滋賀報知新(ニュース)平成14年6月19日(水)第13119号

いにしえ偲ぶ 蒲生野短歌会

会場で詠む作品を募集

船岡山「万葉まつり」メイン
=大賞に 賞金7万円と歌碑建立=

(湖東・八日市市)
 この秋に八日市市で催される蒲生野万葉まつりに先だち同実行委員会は、まつり会場のメイン「蒲生野短歌会」で詠まれる作品を募集している。

 同短歌会は、毎年秋に同市野口、糠塚両町にまたがる万葉の森船岡山で開かれる蒲生野万葉まつりのメイン行事で、入賞作品が会場で読み上げられるとともに、大賞作品(最優秀)に選ばれると、短歌を刻み込んだ歌碑が船岡山山頂に建立される。

 額田王(ぬかたのおおきみ)と大海皇子(おおあまのみこ)との相聞歌で知られる万葉の里蒲生野にふさわしい作品や、ゆかりの八日市市を題材にした短歌を募集している。県内外や年齢に制限はなく、一人二首以内なら誰でも応募できる。三首以上は無効。

 審査会(選者・中野照子好日編集委員)で、蒲生野大賞(賞金七万円)、紫野賞(同五万円)、標野賞(同三万円)の各一首を選ぶほか、特選(七首)と佳作(十首)にそれぞれ記念品を贈る。このほか、大賞作品を歌碑に刻み、来年の同まつりで建立する。

 四百字詰め原稿用紙(縦書き)の右半分に作品二首(一首も可)と、左半分に郵便番号、住所、名前(ふりがな)、年齢、電話番号を書き、出詠料千円(郵便定額小為替)を添え、七月二十二日(必着)までに〒527―8527八日市市緑町一○―五、市教委生涯学習課内蒲生野短歌会係(TEL24―5672)へ送付する。

 自作で未発表に限り、提出後の作品訂正は認めない。表彰式を九月二十一日の蒲生野万葉まつり会場で行い、入賞作品(二十首)と入選作品(五十首)を入選短歌集にまとめ、応募者全員に配布する。

 昨年の短歌会には、全国各地の二百二十二人から四百三十五首の作品が寄せられ、県内百九人(うち市内二十四人)、県外の百十三人から応募があった。九回目を迎えた短歌会も内容的にレベルアップし、格調の高さとともに全国展開への定着を裏付けている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

聖徳まつり日程決まる

7月26日 総おどり

=27日 子供広場 28日 花火大会=

(湖東・八日市市)
 八日市市の聖徳まつり実行委員会は、夏の最大イベントとなる第三十三回同まつりの日程を七月二十六日から二十八日までの三日間と決めた。駅前周辺を会場に、恒例の江州音頭総おどりを二十六日に、子供の広場が二十七日、夜空を彩る延命花火大会を二十八日に催すことにした。

 聖徳まつり初日の二十六日午前十時から実行委メンバーやウインズ八日市、商工関係者らが市神神社に集まり、まつり成功に向けた祈念式を行う。午後七時二十分からの「総おどり」は、駅前通りを会場に江州音頭発祥の地にふさわしく、踊り手二千人とともに市民総参加のまつりを繰り広げ、夏の暑さを吹っ飛ばす。ピアーガーデンの夜店横丁もまつりムードを盛り上げる。

 二十七日の子ども広場は、本町通商店街の土曜夜市と連動させ、駅前通りを歩行者天国にして、午後六時から開くことにした。最終の二十八日は「延命花火大会」。午後八時からスターマイン、尺玉など、一時間で約一千発を公園中腹から打ち上げ、八日市の夜空を焦がす。ピアーガーデンには屋台村が店開きし、花火とともに市民を楽しませる。

 聖徳まつりは、聖徳太子が市場を開いたとされる歴史的背景や、江州音頭発祥の地とともに受け継がれてきた地域のまつりとして県下に知られ、八日市の夏を彩る最大のイベントは今年で三十三回目を迎える。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ

世界の国旗

楽しく学ぶトランプ

=学童保育所でふれあいゲーム =

国旗を通じて楽しいゲーム
(湖東八日市市)
 ワールドカップで応援するチームの国旗がサポーターの顔や頭にまで溢れ、日本国中は、国際交流の場となって大フィーバーしている絶好の機会をとらえ、国旗で国名を当てたり、地球上の所在を調べたりして遊ぶ「世界の国旗トランプ」のふれあいゲームが15日、八日市市の南部学童保育所で行われ、子供たちが国旗で楽しい時間を過ごした。

