滋賀報知新(ニュース)平成14年5月20日(月)第13084号

無公害かつ健康に

サイクルトレイン本格運行

=近江鉄道=

(湖東・広域)
 モータリゼーションの進展は、交通渋滞や騒音問題、交通事故の増加など様々な原因となり、いま、マイカーから公共交通機関へのシフトが重要視されている。このような中、無公害かつ高齢者から子どもまで親しまれる「自転車」が注目を集め、日常生活に取り入れる取り組みが始まっている。近江鉄道(株)では、この自転車に着目し、電車との組み合わせによるエコロジカル運動「サイクルトレイン」を本格運行した。

 同トレインは、自転車が持ち込める電車で、近江鉄道本線(米原〜八日市〜貴生川駅間)と多賀線(高宮〜多賀大社前駅)間で毎日運行している。運行時間は概ね午前九時から午後四時。乗車車両は二両編成の場合は後部車両、一両編成の場合は車両後方部で、自転車持ち込み料は不要。

 利用可能駅は、米原、鳥居本、彦根口、高宮、多賀大社前、尼子、豊郷、愛知川、五箇荘、八日市、長谷野、大学前、京セラ前、桜川、朝日大塚、朝日野、日野、水口松尾、水口、水口城南、貴生川(彦根、水口石橋の各駅からは自転車の持ち込みが出来ない)―の二十一駅。

 詳しくは、近江鉄道株式会社鉄道部運輸課(電話0749―22―3303)まで。


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本物の魅力を放つ

能登川町立博物館で『墨跡・古文書展』

地名の原点、武家の勤務状況など
=町史探る文書群、初の町指定も展示=

安楽寺東座・西座の組織運営が記されている
(湖東・能登川町)
 京都・奈良に次いで国指定文化財が多い滋賀県。能登川町にも数多くの国、県、町指定文化財があり、後世に伝えるべく手厚い管理が行われている。能登川町立博物館では、これらを公開することで地域の伝統文化を伝え、次代の文化創造に役立てることも文化財保護の役割だとし、来月二日まで指定文化財シリーズ◯2『墨跡・古文書展』を開催している。

 町指定文化財が初めて登場したのは昭和四十七年。町文化財保護条例が制定されて二年後のことで、現在までに三十三件の国・県・町指定文化財と選択文化財、登録文化財が保護されている。

 この内、今回のテーマ「墨跡・古文書」に含まれる文化財は【大徳寺大燈国師墨蹟】【大般若波羅蜜多経(上山神社)】【大般若波羅蜜多経(柳瀬在地)】【八王子法橋伝来文書】【三枝家文書】の五件で、昨年紹介した同シリーズ(1)の大般若波羅蜜多経二件を除く三件が展示されている。

 まず、初めて町指定されたうちの「大燈国師墨蹟」(大徳寺蔵、昭和四十七年指定)は、鎌倉時代末期に活躍した京都大徳寺の開祖・大燈国師が書いた掛け軸で、墨蹟「乗 月上高楼 宗峯昌花押閣」の宗峯(大燈国師の名前)に注目。著名と紙質などにより同師の書と認められた。

 次に、「八王子法橋伝来文書」(五人衆蔵、平成六年指定)は、伊庭の坂下し祭りで知られる繖峰三神社の維持組織・五人衆が所蔵し、代々の最年長者“法橋”が七百年間守ってきた古文書群で、県内でも珍しい中世文書が三十七点も含まれている。

 文書群は大きく三つに分類でき、一つは貞和四年〜五年(一三四八〜一三四九)にわたる安楽寺の組織改革文書、二つは応安三年(一三七〇)の安楽寺根本堂造営関係文書群、三つ目は正和五年〜天文五年(一三一六〜一五三八)までの安楽寺と焔魔堂に関する田地寄進状・売券群であり、文書からは、当時、七堂伽藍を備えた中世安楽寺の組織体制が分かるほか、今に伝わる「伊庭」「栗見」等の条里地名など、地域地名の原点を探る希少な史料となっている。

 「三枝家文書」(守国神社蔵、平成十一年指定)は、徳川家に仕えた伊庭村の領主・三枝家(七千石の旗本)に伝わる文書群で、明治維新後の同家や守護を任された守国神社の運営などが記されている。分類すると▽三枝氏の由緒関係▽幕府における公務関係▽明治維新後の守国神社関係―となり、武家の具体的勤務内容が分かる文書として指定された。

 このほか、明治、大正時代を代表する書家・日下部鳴鶴筆の掛け軸四幅が特別出陳されている。もとは、町内の旧家の襖に貼られていたものだが、家の取り壊しのため同館が寄贈を受け、今年三月末までの四カ年計画で表装修理を行ったもの。いずれも自然を詠んだ素晴らしい作品だ。入場無料。

 問い合わせは同博物館(42―6761)へ。


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地域の交通安全リーダー

高齢者自ら立ち上がる!

