滋賀報知新(ニュース)平成14年4月11日(木)第13040号

野村氏が事実上の出馬表明
本紙単独インタビューで心境語る

三浦氏、副議長狙いか

=模様ながめの高田、川崎両氏 =

(湖南・栗東市)
 任期満了(十一月十七日)に伴い、今秋に予定されている栗東市長選は、現在五期の猪飼峯隆市長が出処進退を明らかにしていないものの、今期限りと見られるだけに、新人同士の争いは必至だ。なかでも同市商工会会長の野村政夫氏がこのほど、滋賀報知新聞社の単独インタビューに応えて出馬の意向を表明したことにより、市長選は一気に走り出しそうだ。                  【石川政実】

先行する野村氏


 動き出した栗東市長選

 市長選の有力候補として、下馬評には、県議の三浦治雄氏(59)、同市助役の高田徳次氏(61)、同市商工会会長で会社経営者の野村政夫氏(66)、県議(会派=県民ネット)の北野加代子氏(52)、市議の川崎等氏(53)らの名があがっているが、だれも意思表示を行っていなかった。

 そんな中、野村氏は本紙に「市は猪飼市長の長期政権で人事に澱(よど)みが出ている。このため庁内を大改革し、財政再建を急ぐ必要がある。私の場合、年齢的にワンポイントになるが、それだけ思い切って大なたを振るえる。近く猪飼市長の後援会に挨拶にいき、後援会づくりに入りたい」と事実上の出馬の意向を明らかにした。インタビューの概要は次の通り。

----財政再建の具体策は。
野村 栗東市の財政事情は、土地開発公社の塩ずけの不良資産を加えれば、むしろ危機的であり、出来るだけ民間活力を導入し経費の大幅削減を図る必要がある。 
----新幹線新駅びわこ栗東駅の設置は。
 野村 ここまできたら新駅を開設してもらう以外にない。ただ住民の意識を盛り上げるために、新幹線新駅のサポーターとして、会員(会費千円)を広く募っていくべきだろう。
----政争の市という土地柄については。
 野村 犬猿の仲といわれる三浦氏と元県議で次期市議選に出馬する西村政之氏とは親交があり、私ならバランスがとれた付き合いができる。
----市町村合併は。
 野村 湖南地域のみならず、大津市・志賀町も視野に入れて、五十万人程度の都市を想定すべきだ。
 このように野村氏が出馬の意向を固めつつある中、三浦氏については「この五月の県議会役員改選で副議長が内定しているだけに、来年、議長になってから市長を目指すはず。今回は野村氏に市長を譲り、四年後の市長狙いだ」(自民党中堅県議)との見方も。猪飼市長の後継者と目される高田氏は、市長と親戚関係にあり、RD問題がこじれた時がネックになるかもしれない。高田氏が出馬すれば、RD問題で反対住民が北野氏らを担ぐ可能性も。この間隙をぬって漁夫の利を狙う川崎氏は 市議会会派の栗政会をどこまでまとめられるかがポイントだ。  
 今後、候補者の絞り込みが混迷すれば、市教育長の里内勝氏(60)、市教育委員長職務代行でBBC常務取締役の奥本健氏(56)、元通産官僚で評論家の八幡和郎氏(50)、全国農業協同組合中央会副会長の千代正直氏(75)らも選択肢に。 いずれにせよ前述の五人が本命だが、野村氏を軸に市長選は一挙に動き出した。


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栗東市目河に日本初

難病抱える障害者の作業所

=開所に先立ち27日に講演会 =

(湖南・栗東市)
 特定非営利活動(NPO)法人県難病連絡協議会は、ひとりでも多くの人に難病に苦しむ障害者の実態を理解してもらおうと、共同作業所全国連絡会理事長で長浜の「ひかり園作業所」の所長でもある立岡晄氏を講師に迎え、講演会「障害者が輝く作業所づくり」をJR栗東駅前のウイングプラザ四階で開催する。参加無料。

 この講演会は、厚生労働省が定める四十六の特定疾病と研究中の百十八の疾病、慢性関節リウマチに苦しむ障害者を対象に、栗東市目河に作業所「しがなんれん」を同協議会が六月一日に開所させるのに先立ち、開かれるもの。
 同協議会のような難病の障害者を支援する団体が、国や地方自治体から補助を受け、作業所を開設するのは日本で初めて。

「しがなんれん」では、働きたくても働けず、家庭に閉じこもり、孤立しがちな障害者の語らいの場として、小物やアクセサリー、クッション作りに取り組み、バザーで売るなどの活動を通して、社会と障害者との関わりを深める機会を設けることにしている。
 講演会への参加申し込みは不要。詳しくは、同協議会(電話077―582―9246)まで。


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日本人と在日コリアンの課題

ヒューマ二ティーフォーラム21
ツルネン参議員が講演

=21日 大津市のピアザ淡海=




ツルネン・マルティ氏
(湖西・大津市)
 近江渡来人倶楽部が主催するヒューマ二ティーフォーラム21「内なる国際化と多文化共生」が21日午後1時半から大津市のピアザ淡海で開かれる。
 同倶楽部は、日本に永住する在日コリアン(特別永住者)とコリア系日本人を中心メンバーとする団体で、日本社会に責任を持って生活し、地域社会に貢献すべく努力することを旨としている。
 過去において根拠のない民族的偏見や差別を受けてきた経緯から、異質なものを排除しようとする日本社会の変革を願っており、外国からの移住者が心豊かに暮らせる「自由で公正な開かれた日本社会」の実現に向かって活動している。

