉澤澄雄理事長)主催の「第十四回長山杯・春季少年野球大会」(滋賀報知新聞社後援、凸版印刷エレクトロニクス事業部、日本少年野球ボーイズリーグ・オーミボーイズ協賛)は二十一日、今にも雨が降り出しそうな危うい天候の長山公園グラウンド(八日市市上大森町)で開幕し、一回戦十六試合が行われた。
故深田名誉会長に代わって始球式を行う長男・正則氏

 ちびっ子野球のシーズン開幕を告げる大会には、地元八日市の六チームを含む県下三十一チームに三重の一チームを加えた総勢三十二チームが参加し、新六年生を先頭に各チームの冬場に鍛えた力と技が生み出すハッスルプレーに期待が寄せられた。

 好ゲームが続く一回戦では、初戦を制した十六チームの中で八日市勢の玉緒レッドスターズ、中野チビッ子クラブ、御園スカイラーク、八日市ビクトリーの四チームが地元の強味を遺憾なく発揮し、二回戦への仲間入りを決めている。

 今大会は、大会名誉会長を務めた深田正治・滋賀報知新聞社長が去る一月、惜しまれつつ帰らぬ人となったことから、こよなく少年野球を愛した深田名誉会長の生前をしのび、二度と姿を見ることができないグラウンドに別れを告げる追悼大会と化した。

 故深田名誉会長の遺影が見守る中で行われた開会式で、吉澤大会長(同事業団理事長)は、涙をこらえ「偉大な人物だった」と振り返り、同市立玉園中学校ブラスバンド部が演奏する行進曲に乗り入場を果した五百人の選手とともに、布引丘陵に眠る墓前に向かって黙とうを捧げ、これで「最後の別れとしたい」との開会宣言で第十四回大会は開幕した。

 亡き社長の後を受け継いだ娘婿の富田正敏・滋賀報知新聞社長は、野球を通して「自分に責任が持てるプレーを身につけ、社会に通用する精神を養ってほしい」と出場選手を励まし、少年野球に情熱を燃やした義父の面影をしのんだ。

 来賓の中村功一市長は「スポーツだけでなく文化、福祉、観光、商工発展など、多くの面で功績を残された」と亡き深田社長をたたえ、志井弘議長の「失敗を次のプレーに生かす努力を」とともに村田利子市議、中村文幸教育長らの激励を受け、八日市ビクトリーの横田智主将が出場三十二チームの団旗を従え「元気いっぱいプレーします」との選手宣誓を行った。

 故深田名誉会長の長男・正則氏の始球式で試合が始まった初日は、四ゾーンに分かれて一回戦十六試合を消化し、新六年生チームが展開する実力伯仲の激戦で、冬場に鍛えた力と技が明暗を分けた。

 二日目(二十三日)は一回戦を勝ち上がった十六チームが四強入りを目指し、最終日(二十四日)に準決勝、決勝、三位決定戦を行う。両日とも試合開始は午前十時。二回戦の対戦チームは次の通り。

 【Aゾーン】八日市ビクトリー―秦荘スポーツ少年団▽玉緒レッドスターズ―八幡スポーツ少年団▽中野チビッ子クラブ―能登川南スポーツ少年団▽多賀少年野球クラブ―長峰少年野球クラブ

 【Bゾーン】綾野ガッツ―石部南スポーツ少年団▽水戸スポーツ少年団―岩根スポーツ少年団▽御園スカイラーク―甲南第一ウイングス▽和迩野球スポーツ少年団―関スポーツ少年団


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とわの別れを惜しむ追悼大会
故深田正治名誉会長を偲ぶ
=第14回少年野球「長山杯」=

遺影を前に在り日を偲ぶ吉澤澄雄大会長
(湖東・八日市市)
 吉沢体育振興事業団(吉澤澄雄理事長)が主催する第十四回長山杯争奪・春季少年野球大会は、名誉会長を務め大会を支えてきた故深田正治・滋賀報知新聞社長の追悼大会として開かれた。開会式では功績をたたえる大会関係者はじめ、参加三十二チームの選手五百人とスタンドから見守る保護者らを前に、これまでと違う緊張感が漂った。

 「今大会は、去る一月にお亡くなりになりました深田正治大会名誉会長の追悼大会でもあります。深田名誉会長は、吉沢体育振興事業団が催します『春の長山杯』と『秋の1・1・3平成杯』に後援を願っております滋賀報知新聞社の社長でありました」

 「遺影の右側に立っておられるのが長男の深田正則氏であります。遺影を支えておられますのは秘書として長年、社長を支えてこられた杉田勝子さんであります。亡き大会名誉会長に代わり、お二人が遺影とともに入場する選手をお迎えいたしております」

 今大会の開催趣旨を表すアナウンスが会場に流れ、吉澤大会長(同事業団理事長)は、長年の間柄を振り返り「深田さんの死を信じたくはないが、最後の心のけじめとして今日を本当の別れにしたい」と、選手とともに黙とうを捧げた。涙をこらえたは開会宣言(別掲)は、会場に集まった人々の心を強く打ち、グラウンドに迫り来る雨さえも寄せ付けなかった。

