滋賀報知新(ニュース)平成14年9月3日(火)第13205号

「東近江は1つ」へ一緒になろう!

中村八日市市長が各首長に提案

9市町うち7市町が賛成
=能登川町は反意、慎重な安土町 =

「東近江は1つ」が提案された2市7町首長会議
(湖東・広域)
 八日市市今崎町の東近江行政組合本部で30日、2市7町の市町長が参集して開かれた会合で、同組合管理者の中村功一・八日市市長が「もう一度みんなが1つになる合併の取り組みを再考してもらえないか」と呼びかけ(愛東、湖東町を含めた)「東近江は1つ」の実現に向けて初めての話し合いの場が持たれた。

 この日、同組合の9月議会に提案する議案協議のために東近江2市7町の首長が揃った機会をとらえ、会合終了後、合併について話し合いの場が持たれた。

 冒頭、中村市長は「県内の合併の取り組み状況を見ても様々だか(多くの住民の共通の思いである)『東近江は1つ』がなぜ出来ないのかという話しを最近、隣町や市内からもよく聞かれる。それぞれに現在までの足並みは違うが、合併に対する住民の認識が次第に高まってきた中で今や「東近江は1つ」が大切ではないか、という意識が深まっている。3町(安土、能登川、五個荘)に対しては失礼であるが、地域住民のことを考えて今一度、東近江は1つを原点にみんなで歩んではどうか。再考する大詰めの時期を迎えている」と各首長に呼びかけ、意見を求めた。

 提案に対し川端五兵衞・近江八幡市長は「真に正道を歩む心強い提案である。一緒になろうとする取り組みが出来るのは、先人の功績でもあり、地域発展のためにも賛同したい。是非ともリードしてもらいたい」と強い賛意を示した。

 蒲生郡4町の中で「東近江は1つ」を一貫して主張してきた福島茂・竜王町長は「今までに(みなさんに「東近江は1つ」を)申し入れた経緯がある。住民の思いを最も重く受け止め、3月に開催した市町村合併フォーラムで個々の合併はしないと町の方針を伝えている。いま東近江が1つになるよう、いい方向に持って行けるようにしたい。持ち帰って住民や議会と相談したい」と賛成した。

 また、協議会を立ちあげている1市3町の中で当初から2市7町論を唱えていた奥野弘三・日野町長は「いろいろな事情で1市3町で進んできたが、住民説明会ではなぜ東近江は1つにならないのかという声も多かった。1市3町の協議がうまく進まない理由がそこにあるのではないか。真剣に考えたい。1つの地域づくりを重ねていく上で両市のリーダーシップに期待を寄せる」と積極的な姿勢を示した。また、これまで竜王町が参入していないことを心配していた山中壽勇・蒲生町長も1市3町の枠組を基本にしてきたが、東近江が1つに向かうことに賛成の意見を述べ、久田元一郎・永源寺町長も「提案をうれしく思う。東近江が1つになる機は熟している」と同調した。

 これらの賛成意見に対し、すでに合併協議会で新市を目指している3町のうち五個荘町の小串勲町長は「東近江を離れたのではない。協議会立ち上げの際に東近江が1つになる前段として3町合併を目指すということを話してきた。一気にとは進まないかもしれないが、3町間で真剣に話し合いたい」と前向きな意見を述べたのに対し、杉田久太郎・能登川町長は「3町が合併に向かっている現時点においては考えられない」と強く反意を表した。また、仙波秀三町長の代理として出席した安土町の重野善次郎助役は「将来的な方向では2市7町と思うが(すでに3町で進めているので)、現状では難しい。持ち帰って議論したい」と慎重な姿勢を示した。

 このあと、「今からでは期限内に間に合わないのでは」や「みんなが本気になって一緒になる気があれば出来る。その気が有るかないが一番大切だ」、「期限後でも暫定期間があるので、最終的に合併できる」、また「みんなで一緒に真剣に汗をかくことが大切だ」など活発な意見が出されたが、この日は、提案を持ち帰って前向きに検討するというところまでにとどめ、後日、改めて意見集約を図るという暗黙の合意で散会した。
(畑 多喜男)


