滋賀報知新(ニュース)平成14年5月30日(木)第13096号

いまだに続く疑惑の 先行取得

栗東市土地開発公社の手原の塩漬け土地

市議の都合で年度ずらして用地取得か
=内記局長 「どうしても買うべき土地ではなかった」=

草がぼうぼうに生い茂った袋小路の用地
(湖南・栗東市)
 県内随一の“大名公社”との呼び声が高いのが栗東市土地開発公社である。事業のあてもない用地を先行取得し、その挙げ句が塩漬けの不良資産の山また山で、同公社の平成十三年度末の保有地も十万九千九百六十平方メートル(簿価百六十七億二百万円)と空前絶後の規模に達している。

 まずは、十年度に公社が市から用地取得を受託しながら、十一年度まで取得しなかった“世にも奇妙な物語”から検証してみた。                     

【石川政実】


 同市手原で区画整理事業の話が持ち上がり、六年始めに地権者ら約五十人が「(仮称)手原東部土地区画整理事業準備委員会」を結成し、里内新多市議が委員長に選ばれた。同地域は同年八月、市街化調整区域から市街化に編入された。しかし区画整理事業のたたき台ができたのは、今年三月だった。

 一方、里内氏は七年三月、地元のO氏から手原一丁目の田畑四百三十八平方メートル(図A)を買い取った。O氏は「確か三・三平方メートル(坪)あたり三万円程度で売却したはず」と話している。

 「里内氏から『市営住宅手原団地の用地を売る代わりに、図Aの土地も買ってほしい。猪飼峯隆市長は承知している』と持ちかけられたが、お断りした」とこの案件にある時期携わった市職員は胸を張った。しかし公社は十年度に用地取得を受託する。これに相前後して図Bの上に建っていた町営住宅手原第二団地を取り壊し、二丁目に市営住宅手原団地を移転新築する計画が進められた。
 公社の決算書では、十年度に図Aの土地を約四千七百万円で取得したとされている。袋小路になっている同地を、公社は里内氏から三・三平方メートル(坪)あたり三十五万四千百円で取得したが、O氏の売値に比べると実に約十二倍の勘定になる。まさに錬金術である。さらに奇妙なのは、公社が里内氏から用地取得したのが十二年三月であったこと。そもそも市が公社に用地の先行取得を委託した名目は、町営住宅を取り壊した跡地(図B)と里内市議の土地(図A)を公共用地として一体として確保するためとしていた。売買契約が遅れた理由を公社常務理事で局長でもある内記英夫氏に聞いた。 

----なぜ取得が遅れたのか。

内記 区画整理事業計画のタタキ台が出来なかったからだ。  

----区画整理計画が決まっていないのに用地を先行取得することがおかしい

内記 確かにどうしても買わなければならない土地ではなかった。しかし市から委託があれば買わざるを得ない。この当時、市土木課は里内氏と市営住宅の用地取得の交渉をしていた。十年に同氏から共同名義の土地を取得したことも(買収遅れと)絡んでいたようだ。

----それは公共事業の取得に関して、五千万円以下の契約では(里内氏の)税が控除されるのを見込んだ措置か

内記 ……。

 このような弁明では、十年度に閉鎖された草津・栗東開発事業団の教訓が少しも生かされてないといえよう。 まさに“大名公社”の面目躍如といったところか。
 里内新多市議の話「取材には、大阪の弁護士を通じてしか、一切お応えできない」 。


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栗東市 難病患者に働く場を!

しがなんれん作業所開設

=雇用促進には高いハードル =

作業所入居予定のマンションで看板を掲げる葛城所長
(湖南・栗東市)
 難病患者とその家族でつくる県難病連絡協議会(大島晃司理事長)は、病状が不安定なため就労に恵まれず、家に引きこもりがちな難病患者に働く場を提供しようと、六月一日、「しがなんれん作業所」(葛城貞三所長、定員十人)を、栗東市目川のマンションに開設する。ただし、全ての難病患者が入所できるのでなく、作業所の運営を定めた県の現行制度では障害者手帳所持者に制限されており、患者を取り巻く厳しい雇用環境を物語っている。


 県の設置運営要項によると利用者は、▽身体障害者▽知的障害者▽精神障害者-の三者と規定されていることから、同作業所では障害者認定を受けた人を対象にしている。現在のところ、県内の難病患者は約二千二百人とされ、このうち障害者として認定されているのは四割に満たない。

 全国的に見ても、これまで難病患者を利用者として規定する都道府県はなかったが、今春、全国で初めて鳥取県が条例に盛り込んだ。この動きを受けて県内でも、全ての難病患者が作業所に入所できるよう、県に対して改正を求める声が高まっている。

 これについて葛城所長は、「難病患者が普通に生活できる施策を国の受け売りだけでなく、県独自の施策として打ち出してほしい。障害者手帳を持っていない人でも働ける小規模作業所を、琵琶湖のまわりに設けたい」と期待する。

 当面の作業内容は、カバンやアクセサリーの製作、販売に絞られるが、将来的には難病患者のためのヘルパー事業、交流サロンや常設相談所の設置へと夢を膨らませ、難病患者の社会参加を促すことにしている。ボランティア申し込みは同作業所(077-552-8197)へ。

 【難病】原因不明で治療法が確立されていない病気のことをいい、パーキンソン病や筋無力症など三百種以上ある。国の治療費助成の対象は四十六疾患にとどまり、その他大勢の患者は、困難な就労条件と、生涯続く医療、介護費の板挟みに苦しんでいる。