=蒲生町シルバーキャラバン隊が結成式=

山中町長と日高交通課長を前に交通安全宣言する柴田隊長
(湖東・蒲生町)
 高齢者自らが高齢者に対して交通安全を呼びかける「蒲生町交通安全シルバーキャラバン隊」の今年度の結成式が、同町役場でこのほど行われた。

 同町では、高齢者が被害を受ける交通事故が増加している現状を踏まえ、昨年から老人クラブの協力を得て、町内六ブロックから十人ずつの地域交通安全リーダーを選んでキャラバン隊を結成している。

 キャラバン隊の主な活動は、町が主催する交通安全行事への参加▽毎月十五日の「高齢者交通安全の日」に街頭での交通事故防止のよびかけ▽交通安全教育を受ける機会の少ない高齢者へ安全対策について普及啓発▽街頭活動を通じて交通安全上の問題を町もしくは警察署に報告する―となっている。

 午後二時から始まった結成式では、山中壽勇蒲生町長から、隊員に委嘱状が手渡され、第六ブロックの柴田友吉隊長が「高齢者の交通事故防止に向け、自らの命は自らが守るを基本に、啓発活動を積極的に進めていきます」と力強く交通安全宣言を読み上げた。

 引き続き、交通安全についての講習会が開かれ、滋賀県警女性警察官「ふれあいチーム」が笑いたっぷりの寸劇を披露した。おばあさんになりきった女性警察官が、キャラバン隊の席上から現れ、日頃、高齢者が抱く疑問や問題点を江州弁で女性警察官にぶつけながら、自転車の斜め横断の危険性や安全確認の重要性を実際に発生した事故の状況を詳しく説明しながら「かもしれない運転を心がけてほしい」と訴え、夜の外出時には車から見えやすくするために白っぽく明るい色の服や反射剤を着用するよう呼びかけた。


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ターミナルケア講演会

「がん患者に学ぶこと」

=ヴォーリズ記念病院=

(湖東・近江八幡市)
 ヴォーリズ記念病院と近江兄弟社主催の「第八回ターミナルケア(終末期医療)講演会」がきょう十九日午後二時から近江兄弟社学園高校の講堂で開かれる。入場無料。

 人は、人生の計画を立てる中で、生と死と向き合う生き物にとって避けて通れない、誰もが迎える死については、さほど熟慮せず回避する傾向にある。

 病気やケガの経験から生きることの意義や命を尊厳に改めて気付いたとき、心に新たな風を吹き込んで再出発できる機会が得られることも確かだか、身も心も健康であるうちはその大切さに気づくことは少ない。反対にそうした苦しい経験をせず、知らないで居られることのほうが幸せという逆説もある。

 しかし、年老いて想像も出来なかった死と直面する現実と対峙する状況に置かれてしまったとき、何に心の救いを求めるか。そこに「死の計画」があれば、慌てず安らかに最期を迎え入れられる。

 同講演会は、こうした自分の生と死を考える機会として開催されているもので、今回は自らのガン体験をもとに末期、再発、進行ガンと闘っている長期生存者やガン治療の専門家からの取材を通しての著作が多いノンフィクション作家・柳原和子氏を講師に迎え「がん患者から学ぶこと」のテーマで語りかける。

 自らガンとの闘病生活や対面したガン患者の心の叫びなど、死と向かい合う逞しい生き方を紹介しながら、人が生き抜くことの意義にもふれる。

 入場には整理券が必要。問い合わせは同病院(32−5211)へ。


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近江八幡市が考える合併準備

新しいまちへこのように対応する

学区公民館にミニ行政機能
=提案型の自立した市政組織へ=

近江八幡市を代表して合併研究会の初会合に出席した(左から)岡田助役、井上副議長、大橋議長、川端市長
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市にとって合併のだだ1つの選択肢として残されていた八日市市を軸とする1市3町への参画。後に愛東、湖東の2町の参入が決まり、結局2市5町で合併研究会を組織して、その是非の議論が始まった。すでに1市3町は法定協議会を立ちあげて合併を決めている。2市5町への枠組の拡大を望む後続の1市2町がどんな準備を進めているのか。近江八幡市の考え方を川端五兵衞市長に訊ねた。