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中村、丁野両氏に聞く

八日市市長選で自民党八日市支部

予定者の主張を参考に推薦決める
=10日ごろ 市民とともに党員が判断=

園児がお絵書きやままごとで使う机を作る組合員ら
(湖東・八日市市)
 自民党八日市支部(支部長・中島敏県議)は先月三十一日、任期満了に伴う八日市市長選を十一月に控えて、立候補を表明している現職の中村功一氏(70)と、出馬準備を整える元県職員の丁野永正氏(58)の二人を招き、推薦への参考となる「候補者の主張を聞く会」を八日市商工会議所で開いた。約百人が集まった開く会の主張などを参考に、十日ぐらいまでには二人どちらかの推薦を決める。

 二人から推薦依頼を受けた自民党八日市支部は、役員会での「大事な市長を推薦するには、党員だけでなく市民も交えて選ぶべき」との総意から、推薦への判断材料にと主張を聞く会を持つことにした。

 中島支部長は、参加者の意見を参考にしながら「今回の主張、過去の経歴、市政に対する情熱、人柄などを考慮し、支部役員会(選対委員会)を開いた上で、十日ぐらいまでには推薦を決めたい」と話している。

 聞く会で持ち時間(約半時間)を目一杯使った二人は、八日市市が置かれている現状と課題、解決に向けたそれぞれの考えを述べた。まず自民党のかかわりについて、中村氏が「県政策ほか市長として二期八年を共に歩んできた、今後もお世話になる」とした一方で、丁野氏は「行政マンとしての経験を生かし今後、自民党に貢献したい」と述べるにとどまった。

 協議が進む市町村合併問題では、中村氏は「相手があることだから思う通りにはいかない」とした上で、最終的には「東近江は一つ(二市七町)」を原点に、愛知郡四町も視野に含めた二市十一町が近い将来の理想との思いを語った。

 これに対し、「東近江は一つ」を原則とする丁野氏は、具体的に中核都市の形成が先決とし、八日市と近江八幡の東西ラインに他町が集まることを提言した。また、県下を四市とする三十万都市の理想論も示している。

 中村氏は、地域医療の核として国立滋賀病院の充実、道路・下水道のほか排水対策の蛇砂川新川などの早期整備、人の交流を深める観光の振興、文化が薫るまちづくりほか、次代を背負う子供の問題が気になると述べ、優しさや気配りなどの「ソフト面に力を入れたい」との方向性を示した。市民と共に歩む市政と生活者の目線が大切とも。

 丁野氏は、市民が政治に親しみを持ち「市長を市民が選べないようではいけない」との判断から、民主政治のために「無風を回避したい」と出馬決意を述べた。その上で、地方分権に沿って財政面の改革を指摘し、企業経営感覚を持って生活基盤にかかる事業を優先的に取り組むとした。現状維持派と未来改革派の戦いと位置付けている。

 中村功一氏 県立神愛高校(現八日市高)卒業後、昭和二十六年に県庁入り。議会事務局長や農林部長、政策監などを務め、県庁を登りつめた。同市助役を経て、六年から二期務めている。

 丁野永正氏 立命館大法学部卒業後、昭和四十三年に県庁入り。高校教員ほか教育、福祉、商工、観光など、ほとんどの分野を経験し、農業大学副学長を最後に今年三月に退職している。


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市町村合併、各種会議統廃合、水、ゴミ

企業の目通した市政で意見交換

=八社会と八日市市のトップ懇談会=

八社会加盟10社と市幹部とが意見を交換した懇談会
(東・八日市市)
 八日市市内進出企業十社でつくる「八社会」と市幹部による懇談会が、このほど同会幹事を務める松下電器産業電化住設社エコクリーンライフ事業部会議室(林田町)で開かれ、情報や意見の交換が行われた。

 懇談会には同会加盟十社の担当部課長ら十人と、中村功一市長、海外友之進助役、奥善夫収入役、各部長ら十五人が出席。

 八社会からは、市町村合併問題に関して、枠組み、現在各市町村で異なる税金や各種基準・手続きなどの変更への不安、速やかな情報提供などについて質問があり、中村市長が「ここ一か月ぐらいで枠組みを決めなければならない」「様々な格差の是正にについては各市町の条例などのすり合せ作業で行うが、何でも平均化というわけにはいかない」など、合併への取り組みについて説明が行われた。

 このほか、主催者(市や商工会議所)が違うだけで内容がほとんど変わらない協議会や会議などの統廃合や合同実施、雨水排水対策、保育所の整備などについて、市の施策や考えを尋ねた。