 このトランプは、4年前、同市金屋3丁目、中沢信夫さん(80)が考案したもので、トランプカードに世界56国の国旗を印刷し、商品化した。

 この日のゲームには、UNF世界の国旗トランプの普及指導に当たっている近江八幡市の谷口和子さんら指導者3人が訪れ、世界各地の国旗の成り立ちを学んだり、国名当てクイズに挑戦するゲームを一緒に親しんだり、国旗を見ながら世界10か国のあいさつを歌にしたゲーム、国旗からトランプマークを当てる遊び方を体験した。

 国旗に秘められた話しやデザインや配色の意味などが遊びながら学べるゲームに子供たちが関心を寄せ、賑やかにゲームに興じていた。

 国旗とふれあうゲームは、希望があれば出向いている。 問い合わせは、八日市市のUNF世界の国旗トランプ(電話0748-25-5855)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

消化不良の多い、住民説明会

2市5町の足並みは揃ったが

分かりにくい行政用語多用
=理解してもらう工夫不足 =

どうして郡内が割れるのか、うっ積した不満が爆発した愛東町の住民説明会
(湖東・愛東町)
 2市5町の合併の枠組みについての住民説明会のスタートが一番遅かった日野町で14日から始まったことで、全市町で開催の足並みが揃った。各市町とも今月中に終了することになっている。

 説明会は、7月上旬に2市5町の人口の3割を無作為抽出(18歳以上約5万1千人)して実施される住民アンケート調査をなぜ行うのか、その経過と背景を説明し、もし選ばれて調査用紙(返信ハガキ)が届いたら放置せず、住民の意志が反映された結果が出るように必着期限までに必ず回答を投函してもらえるよう協力をお願いすることが本来の目的であるが、その目的をしっかり伝え、納得して帰宅している住民がいかほどいるのか、いささか疑問を抱く内容となっているところが目立っている。

 各市町ごとの説明会では、2市5町の住民の生活圏域や行政の現況と課題などをまとめた共通資料と各市町が独自に準備した資料をもとに進行するやり方で行い、概ね1時間半を想定しているのがほとんど。

 冒頭、市町長か説明会責任者があいさつし、合併担当課長らがそれらの資料の説明をもとに30分から1時間に渡って説明を行ったあと参加住民から意見や質問を求め、それらに答えるという段取りになっている。

 説明のあと参加した住民等から出される意見や質問は、合併の枠組のアンケート調査そのものよりも「どうしてこのような枠組みになったのか」や「合併した場合のメリットとデメリットをはっきり示してほしい」など、これまでの経過説明と今後の見通しに集中している。

 行政側に、まだ決まっていない合併後の行政サービスの説明を求めたり、もしそうなったらの仮定の話しまでに踏み込む場面も見られ、仮定の話しは公の場でできないことから充分な説明とはならず、住民側に不満が残る結果を生んでいるようだ。

 愛東町の初日の住民説明会では「なぜ愛知郡4町が一緒になれないのか」など一部の参加者の質問に終始し、町側が感情的な攻撃にさらされる場面もあって、アンケートに協力をお願いする肝心なことをしっかり伝えられず、結局、消化不良に終わったしまった会場もある。

 参加住民が充分な理解が得られず帰ってしまう原因の1つには、住民には分かりづらい行政用語が多用され、理解できないまま次の説明に進むことから聞き続けることのストレスが積み重なっているのではないか、と見受けられる。

 「公債費」、「地方交付税」と「特別交付税」など聞いたことはあるが理解していない用語が次々と飛び出し、目で追う数字も細かくて夜の会場では見辛いのもその遠因となっている。

 「地方債」を市や町の借金、「公債費」は借金の返済費など分かりやすい言葉に換え、頭の中でついて行けない多桁の数字の読み並べはしないなどの工夫があれば、限られた時間内でも説明効果をあげられる余地がある。

