滋賀報知新(ニュース)平成14年8月9日(金)第13177号

真の議論はこれから始まる

2市5町の枠組み問題

今こそ2市の確執をなくす好機
=「東近江は1つ」への後悔=

(湖東・八日市市)
 八日市商工会議所が1日、商工業者の立場から現在、検討されている2市5町の合併枠組について八日市市側と話し合う懇談会を開いた。約40人が出席した会議所側からは、1市3町、1市5町、2市5町など様々な意見が出されたが、論議の中心となったのは、八日市市が近江八幡市と一緒になるのか、ならないのか、だった。

 意見は、賛否両論に別れたが、「近江八幡市と一緒になれることは、チャンスととらえるべき」という、新しい視点からの発言が若い委員から出た。

 何がチャンスなのか、その委員は「近江八幡市とは、なぜか、しっくり行っていない行政間の確執があるように聞いているが、もしそうした溝があるのなら、1つの市になることで行政の枠はなくなり解消できる。今後は仲良くできるのではないか」と話した。

 合併のメリットにはいろいろあるが、行政の枠のもとではお互いがしっくりいかなかった感情的な負の遺産を我々が今解消せずに、当事者でない次代に先送りしてしまっていいのか。こんなメリットは合併を考える今しかない、という問いかけのようにも受け取れた。

 近江八幡市側からはそうした確執の話しは余り聞かれないが、八日市市側からはこれも、あれもという具合に飛び出している。県保健所が八日市市に統合された時のこと、中部消防本部(現在は東近江)庁舎の建設地の選定、最近では農業共済合併の事務所の位置問題など両市間で施設の綱引きがあったことが例に挙げられている。

 ところが、職員間のレベルではそうした確執もなく、何ら他市町と変わらぬ連携や対応がお互いに出来る関係にあるのに、市という行政の冠がつけば、なぜかしっくり行かない部分が見受けられることはどうしてか。

 八日市市側が、言いたくもない昔話を持ち出してしまうのは、それだけ印象的でマイナスの遺産として心に残り、まだ解消しきれていないことかもしれない。

 昔、「京茶漬け」をもじって「八幡茶漬け」という言葉があった。住民感情を悪げなくやゆしたものだが、時代とともに新住民も増え、市民間の交流が広がったことで意識も変わり昔の人の「誤解」で片付けられている。もうその言葉の存在すら薄らぎ、知らない住民の方が多い。

 懇談会の中で 近江八幡市との合併反対意見では、市同士が張り合って来た感情論や過去の経験から抜け出せないでいる論点が目立ち、明確な理由は見当たらなかったのも事実。

 各首長が異口同音に「東近江は1つ」というのなら、2市7町は同じ屋根の下に暮らしている姉妹(兄弟)市町であるはず。その関係は、どこと合併しようが東近江という名称がなくならない限り続くことに疑問はない。今そこに愛東、湖東町が加わって広がる可能性さえある。

 最近になって、こんなに2市5町の枠組み問題が難航するのなら、なぜ、多くの住民が望んでいる東近江2市7町の枠組みが初めから出来なかったのかという後悔の声が聞かれる。

 どうして安土、能登川、五個荘町の3町が最初に抜け出したのか、そしてその時に少なくとも蒲生、神崎郡内で、真剣な議論が出来なかったのか、首長間に反省の声がある。

 事実上、吸収合併になりたくないとする3町が「東近江が1つになる前段として」という説明に他の市町が反論できず、真剣な議論を持たなかったことがバラバラになった今の結果につながっている。

 2市7町にも自己責任はあるが「もともと東近江2市7町の行政枠を作った東近江地域振興局(旧県事務所)が、調整役に入るどころか、なぜ、3町の後押しをしてしまったのか」と県に対する不信感も首長の間で聞かれるようになった。

 合併の枠組みの問題は、多数決で決められる性質のものでもなく、まして今後も交流や連携を続けていかなければならない隣接市町の住民の理解がなくては解決にならない。2市7町間にはイタズラな問題噴出は避けたいとする思いもあったろうが、肝心な議論の時期を逃してしまったことは否定できない。