 今回のフォーラムは、「アジア文化の源流を訪ねて」と題してアジアの民族弦楽器「古箏(中国)」、「カヤグム(朝鮮半島)」、「琴」の弾き比べ演奏会とパネルディスカッションを開く。

 第2部のパネルディスカッションでは、今年3月、大橋巨泉氏の辞職で繰上げ当選した参議院議員、ツルネン・マルティ氏を講師に招き「多民族共生社会への提言」をテーマにした講演に耳を傾けた後、名古屋入国管理局長の坂中英徳氏、國松善次知事、ボランティア活動家の野口喜代美氏、多民族共生人権教育センター理事長の李敬宰氏の4人をパネリストに迎え「日本人の課題と在日コリアンの課題」をテーマに意見を交わす。入場無料で定員は400人。参加申し込みは、氏名、住所、連絡先を同倶楽部事務局のファクス(077−525−5300)へ申し込む。先着順。


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先人の知恵に触れる

「萬 狂 言」

=28日 びわ湖ホールで =

((湖西・大津市)


演出、制作、研究、執筆、俳優など総合芸術家
として活躍中の野村万之丞氏

 三百年の歴史を持つ加賀前田藩お抱えの狂言野村万蔵家による「萬狂言」が、この二十八日に県立芸術劇場びわ湖ホール中ホールで上演される。開演時間は午後一時半。
 第一部「萬はなし」は、NHK大河ドラマ“利家とまつ”で芸能考証を担当している同家の八代目当主・野村万之丞氏が、狂言における先人たちの知恵や文化、ドラマにまつわる日本の芸能について、狂言の実演を交えながら分かりやすく解説する。 

 続いて、第二部「狂言」では、古典から新作まで約三百番ある萬狂言の曲目の中から、“梟山伏(ふくろうやまぶし)”と“子ほめ”の二曲を披露する。出演者は、「梟山伏」が小笠原匡氏、谷口尚功氏、藤田隆行氏、「子ほめ」が野村万之丞氏、小笠原匡氏、山本豪一氏で、狂言の奥深さや演目に込められたメッセージなど実際の演技を通して感じとるができる。

 入場料は、指定席が五千円、自由席が三千円、学生券(小・中・高)が一千円、シルバー券が一千円となっている。問い合わせは、萬狂言(電話03―5766―6053)まで。

 なお、滋賀報知新聞社では、この「萬狂言」の招待券をペア五組にプレゼントします。希望者は、官製ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、職業、本紙の感想を明記し、〒527―0015八日市市中野町1005、滋賀報知新聞社八日市本社「萬狂言」係へ。締切りは四月十七日(必着)。


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定年制の持論実践でけじめ

=JA滋賀中央会会長退任の千代正直氏 =

JA滋賀中央会会長退任の千代正直氏
(全 県)
 任期一年余を残して、この三月三十一日付けでJA滋賀中央会会長を辞職した全国農業協同組合中央会副会長(全中)の千代正直氏(75)。全中の大物の一人だが、一方では国松善次知事誕生の立役者としても知られ湖国政界でも隠然たる力を誇っている。そこで千代氏に、今回の退任の真意を聞いた。    【石川政実】


----今回、JA滋賀中央会会長だけでなく、全農しが、共済連滋賀の運営委員会会長も同時に退任されたが。
 千代 かねてより医者から(糖尿病のため)長期療養をすすめられていた。この健康上の理由に加えて、人事刷新の必要性を痛感したからだ。副会長を務めるJA全中や私のお膝元のJA栗東市では定年制を決定しており、持論(定年制)を実践し、けじめをつけるため退任した。なお今年は全中の役員改選期に当たっているが、(全中副会長として)八月の任期満了まで全力をつくしたい。
----農協組織に二十一年間携わってきて、一番印象に残るのは。
 千代 やはり住専問題だ。全中の理事に就任した平成七年はちょうど村山内閣時代で、武村正義氏が大蔵大臣を務めていた。このころ住専問題が起こり、農協組織に一兆二千億円を出せという話が持ち上がった。私は何回も武村氏のところに足を運んだ。幸いなことに農水経済局長が農協資金を貸し出すように行政指導していた「覚え書」が残っていた。このことと農協法八条をたてに、全中は村山首相に建議を提出した。結局、閣議決定で農協は約半分の負担で一件落着となり大きな成果をあげた。 
----平成十一年には、全中で近江国天保一揆を題材にテレビドラマ「天保義民伝||土に生きる」も制作されたが。
 千代 元総理大臣の宇野宗佑氏の著書「庄屋土川平兵衛獄門記」を読んで、いつの日か映画にしたいと考えていた。あのドラマでは、農業の哲学の原点に還ろうと訴えたかった。しかし最近、全農でも原産地表示などで単純ミスがあった。国民の食の信頼を第一に、安全な食べ物を供給する使命を片時も忘れてはならないと猛省している。後を託す新リーダーには、組織存立の原点を見つめて真摯(し)に「改革」に取り組んでもらいたいと願っている。


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