滋賀報知新(ニュース)平成14年8月30日(金)第13201号

RD問題解決を最優先

栗東市長選 立候補予定の高田氏に聞く

RD跡地に “菜の花”プロジェクト
=農業で就労の場を創造へ=

高田氏
(全 県)
 国松善次県知事のお膝元であり、湖南地域の中核都市としても脚光を集めている栗東市は、十月二十日告示、同二十七日投票の市長選で揺れに揺れている。十六日に前助役の高田徳次氏(62)、二十八日には司法書士で元JCの国松正一氏(54)が出馬表明しているが、さらにもうひとり出馬の動きにある。そこで高田氏から順次インタビューし、抱負を聞いてみた。               【石川政実】

 ----猪飼峯隆市長の後継者として出馬するわけだが、RD社の産廃処分場から硫化水素ガスが発生している問題をはたして解決できるのか。

 高田 RD問題の解決は、私に課せられた「宿命」だと認識している。県から改善命令が出ているのに、RD社の改善工事が遅れていたため、私もこの間、RD社長と産廃処分場周辺の小野と北尾地区の代表との間に入って、改善工事が一日も早くかかれるように働きかけた。この結果、北尾地区では、すでにフェンスの設置工事が行われ、さらに産廃の法面を二十五<CODE NUM=0123>に後退させる合意が得られつつある。小野地区も野洲川から水を引き農業用水として使用できるよう協議が続けられ大詰めを迎えている。また深堀穴の廃棄物を移動し、浸透水対策を求めた県の改善命令に対して、RD社は国に対し不服審査申し立てをしたが、早い時期に取り下げられるよう働きかけていきたい。ただ地下水の汚染対策には、国の支援も必要になると思う。

 ----新幹線びわこ栗東駅設置問題は。

 高田 新駅設置費用として二百四十億円が見込まれている。うち栗東市の負担が三分の一なら八十億円が必要だが、新幹線の基金として、今年度三十億円に達する見込みだ。設置まで平成十五年年度から二十一年度まで七年間だが、市の単年度(一般財源ベース)の負担は、七億円程度で、十分に対応できる。ただ近隣市町村の負担(割合)問題で難しい局面になれば、起債を起こさざるを得ない。

 ----財政の立て直しについては。

 高田 現在、市の起債総額(借金)は六百億円にのぼっており、財政危機に陥らないためにも、長期財政計画を立ててきっちりと対応していきたい。また民活のPFI(プライベイト・ファイナンシャル・イニシアティブ)などを積極的に導入して、公共工事のコスト縮減に努めていく。

 ----政策面では。

 高田 環境問題を最優先したい。私はかねてより、「菜の花プロジェクト」に注目してきた。RD社の産廃処分場に有害物質があれば、もちろん除去させるが、地下水汚染対策などが完了すれば、その跡地には菜の花を処分場に植えて、循環型社会を考える記念施設にしたい。菜種油や回収した廃油をバイオ・ディーゼル燃料(BDF)として市の公用車などに使用していくつもりだ。また菜の花だけでなく、栗東を花の香りがするまちにしたい。道路、学校、市の遊休地などに花の植栽を行えば、苗づくりが必要で、身体に障害を持った人たちやリストラされた中高年の就業対策にもなる。栗東市の木を使った住宅には補助金を交付をし、林業を守っていく。農業をベースに、ひきこもりや不登校のこどもたちの回復の場にできればと。また、人権の尊重、男女共同参画社会づくり、保育園・幼稚園・小学校・中学校の一学級当たりの定員削減を図りたい。

高田氏のプロフィール

 昭和三十四年三月、県立草津高校卒業。同三十五年に栗東町に就職。教育部長、総務部長などを歴任後、平成十一年六月に同町助役に就任。今年八月十六日に助役退任。
 趣味は、菜園とカヌー。好きな言葉は「優れし百姓は、水害・旱魃(かんばつ)を恐れず。人生は、困難を恐れず耕すべし」。


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骨髄バンク運動の

陶芸家・神山清子さん

=息子の生きざま本に=

(湖南・信楽町)
 骨髄バンク運動に取り組む信楽町勅旨の陶芸家、神山清子さんは、白血病で亡くなった陶芸家で息子の賢一さん(当時三十一歳)との陶芸の歩みを記したドキュメント「母さん、子守歌歌って│寸越窯・いのちの記録」=定価千四百七十円・送料別=を出版した。

 賢一さんは、天目茶碗の新鋭陶芸家として頭角を現し始めた矢先、白血病を発病。賢一さんは清子さんとともに、作陶のかたわら治療に必要な骨髄バンク運動を続け、命の尊さを訴えたが、慢性白血病から急性へ転化し、母の必死の看病、医師たちの懸命の治療もむなしく命を落とした。

 注文は近くの書店、またはひくま出版(エ053-592-4748)へ。


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ピカソ、シャガールらの作品一堂に

「20世紀巨匠の5大連作版画展」

滋賀報知新聞が入場券プレゼント
=県立近代美術館=

シャガール「ダフニスとクロエー・牧場の春」
(湖西・大津市)
 ピカソ、シャガールらの版画作品を紹介する「20世紀巨匠の5大連作版画展」が、県立近代美術館で開催されている。連作版画は、神話や文学のストーリーや、ひとつのテーマに沿って展開されるもので、画家にとって特定の主題を探る絶好の媒体になった。幅広い技術と構成力が要求されるだけに、いずれの作品にも個性が強く反映されている。十月六日まで。