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児童虐待 撲滅に向けスクラム

甲西で防止支援ネットワーク協議会発足

連携強化で早期発見、適切な対応
=親への支援も視野に入れ再発防止=

(湖南・甲西町)
 甲西町はこのほど、児童虐待を早期発見し、児童、養育者への適切な支援を行なおうと、甲賀郡で初めて児童虐待防止支援ネットワーク協議会を発足させた。関係機関の連携を強化することで、これまで重点を置いてきた児童保護だけでなく、加害者である親への支援も力を入れ、再発防止に取り組む。

 具体的には、甲西町保健センターと同町発達支援室、甲賀子ども家庭相談室、中央子ども家庭相談センターに寄せられた相談を同協議会の事務局が集約、コーディネートし、保育園や幼稚園、小中学校、その他関係機関と調整し、日常・緊急時における親子への対応を決める。

 ネットワークを構成するのは、▽甲西町▽医師会▽民生委員児童委員、主任児童委員▽幼稚園・学校▽保育園▽中央子ども家庭相談センター▽甲賀郡人権センター▽そのほか関係機関│で、主な事業内容は、▽虐待の実体把握▽虐待防止方策の検討▽地域社会への啓発活動▽具体的な対応策▽ネットワークづくりと支援体制│など。

 児童虐待は、警察や保健所による特定が難しいだけでなく、加害者である親も虐待の意識がない場合が多く、表面化しているのは氷山の一角。関係機関でネットワークを構築することで、病院における診察で見つかった身体の異常、幼・保育園や学校での児童の不審な様子などを広く拾い上げ、迅速で適切な対応に生かす。

 児童虐待は、親が「しつけ」「指導」「教育」と思っていても、子どもの心と身体を傷つける行為とされる。タイプ別にみると、(1)せっかんや暴力(蹴る、殴る、放り投げる)(2)養育拒否(食事を与えない、登校させない、病気になっても医者に見せない)(3)性的虐待(性的行為の強要、ポルノの被写体にする)(4)心理的虐待(言葉によるおどし、無視、兄弟間の差別)の四パターン。

 なお関係機関は、親、児童が気軽に心の悩みを打ち明けられるよう、電話相談を展開している。電話番号は次の通り。

 【子育ての悩み】▽保健センター(電話72-4008)▽赤ちゃんホットライン(電話71-4150)▽甲西町役場内発達支援室(71-2359)▽甲賀家庭児童相談室(63-6145)▽青少年・子ども電話総合相談室(電話077-516-2255、子ども専用電話077-516-2233)▽i-子育てネットwww.i-kosodate.net

 【虐待と疑われる場合】中央子ども家庭相談センター(電話077-562-8996) 。


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商工会が観光推進で提言

安曇川出身の 武将・田中吉政PR

=パンフ作成、山城跡整備 =

田中吉政像(柳川市順光寺)
(湖西・安曇川町)
 安曇川町商工会と安曇川町特産品等開発実行委員会はこのほど、特産品開発推進事業書をまとめ、同町出身の戦国武将、田中吉政の観光事業への活用を提言した。これに先駆け、吉政と一族が拠った田中城跡を紹介するパンフレットを作成し、歴史ロマンへの熱気を盛り上げている。

 吉政(一五四八│一六〇九年)は、高島郡田中郷を支配していた田中氏に生まれ、織田信長、豊臣秀吉、秀次、徳川家康に仕えた。はじめ足軽として信長に仕えたが、次第に頭角をあらわし、家康に味方した関ヶ原の合戦後には筑後一国三十二万五千石の大名までのぼりつめた。

 武将としての功績よりも、近世の先駆けになった城下町建設、河川改修などの土木工事で手腕を発揮し、八幡山城(近江八幡市)、岡崎城(岡崎市)、柳河城(柳川市)などを手掛けた。

 また、同町西方の山に残る田中城跡は、標高百六十│二百二十メートルにあり、比較的標高の低い中世山城。規模は、東西約三百二十メートル、南北百九十メートルあり、最も高い場所からは同町と高島町の平野が一望できる。

 築城年代は定かでないが、文明十四年(一四八二年)には城主「佐々木田中四郎兵衛貞信」の名が見え、戦国末期には、朝倉義景攻略のため京から敦賀に向かった信長が滞在している。同町観光協会は、「城跡がきれいに残っているので現状を残しながら、散策ルートの看板を設置したい」と意気込む。


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写真家・今森光彦さん迎え
関電が地球環境フェア
=6月22日 長浜文芸会館 =

(湖北・長浜市)
 関西電力は、六月が環境省の定める環境月間であることから、「地球環境フェアかんでんびわ湖AID2002」を六月二十二日午後一時半から長浜文化芸術会館で開く。

 第一部環境講演会は、県内の自然環境をライフワークにする写真家の今森光彦さんが里山物語と題して、スライド写真とおしゃべりを通して身近な地球環境を考える。

 第二部環境ミニコンサートでは、矢沢永吉バンドのキーボードを担当するなど、ジャズピアニストとして一流ミュージシャンと共演してきた河野康弘さんが、木からできたピアノを演奏して自然保護を訴える。

 定員は四百五十人。応募は、住所、氏名、年令、電話番号、同伴者の人数(本人除く)をハガキに明記するか、またはファックス、ホームページ受け付けで、〒520-8570(住所不要)関西電力滋賀支店(電話077-527-5803、FAX077-527-5809、http://www.kepco.co.jp/siga)へ。定員になり次第締め切る。


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