滋賀報知新(ニュース)平成14年5月21日(火)第13085号

新エネ社会めざす八日市

パートナー呼びかけ概要版作成

ビジョン導入推進をサポート
=推進会議立ち上げへ会員募る=

(湖東・八日市市)
 八日市市は、石油などの化石資源の枯渇と地球温暖化問題に地域から対応しようと、このほど策定した「新エネルギービジョン」を市民に分かりやすく解説した概要版(千部)を作成し、希望者に無料配布している。

 また、市民・事業者・市のパートナーシップ(協働)の下で、このビジョンを導入推進する「新エネルギー推進会議」(仮称)設立のため、太陽光・太陽熱・風力・バイオマスなどに関心を持つ市民、事業者などからボランティア会員を募集することにした。

 A4判、オールカラー八ページの概要版では、市のエネルギー需要量を生産、民生、運輸の各部門別に推計し、産業部門の電力消費量が全国平均と比べ高く、電力大量投入型産業が集中していることや、一世帯当たりの年間エネルギー消費量がドラム缶で五・七本分(うち電力五一・一%)になる、と市の消費特性を分析している。

 将来予測では、人工増加率などを加味すると、さらに従来型エネルギーの使用量は右肩上がりに推移するとみられ、地球温暖化抑制のために省エネ型地域づくりへの取り組み強化ほか、みんなの力で新エネルギー導入を推進する必要性を求めている。

 ビジョン導入理念を「みんなの力でつくる新エネルギー社会・八日市」と定め、基本方針を▽自然資源や未利用資源を活用した新エネルギーの導入▽市民の暮らしや生産活動を担うエネルギーとして導入▽市民や事業者が参加できる形で新エネルギーを導入▽市の「顔」となる形で導入し、循環型社会の核とする――の四本柱に置いた。

 その上で、具体的に導入していくため、太陽光・太陽熱を利用する「太陽の恵みプロジェクト」、風力を利用する「風の見える街プロジェクト」、木質バイオマスを利用する「森の力プロジェクト」、農産資源バイオマスを利用する「菜の花プロジェクト」、二酸化炭素排出抑制の「クリーンエネルギー自動車導入」を紹介している。

 このほか、二十三年度までに家庭から出る二酸化炭素排出量の削減目標を六%に置き、その効果と具体例も示されている。概要版の入手や新エネルギー推進会議への入会についての問い合わせは市役所生活環境課(TEL24―5633)へ。


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懸命の中継送水 ホース2キロ、標高300メートル

一年前の大火教訓に 瓦屋寺山で訓練

=八日市・永源寺消防団 水背負って消火作業=

ジェットシューターでの消火訓練に取り組む消防団員
(湖東・八日市市)
 昨年五月十九日に安土町のきぬがさ山で発生した山火事は、能登川町方面に燃え広がり、五日間燃え続け、約五十七ヘクタールの山林を焼尽くしてようやく鎮火した。今もそのときの火災で山肌をさらけ出した痛々しい傷跡が、県道やJR琵琶湖線を行く自動車や電車の車窓からよく見える。

 あれからちょうど一年が経過した十九日早朝、八日市消防署、八日市消防団、永源寺消防団は共同して、林野火災の再発防止と住民への防火意識啓発を兼ねた消防訓練を、八日市市建部瓦屋寺町地先の瓦屋寺山で行った。

 今回の訓練は、この時期に山菜採りやハイキング、アウトドアなどで林野に入る機会が多くなることから、昨年のきぬがさ山大火のあと県が制定した「林野火災防止強調月間」と「大規模火災マニュアル」に添って実施した。

 午前六時三十分、ハイカーのたばこの不始末により出火、県下に出された強風および乾燥注意報で、火勢が山頂や国指定重要文化財や市指定文化財などを所蔵する瓦屋禅寺方面に延焼している――、という想定で、八日市消防署から平内文明署長以下隊員十七人、八日市市消防団から宇川惠三団長以下団員約二百人、永源寺町消防団から河居孝団長以下団員七人、消防車両合わせて十三台が参加した。

 火災発生と同時に駆けつけた化学車による消火活動をする傍ら、応援要請で駆けつけた永源寺町消防団のポンプ車を含む十一台のポンプ車による中継体制を組み、ふもとの松尾町地先から標高約三百メートルの瓦屋禅寺内の山頂防火水槽まで、二キロをホースでつないで送水作業を行った。

 また、消防団員二十人が背中に水約十キロを背負って火元付近へ向かい、ポンプ式消火器「ジェットシューター」での懸命な消火活動で延焼を防いだ。中継送水の方は、なかなか水圧が上がらず苦戦したものの、予定より少し遅れただけで水槽を満水にすることができた。

 消火活動の結果、七時二十分に山林約十三ヘクタール、境内約二ヘクタールを焼いて鎮火した。

 無事訓練を終えたあとの講評で、訓練を見守った海外友之進市助役は「被害を最小限に食い止めるために日頃の訓練が必要。それよりも火災が起こらないのが一番。これからも、防火意識の啓蒙と訓練に励んでください」、建部地区区長連合会を代表して顧問の高村与吉市議も「訓練を見せてもらい、心強く、頼もしく思いました。住民が安心して安全に生活できるよう、これからもより一層精進してください」と、感想と激励の言葉を述べた。

 宇川団長と河居団長はそれぞれの協力により、訓練がスムーズにできたことを高く評価するとともに、応援協定を結ぶ他の市町を含めた連携の強化を強調した。

 最後に平内署長は、「非常に難度の高い訓練にもかかわらず、それぞれの協力で訓練を最後までうまく運ぶことができました」と訓練を振り返り、「これからも、消防団との密接な連携をとりながら、住民の安心と安全を守っていきたい」と、改めて確認した。