 深田名誉会長の遺影がにらみつける試合会場は、雨が降りそうになってはとどまり、開会式当初の強い風も昼ごろには治まって、プレーするチビッコ選手やスタンドで声援を送る保護者らにとって、暑くもなく寒くもない絶好のコンディションに恵まれた。

 全国的に強風が吹き荒れ雨模様の中で、長山グラウンドだけは心配をよそに、降雨もなく天候に恵まれ、大会関係者から「さすが深田さん。公園いっぱいに大きな傘をかぶせてくれはった。野球少年の思いが通じた」と、予定通りの日程消化に喜び、生前の姿に花を咲かせ死を惜しんでいた。

故深田正治名誉会長に捧げる
吉澤澄雄大会長の開会宣言


 開会の前に少々お時間をいただきます。すでにご承知だと存じますが、平成元年この大会誕生の時より、ご支援いただいてまいりました滋賀報知新聞社社主・深田正治様ご逝去、とわの別れとなりました。

 今は静かに、その御霊は布引霊園の高台にあり、必ずや私たちが居るこのグラウンドを見守っておられることと思います。私自身おじゃまする日もそう遠い話ではありません。二十一日という日がこれほど深くかかわりを持つ、この日、この場所、生涯忘れることはありません。

 振り返れば昭和三十四年お出会いして四十有余年、さまざまな思いがよみがえり、尽きることはありませんが、野球というスポーツを通し私たち仲間は、今日を本当の別れの日とし、ご配慮いただきました数々を決して忘れることなく、次の世代に引き継いで行きたいと思います。

 どうか皆さん、師の偉大なる足跡と限りなく送り続けていただきましたエールに対し、深甚なる哀悼の意を表し、一分間の黙とうをお願いしとう存じます。どうぞご霊園の方向を。

 ……黙とう……。ありがとうございました。元の位置にお戻り下さい。それでは、第十四回春季大会「長山杯」の開会です。


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新指定国宝・重文

遠山文部科学大臣に答申

創建時からの永源寺文書
=完存壁画、北斗九星図=

為衆僧御時料分山上
郷内熊原村除天役諸
公事果役以下一円令
進上候恐惶敬白
康安二年九月二日  崇永(花押)
衣鉢待者禅師
(訳=衆僧御時料分と為て、山上郷内熊原村の天役諸公事果役
(湖東・永源寺町)
 文化審議会(高階秀爾会長)は二十二日、同審議会文化財分科会の決議を経、新たに四十三件の美術工芸品を国宝・重要文化財に指定するよう遠山敦子文部科学大臣に答申した。県関係では古文書一件、絵画二件が該当し、指定されると重文指定は計六百二十件となる。
 県関係の答申は次の三件。

古文書の部
 ◆永源寺文書(八千七百四十七通、鎌倉〜明治時代)
 永源寺(永源寺町)は、近江守護六角氏頼が高僧の寂室元光を招いて延文五年(一三五〇)に健立した寺で、室町期には足利義満の祈願寺となっている。永禄六年(一五六三)の兵火で衰退したが、後水尾天皇の命により一絲文守が中興。彦根藩主・井伊直該の御廟もあり、創建時から伝わる同文書は禅宗寺院として貴重な史料群である。これらの文書は、平成六年度から九年度までの「永源寺関係寺院古文書等調査」で解読し、十一年三月に永源寺文書八千五百一点が県指定有形文化財に指定されている。

絵画の部
 ◆三重塔初層荘厳画(板絵著色、鎌倉時代)
 西明寺(甲良町)の三重塔初層の四天柱に、金剛界曼陀羅成身会の中心をなす金剛界三十七尊内の三十二菩薩が描かれており、柱の高さは各総高二六四センチ、径二六・五センチ。また、初層の脇間壁八面には、壁画として完存する日本唯一の法華経曼陀羅図が描かれ、柱絵と共に古代中世の堂塔荘厳画の実態を伝える希少な例として評価を得ている。なお、西明寺三重塔は国宝(建造物)として明治三十三年四月七日に指定されている。

 ◆絹本著色北斗九星図(一幅、南宋時代)
 宝厳寺(びわ町)所有の掛物。中国では古来、北斗七星が人の寿命や息災を司る神として信仰され、日本の宗教に大きな影響を及ぼした。同図は、白衣を着た女性型の七星と男性型の輔弼星(補佐する星)、さらに女性使者がの二人が雲に乗って来迎する姿を表しており、中国・南宋時代の宗教画として評価される。保存状態も良好であり価値が高い。
 これらの新指定文化財は、来月二十日から五月六日まで東京国立博物館(東京都台東区上野公園内)で展示公開される予定。