 合併研究会の初会合の印象は--

 初会合でしたので緊張しました。出席者のみなさんからは骨の部分をお話しされましたが、住民の意向を大変重視されており、いい方向に進むなあーと思いました。将来のまち(八幡)を考える上で選択肢が広がり、研究会への参入を決めて頂いたことは、すばらしいことと感謝しています。

 すでに、研究会内に1市2町との合併の是非を早く求める声があるが、近江八幡市として準備を整えているか--

 まち(市)が成長するための手がかりとして、第4次市行革大綱に取り組んでいくが 合併論議を行政機能の向上につなげるいい機会としてとらえ職員個人の能力や資質が問われる内容を(行革の)シフトの中に盛り込んでいかなければならない、と考えている。

 行政機能が向上する例としてどんなものがあるのか--

 現在、市役所に来庁する市民の調査をしたところ、1日平均1200人が訪れ、うち83・2%の来庁者は各種証明書類の申請・交付が目的であることが分かりました。その各種証明書類の申請・交付は、さらにIT化が進めば、市内8学区のそれぞれ公民館でも受けられるようになります。市役所を含めれれば、計9か所の身近な公共施設で来庁者の用件の8割余りが処理出来ることになりますし、市民も近くて便利になります。行政の方から住民に近づいて行くことがこれから大切になると思います。

 IT化に馴染まない、あと残り20%足らずの用件にどう対応するのか--

 現在、アメリカの姉妹都市・ミシガン州グランドラピッズ市に職員を派遣しています。(あらゆる申請や住民からの問い合わせなどを短期期間で一括処理している)デェベロップメントセンターで勉強してもらっています。何もこれと同じものを八幡にも造ろうというのではなく、同センターができるまでにずいぶん、調査検討されたであろう、そのプロセスを知り、八幡なりに工夫して応用していきたいと考えています。しかし、認可までの期間が規定されたものもあり、必ず、その運用面で問題が発生してきます。そうした場合は、関係する上位行政機関にこれまでのように改善を要望するのでなく、改善策を提案していく体制に切り替え、一緒に考える自立した行政に変えていくのです。市内の各種団体に協力を求め、コンプライアンスマネージャーを中心に職員の研究会を近く立ちあげます。

 合併について職員には何を望むか--

 企業人だった時は、過去3回の会社合併を経験しています。その時、社員にはムダを承知でムダをし、自分を磨いて覚悟を決めることが大切と言って来ました。合併後の(まちの)変化は、実際には(想像以上に)緩やかに進むと考えています。備えはオーバー(充分)に気楽に合併してほしいと思います。

 広域の枠込みに入れば八幡は機能分担が果たせると発言されているが--

 合併で地域の個性が薄らぐのではないかという市民の不安はよく分かります。個性がつぶれる合併なら大反対します。地域のよさが残せるかどうかは、新しい市の建設計画をどういう方向に持っていくのかで大きく変わります。地域社会のよさを残していくことは大前提でしょう。地域のよい生活習慣や文化、伝統が継承していけるよう、今、岡山学区で地域の特性を活かす新しいコミュニティー作りの実験を始めています。近い将来、公民館で証明書類の交付が受けられる小さな行政機関を設け、そこに自治会や子供会、老人会、公民館活動組織などが協働して地域の活性化を目指すミニ行政組織ができないかという試みです。

 研究会の初会合で、永源寺町長が「八幡が参入することで三重県境と琵琶湖岸がつながる」という発言があったが--

 沖島には、永源寺とを結びつける言い伝えがあると聞いています。(合併によって永源寺町長の視点のような)新しい発見もあり、みんなが知らなかった(心の)地下水脈みたいなものが引っ張れる。(何か可能性を秘めた)光の筋が出来るような気がする。

 7月に2市5町の住民アンケート調査が予定されています。その前に市民に枠組みの説明をどうするのか--

 研究会への参入で、第1段階を越え、市民のみなさんに具体性のあるビジョンが描けると思います。これで当初から合併しないとした場合のマイナスはなくなったと思います。(これからの協議の段階で)デメリットが見つかったらはっきり言うことも大事と思います。研究会の場では、2市5町が同じスタンスの芽を出すことが大切です。八日市と八幡が決めたらいいという見方があるが、少なくとも2市で決めることではなく、みんなでニュートラルな話し合いの場にすることが必要です。市民には、提案型の説明をしていかなければならない。

 当初、想定していなかった愛東町、湖東町と同じ枠組みになったが--

 当初はあまり考えていなかったので、(理由を問われる)説明は難しいかもしれないが、(2町も入れた)新しいまちづくりの方向性を示して、論理的に説明することが必要でしょう。

(聞き手・畑 多喜男)


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