滋賀報知新(ニュース)平成14年4月4日(木)第13032号

「市長は私財投ぜよ」の声も

栗東市の産廃処分場の硫化水素問題

RD社 先月29日に改善計画書提出
=やり場のない住民の怒り噴出 =

3月25日に栗東市で開かれた県と住民の協議
(湖南・栗東市)
 栗東市小野の産業廃棄物処分場から硫化水素が発生し、浸透水から環境基準値を超えるダイオキシンが検出された問題で、処分場を管理しているRDエンジニアリング(佐野正社長)は先月二十九日、県廃棄物対策課に改善計画書を提出した。これを受け県はこの五日、地元住民らで組織する産廃処理問題合同対策委員会と協議を行う予定だが、RD社が環境省に対し県の改善命令の一部変更を求める不服審査を申し立てているだけに、住民側の不信感は根強く、「市長は私財をなげうつべきだ」の声も出始めている。                 

【石川政実】



 県は昨年十二月二十六日、RD社に対し(1)地下水汚染防止のための措置として、深掘穴の廃棄物を移動したうえで、浸透水の流失防止対策を実施する(2)処分場内の汚濁水および浸透水の水処理を行う(3)住宅が近接する北尾地区側の法すそを二十メートル以上後退させる(4)汚濁水の処理を行う沈砂池を設置するー四点の改善命令を出した。

 しかし同社は二月二十三日、県の改善命令のうち、(1)の掘削命令について▽悪臭発生など環境悪化が懸念される▽経営が悪化しており財源がないーなどの理由から、一部変更を求める不服審査を環境省に申し立てた。これを受けて県と住民組織の合同対策委員会とが先月二十五日、協議を行ったが、住民の怒りが噴出した。

 住民らは「RD社が不服申し立てをしてから二十日あとまで県が全く知らなかったのは不自然だ。業者から甘く見られたのか。なぜ県はき然と業者に正当性を主張しないのか」と詰め寄ったが、県は「三月末にRD社改善計画書を県に提出する予定であり、できるものから改善命令に着手させたい」と答えるにとどまった。

 住民らは「改善命令は四点セットになっているものであり、改善命令のできるものからやるというのはおかしい。処分場の有害物を掘削して取り除かない限り、住民の健康は保障されない」「有毒ガスの影響から北尾地区で体調悪化を訴える住民が出ている。もし深刻な健康被害が出たら誰が責任をとるのだ」と一斉に反発を強めた。結局、県と住民側は、RD社の改善計画書提出を待って話し合うことになった。

 一方、RD社は先月二十九日、県に改善計画書を提出した。水処理施設や沈砂池の設置計画はすでに提出しているため、今回は北尾地区の法面の後退について具体案を示した模様だ。

 合同対策委員の一人は「環境省の不服審査は長ければ一年近くかかると聞いているが、県は環境省に早期の判断を求めるべきだ。RD社は掘削を行わない理由に経済的理由を挙げているが、処分場の三分の一が親戚の猪飼峯隆・栗東市長の所有地であることからも、市長の道義的責任は免れない。RD社に金がないなら猪飼市長が私財をなげうつべきだ。また『全国に先駆けた解決を図る』と大ミエを切った国松善次知事には、ぜひとも公約を果たしてもらいたい」と怒りを隠せない表情だった。


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滋賀のカメたち勢ぞろい

=県立琵琶湖博物館で展示中 =

クサガメ
(湖南・草津市)
 県立琵琶湖博物館(草津市)は、第十一回水族企画展「滋賀のカメたち」を同館水族企画展示室で開催している。

 童話や童謡に登場し、ユーモラスな姿から子どもたちはもとより多くの人から愛されてきたカメ。ところが、カメが暮らす水辺の環境が変化し、種類によっては絶滅の心配もされている。また最近では、ペットとして外国から輸入されたカメが、飼い主によって川や湖へ捨てられることが多くなった。

 同展では、カメと人との関わりについて考えるための材料として、県下に生息するカメ類の生態展示とともに、その生活の様子やカメを取り巻く問題、世界のさまざまなカメ類を写真パネルで紹介している。

 生態展示されるカメは、県内で確認された日本産のクサガメ(バタグールガメ科)、イシガメ(バタグールガメ科)、シロイシガメ(バタグールガメ科)、スッポン(スッポン科)、外国産のミシシッピーアカミミガメ(ヌマガメ科)、カミツキガメ(カミツキガメ科)、マタマタ(ヘビクビガメ科)、形態を比較するためのアカウミガメ・ニシキマゲクビガメ・ヒョウモンガメ・キイロドロガメの十一種二十五点。

 会期は五月十九日まで。観覧料は、大人五百円、高・大学生四百円、小・中学生二百五十円。開場時間は午前九時半〜午後五時。毎週月曜日と休日の翌日は休館。詳しくは、同館(電話077―568―4811)へ。


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地域の桜まつり

=石部町6日に変更 =

(湖南・石部町)
 石部町観光協会は、例年より一週間早い桜の開花に合わせ、雨山文化運動公園(ソメイヨシノ千本)の「さくらフェスティバル」を当初の十四日から六日に変更した。会場では、午前十時から模擬店が並ぶほか、石部太鼓保存会の演奏披露、もちつき大会などが繰り広げられる。問い合わせは石部町観光協会(電話0748-77-7031)まで。

