滋賀報知新(ニュース)平成14年8月21日(水)第13191号

八日市 小脇郷の歴史を研究

吉田さんら調査に乗り出す

近江源氏佐々木一族の拠点
=源頼朝 も投宿 う回していた中山道=

「蒲生野駅」について研究発表する吉田さん(右)
(湖東・八日市市)
 八日市郷土文化研究会(出目弘会長)の一部メンバーらが中心となって「小脇郷歴史文化研究会」(畑与三一会長、前中野公民館長)を立ち上げた。同市小脇町在住または出身者が発起人となり先月、小脇郷の歴史を調査研究しようと初めての会合を開き、興味と関心を示す約二十人が集まった。

 設立総会で発起人の一人・吉田勲さん(58)は、一枚の絵図「近江之国蒲生郡鳥居前村屋敷惣図」をヒントに調べ上げた「幻の蒲生野駅」について講演した。当時の運送手段となる馬や牛を扱う駅「うまや」が鳥居村(現在の同町宮)に存在したと考察する。

 平安末期の永泉四年(一〇四九年)、源経方が佐々木荘小脇に近江守護として居「小脇館」を構え、これまでの源の姓を改め佐々木を名乗り、近江源氏・佐々木の祖となった。しかし、平治の乱(一一五九年)に敗れ約二十年間、相模の国に逃れることになった。

 鎌倉幕府創立に貢献した佐々木氏は、再び近江守護職に任じられ小脇館に戻ってきた。その後、近江を中心として四百年余り、鎌倉・室町幕府の重臣として活躍し、小脇郷は大いに栄えた。文献によると、建久元年(一一九〇年)十二月十四日には、源頼朝が小脇館に投宿ている。

 西国十五か国以上の守護に任じられた佐々木一族の本拠地となる小脇館は、早馬や伝馬、物資輸送の拠点となる駅が必要だったために、武佐宿から愛知川宿を結んでいた東山道(中山道)を迂回させ、蒲生の駅を作ったとみられる。

 また、鳥居前村惣図には、街道に面して家が建ち並んでいないことから、この空間地で露天市場が開かれていたとみられ、鳥居前村は小脇の枝村として物資・情報が集まる場所として大いに栄えた。小脇館はじめ家臣の食料、生活用品の調達場所として、様々な業種の商人が店を開き「大いに活況を呈したことは間違いない」と吉田さんは語る。


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今秋マーケット市で「作陶展」

オーロラ溶け込む布引焼

=小嶋太郎氏 地元で事前披露=

マーケット市での作陶展に出品する作品
(湖東・八日市市)
 姉妹都市である米国ミシガン州マーケット市の芸術文化センターで十月に一か月間にわたって開催される八日市市の文化を紹介するイベントの一つ「布引焼作陶展」に向けて、布引焼窯元の小嶋太郎氏が取り組んできた作品を紹介する「小嶋太郎作陶展2002」(八日市国際交流協会主催、市・市教委・マーケット市芸術文化センター・レイクスペリオル芸術協会後援)が、二十三日から三日間、県立八日市文化芸術会館で開催される。

 昨年十一月に来市したマーケット市友好親善使節団との「文化」をテーマにした交流の中での「ぜひ実現を」との要請を受け、これにこたえたもので、同展は、搬送を前に、地元市民にもその出来栄えを見てもらおうと開く。

 マーケット市ではオーロラが夜空を彩ることから、オーロラの幻想的な美しさに布引焼の透明感のある色調が重なり合うイメージで創作に取り組んだ。同市で日本の芸術家による個展はこれがはじめて。

 また、布引焼のシリーズである湖畔に立ち並ぶ木々の間から漏れてくる情景“こもれ陽”や桜の花吹雪など、自然のあたたかさ、やさしさ、美しさなどを表現した本来のデザインの作品も何点か出展する。

 作品は、「エッセンス・オブ・ヌノビキヤキ」をタイトルとする、陶額、小口花器、足付皿、杯など約六十点。

 イベントでは、八日市大凧と布引焼をテーマにした文化会議と展示会などが開かれるほか、姉妹都市を記念した日本庭園が建設される予定で、十月四日にはレセプションも盛大に開催される。


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大正ロマンを再現の時代絵巻

9月22・23日五個荘町で新近江商人塾

屋敷やお宝など一挙に公開
=PRポスターも完成=

町並みそのものが美術館となる「ごかのしょう新近江商人塾」のPRポスター
(湖東・五個荘町)
 五個荘町の町並み観光イベント「第十六回ごかのしょう新近江商人塾」のPRポスター(A2判)がこのほど完成し、近隣各町の観光施設をはじめ、関西・名古屋エリアのJR駅構内に配布された。

 町並みそのものを美術館・博物館に見立てる恒例のビックイベントで、普段は目にすることが出来ない屋敷や所蔵のお宝などを一挙に公開する「ぶらりまちかど」は九月二十二、二十三日の両日、金堂と川並地区を中心に繰り広げられる。

 二十三日には、大城神社馬場でガマの油売り、南京玉すだれ、バナナのたたき売りが行われるほか、加藤菊太夫&山本源太夫による伊勢大神楽(獅子舞)が披露される。また、豪商・外材宇兵衛邸では大茶会が催されるなど、時代を先取りした五個荘商人の文化と芸術を堪能できる。

 また、大正ロマンを再現する「近江商人時代絵巻」のパレードを実施し、合羽姿の五個荘商人や丁稚、鹿鳴館スタイル、人力車夫などが趣残る小路を練り歩く。今年初参加の花嫁・花婿姿も必見。開催時間は一回目(ショートバージョン)が午前十一時から、二回目は午後一時半から。