 最も懸念されるのは「枠組みイコール合併」という早まった潜在認識が住民に生まれていないかということで、法定の合併協議会に参入しても、協議事項がまとまらなければ脱会もあり得る話し合いの場であることや、合併の判断は、行政側だけでなく住民代表も参画した同協議会が示し、さらに各市町議会の議決が必要なことで、合併ありきの論議が一人歩きしないよう一定のハードルが設けられていることなども改めて説明する必要がありそうだ。

 また、決定に至るまでの論議の過程を明らかにする情報はすべて公開され、途中経過の透明性も確保されていることもつけ加え、住民が知らない内に決まってしまうことないことにも理解をしてしてもらうことが、今、最も必要だ。また、その約束をしっかりする姿勢も必要。この部分が不十分なために住民が不安を募らせている。

 説明会を廻る行政側は、参加住民からの意見と質問の区別をしっかり聞き取り、意見は聞く、質問には答えるというメリハリのある司会進行に心がけ、「説明をした」のではなく、どれだけ「理解してもらったか」に視点を変えるべきだ。

 1時間半ほどの時間にすべてを理解してもらうことは困難で、まして合併の枠組みは地域差もあってまとまりにくい問題でもあるが、今の段階では、理解してもらえるよう工夫と努力をしている行政側の姿勢が見られない説明会は、成功しているとは言えない。

(畑 多喜男)


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ

親の過大な期待は子のプレッシャー

「困ったときは友達に相談を」

=日野ライオンズクラブがつどい開催=

伊藤弁護士の話しに聞き入る生徒ら
(湖東・日野町)
 日野ライオンズクラブ(奥田秀会長)は、今回初めて青少年育成事業として、「二十一世紀の子どもたちへのつどい」をこのほど蒲生町のあかね文化センターで開き、朝桜中の一、二年生と保護者のほか、クラブ会員ら約四百六十人が参加した。

 午後一時十五分から始まったつどいでは、「二十一世紀のこどもたちへ」をテーマに、弁護士の伊藤芳朗氏(42)が講演した。伊藤氏は、大阪生まれで、昭和五十九年に現役で司法試験に合格。同六十年東京大学法学部卒業と同時に司法研修所に入所した。平成二年には、伊藤法律事務所を開設、以後、「オウム真理教被害対策弁護団」に所属し、オウム事件をはじめ、子どもの人権や家庭問題に関しての講演会、テレビ出演などで活躍している。

 今までの弁護経験から、伊藤氏は「非行少年は理由なく殴ることはない。行き場のない怒りが暴力へとつながる」と語り、二年前に岡山県で起こった十七歳の少年が母親を金属バットで殴り殺した事件に触れた。

 捕まった当初、少年は「母に迷惑がかかるといけないから殺した」と供述していたという。野球部に所属していた少年は、後輩からのいじめを受けており、いじめを受けていたことから友達にも無視されていた。しかし、母親は、そんな惨めな学園生活を送っているとは知らず、勉強もスポーツもでき、友達にも好かれている立派な子であると思い込んでいた。伊藤氏は「母親の思い描いている息子のふりを少年はしていた。最後までいじめを受けていることを言い出せなかった。それは母親が大好きだったから」と説明した。

 なぜ好きなのに殺さなければならなかったのか。少年は帰宅前に、自分をいじめていた後輩を金属バットで殴りつけていた。「そのことがばれれば、楽しい学園生活を送っていると思っていた母親を悲しませてしまい、この世の終わりだと感じてしまうと考えた少年は、母を殺した」と、伊藤氏は少年の心の内を紹介。「ストレスを溜め込むと、何十年も経ってから爆発し、取りかえしのつかないことをしてしまう。我慢しないで、納得できないこと、言い返したいことがあるならば、その場で口で表現することが大切」と呼びかけた。

 また、「最近、母親が子どもを客観的に見れず、大きな期待から自らが創り上げた子どもの偶像を愛する現象が起こっている。自分を責める子は不登校や引きこもりに、けんかっぱやい子は非行に、裏切りたくない子は演技やふりをすることが多い」と指摘し、保護者に対して「子ども本来の姿を愛してほしい」と強調した。

 最後に、伊藤氏が「人生でがけっぷちに立ったときは、自分の視野が狭くなっているので、自分に最も近い友達や兄弟に相談してほしい。人はだれしも人とのつながりを望んでいるから」とメッセージを送ると、生徒らは真剣な表情で耳を傾けていた。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail
TOP インデックスへ