滋賀報知新(ニュース)平成14年7月12日(金)第13145号

安土城金箔瓦と正楽寺遺跡遺物

16点を新たに指定文化財に

正楽寺遺跡出土祭祀関連遺物
(湖東・能登川町)
 能登川町は所蔵する安土城の金箔(きんぱく)瓦二点と、同町種の正楽寺遺跡から出土した出土品十六点を、今月一日付けで町指定文化財に加えた。現在、同町山路の町埋蔵文化財センターで一般公開している。入場無料。

 「特別史跡安土城跡出土金箔瓦」として指定されたのは、昭和二十四年の小中湖干拓事業の際にほぼ完全とも言える形で発見されたものと、個人所有者から昭和六十二年に町教委がもらい受けた一部が欠けたものの二点。

 昭和二十四年出土の方は、紋様や線がはっきりとわかり、金箔をくぼんだ部分に施す当時の技法を知ることができる。また、出土したのが安土城裏門にあたる搦手(からめて)近くであったことから、裏門にも豪華な金箔瓦が使われていたことがうかがえる。

 もう一方の瓦は保存状態はよくないが一緒に保存するのが望ましいとして、指定されることになった。

 金箔瓦は、安土城が戦闘施設としてだけでなく、織田信長の「天下布武」を具現化するため視覚的効果をもたせた政治シンボルとしての位置付けを推察するうえで大切な資料でもある。

 町埋蔵文化財センターでは、「安土城跡が昭和二十七年に国の特別史跡に指定されたものの、出土遺物などは文化財として指定を受けることはなかったことからも、今回の指定の意義は非常に大きい」としている。
 「正楽寺遺跡出土祭祀(さいし)関連遺物」は、平成五年から六年にかけて町が行った

縄文時代後期(紀元前一八○○年ごろ)の集落跡発掘調査で実貯蔵の穴、祭祀用環状木柱列、土器塚などから出土した遺物で、祭祀関係の特殊な遺物群として注目を集めた。
 中でも土面片(左額部分)は、耳の部分に開けられた穴から縄を通すと実際に被ることができる全国的にも非常に珍しいもので、その中でも最古級であるとされた。

 その他、当時の工芸技術の高さをうかがわせる漆(うるし)の装飾が施された堅櫛(二点)、その材料から日本海地域との交流が推察され司祭者(シャーマン)が身につけたと思われる石剣と垂飾(首飾り)、赤色顔料を入れた壷(つぼ)、石斧(おの)、注口土器、耳栓(耳飾り)など、いずれも、県内はもちろん全国的にも極めて希少なもの。

 これらの遺物は、「縄文人の精神性の豊かさを示すものであり、当時の精神文化を解明するために欠くことのできない考古資料である」として、同センターでは保存とともに様々な形で活用して行くことにしている。


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全国の木地師が業を披露

永源寺町でサミット開催

=体験コーナーや実演に人気=

見学者の関心を集めた「舞錐ろくろ」の実演コーナー
(湖東・永源寺町)
 全国の木地師が発祥の地の永源寺町に一堂に集って、作品の展示販売や、新技術の披露、研究、将来の展望などを探り、消費者にも木地師作品の良さを知ってもらおうと、「木地師サミット」(日本木地師学会主催)が六・七日の二日間、永源寺町山上の町産業会館で開かれた。

 第二回開催となる今回は、日本各地から四十五人の木地師が参加。もみじホールでは、食器や盆、人形など約五百点が展示され、木の素材を生かした見事な作品が見物客の関心を集めていた。

 玄関前テラスでは、木工ろくろ体験、色紙掛けなどの製作体験、白木地への絵付けコーナーなども開かれ、作品づくりのおもしろさを体験できるコーナーに人気が集まった。

 また、古代の点火道具のような「舞錐ろくろ」を使って数珠玉に糸を通す穴を開ける実演コーナーでは、熱心に質問する見学者の姿もみられた。


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言葉の壁越え友情育む

蒲生町朝桜中で日韓交流事業

韓国場面中の生徒
=英語の授業に初参加=

教室中央の席で3年5組の生徒が見守る中ふなずしを口にする場面中生徒ら
(湖東・蒲生町)
 蒲生町の姉妹都市である韓国場岩面から中学生八人と教師二人、通訳二人の交流団が、同町の朝桜中学校(森田行雄校長)をこのほど訪れ、今回初めて二年生と三年生の授業に参加し、机を並べ交流を深めた。
 
 午前九時半に同中に到着した交流団は、歓迎式典の会場である中庭に向かう途中、廊下に並んだ生徒の拍手での出迎えを受け、照れくさそうにはにかんでいた。 式典では、冒頭、森田校長が「日韓交流は、市民レベルでのつきあいが大切です。五百七十一人の生徒と教職員一同は、訪問を歓迎し、ますます交流が深くなること期待します」とあいさつ。場岩中学校の金鐘局(キムジョンク)校長は「どうぞよろしく」と日本語であいさつし、「両校の先輩が築きあげてきた交流が、互いの発展に貢献している」と絆の強さを実感していた。