 会場には、パブロ・ピカソの「サルタンバンク(旅芸人)」シリーズ、ジョルジョ・ルオーの「ミゼレ−レ」シリーズ、マルク・シャガールの「ダフニスとクロエー」、ジョアン・ミロの「バレアレス諸島のユビュ王」、サルバド−ル・ダリの「マルドロールの歌」の百八十八点が展示されている。

 ピカソの「サルタンバンク」シリーズの「貧しい食事」は、初期時代をしめくくる傑作として名高い。エッチングの鋭い線によって男女の衣服の黒、白など明暗をドラマチックに対比させ、哀愁ただよう旅芸人たちの姿を描いている。サーカスの旅芸人や旅役者の姿は、ピカソにとってお気に入りのモチーフだった。

 マルク・シャガールの「ダフニスとクロエー」の「牧場の春」は、古代ギリシャの作家ロンゴスによって記された牧歌的恋物語「ダフニスとクロエー」を題材にしたもの。やぎ飼いの少年が少女に恋心を募らせる場面を、シャガールらしい鮮やかな色彩と伸びやかな線で表現している。

 入場は一般九百円、高大生六百五十円、小中生四百五十円。問い合わせは同美術館(077-543-2111)へ。

 なお、滋賀報知新聞社は、「二十世紀巨匠の五大連作版画展」の入場券をペア九組に抽選でプレゼントします。希望者は、住所、氏名、年齢、電話番号をハガキに明記し、九月七日までに大津市梅林一丁目三-二五、滋賀報知新聞社大津本社(077-527-1111、ファックス077-527-1113)へ。ファックスも可。


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糸賀一雄記念賞受賞者決まる

中西由紀子氏ら国内外3人

(全 県)
 障害者福祉の分野で尽力した人に贈られる糸賀一雄記念賞の受賞者が決まった。選ばれたのは、障害者インターナショナルアジア太平洋支部オセアニア担当副会長のセタレキ・セル・マカナイワイ氏(37)、ベトナムベンチェ省児童基金会長のフィン・ヴァン・カム氏(61)、アジア・ディスアビリティー・インステート代表の中西由紀子氏(54)の三人。対象地域であるアジア、西大平洋地域から二十四人(国内五人、国外十九人)の応募があった。

 十代で全盲になったマカナイワイ氏は、フィジー盲学校を経て、フィジー教育省特種教育事務所特殊義務係官、フィジー盲学校長を歴任。様々な慈善団体で経験を積み、障害者福祉のリーダーとして期待されている。

 カム氏は、ベンチェ知事などを歴任し、一九九九年から同省児童基金会長。口唇裂、口蓋裂の手術に千例以上打ち込むほか、母子保健活動(母子手帳の改善、普及)により未熟児出産や乳幼児死亡の状況を改善させるなど実践活動に専念している。

 中西氏は、ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)障害者問題専門官などを歴任し、二〇〇〇年からはJICAイシュー別支援委員会「障害者支援」委員会委員を務める。障害者の立場に立って、当初のESCAP本部になかった障害者部門を設立するなど障害者福祉施策の推進に努めた。


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堀ばたに初秋の気配

「第5回八幡堀まつり」

=1日から4つのイベント=

日牟礼八幡宮境内に幽玄の世界を演出する「薪能」
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市の観光の名所・八幡堀周辺に初秋の訪れを告げる「第5回八幡堀まつり」が9月1日と6、7、8日の4日間、繰り広げられる。

 豊臣秀次が八幡山麓に築いた城下町は、のちに近江商人を輩出し、その伝統を重んじた商人家のたたずまいや町並みの景観が文化遺産として見直され、現在は観光地としても人気を集めている。

 歴史を誇る日牟礼八幡宮前の八幡堀も市民の憩いの場所として、また、市民文化のシンボルとして、さらに水環境を考える市民運動の成功例としての位置づけなど、多角的な役割を担っている。

 こうした近江八幡の歴史文化にふれ、その地域のよさを共に味わう市民参加のイベントとしてはじまったのが八幡堀まつり。

 5年目を迎える今回は、1日午後7時から新町浜での「第10回八幡堀たそがれコンサート」を皮切りに6日午後6時半からは日牟礼八幡宮の能舞台で「第9回薪能」、7日午後7時からはかわらミュージアムと八幡堀周辺での「お堀ばた宵すずみ」、最終日の8日には同宮前でフリーマーケットスタイルの「はちまん楽市」が繰り広げられる。 

 初日のたそがれコンサートは、「未来をわたる風」と題したコンサートドラマ仕立ての演出で、近江八幡の歴史を回顧しながらシンセサイザーやヴァイオリン、大正琴、ハープの演奏で「さくら」、「リベルタンゴ」、「影を慕いて」、「月の砂漠」、「ひき潮」、「琵琶湖就航の歌」など計22曲を聴かせる。

 薪能では、仕舞で幕が開けられ、狂言「盆山(ぼんさん)」、能楽「井筒」が演じられる。

 一般にも分かりやすい狂言「盆山」は、犬や猿につづいて鯛の鳴き声を真似ろと言われて苦慮する熱演が見せ場。

 「お堀ばた宵すずみ」は、かわらミュージアム前のお堀ばたの特設ステージで「宵すずみコンサート」と竹筒の明かりによるライトアップ装飾が計画されている。

 薪能は有料で前売り券2、500円(当日券2、700円)で、JR近江八幡駅北口の観光案内所、白雲館、市文化会館などで発売中。


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