滋賀報知新(ニュース)平成14年7月8日(月)第13140号

結果は行政判断の可否を占う

2市5町合併アンケート調査配布

住民の支持が欲しい各市町
=人口の3割、5万1、720人の判断 =

(湖東・広域)
 2市5町の合併の枠組について、住民の意向を調査するアンケート書類が、2市5町合併研究会事務局から3日朝、各市町に配布された。

 人口規模に比例して書類を受けとった各市町では、その日から無作為抽出した調査対象者に郵送する封筒にアンケート用紙を差し入れる作業を行い、4日から順次、発送した。
 ハガキで返送してもらう回答は16日まで八日市市役所内の同研究会事務局で一括受付し、20日までに回答を集計することにしている。

 各市町に配布されたアンケート書類は、余分も含め近江八幡市2万0、900枚、八日市市1万3、100枚、日野町7、000枚、蒲生町4、500枚、湖東町2、800枚、永源寺町2、000枚、愛東町1、800枚の計5万2、100枚で、回収率70%と予想した調査経費は約600万円となる。

 調査対象人口が最も多い近江八幡市では、郵送準備作業に3日間で延べ60人の職員を動員し、調査対象者の住所、氏名がコンピュータで印刷された一つ一つの封筒に詰め込んでいった。作業は5日午前中までかかり、同日午後まとめて発送した。

 各市町とも調査対象者は、住民基本台帳データーを保存しているコンピュータから条件に合わせて無作為に抽出するプログラムソフトを使い、18歳以上の男女別人口比率に合わせた人口3割の住民の住所、氏名を自動的に選出し、宛名印刷まで行った。

 封筒には、アンケートを実施する目的とこれまでの経過を説明した文書と回答ハガキを同封した。

 回答する選択肢は、八日市市、蒲生、日野、永源寺町の1市3町と参画を申し入れた近江八幡市、愛東、湖東町の3つの住民グループに分け、1市3町と近江八幡市は五者択一、愛東、湖東町は三者択一となっている。

 このアンケートは、住民の意向を調査し、その結果を尊重した論議の上で同研究会が合併協議を進める枠組みの決定を行う参考資料とするもので、回答の集計がそのまま決定に結び付くという拘束力を合わせ持ったものではない。

 設定させた選択肢から考えられる枠組みは、1市3町に1市2町が加わる「2市5町」、近江八幡市だけが加わる「2市3町」、2町だけが加わる「1市5町」、1市2町とも加わらない「1市3町のまま」の4つが考えられる。

 同研究会が設置された経過や各市町が実施した住民説明会の反応、行政側としての判断などを総合すると「1市3町のまま」や2町を入れない「2市3町」、または1市を入れない「1市5町」とする選択の結論は、各市町それぞれに過半数を示す結果が出ない限り、決定することは難しいとの見方がある。

 市町長の間では、どちらも排除せず、まずは「2市5町」でスタートする選択が良いのではないかという意見が多いが、このアンケートでそれを決断する住民の支持が欲しいところ。

 1市3町に参画を申し入れた近江八幡市と愛東、湖東町にとっては、取り組もうとする合併の方針に対して住民が本当にそれで良いと思っているかが問われ、1市3町にとっては、枠組み拡大に対する住民の判断を占うアンケートでもある。

 それ故に近江八幡市と愛東、湖東町の1市2町にとっては、仮に「1市3町に加わらない」という回答が過半数を占めることにでもなれば行政の判断が問われることになる。

(畑 多喜男)


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

安土桃山時代の五個荘

鳥瞰図で各城一望

=佐生さん ことしんで展示=

ロビーで開催中の佐生正二作品展
(湖東・五個荘町)
 五個荘町在住の地元活動家・佐生正二さんの作品展『“利家とまつ”に見る安土桃山時代の五個荘や城造りの様子』が、湖東信用金庫五個荘支店のロビーで開かれている。

 NHK大河ドラマ「利家とまつ」の舞台が安土に入り、近隣市町でも観光などで注目を集めている。佐生さんは、戦国時代(一五〇〇〜一六〇〇年)の五個荘の様子はどのようなものだったのか、点在する城跡から当時の鳥瞰図(ちょうかんず)づくりを思い立ち、前五個荘町立図書館長・磯部博氏や鳥瞰図専門家等の助言のもと、「五個荘鳥瞰図」「城造りの様子」の二点(六〇×九〇センチ)を完成させた。

 鳥瞰図には、箕作城・観音正寺城・佐生日吉城・安土城など、約四百年前に見られた各山城を上空から見おろした開放感ある作品で、五個荘町を中心に近江八幡市の沖島、彦根市の荒神山まで広がっている。

