滋賀報知新(ニュース)平成14年8月4日第13171号

国際交流ラオス小学生を支援

滋賀湖東ドナー連絡会を設立

=八日市市の菱田和実さん=

(湖東・八日市市)
 ラオスとタイ東北部の子供たちに奨学金を提供する教育支援の輪を広げようと、八日市市瓜生津町の菱田和実さん(25)は、県内で初めてダルニー奨学金の地域提供者となる「滋賀湖東ドナー連絡会」を立ち上げた。勤務先のJAグリーン近江本支店窓口でも、同僚などの協力を得て自ら作ったチラシで支援を呼びかけ、新学期の九月を前に六百人分の奨学金が足りないと訴えている。菱田さんは大学生の時、本来なら守られるべき子供たちの生活が守られていないストリートチルドレンの存在を知り、その現実にがく然としたという。何をしていいのか分からないまま時が過ぎ、出会ったのがNGO(国際協力民間団体)日本民際交流センター(東京・新宿)が取り組む教育里親制度「ダルニー奨学金」だった。

 子供一人を一万円で一年間支援できるという手軽さも手伝い、支援を初めて三年になる。昨年は、子供(里子)に会いに行く研修ツアーにも参加し、貧しくても「瞳がきらきらしていた」「子供たちの夢を現実のものにしたい」「彼らの笑顔を絶やしたくない」と、現地で出会った子供の印象を振り返る。

 世界で最も貧しい国の一つに数えられるラオスは、人口五百万人のうち半数以上が貧困レベル以下の生活を強いられ、小学校(一―五年)の就学率も全国平均七○%と低く、卒業に至っては四○%に落ち込み、同センターが手を差し伸べる南部の農村部では二○%にも満たない。中途退学の原因は、貧困からくる家庭の世話、農作業の手伝い、家計を助けるための労働などが主な原因だ。

 三―五年生を対象にしたダルニー奨学金は、年間一万円で奨学生一人の就学(一年間)を支援することができる。九割が文房具、制服、靴、かばんなどの現物支給に使われ、残り一割を学校の備品、教材などに充当している。昨年は約三千四百人に奨学金を送ったが、このうち滋賀県では三十人にとどまっている。

 奨学金は、ラオス(十七県)の中で最も貧しい南部の山岳部にある四県で活用される。奨学生の選考は、就学の意思のある子供と両親から申請を受け、家庭の経済状況を基に村人・教師・教育委員の話し合いで決められ、村中挙げて教育推進に取り組んでいる。

 子供たちは、将来「先生や警察官になりたい」と話す。しかし小学一、二年で多くがあきらめるという。親も学校へ行くより弟妹の世話や本格的な農業従事を望むからだ。このような教育環境にあえぐラオス小学生の支援に関心を寄せる人は、日本民際交流センター(TEL03・5292・3260)へ問い合わせる。


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親子関係と家族の重要性探る

八日市市民ふくし大学

=30,日から滋賀文化短大で=

(湖東・八日市市)
 八日市市は、”観えていますか?子どもの心―楽しい子育て、孫育て”―をテーマに開講する「市民ふくし大学」(全八回)の受講生を募集した。少子化が進む中、親子関係や家庭の重要性を振り返りながら、子供も大人もいきいきと輝くまち八日市を進めようと開く。滋賀文化短大を主会場にした講義では、七十分間の聴講後、講師とディスカッションできる時間も設けた。

 手話通訳、車いす席、託児所も用意される。詳しくは同大学運営委員会事務局(TEL24―5643)へ。講義テーマ、日時、講師などは次の通り。

 【8月30日午後7時】開講式「全ての人々が楽しく幸せに生きること」(小林るつ子・玩具福祉学会理事長)

 【9月6日午後7時半】市民大学「私の出逢った人々」(家田荘子・作家)【同13日午後7時】子どもの虐待ホットライン「子どもの虐待の課題を考える」(楠本高敏・NPO法人児童虐待防止協会事務局長)【同20日午後7時】家族の問題「今できること」(団士郎・立命館大学院教授、漫画家)【同27日午後7時】子どもも大人もいきいきと輝くまちづくり(山田容・滋賀文化短大助教授と子育てサポーター)

 【10月4日午後7時】子どもたちのSOS「観えていますか、聴こえていますか」(野田正人・立命館大教授)【同12日午後1時半】いまどきの子ども―その心とからだ―(香山リカ・神戸芸術工科大助教授、精神科医)【同19日午後1時半】公開講座「書くこと、生きること」(今関信子・児童文学者)閉講式、交流会


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旧陸軍殉職者「留魂の碑」

京セラ蒲生工場正門前

爆撃訓練中に2少尉が墜落

=向茂組が改めて建立し入魂=

新「留魂の碑」に手を合わせる冨田社長
(湖東・八日市市)
 向茂組(八日市市蛇溝町、向茂夫社長)は二日、所有地の開発工事を進める同市長谷野の草むらで、旧陸軍殉職者「留魂の碑」を発見したことから、犠牲者の英霊を永久に顕彰しようと、近くの道路沿いに新しく建て直し、改碑入魂式を挙行するとともに、同期生らが集まり慰霊祭を営んだ。

 留魂の碑(縦四十センチ、横六十センチ、幅二十センチ)が発見された場所は、旧陸軍八日市飛行場の爆撃演習場で、訓練中の青年将校が墜落死亡した現場とみられ、その死を悼んで陸軍士官学校の同期生(第五十六期生)が建立し、碑には引地尚志少尉、市川兼二少尉の二人の名前が刻まれている。

 京セラ滋賀工場蒲生ブロック正門前で営まれた入魂式と慰霊祭には、後世に残したいと改碑に及んだ向社長はじめ、中村功一八日市市長、山中壽勇蒲生町長、山田利治県遺族会長、冨田正敏滋賀報知新聞社長ほか、同期生代表五人らが参列し、二人の追福増進を願った。

