滋賀報知新(ニュース)平成14年8月11日第13179号

食品衛生週間 パネル展や街頭啓発

食中毒対策 まずは「手洗い」から

=八日市市内の大型量販店でも買い物客に=

食中毒予防を呼びかけたパネル展
(湖東・八日市市)
 「食品衛生週間」が五日からスタートし、全国で食中毒予防を呼びかける運動が展開されている。八日市市内でも六日、買い物客でにぎわう大型ショッピングセンター二店で八日市保健所によるパネル展や県食品衛生協会会員による啓発活動が行われた。

 八日市駅前のショッピングプラザアピア四階にある情報プラザでは、「腸炎ビブリオ」「O―157」「サルモネラ」「黄色ブドウ球菌」「カンピロバクター」など食中毒、アレルギー物質含有食品や遺伝子組み換え食品の表示について、知識を深め予防するための解説パネルを展示し、啓発パンフレットを配りながら保健所職員が解説するなどして、理解を深めてもらった。

 また、食中毒予防の第一歩として県が掲げる重点テーマ「手洗い」の正しい方法などを図解した資料の配布や、アンケートによる実態調査も実施し、予防の徹底を呼びかけた。

 夕方には、同店と西友八日市店入り口で街頭啓発も行われ、「食品を取り扱うときは、手をよく荒いましょう」など、この時期に守ってもらいたい注意事項が書かれたうちわや冷蔵保存のためのフリーザーパックなどの啓発グッズを配布しながら、家庭での食中毒予防を買い物客に喚起した。

 昨年県内では、二十件の食中毒が発生、そのうち七月から九月にかけて細菌性食中毒が四件発生している。患者数は七百六人にのぼった。また今年に入って、鶏肉やその加工品などに付着する「カンピロバクター」による食中毒がすでに三件発生している。

 そこで、食中毒には次の六つの対策で予防を。
 【1】食品を取り扱うときは、手をよく洗う
 【2】まな板、ふきんなどは熱湯や消毒液で消毒
 【3】できるだけ早く調理し、調理後は早く食べる
 【4】食品は放置しないで冷蔵庫に
 【5】なま物はできるだけ避け、加熱する食品は内部まで十分熱を通す
 【6】少しでもおかしいと思ったら、食べずに捨てる


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開市記念祭「八日市は妖怪地」大盛況

延命山の妖怪たちも逃げ出した

=新名物肝試し 世界記録登録目指す=

恐怖と戦いながらゴールを目指す参加者
(湖東・八日市市)
 大阪・四天王寺建立に必要な瓦を霊地である箕作(みつくり)山の土で焼こうとした聖徳太子が、ここに住む妖怪(精霊)たちに、「この土地が妖怪の地であることを認める代わりに、瓦を焼かせてほしい」と申し出て、それが受け入れられたことからそこに市を開いたのが八日市のはじまり――。という開市の由来についての異説に基づいて、開市記念祭「八日市は妖怪地」が延命公園一帯で七・八の二夜にわたって開かれた。

 八日市市に伝わる妖怪で新たなまちおこしをめざして、八日市商店会連盟の若手後継者でつくる「ほない会」が中心となって、八日市商工会議所の主催、市・市教委・滋賀報知新聞社の後援で開いた。

 イベント開催を前の夕立で立ちこめる暗雲に不吉な予感、じっとりと湿った空気に汗ばむ背中、延命公園一帯に妖怪たちの結集を思わせる見事な演出(?)で、ムードは盛り上がってきた。やがて雨が上がり、今度は開市記念祭の開催を祝うかのように、野外ステージ正面の真っ黒な空に鮮やかな虹もかかった。

 午後六時半、ちびっこ向け肝試し「太子コース」(約三百メートル)がスタート、三分ごとに四人ほどが一組となって野外ステージ横から公園内に隠された秘宝をゲットするために、襲いかかる妖怪の恐怖と戦いながらゴールを目指した。

 午後七時十五分からは、世界最長でギネスブックへの登録申請を準備している全長八百八十八メートル、恐怖ポイント十か所、出没妖怪数十体という「天狗コース」もスタート。公園内のあちらこちらで、恐怖におびえる悲鳴が響いた。

 肝試しには二百人を越える市民が挑戦。この夜ばかりは、大勢の参加者やスタッフの化けた妖怪や仕掛けに、本物の妖怪たちも祭の盛り上がりに驚いて出てくることもできず、山奥に隠れていたに違いない。

 会場に集まった参加者は、野外ステージでのコンサートや妖怪伝説を紹介する「妖怪地百物語」、市老人福祉センター延命荘でのちびっこからプロまで百六十点あまりの作品が展示された「妖怪地を描く怪画展」、老人クラブが作成した巨大「妖怪地不思議マップ」、妖怪たちが飲食物を販売する「怪市」などの催しで、スタートの順番を待ったり、祭の雰囲気を楽しんでいた。

 前夜祭でも、テレビでおなじみのアニメ映画が上映され、子どもたちの人気を集めていた。


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ノーモア・ゲンバク

『原爆と人間展―にんげんをかえせ―』

=あの夏から57年 核兵器廃絶を=

核兵器廃絶を呼びかけるパネル展『原爆と人間展―にんげんをかえせ―』
(湖東・永源寺町)
 ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ。人間の人間による惨劇「原爆投下」から五十七年、核兵器廃絶を求める世論と運動が広がるなか、今なお世界に原爆が存在している。永源寺町立図書館で開かれるパネル展『原爆と人間展―にんげんをかえせ―』は、私たちに何が出来るのか、何をすべきかを問いかけている。

