滋賀報知新(ニュース)平成14年8月1日(木)第13168号

基金の遅れた告訴の謎

外郭団体嘱託職員横領事件

知事選回避との憶測も
=県農水部幹部が関係団体に陳謝 =

嘱託職員が逮捕された農林漁業後継者特別対策基金
(全 県)
 県の外郭団体である農林漁業後継者特別対策基金(理事長=国松善次知事)の事務経費約六十五万円を着服したとして、県警捜査二課と大津署は七月二十四日、近江八幡市古川町、同基金嘱託職員三ケ月美佐子容疑者(52)=同日付で懲戒解雇=を業務上横領の疑いで逮捕したが、県農政水産部と同基金は先に行われた知事選に配慮し、告訴を遅らさせたのではとの疑いが浮上している。   【石川政実】

 三ケ月容疑者は、一月から三月の間に、切手の購入や印刷物発注などの名目で、基金名義の預貯金口座から六回、計約六十五万円を引き出し着服した疑いで逮捕された。基金事務局では、同容疑者が、平成十一年度から十四年度にかけて、七百三十五万円を着服したとして大津署に同日告訴した。

 同基金は、農林漁業後継者の結婚対策などのため、県と五十市町村、農業団体などが出資して、昭和五十七年に設立された。基本財産は、五億百万円で、うち二億五千万円を県が出資。 同事務局には、県から下川昴・事務局長、西村誠・調査役が派遣されている。

 基金事務局や県によれば、今年五月、会計処理に不審を感じた西村・調査役が使途不明金を発見したため、十三年度分について、詳細に調査し、六月十八日に同容疑者に確認したところ、着服を認めた。

 浅田博之・県農政水産部長の説明では、同月二十一日に基金事務局が川口半二・県農産流通課長に横領事件を初めて知らせにきたため、浅田部長は県警幹部に相談。これを受け同月二十四日に県農産流通課職員が県警に報告したところ、さらに詳細な調査をするように指導を受けたため、基金事務局は十一年度以降分の調査を実施した。そして七月二十四日、基金事務局は大津署に告訴した。

 五月に基金事務局の調査役が使途不明金を発見し、一カ月以上にわたる詳細な調査を実施して、六月十八日に同容疑者が今年一〜三月分の着服を認めるとともに、十一年度から着服していたことも供述。通常なら、この時点での告訴が可能だった。遅くとも同月二十四日に県職員が県警本部に経過報告した時点で、告訴できたはずである。

 先の知事選は、同二十日告示、七月七日投票だったが、告示前後に同容疑者が業務上横領で逮捕されれば、基金の理事長である国松知事の減点になったことだろう。

県庁内では(1)知事選を配慮し、(2)県農水部幹部が副知事らに相談し、告訴の時期を知事選後に遅らせた「県農水産部幹部が国松知事と相談し、前述の措置をとったーーなど、うがった見方も出ている。

 国松知事は同月二十六日、定例記者会見で「この件を聞かされたのは、告訴した二十四日の二、三日前」としており、これが本当なら(1)もあり得ようか。逮捕劇の前日に、県農水部幹部は告訴が延びたことを関係者に陳謝したとの情報もある。

 浅田・県農水部長の話「県警から十一年度以降分を調査するように命じられたため、時間を要し二十四日の告訴となった。知事選に立候補していた国松知事のために配慮し、告訴を遅らせたことはない」


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生ゴミたい肥化循環システム

甲賀郡7町全域を対象に検討

農地などに散布し有効活用

=自治体ゴミ処理削減に期待 =

甲賀地域振興局で開かれた第1回会合
(湖南・水口町)
 甲賀地域から排出される生ゴミを回収し、たい肥化を目指す「甲賀地域資源循環システム検討準備委員会」の第一回会合が、このほど水口町の県甲賀地域振興局で開かれた。振興局単位の全域を対象にした生ゴミ回収、たい肥化システムは県内初で、来年早々にも検討委員会を設立したいとしている。


 家庭からのゴミで比重が高いのが、四割を占める生ゴミだ。平成十三年度のゴミ量は二万九百トンで、このうち生ゴミは三割弱を占める六千九百トンに上る。県甲賀地域振興局によると、全ての生ゴミをたい肥化した場合二千五百トンでき、同地域の耕地一・九五%に散布できるという。

 景気低迷が続き、年々増えるゴミ処理費が自治体の財政を圧迫する中、生ゴミをたい肥化、農地に活用することで、効果的にゴミ抑制に乗り出す「一石二鳥」の取り組みが、全国的に広がっている。

 ちなみに甲賀郡では水口町が今年度から実施している。地域のゴミステーションに専用回収容器を設置し、専用車で週二回、回収し、木片や牛フンと混合、たい肥化し、農地で活用している。家庭での保管は、フタ付きバケツに種たい肥とサンドイッチし、乳酸発酵により悪臭を抑える。

 同委員会では、これら全国の事例を参考にしながら、資源循環システムを目指す検討委員会設立に向けた準備を進める。具体的には、▽システム検討を図る組織の準備▽循環型社会の構築に向けた方向性の検討│に取り組む。

 委員会には、学識経験者と専門家、一般住民、農業者、行政ら十九人が参加し、委員長には竺文彦・龍谷大学理工学部教授、副委員長には福本政広・JA甲賀郡営農経済部長を選出。この中で竺氏は、「生ゴミの八割は水分。焼却するのに大変なエネルギーを使って地球温暖化につながる上、ダイオキンも発生させる。今回の取り組みは環境的にも効果的」と、意気込みを示した。