 今となっては、もう後戻り出来ないところまで来てしまったが、その可能性がなくなった訳ではない。当初から2市7町は段階的にという発展型の見方もあるが、それを誰が保障できるのかは分からないし、次の合併がいつあるのかも分からない。今は、多くの住民が望んでいる「東近江は1つ」になる最短距離から枠組みをはじめるべきではないか。

(畑 多喜男)


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八日市大凧まつり
写真コンクール作品展

全国から528点
よみがえる迫力と感動

=18日まで大凧会館別館 入賞者27人を表彰=

八日市大凧まつりの感動が伝わる写真コンクール作品展
(湖東・八日市市)
 2002年八日市大凧まつりの「第十回写真コンクール」の表彰式がこのほど世界大凧博物館八日市大凧会館別館で行われ、推薦の石田光明さんら入賞者二十七人に八日市市長らから表彰状と副賞が贈られた。また、全国から寄せられたコンクールの応募作品五百二十八点すべてを紹介する作品展も始まった。

 表彰のあと、審査委員長を務めた写真家の西岡伸太氏は講評で、「まず、ものすごく色がきれいで、すべての作品が新鮮に見えた。いろんな角度からの作品があり、まつりらしい華やかさが目立っていた。そのなかでも、八日市大凧の対比がよく出ているものが上位に入った」と述べ。応募総数の多さに、八日市大凧まつり自体の魅力と、被写体としての魅力をあらためて強調した。

 まつりの迫力と楽しさ、まつりに関わる人々や一緒に参加した観客の様子が写された作品の数々からは、まつり当日の感動がよみがえる。

 作品展は十八日まで開催。水曜日休館。入場無料。


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「サマーフェスタinひの2002」

東近江地域一体となって盛り上がる!

=11日 日野町役場一帯で開催=

サマーフェスタのポスター
(湖東・日野町)
 「サマーフェスタinひの2002〜みんなでつくろう夏祭り!!〜」が十一日、日野町役場北側駐車場とわたむきホール虹の二会場で開催される。今年は、第三十回東近江統一行事を兼ねており、町内外の人々が一緒になって楽しめるイベントを、日野町イベント実行委員会が中心となって繰り広げる。

 【東近江統一行事・開会セレモニー】
日野町と姉妹提携を結んでいる韓国恩山面から、親善使節団が訪れたときに祭囃子を披露した日野中学校の生徒や地元の有志の奏でる魂に響く伝統の音色が、午後三時十五分からわたむきホール虹で行われる東近江統一行事のオープニングを飾る。引き続き、午後四時からは、アカペラグループ「Real Blend」(同四時)が歌声を披露する。

 【日野商人杯争奪 金魚すくい大会】
サマーフェスタの名物イベントである金魚すくい大会は、大和郡山市で来夏に開かれる全国きんぎょすくし選手権大会の予選を兼ねている。少年の部(中学二年生以下)と一般の部(中学三年生以上)の二部門に分かれ、各部門上位二人が同町の代表として出場する。

 参加定員は、少年の部が先着二百人、一般の部が先着百人。受け付け時間は、少年の部が午後一時半〜同二時、一般の部が午後二時半〜同三時となっている。午後二時十五分からは少年の部が、同三時十分からは一般の部が、それぞれ公式ルールに沿って開始される。上位入賞者には、トロフィーや副賞が用意されている。

 【ステージショー】
 午後五時二十分からのステージショーでは、FM滋賀などで活躍中のエミリンこと中野栄美子さんと落語家の桂紅雀さんが総合司会を務める。テレビでお馴染みの桂文福一座の公演を皮切りに、午後六時には先着三千五百人に配られる抽選番号入りうちわによる第一回目の抽選会、同七時半からは元ワイルドワンズの鳥塚しげきさんの妻・鳥塚のり子さんとNORRY’Sのダンスユニットが、歌やダンス、手話ソングなどバリアフリーコンサートで祭りを盛り上げる。