 留魂の碑について八日市郷土文化研究会事務局長の中島伸男氏(野々宮神社宮司)がまとめた調査によると、飛行機(九九式襲撃機)が墜落したのは昭和十八年十二月二十七日のことで、操縦席に引地少佐、後部座席に市川少佐が搭乗していたという。

 引地少佐の操縦技術は優秀で、お祖父さんと一緒に畑仕事をしていた同市布施町の高木徳一さん(当時十六歳)の目撃では、墜落前に「羽のようなものがひらひら落ちていった」と話していることから、中島事務局長は「機体に異常があった可能性も考えられる」と、当時の状況を振り返る。

 碑に刻まれた名前を基に靖国神社で調査してもらったところ、引地少佐が長崎県佐世保市出身で、大正十一年六月二十五日生まれの弱冠二十一歳、市川少佐は栃木県鹿沼市出身だが、生年月日までは分からず「ほぼ同年輩であったことは間違いない」と話す。

 同期生の一人、横浜市に在住の市来芳郎さん(78)を通じ遺族を探してもらい、市川少佐については所在不明だったが、引地少佐の実弟・鳩司さん(佐世保市在住)の所在が判明している。

 八日市飛行場は教育部隊が主体であったが、太平洋戦争の激化とともに、本土防衛を任務とする「臨時防空戦闘隊」が設置され、戦争末期には九州の特攻基地に前進する特攻隊の中継基地として、多くの特攻兵が飛び立った。

 二人は、同期生百二十人と熊谷航空飛行学校で基礎訓練を受け、昭和十八年十月一日に八日市飛行第四戦隊(中部第九十四部隊)に配属され、約三か月後に若くして無念の死を遂げた。新しく建てられた「改碑」には次の言葉が刻まれている。

 「この長谷野一帯はかって八日市陸軍飛行場の爆撃演習場であった。
 昭和18年12月27日、訓練中の航空機が地上に激突し、搭乗員の引地尚志・市川兼二両少尉が殉職した。二十歳を僅かに超えた若武者たちであった。当時、建立された留魂の碑は歳月の流れとともに深く草木に埋もれたままであったが、今回の整地を機に、永く両少尉の霊を慰めるため現場近くにこれを移設し整備した。
 平成14年8月吉日 向茂組」


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ルーマニアから帰国 活動内容報告

菊井さん 今後に経験生かしたい

=青年海外協力隊 2年間の幼児指導=

中村市長に帰国報告する菊井さん(右)
(湖東・八日市市)
 青年海外協力隊の一員としてルーマニアの幼稚園に赴任していた建部上中町の菊井恭子さん(34)が二年間の任務を終えこのほど帰国、中村功一市長と中村文幸市教育長を訪ね、帰国報告を行った。

 菊井さんはルーマニアのスラティナ市立第七幼稚園で、体育や音楽の時間に遊びを取り入れる授業の工夫や、折り紙などで日本文化を紹介するなど、積極的な指導に取り組み、同市の幼児教育向上に努めた。

 帰国報告で菊井さんは「休職させていただいた二年間は、大変ご迷惑をかけました。この経験を踏まえ、新たな気持ちで仕事に励みたい」と隊員生活を振り返るとともに、今後の抱負を語った。

 これに対し中村市長は「慣れない土地で大変ご苦労さんでした。経験されたことを多くの人々に紹介し、これからの仕事にも生かしていただきたい」と、労をねぎらった。

 菊井さんは、一日から市立寺幼稚園に復帰した。


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郷土料理をひと工夫!

歴史に残る「ふなずしラーメン」

=男の料理グループが夏まつりで販売=

気になるしょうゆだしとふなずしの相性は?
(湖東・竜王町)
 男の料理グループ(竹山兵司会長)は、竜王町川守の妹背の里で四日に開かれる「ふるさと竜王夏まつり」のバザーで、まぼろしの一品と言わしめる「ふなずしラーメン」を販売する。

 竜王町の男性を中心に昨年発足した同グループは、“明るい家庭の潤滑油、パートナーシップは台所から”を掲げ、男女が分け隔てなく台所に立ち、旬の食材を使った料理法の習得や郷土料理の伝承に力を入れている。

 琵琶湖名産のふなずしを用いたラーメンは、昨年の夏まつりで初めて披露された。当初、会員らが考案したラーメンは、市販の即席ラーメンにふなずしをのせたもので、妊婦の体にもよいといわれているふなずし入りとあって、会場で話題を呼んだ。

 グループ結成から二年目を迎え、腕前を上げた会員約六十五人は改良を重ね、新たなふなずしラーメンを発表する。今回のラーメンは、鶏ガラなど約五時間かけて煮込んだしょうゆベースのだし作りから取り組み、塩加減が絶妙なお手製のフナずしを盛り付ける。通常千円のところを、夏まつり協賛価格として五百円で限定百五十食を販売する。

 このほか、特製チャーシューメン百五十食(五百円)やふなずし(一匹千円から)、鮎の塩焼き(二百円)、いかのしょうゆ焼き(三百円)も店頭に並ぶ。さらに、ふなずし・ふなずしラーメン、チャーシューメンのいずれかを購入した人の中から抽選で五人に、ふなずし一匹がプレゼントされる。

 同グループ事務局の辻澤茂男さんは、「日頃のグループ活動から、地元でとれた旬のものを生かす料理方法を学んでいる。世界で一番、日本で初めてのこだわりふなずしラーメンを味わって、琵琶湖に思いをはせてほしい」と話している。

 販売時間は、午後三時から。問い合わせは、同グループ・辻澤さん(電話090―3056―1546)へ。


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