 生徒らは、琴の演奏や色紙のプレゼントなど心のこもったもてなしで、交流団を歓迎した。さらに質問コーナーを設け、朝桜中の生徒代表十人が「いつもキムチを食べているのか」、「日本のアニメや歌手を知っているか」、「家では何時間くらい勉強しているのか」など素朴な疑問をぶつけた。韓国の生徒から「サッカー選手では誰が好きですか」との質問が出されると、生徒は口々に選手名を上げ、サッカースタジアムのような熱気が立ちこめた。

 その後、韓国の中学生は、学年ごとにふたてに分れ、二年四組と三年五組の英語の授業を体験した。両国の文化や食の違いを体感しながら学ぶことを目的とした三年五組の授業では、まず朝桜中の生徒が韓国の高麗人参でできたポンサム茶を味わい、場岩中の生徒が「それはいつも飲むものではなく、スペシャルティー」だと英語で説明。次に、朝桜中の生徒が「チーズのようで、魚からできていて、日本で一番おいしい食べ物」と英語で紹介しながら、ふなずしを差し出すと、場岩中の生徒は思いきって口に運び、感想を聞かれて「オーケー」と苦笑いしながら答えた。

 授業終了後、場岩中三年の女子生徒らは「授業の内容は韓国と似ていた。しかし、日本の生徒や先生が考えていたよりとても親切だったことには驚いた」と話し、ノートにお互いの名前を書いたり、記念写真を撮ったりと、同世代ということもあってすぐに打ち解けたようだった。

 言葉の壁を越えた交流を実践する生徒の姿を見て、森田校長は「十年間、夏休みに交流事業を計画していたことから、一部の生徒としか交流が実現できなかった。今回、場岩中学校からの要望で授業に参加してもらったことで、交流の場がさらに広がった」と手ごたえを感じていた。

 韓国からの交流団は、蒲生町での思い出を胸に両国のかけはしともなるべく、十一日午前八時半に同町役場を出発し、関西国際空港から帰路に着いた。 


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あれからどうなった?

「おないどし3人展」

=白雲館で13・14日=

(湖東・近江八幡市)
 東近江地域出身で音楽、美術、工芸の分野で活躍している作家3人の作品を集めた「おないどし3人展」が13、14日の両日、近江八幡市の白雲館で開かれる。

 この3人は、近江八幡市出身のシンガーソングライターで、昨夏からことばに絵を添えた作品「絵ことば」を描き始めた蜂谷清香さん、八日市市出身で高校美術教師から家具職人になった平尾智子さん、五個荘町出身で切り絵作家として個展にも力を入れている奥居匡さん。

 社会人となって芸術の道を目指した同級生3人が、どんな作品をつくり、何を求めてきたのか、そして今どうなのか、それぞれの作品から三人三様の姿や生き方の片鱗が透けて見える作品展。

 14日午後1時半からは蜂谷さんのミニライブも開かれる。いずれも入場無料で、午前10時〜午後4時まで。


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自宅がキャンパス 放送大学

通信4年制など学生募集

幅広い教養300科目から自由に選べる
=実生活や生涯学習に専門知識学ぶ=

(全 県)
 通信衛星を利用したCSデジタル放送(スカイパーフェクTV)などで授業を行う「放送大学」の滋賀学習センターは、平成十四年度第二学期(十月入学)の学生を募集している。

 放送大学は、テレビや学習センターにあるビデオなどで授業を行う正規の通信制四年制大学(教養学部)として昭和六十年に当時の文部省と郵政省が共同で開設した。目的に応じて一科目から学べるほか、四年で百二十四単位以上を習得すると、学士(教養)の学位が取得できる。

 県内では約七百人(全国八万三千人)が学び、仕事のかたわら授業を受ける会社員、公務員ほか主婦も多く、学生のほとんどが大学卒業資格を目指している。全般的に語学、医療、福祉、環境、生活などの科目に人気が高い。

 生涯学習の中核的機関としての役割を担い、広く社会人などに大学教育の機会を提供し、個々の学習への要望にこたえる同大学の本来の目的は広がりつつある。短大や専門学校から三年次へ編入できる制度も用意している。

 放送大学を受信するには、パーフェクTV対応のアンテナとCSチューナーが必要だが、契約などの手続きも不要で受信料も無料。既存のテレビに接続し205chを入力すると視聴できる。CATVは接続しなくても見られる場合が多い。

 毎朝六時から深夜十二時まで放送され、外国語はじめ社会・福祉・教育・経済・自然科学・歴史など、幅広い分野の約三百科目の中から、目的に応じた科目が選択できる。

 学習センター(土・日曜日も開所)では、ビデオ学習ほか面接授業(スクーリング)、通信指導(レポート)、単位認定試験があり、サークル活動など学生同士の交流の場となる。

 卒業を目指す全科(高卒で十年在籍可)が十八歳以上、選科(一年間)と科目(半年間)は十五歳以上の人なら誰でも無試験で入学できる。全科二万円、選科七千円、科目五千円の入学金が必要で、授業料(テキスト代含む)は一単位当たり五千円。

 放送大学の学生募集は八月十五日までで、龍谷大瀬田キャンパス(大津市)内、滋賀学習センター(TEL077―545―0362)へ問い合わせる。募集要項の請求はフリーダイヤル(0120―864―600)へ。


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