 原爆・核兵器の被害者を再びつくらないために―と、核兵器廃絶運動を展開する日本原水爆被害者団体協議会(東京都)が制作し、立命館大学・国際平和ミュージアムの協力を得て開くもので、四十点のパネル写真を四つのテーマに分けて展示している。

 第一部「今も世界で」は、アメリカの被爆兵士や死の灰で遊んでしまった子どもたちなど、核の被害と恐ろしさを紹介する。第二部「あの日 あの時」では、原爆投下直後の広島の様子をカラー写真と解説で綴り、命・体・心・暮らし・道義の破壊に焦点をあてる。第三部「苦しみ 怒り」では、被爆者のその後の苦しみ、愛する者を失った家族の苦悩・怒りを証言で再現し、第四部「たたかい 生きる」で、核をなくすための戦いを訴える。

 それぞれのパネルには、写真やイラストの下に証言が記されており、彼らはどんな思いで世を去ったのか、どんな苦しみにさいなまれたのか、目で見るのではなく心の奥底から感じる。
 会期は二十四日まで。原爆に関する冊子や写真集等のコーナーも設けられている。問い合わせは同図書館(0748―27―8050)へ。


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明かりが結ぶ「萬燈供養」
先祖供養は親を大切にする心養う
=15日まで 日野町の正明寺で=

揺らめく明かりが心静める萬燈供養
(湖東・日野町)
 聖徳太子創建という寺伝を持つ日野町松尾の法輪山正明寺(しょうみょうじ)で、お盆行事「萬燈供養」が十五日まで行われている。拝観無料。

 百種類の椿が出迎える参道を登り、山門をくぐると、世の喧騒から遠く離れたところにきたような静寂と夜空の下に浮かび上がる諸堂の数々に心奪われる。午後七時から境内参道の両脇を照らす灯ろう約四十本は、訪れた人を本尊千手観音立像および脇侍の秘仏が収められ国の重要文化財に指定されている境内真正面の本堂へと導く。約四百個の提灯が掲げられた本堂横の放生池では、涼を演出するハスが見ごろを迎えている。

 日本三禅宗の一宗である黄檗宗(おうばく)の同寺は、禅寺にふさわしく心休まる空間を生み出す。安部梁解住職は、「先祖供養することは、今の親を大切にする気持ちにつながる。昨年完成したばかりの禅堂で、心を無にする座禅にも参加してほしい」と話している。


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農業での独立、夢叶う

愛情たっぷりの子どもたち大きく成長

=諸田夫妻が挑むブドウ作り=

わが子を育てるようにブドウ作りに取り組む諸田夫妻
(湖東・竜王町)
 「手をかければかけるだけ返ってくる」と農業の魅力を話すのは、竜王町にある川守観光ぶどう園の代表・諸田勝弘さん(27)。今年三月に、前代表の若井幸二さんからブドウ園を引き継ぎ、長年の夢だった農業での独立を果たした。

 諸田さんは、三年間サラリーマンとして働きながら、週末になると農家を訪ね歩き、主にほうれん草や小松菜など野菜の栽培を手伝いながら、農家の仕事を体で覚えた。

 物を作る喜びを知った諸田さんは、農業で独立したいとの夢が膨らむ。東近江地域農業改良普及センターで相談する傍ら、空き地となっている土地を見つけては、飛び込みで土地所有者に「貸してほしい」と頼み込んだ。しかし、農業での実績のない若者に、土地を提供してくれる人は皆無に等しい。

 それでも、あきらめなかった諸田さんに、「後継者を探している人がいる」との連絡が同普及センターから入る。相談に出向いてから二年後のことだった。

 日野川のそばで土質がよく、出荷体制が整っている川守観光ぶどう園を、現在、妻の友美さん(28)とともに切り盛りしている。「同じ大学で勉強している頃から、一緒に仕事ができればいいなと思っていた。でも、まさか農業になるとは」と友美さん。実家が畜豚や農業を営んでいたことから、「ブドウ作りに抵抗はなかった」と語る。

 良き理解者を得た勝弘さんは「農家の妻の立場は曖昧になりがち」とのことから、夫妻で「家族経営協定」を締結調印し、家族内の役割分担を明確にしている。

 初めてのブドウ作りについて、「仕事の段取りを立てるのに一番苦労した。毎日の変化に戸惑いつつも、ここまでこれたのは、パートの方など支えてくれる人の協力があったからこそ」と諸田夫妻は振り返る。

 一・七ヘクタールの園内には、マスカットベリーAやアーリースチューベン、紅富士、キングデラ、ヒムロッドシードレス、竜宝―の六品種約五百本が植栽されている。完全発酵堆肥と有機肥料で環境に配慮しながら育て、県が推進する「環境こだわり農産物」の認定を受けた。

 「手間をかけた分、かわいい子どもを手放す気持ち」と友美さんが語るほど、若夫妻の愛情をたっぷりと受け、枝いっぱいに大きな房を実らせたブドウは、一日からオープンした同園のブドウ狩りで味わうことができる。入園料は、大人(中学生以上)千円、小人(小学生)八百円、幼児(四歳以上)五百円、三歳以下は無料となっている。時間制限なし。開園は、午前九時〜午後六時。園内では、ブドウの直売も行っている。問い合わせは、同園(電話57―1290)へ。 


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