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福島町長が単独表明

竜王町の市町村合併問題

行政サービス低下を危惧
=東近江一本化の方針は堅持=

これまでの経緯を説明する福島町長
(湖東・竜王町)
 福島茂竜王町長は、二十一日夜に同町公民館で開かれた市町村合併住民フォーラムで、住民の総意とした東近江地域一本化の実現が難しい現状を踏まえ、「現段階の進め方は、このまましばらく様子をみたい。立ち止まって竜王町独自で慎重にしていきたい」と、他市町の合併には参入せずに、単独行政で足腰の強いまちづくりに専念すると表明した。同町の単独宣言は今後、近隣市町の合併方針に影響を与えそうだ。

 この中で福島町長は、同町が今年一月に東近江地域の各市町に対して一本化を呼びかけたことに触れ、「法定手続きに入っているので、申し訳ないという返事を三つもらった」と、三町合併を目指している安土、能登川、五個荘町から断られ、大同合併が事実上不可能になったことを報告し、今回の判断に至ったと説明した。

 ただし、単独行政はあくまで東近江一本化の気運が高まるまでの対応で、「東近江が一つになるという話が出たら、真剣に協議にのりたい」と強調した。今後の見通しでは、従来から東近江地域全体でごみ焼却やし尿処理に取り組んできたことから、最終的には合併するのが自然の流れと予想した。

 また、小規模合併を避ける理由に関しては、同町の恵まれた財源に支えられた行政サービスの高さを取り上げ、「(合併後は)全部の施策は消えてしまう。ゼロから新しい組織で考えていかなければならない。(竜王町では)大抵の施策はとっている。増えることはあまりないが、落ちる方が多い」と話した。

 なお、同フォーラムで報告された各地域のタウンミーティング概要は次の通り。

  【合併に関する意見
 ▽時代の流れであり、様々な点で期待しうるものが多く、推進すべきだという見方と十分な研究を深め慎重に考えるべきだという見方があり、また、単独意向の意見もかなりみられた。
 ▽吸収合併は避け対等合併をすべきであり、小規模合併では、メリットが少ないため、出来るだけ大きな合併を目指すべきだ。

  【合併パターンに関する意見
 ▽東近江二市七町を望む声が多く、あわせて、その実現に向けての努力を期待する要望も大きい。
 ▽近江八幡市に関する意見が多いが、肯定が1だったのに対して否定は5の割合であった。野洲、甲西、蒲生町などを含む意見も多くみられた。

  【単独の意向や懸念
 ▽東近江の合併が進まないのであれば、他市町に比較し様々な面での優位性から急がなくても良いといった意見や、合併によるメリットは少なくデメリットも考えられ、竜王町の場合は、企業立地などの可能性も高く、このままで足腰を強めながらしっかり町づくりに努力し、合併しなくてもよいという意見が多くみられた。
 ▽デメリットとしては、合併によって「現在の福祉・教育サービスは維持できるか」「地域格差が広がり、住民の声が届かなくなる」など指摘されている。


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津田内湖層の眠りに息吹

絶滅した藻の種子・発芽実験

水環境蘇生への検証
=県立大環境研究グループ =

津田内湖の湖底土壌を採取した現場
(湖東・近江八幡市)
 干拓前の水環境を取り戻す取組みが官、学、民で進められている津田内湖跡地で内湖当時の水生植物の種子を地中から探し、発芽さす実験が始まった。

 同干拓地の復元研究に取り組んでいる県立大環境研究グループを中心とする研究者がスタートさせたもので、内湖だった干拓地北側の畑で深さ2〜3メートルの湖底層まで掘り下げて湖底表土の土壌を採取し、1〜15センチまで6段階の水深を設定した水槽で土壌の中に埋もれた種子の発芽を試みる。

 かつて琵琶湖には、水質浄化の働きや小魚の漁礁の役割を担ったり、陸揚げすると天然肥料として使えた藻の一種ガシャモクをはじめ、多種の沈水(藻)植物が繁茂していたことが分かっている。津田内湖にも同じ水環境にあったことが考えられ、1997年には、長命寺川河口で絶滅危惧種の1つミズアオイが一斉に発芽し、開花した例がある。
かつて琵琶湖に繁茂していた絶滅危惧種のガシャモク

 実験は、琵琶湖研究所の浜端悦治氏と元国際生態学研究センター研究員の西川博章氏の2人が担当。今月8日に縦横1・5メートル、深さ2〜3メートルの穴を掘り、内湖底の土壌約13立方メートルを掘り出し、発芽水槽を設置した干拓地内の実験場に運び込んだ。実験がうまく行けば、夏頃までには何らかの成果が現れるものと期待されている。

 漁業関係者や地元の人々からの聞き取り調査では、津田内湖にも多くの沈水植物が成育していたことが知られており、今度の実験がそれらの植物の発芽・再生に成功すれば、琵琶湖で絶滅した水生植物の蘇生・植栽にも期待が寄せられている。

 実験は、3年間続けられ、水温、水中照度等を自動モニタリングしながら、発芽後の成長が順調に進むかどうかの観測を行うとともに発芽の時期、種類と個体数などのデータも調べることにしている。


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