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五個荘の仏画師・石内さん

卒寿記念し民画展

=ことしんで開催中=

大津絵などが並ぶ石内さんの卒寿記念展
(湖東・五個荘町)
 五個荘町山本在住の仏画師・石内政一さん(雅号=政光)の作品展「民画大津絵、仏画、一般絵画作品展」が、二十四日まで湖東信用金庫五個荘支店のロビーで開かれている。

 九十歳を迎えた石内さんの卒寿記念展で、親しみある大津絵の「雷さん」「寿老人」「鬼三味線」や、仏画の「法然上人様」「観音菩薩座像」などが展示されている。

 石内さんは、平成準大津絵師として民画・仏画を描くほか、県高齢者交通安全指導員や身体障害者更生会役員、太郎坊宮神講社副支部長などとして地域の福祉発展等に貢献している。


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コート脱ぎ捨て純白の素肌

変身ぶりにひつじもびっくり!?

=アグリパーク竜王で初の毛刈り=

子どもたちに目の表情で助けを求めるひつじ
(湖東・竜王町)
 いつもは訪れた人に愛きょうを振りまいている羊たちが、この日ばかりは引きつった表情を浮かべた。梅雨も近づき、もうすぐ夏本番を迎えるため、体験交流型農業公園アグリパーク竜王は、飼育している羊の毛刈りを同園内の動物ふれあい広場で行った。

 昨年までは、日野町山本にある畜産技術振興センターに毛刈りを依頼していたが、同公園の職員が毛刈りの手ほどきを同センターで受けたことから、今回初めて園内で実施することとなった。

 ふれあい広場には、三年前に畜産技術振興センターから譲り受けたコリデール種のオスの“メリー”“モコ”“ハッピー”の三頭とメス二頭、今年生まれた子ひつじの計六頭が、同じ囲いの中に住むトカラヤギとともに、来場した人々を楽しませている。

 午前十時から始まった毛刈りでは、、まるまると太り立たせると人の身長ほどあるオスの羊を、職員が相撲をとるかのように「せーの」の掛け声で押し倒し、電気バリカンで刈り上げた。見学に来ていた子どもたちは「かわいい」や「丸坊主になった」、「さぶそう」と、日ごろ見ることのできないひつじの姿に見入っていた。

 冬の寒さから身を守ったウールのコートを脱ぎ捨てた子ひつじ以外の五頭は、純白のふんわりとした素肌を披露し、毛刈りを終えたひつじが元の囲いに戻ると、他のひつじたちがその変身ぶりに驚き、少しの間、距離を置き、何者か確かめるかのようにしきりに臭いをかいでいた。

 (株)アグリパーク竜王の溝口明専務取締役は「ひつじの数も当初の倍となり、ふれあい広場で楽しく遊んでいただいている。こういった催しを、パークの風物詩とし、より多くの人たちが集える場にしていきたい」と話していた。

 刈り取ったひつじの毛は、同パークで無料配布している。問い合わせは、同パーク(電話57―1311)へ。


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100年前の貴重な 校舎新築設計書

岡山西学校の歴史を証す

工事見積書、総出人足帳など
=加茂町の民家から見つかる =

加茂町の今井さん宅から見つかった「岡山西学校」の校舎建設書類
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市加茂町の民家から、ちょうど100年前の明治35年に同町に完成した「岡山西学校」の建築設計書や工事見積書、総出人足帳など、建設に関わる行政の取組の様子が詳しく分かる史料が見つかった。

 岡山西学校は、現在の市立岡山小学校の3世代前の学校で、明治26(1893)年に加茂、牧町にあった簡易科小学校を統合して「岡山西尋常小学校」と改称されたのが創設。当時4学級293人の児童が通い、翌年には3・4年生児童が京都市内へ3日間の旅行を実施。これが後に市内の学校行事に定着する修学旅行の始まりと記録されている。

 5年後には、3・4年生の女児のために裁縫科が設けられ、明治33(1900)年には村議会で校舎の新築が可決され、建設に向けての準備協議が始まった。

 今回発見されたのは、2年後に新校舎が完成するまでの建設に関わる、いわば村役場の公文書で、当時、助役で村の学務委員(現在の教育委員)も兼ねていた同町の今井惣右衛門氏の自宅に保存されていた。

 同氏の玄孫(やしゃご)に当たる市職員、今井良治さん(44)が、自宅の改築に伴い、屋根裏の整理中に見つけた。

 数多く見つかった書類の中の1つ校舎設計書には、木造平屋づくり瓦葺きの校舎に教室7室、講堂、教員室、裁縫室、宿直室の配置や校門、運動場の位置と広さも描かている。建築予算額は5、440円(当時の金額)だった。

 岡山西学校の新校舎は、明治35(1902)年5月15日、同時に新築された岡山東学校(当初は船木に、のち南津田町に移転)とともに完成を祝う落成式が盛大に行われたと記録されている。

 その後、大正9(1920)年5月1日、東、西の学校が統合され尋常科6年、高等科2年の「岡山尋常高等小学校」に改称し、昭和6年に新校舎が完成。戦時中は国民学校に変わったが、戦後、高等科が中学校に移行され、6学年制の岡山村立岡山小学校に生まれ変わった。その後、昭和29(1954)年の市町村合併により現在の市立岡山小学校になった。

 今回見つかった文書は、現在の岡山小学校の3世代前の歴史を紐解き、当時の校舎建設と人々の関わりも分かる貴重な史料。保存状態もいいことから市史編さん室で詳しい調査が進められる。


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