 同八時二十分の第二回の抽選会のあと、同九時から五百五十発の花火が打ち上げられ、最高潮に達した祭りを締めくくる。

 【懸賞付き盆踊り大会】午後六時二十分から実施される盆踊りは、個人(一〜四人)と団体(五人)の部を設け、それぞれ表彰する。自由参加で、仮装も可。 


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未来を担う子どもたちへ

紙ひこうき チャリティーコンサート

=蒲生町職員組合が企画=

(湖東・蒲生町)
 蒲生町職員組合は十一日、「紙ひこうきチャリティーコンサート」を同町あかね文化センター大ホールで開催する。入場無料(要整理券)。

 今回は、「未来の子どもたちへ」をテーマに、フォークグループ「紙ひこうき」が“夢をあきらめないで”や“翼をください”、“心の海”、“花”、“夏の思い出”などを披露し、ハートフルなコンサートを繰り広げる。

 紙ひこうきは、視覚障害を持ちながらも明るく、前向きな姿勢のボーカリスト・増田こま江さんを中心に、昭和五十九年に結成された。以来、県内の保育園や幼稚園、小、中、高等学校の学校公演や地域のイベント、各施設でのチャリティーコンサートで、心に響く歌を広げ、歌を通して「よりヒューマンな、そして命が輝くように」と、十八年間にわたり活動を続けている。

 出演は、ボーカル・増田こま江さん、ベース・深田真作さん、ギター・石塚治さん、キーボード・古川幸雄さん、ピアノ・塚本治美さん、コーラス・石塚よしみさん、コーラス・林あずささん、コーラス・岡田聖子さん、コーラス・柳井美穂さん、音響・林昌宏さん、オカリーナ・坂井孝之さん(ゲスト)。

 同組合では、「子どもを取り巻く状況は厳しい。世界に目を向ければ戦争や政治闘争などで貧困、飢餓に苦しむ子どもたちがたくさんいる。このコンサートを通じて、未来を担う子どもたちの少しでも力になれれば」と話している。

 開演は、午後二時。整理券は、あかね文化センターと平和堂蒲生店、文平堂で配布している。当日会場での募金は、ユニセフ(国連児童基金)へ寄付される。問い合わせは、同組合事務局(電話55―4916)へ。


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子どもらの戦争・集団疎開

栗東で「平和のいしずえ展」

=両親との別離、空腹… =

専光寺寮疎開学童と寮職員
(湖南・栗東市)
 学童疎開にスポットを当てたテーマ展「平和のいしずえ」が、栗東歴史民俗博物館で開かれている。太平洋戦争末期、本土決戦を目指して戦争継続する国策のもと、都市部の子どもたちは両親から離れて、農村部への集団疎開を強いられた。同展は、栗東市内に残る資料をもとに当時の子どもらの生活を紹介し、平和の尊さを訴えようと企画された。九月一日まで。

 アメリカによる本土爆撃が激化する中、逢坂国民学校の児童四十二人は、同市目川の専光寺へ昭和二十年五月六日から十月十八日まで疎開した。何よりも辛いのは両親との別離と空腹。当時の食糧事情は悪く、草を食べたりすることがあったという。

 疎開学童蔬菜割当表からは、近隣の地区から疎開学童用に野菜が供出されていたことが分かる。食糧事情が悪い中、供出が遅れることが多く、引率教諭を悩ませた。このような事情を汲み取って、近所の家からは蒸かしじゃがいもや煎りマメが差し入れされることもあり、子どもたちを喜ばせた。

 また、集団疎開の生活を心配した父母からは、ハガキや手紙が多く届けられた。展示されているハガキは、心のこもった小さな字でびっしり埋まり、家族の近況報告や励まし、いたわりの言葉が綴られている。この頃、大阪への空襲は日増しに激しくなり、自宅や学校が焼失している。

 そのほか会場には、当時の軍服や出征兵士に渡された千人針などの資料を通じ、明治七年の徴兵制度化による近代軍隊創設から、日清、日露戦を経て大平洋戦争敗戦に至る歩みをたどっている。入場は一般二百円、大学・高校生百五十円、小中学生百円。


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