 佐生さん(89)は、アサヒ黒板製作所(五個荘町北町屋)の初代社長で、現在は会長として活躍すると共に木工細工・陶芸・絵画などの創作に取り組み、肖像画展「五個荘が生んだ近江商人群像」などを開催。地元・五個荘に関する作品づくりに邁進し、町観光や生涯学習等に貢献している。また、近所の子供たちからは「木工発明のおじいちゃん」として親しまれている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

氏郷ゲートボール大会

=参加者450人が交通安全誓う=

今江署長を前に交通安全宣言する高井理事長
(湖東・日野町)
 高齢者の交通意識の高揚を図ろうと、日野町大谷の大谷運動公園で開催された県ゲートボール連盟日野支部(支部長=奥野弘三日野町長)による第十八回「氏郷ゲートボール大会」の開会式でこのほど、県内外からの参加者約四百五十人を代表して、同支部・高井他家治理事長が“交通安全宣言”を行った。

 高井理事長は、今江明弘日野警察署長を前に、「氏郷杯ゲートボール参加の会員一同は、各地区大会の参加または練習の合間にも、事故に合わない合わせないの言葉をモットーに、事故のない明るい町づくりのため、交通安全に努めることをここに宣言します」と力強く読み上げた。

 これを受け、今江署長は「現在までに、県内での事故による死傷者は五十三人で、うち十一人と全体の二〇%を高齢者が占めている。今回の宣言をきっかけに、まずは口伝えでもいいので、互いに交通事故防止に努めてほしい」と呼びかけた。

 平成十二年五月九日には、甲南町で開かれたゲートボール大会終了後に、帰宅途中の高齢者など六人が死傷する交通事故が発生している。高齢者の楽しみであり健康づくりにも役立っているゲートボールが、命を落とす原因にならないよう愛好者自ら交通ルールを順守し、ドライバーも早朝の慌ただしい時間帯に危険な運転をしないよう十分に注意しなければならない。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

カブト虫がいっぱい!

観察用の飼育ハウス登場

=「あど木っずらんど」 =

飼育ハウスに放たれてのびのび動き廻るカブト虫
(湖東・安土町)
 安土町町文芸の郷の裏山に整備された森林公園「あど木っずらんど」にカブト虫ハウスが登場した。アイデアマンで知られる文芸の郷振興事業団の大林宏局長(62)が、公園を訪れる子供や親子に楽しんでもらおうと今年1月、土山町の農家からカブト虫の卵が生みつけられたシイタケの廃木2トン余りを譲り受け、文芸の郷敷地内でフ化するまで一時保管していた。

 先月中旬になってフ化が始まり、続々とカブト虫が現れ始めたため、森林公園内にビニールハウスの骨組みを利用した3、5メートル四方のカブト虫ハウスをつくり、3日に全匹を移した。現在のところ100匹以上がフ化し、さなぎの状態のものも50匹余りおり、ハウス内はカブト虫でいっぱい。カブト虫が飛び立って行かないようネットを被せているため、外からの見物となるが、いつでも見られるようにしている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

ニゴロブナの稚魚

水田から琵琶湖へ旅立ち

=近江八幡市白王町 =

流れ出る稚魚の数をカウントする職員、下の網は水の流出口
(湖東・近江八幡市)
 琵琶湖に近い近江八幡市白王町の水田(3千平方メートル)に放流されていたニゴロブナの仔魚(卵黄をまだ完全に吸収していない段階の稚魚)が3日、水田から水を引き落とす中干し時期を迎えたことから、成育数を数えて琵琶湖に放流された。

 琵琶湖の水位が調整されるようになる前までは、梅雨期の大雨などで冠水した湖畔沿いの水田には、繁殖期を迎えたコイやフナが産卵にそ上し、水田や周辺の小川が、フ化から稚魚に育つまで「魚のゆりがこ」のような役割を果たしていた。
近年では、ほ場整備が進んだことで、魚が琵琶湖と行き来できるような自然環境はなくなっている。このため、県では今年県内5か所の水田にニゴロブナの仔魚を放流する飼育実験をスタートさせた。

 同町の水田もその試験場の1つで、先月4日に5万匹を放流した。この日午前9時から水田の2カ所から水が小川に落とされ、その水流でニゴロブナも水田から小川に落ち、琵琶湖に流されていった。

 小川に流される前に網を仕掛けて調べたところ、およそ1、5〜2センチに育っていた。県水生課の職員が落ちる水がなくなるまで流れ出る稚魚の数の計測も行った。

 この取組は、県が提唱している「環境こだわり県事業」の一環で「魚が育つ水田でとれた近江米」になれば、農産物の安全性を示せる付加価値になるかもしれないとの期待もある。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