 また、甲西町のさくらまつりは、十三日午後十一時からにごり池交通公園(ソメイヨシノ千本)で開催される。バンド演奏(川本勇U―TIMEBANDO)や湖國十二坊太鼓、ビンゴ大会、フリーマーケット、ふれあい動物園などが楽しめる。問い合わせはさくらまつり実行委員会(電話0748-72-0038)へ。


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石部・甲西合併研究会設立

平成17年3月視野に市制移行模索

合併メリット・デメリット調査
=関甲西町長は住民投票を示唆=

記者会見で研究会設置について説明する関甲西町長(左)、西岡石部町長
(湖南・甲賀広域)
 甲賀郡七町合併への不参加で注視されきた甲西町は、三月議会で町議会市町村合併特別委員会(委員長・仲西一郎議員)を設置したのに続いて、一日に石部町とともに石部・甲西合併研究会を設立し、合併特例法の法定期限である平成十七年三月の合併を視野に入れた取り組みをスタートさせた。

 両町は住民生活や歴史などの共通点も多いほか、甲賀郡七町による合併に比べて都市の範囲が広がらないため、住民の顔が見える範囲で住民主役のまちづくりに取り組みやすいという点で合併が模索されることになった。

 研究会事務局は甲西町中央一丁目の甲西共同福祉施設に置き、両町長と助役、収入役、教育長、総務・企画・財政担当課長による委員会、課長級職員(住民生活、健康福祉保健、教育、人権、都市建設、産業経済、総務、企画、議会事務)による専門部会で構成し、事務レベルでの研究を深める。

 委員会が研究会の方針、日程を決定し、専門部会で▽住民の意向調査(住民アンケートなど)・分析▽まちづくり方針(総合発展計画)の分析▽行政内容の現状の調査・分析▽まちづくりに係る課題の調査・分析▽新たなまちづくりのために実施すべき事業の調査・研究―に当たり、合併のメリット・デメリットを整理する。

 住民の意向調査は、新しいまちづくりのイメージや課題などについて各地域に出向いて集め、さらにアンケートを行なって民意を研究活動に反映させるもの。各地域における説明会の具体的なスケジュールは、まだ両町ともに決まってないが、今春早々にも実施したいとしている。

 また、合併の是非を問う住民投票については、石部町は予定していないが、甲西町では関治夫町長が三月議会で、「話しが次のステップに進むかは住民の判断。一番明確な手法をとりたい」と、導入を示唆している。

 実施時期は、研究会の内容が住民に提供され、判断材料が全て出そろう法定協議会の設立前後と考えられる。投票のイメージについて関町長は町議会で、「石部町と合併するという質問について、イエスかノー。情報はその前に示す」と答弁している。


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共に育ち合える場に!!

「松の実保育園」

=大津市高砂町に開園 =

お披露目会で卒園者や地域住民が多数訪れた新園舎
(湖西・大津市)
 社会福祉法人唐崎福祉会が経営する「松の実保育園」が大津市高砂町にこのほど、開園した。六日に行われる入園式では、定員いっぱいの四十五人の園児を迎え入れる。

 同保育園は、松井周園長(53)が地域でバラバラに子育てをしている現状を知り「独りぼっちの子どもやお母さんを無くしたい」との思いから、産休明けから就学前までの乳幼児を預けられる少人数制の保育園として十八年前に同市唐崎一丁目に開設した。

 補助金の少ない無認可では保育料が高く、また延長保育や一時保育といった要望にこたえられないことから、園の運営を安定させ、さまざまな保育要求に対して安心できる保育を提供するため認可保育園への移行を目指した。保護者や地域の人々が、平成十年に会員となって「松の実保育園を育てる会」を設立して支援。昨年八月に認可保育園として新たな出発をした。

 大津市から無償貸与された市営住宅の跡地に、国と市から合わせて九千九百万円の補助を受け、昨年十一月から新園舎を建設した。総事業費は約一億五千万円。

 外壁を地域の土の色に調和するよう淡い黄色で包まれた新園舎は、木造平屋建(延床面積五百三十平方メートル)で、乳児棟(〇、一歳)・幼児棟(二〜五歳)・本館の各棟からそれぞれ琵琶湖が一望できるように配置されている。

 家庭的で心安らぐ建物をコンセプトに、すべての棟に縁側と雨天でも遊べるテラスを設置し、昔ながらの長屋の雰囲気を醸し出している。乳児・幼児棟ともに、見失われつつある日本の生活スタイルや食文化を伝えようと、使用目的別に部屋を分け、食器はすべて陶器を使用し料理や季節によって器を変える趣きもある。

 また、本館には、奈良県の民家から赤松の柱を用いた築百年の蔵を移築し、地域住民にも開放するホールを設けた。このほか、幼児棟にはおむつをはずす時期の子どもが抵抗感を抱かず楽しい場となるようにガラス張りのトイレや落ち着いて読書ができる桐の木を使った図書コーナーなど、子どもの発達段階に配慮した工夫が凝らされている。さらに、アトリエ「たんぽぽハウス」の屋根には、たんぽぽが植栽され、美しく咲き誇り新園児を歓迎している。

 松井園長は「これからも松の実に関わってくれる人や地域住民の力を借りながら、一人ではできないことを互いに補い合いながら育ち合える場として、役割を果たしてきたい。そして、大切にしてきたものを拡大できれば」と人が集い温かみある保育の実現に夢を膨らましている。


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