 このほか、出席者からは、「商品流通として成り立たせないと運動が続かない」(微生物研究所員)、「たい肥を販売する場合は逆にコストが高くなり、消費者は安い化学肥料に流れる」(畜産農家)、「安全な肥料をつくるため、家庭での分別、排出を徹底すべき」(茶業農家)、「農業だけなく家庭の花や街路樹などの肥料で使えば」(一般住民)など、それぞれの立場からの意見が飛び出した。


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動き出す駅ビル構想

遅くても年内に具体案示す

=閉鎖後のサティ活用も浮上 =

更地のままの建設予定地
(湖南・栗東市)
 栗東サティ(栗東市綣)の来年二月閉鎖が決定したのに伴って、栗東市と第三セクター「栗東都市整備」が進めるJR栗東駅前ビルの建設構想が動き出した。景気低迷でホテルなどの誘致が進まなかったことに加え、栗東サティの業績悪化で駅周辺開発の先行きが不透明だったため、これまで具体的な検討に踏み込めなかった。市は、閉鎖後のサティの一体的な利用も入れ、遅くても年内には青写真を示す意向だ。

【高山周治】


 同駅東口の駅ビル建設予定地二千三百平方メートルについては、市と市商工会、地元金融機関が出資する栗東都市整備(資本金一億円)が、借入金約七億四千七百万円で平成七年までに購入。ところが、借入金の金利(毎年二千万円)や駅近くの立体駐車場建設費十五億円などで同社の累積損失が約六千万円(昨年三月末現在)に膨らみ、今年三月、市がこれを補てんするため予定地のうち千平方メートルを十億円で買い取った。

 当初の駅ビル構想では、周辺の商業振興や県交通の要であることを念頭に、ホテルや会議場、図書館分室、観光物産センターの入居が考えられたが、景気低迷で誘致に難航。さらにマイカルが、昨年二月に栗東サティを閉鎖候補に挙げたため、今後の経営を予想しながら、計画練り直しのタイミングを図ってきた。

 同市によると、ビルは駅と直結する構造で、一、二階は駅コンコースに通じるエスカレーター、エレベーターを設け、三階から上層階にかけての利用について市と栗東都市整備、JR西日本などで協議している。内容的には、当初案も含めて様々な角度から考えられている。

 また、駅ビルに全機能を集中させるのではなく、サティ店鋪施設の一部を公共施設として利用する分割案も現実味を帯びてきている。マイカルが採算性の低いフロアーを活用しようと、以前から非公式で打診しているもので、高田徳次・同市助役は「具体的な提案はないが、建物をうまく利用すれば、財政投資少なく効果があり、十分考えられる時期にきている」と、可能性を示唆している。


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一樹ちゃんに生きるチャンスを!

渡航手術目指し募金呼び掛け

=原因不明の難病、拡張型心筋症=

4・3キロまでやせ細った黒坂一樹ちゃん
(湖南・草津市)
 原因不明の難病、拡張型心筋症で苦しむ草津市の黒坂一樹ちゃん(1歳2ヶ月、父親・理幸さん、母親・晶子さん)を支援する「かずきちゃんを救う会」は、米国への渡航手術実現に向けて募金を呼び掛けている。

 拡張型心筋症は、心臓の筋肉が衰えてゴム風船のように大きくなり、やがてポンプの役割が果たせなくなる進行性の病気。一樹ちゃんは生後三か月で発病し、大津市内の病院を経て、現在は大阪の国立循環器病センターで入院している。これまで懸命な治療が施されたが、体重は四・三キロまでやせ細り、熱も上がりやすく不安定な状態にある。

 助かる方法は心臓移植しかないが、日本では十五歳未満のドナー(臓器提供者)は法律で認められていないため、海外で手術を受けるしかない。受け入れ先については、米国カリフォルニア州ロマリンダ大学病院が上がっている。
 ただし、渡航費と心臓移植手術費、滞在治療費などで計八千万円と、個人では負担できない費用が必要なため、「かずきちゃんを救う会」が募金を呼び掛けている。

 募金の振り込み先は、UFJ銀行草津支店(口座番号3921536)、みずほ銀行大津支店(同1562250)、滋賀銀行草津支店(同912532)、郵便局(同00910-8-178802)。口座名はいずれも「かずきちゃんを救う会」。

 問い合わせは、草津市草津二丁目一二-二七たかおビル二階二〇二号、同会事務局(代表・中村憲章・林哲也・五野琢也、電話077-566-6464)へ。


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女性も議会へ!

近江八幡で講座

=希望者を募集中=

(湖東・近江八幡市)
 女と男、半分づつで政治を変えよう-。「女性も議会へ バックアップスクール滋賀」が、三十一日、九月一日の午前十時から県男女共同参画社会センター(近江八幡市)で開かれる。

 内容的には、県内外で活躍する議員、市民活動家から時事、各種運動のあり方に関して講演を聴く。三十一日の終了後は交流会(会費は別途徴収)も開く。受講費用は二日間通しで二千五百円。

 問い合わせは、同スクール事務局の井上ミチコ氏(電話0748-37-2346)、谷佳子氏(電話077-587-0653)、大山純子氏(電話0749-23-8140)、井上多佳子氏(電話0748-77-4261)へ。


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