 同町商工会では、時代絵巻に参加する「花嫁・花婿姿」「鹿鳴館姿」の計四人を募集している。詳しくは同商工会事務局(電話0748―48―4905)まで。


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江戸〜明治 史料を探しています

=永源寺町史「通史編」編さん中=

(湖東・永源寺町)
 永源寺町史「永源寺編」と「木地師編」を刊行した同町史編さん室では、本編である「通史編」の編さんを進めているが、江戸時代から明治時代の史料が不足しているとして、歴史を実証する史料を求めている。

 古代から現代までの歩みを追い、それぞれの出来事が生活にどのような影響を与えてきたのか―。「通史編」は人々の動きに重点を置くもので、先人の努力と知恵を学びとる生涯学習書としての活用を目的としている。

 探している史料は、宗門人馴帳、検地帳、名寄帳、村明細帳など、村や人々のありさまが分かる文書(写しも貴重)▽村日記、庄屋日記、旅日記▽瓦版・浮世絵・番付など、当時のニュースがわかる史料▽農業水利にかかわる絵図(地図)や古文書▽醤油の醸造など、諸産業にかかわる史料▽商家の看板や商品目録のほか、明治・大正期の地方新聞(地域の話題が載せられたもの)▽日清・日露戦争などの出征兵士から寄せられた手紙や陣中日記▽医学や薬、和算、俳譜などの文化が分かる書籍や史料。

 編さん室では、「祝儀帳や日記など、暮らしの記録こそ貴重な資料です。また、古文書だけでなく絵図(地図)や看板なども大切なもので、蔵に眠る記録などがあれば今一度探してみて欲しい。古文書の体裁や時代の新旧は問いません。「こんなものがある」という一報だけでも結構ですので、ぜひご連絡下さい」と呼びかけている。

 総務課町史編さん室(有線0748―27―4070、電話0748―27―1121)。


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竜王町新エネルギービジョン策定委員会

「町に適したエネルギーの見極め先決」

=地元企業も参加し活発な議論=

竜王町役場で行われた策定委員会の初会合
(湖東・竜王町)
 「竜王町新エネルギービジョン策定委員会」の初会合がこのほど、同町役場会議室で開かれた。地域におけるエネルギー資源を見直し、新しいエネルギーシステム導入の可能性や方向性を示す地域新エネルギービジョンを、来年三月に策定することを目標に、ビジョンの検討や調査研究を行う。

 これまで国の政策テーマであったエネルギーについて、地方自治体自らの政策テーマとして、地域を構成する住民、団体、企業、行政などが一体となって解決しなければならない状況にきている。

 “緑と文化の町”を基本理念とする同町は、昨年十月に策定した第四次竜王町総合計画で「田園文化が薫る交竜の郷」を二十一世紀の目指す将来像として、まちづくりを進めている。中でも、戦略施策の一つに「環境共生型まちづくりプロジェクト」を掲げ、その具体的な展開のために「新エネルギービジョンづくり」「自然と共生するまちづくり事業」「資源再利用システム整備」「資源循環型産業振興」に取り組むことを示した。

 策定委員会は、学識経験者や住民代表者のほか、来年の操業を目指す株式会社雪国まいたけやダイハツ工業株式会社滋賀(竜王)工場、積水樹脂株式会社、関西電力株式会社、グリーン近江農業協同組合ら地元に進出する事業者も加わった。推薦により、委員長に環境問題ゼネラリストの小澤徳太郎氏、副委員長に滋賀県立大学工学部の山根浩二教授を選出。

 初会合では、オブザーバーを務める近畿経済産業局資源エネルギー部エネルギー対策課の木下敬課長補佐が「環境保全や効率化の要請に対応しつつエネルギーの安定供給を実現することが最大の課題」と国の現状を説明、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)関西支部の小林伸子課長補佐が「県内では野洲や新旭が進んでおり、いずれも住民が参加していることが特徴。形だけでない住民参加を」とアドバイスした。また、この四月から設置された県環境政策課新エネルギー推進担当の松岡泰倫副参事が「市民や企業をいかに巻き込むかが課題となっている」と、県内の新エネルギー導入状況や利用可能量など現状を解説した。

 意見交換では、「エネルギーだけでなく産業や社会との結びつきを考える必要がある」、「現状に新エネルギーを追加するのか、エネルギー体制を根本から変革するのか認識をはっきりとさせた方がよい」など、活発な議論が交わされた。

  竜王町では、以前から、琵琶湖の水環境保全のため廃食油回収や生ゴミ回収による堆肥化への取り組みを住民参加で実施している。今後、委員会では、町内のエネルギー利用の実態を把握した上で、竜王町に適したエネルギービジョンを見極めていく方針だ。

 なお、策定委員は次の通り(敬称略)。
小澤徳太郎(環境問題ゼネラリスト)▽山根浩二(滋賀県立大学工学部教授)▽藤井絢子(県環境生活協同組合理事長)▽平井哲二(ダイハツ工業株式会社滋賀工場工務部次長)▽西堀耕三(株式会社雪国まいたけ研究開発室部長)▽近藤茂樹(積水樹脂株式会社国際事業部副事業部長)▽疋田昭三(関西電力株式会社近江八幡営業所長)▽森繁夫(グリーン近江農業協同組合考査役)▽竹山茂(竜王町区長連絡協議会会長)▽勝見貴子(同町婦人会長)▽勝見幸弘(同町議会議員)▽松村和子(同町生ごみ対策調査研究委員会委員長)


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