 市からは同会各事業所に対し、ゴミ処理対策、従業員の地元地域活動への参加状況などについて質問が出された。また、深刻化するゴミ問題に対処するためのゴミの減量化や、今年三月に施行された「八日市市水道水源保護に関する条例」への、理解と協力を求めた。


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浜野会館 創立30周年を記念して

=住民みんなでにぎやかに祝う=

地域住民のコミュニケーションの場としての役割を担う浜野会館
(湖東・八日市市)
 八日市市浜野地区の地域コミュニティー施設「浜野会館」(松尾町)が創立から三十年を迎え、先月三十一日に開いた記念行事で地域住民みんなで三十周年を祝った。

 午前中の記念式典には、中村功一市長、志井弘市議会議長らも祝いに駆けつけ、祝辞を述べるとともに、三井時雄大会長、小沢康男大会委員長らと鏡割りで、親しまれている同施設と地域の今後の発展を願った。

 会館前には今年の八日市大凧まつりでオープニングを飾った三十畳敷八日市大凧「浜野会館30周年を祝す」が展示されたほか、会館二階では会館落成式などの記録写真、地域住民の絵画、写真、押し花やパッチワークなどの手芸作品、戦争の記録などの展示なども行われ、式典に花を添えた。

 午後からは大広間で、漫才やステージショー、カラオケ大会が催され、楽しくにぎやかな祝いの宴が繰り広げられた。

 同会館は、昭和四十七年に市から公民館(公会堂)を譲り受け、地域住民の寄付金などで新たに建設された。以来、区民集会や様々な催しに使われ、近隣施設にはない舞台付百畳敷大広間をもつことから、地区外の市民など幅広い人々に利用されている。


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新館完成、医療体制充実へ

八幡青樹会病院がリニューアル

患者サポート・高齢化に対応
=財団創立50周年記念事業=

広々と明るい雰囲気の外来待合室
(湖東・近江八幡市)
 財団法人青樹会(畑下嘉之理事長)が、財団創立50周年記念事業の一環として昨年9月から進めていた八幡青樹会病院の増改築工事が完成、6日午前10時半から竣工式が行われる。新館での外来診察は17日からはじめる。

 同病院は、精神科を専門医療とする県内2番目の規模の中核病院で現在のベット数は360床。今回の増改築工事は、法律の改正により1床当たりの占有面積をこれまでの4・3平方メートルから8平方メートルに広げる国の指導を受け、患者の病状に適合した入院環境の提供や精神科医療の多様化に対応した専門的な治療法の導入を図るとともに、医療体制の機能分化や在宅ケアサービスの充実、また、社会復帰へのサポート体制の強化と進む高齢化社会への対応、さらに医療の道を目指す研修医や看護学生を受け入れる医療教育機関としての役割に応えられる地域医療病院としての位置づけなど、求められるこれからの病院づくりに向け、大がかりな体制整備を進めようとするもの。

 敷地北側に建設した鉄筋コンクリートづくり5階建ての新館1階に正面玄関を移し、開放的な雰囲気の外来待合室と回復した患者が社会参加できるようトレーニングを兼ねた喫茶室を設けたことやこれまで落下防止策として取り付けられていた鉄格子を取り外し、新素材を使った安全な内装品の採用や医療学生を受け入れる研修室の新設など、これまでの精神科病院のイメージを払拭し、明るい雰囲気を最大限に取り入れたことが特徴となっている。

 また、築後30年が経過し病棟としては耐震性に問題があったA棟に医局や法人の本部などの事務管理部門を集約し、医療現場から切り放した。B棟では、2、3階に急性期の患者を受け入れる精神一般病棟、4、5階に精神療養の病棟を設けて効率的な治療にあたれるようにした。

 増築した新館には1階に外来診察室、精神科と痴呆のデイケア、2階に内科合併症病棟、3階には精神療養病棟、4階に老人性痴呆療養病棟を設けた。また、狭かった駐車場を広げ、収容可能台数を100台に増やした。総事業費は13億500万円。

 増改築の完成を迎え、由利和雄院長(53)は「治療環境の大幅な改善により、機能別の治療もより充実出来る。入院環境が快適になることも喜んでもらえると思う。回復への効果もあがることでより多くの患者さんが社会復帰できるよう努力していきたい」と話している。


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