滋賀報知新(ニュース)平成14年9月5日(木)第13208号

徳洲会の進出に戦々恐々

来秋開院の「(仮称)近江草津病院」

生田病院と業務提携へ
=「健康友の会」準備会を結成=

徳田氏
(湖南・草津市)
 草津市など三市二町の湖南地域の各病院では、来秋に草津市東矢倉町で開院予定の特定医療法人徳洲会の「(仮称)近江草津病院」に戦々恐々だ。徳洲会は、県内在住の奄美群島出身者らで「健康友の会」準備会を立ち上げる一方、甲西町の生田病院との業務提携に動くなど、着々と湖国進出への準備を進めている。片や湖南地域の各病院では、徳洲会の病院を迎え撃とうと増床や改築が相次いでいる。湖南医療圏の地殻変動を追ってみた。               

【石川政実】



 県内に在住の奄美群島出身者らで組織している「しが奄美会」(上田寿一会長)の総会がさきごろ、守山市で開催されたが、昨年十一月に着工した近江草津病院の建設現場を視察した徳田虎雄・徳洲会理事長も出席した。

 本紙取材に対し徳田氏は「滋賀県は、今後も人口の伸びが見込めるだけに病院がまだまだ必要だ。また甲西町の生田病院と業務提携を進めているが、さらに今後も県内の病院と提携をしていきたい」と話した。

 近江草津病院(院長=小玉正智・元滋賀医大教授)は、年中無休で、二十四時間オープンの総合診療を目指している。施設は、敷地面積が約一万四千八百五十平方メートル、床面積が約二万一千七百八十平方メートル、病床規模が二百床。診療科は、内科、外科、整形外科、小児科、脳神経外科、循環器科、心臓血管外科、リハビリテーション科、放射線科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科。

 ちなみに増床したり新規に開院する場合、県に許可の申請をしなければならない。これを受け県は、医師会や病院協会、医師会、地元市町村に意見照会し、審査を行う。そのベースになるのが、基準病床数(医療圏域の人口などをベースに県が定めた適正病床数)と既存病床数である。

 県内の七地域は▽大津(志賀町を含む)=基準病床数三千二百七十三床、既存病床数三千九十四床▽湖南=基準同二千五百七十四床、既存同二千三百六十一床▽甲賀=基準千二百二十六床、既存千八十一床▽東近江=基準千九百六床、既存千七百四十四床▽湖東=基準千七百五十二床、既存千六百四十九床▽湖北=基準千四百八十四床、既存千三百十一床▽湖西=基準五百二床、既存四百五十一床||である。基準病床数から既存病床数を差し引いた病床数の範囲内しか、増床や新規開院が認められない。

 基準病床数の枠をめぐって、平成十年度当時、湖南地域の病院と徳洲会とが競合し、そのこともあって増床ラッシュに。南草津野村病院が十年六月に新規で三十八床、野洲病院が十一年五月に四十三床の増床、守山市民病院が同年六月に四十床の増床、矢橋中央病院が今年三月に新規で二百床、成人病センターが来年一月に七十五床の増床、第二びわこ学園が来秋に十三床の増床と相次いでいる。なお済生会も今年度内に改築工事を行う予定である。

 県医務薬務課担当者は「患者さんには、いろんな病院ができるのはいいことだ。ただ徳洲会は県に提出した当初計画から二年も遅れており、早く開院してほしい」としている。

 草津市内の矢橋中央病院では「全国組織を持つ民間病院が県内に進出するのは初のケースであり、各病院とも危機感を持っているのは事実だ。今後は、ハード面の充実が求められてくる」と受け止めていた。


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栗東市長選

民間発想で新しい栗東へ

=司法書士の国松正一氏が立候補表明 =

国松正一氏
(湖南・栗東市)
 十月二十日告示の栗東市長選に向けて、前助役の高田徳次氏(62)の出馬表明に続き、栗東青年会議所(JC)の元理事長で司法書士、国松正一氏(54)が立候補を表明し、市制移行後初めての選挙戦が行なわれることになった。まちづくり活動の経験をアピールし、「既存の体制を継承する役人政治にピリオドを打ち、新しい市民政治を実現したい」と訴えている国松氏に、市長選への抱負を聞いてみた。

【高山周次】


----新幹線(仮称)びわこ栗東駅について。

 国松 有志でつくる新幹線びわこ栗東駅設置を進める会副会長を務め、これまで新駅の必要性を市民に訴えてきた。名神高速インターやJRの各駅とリンクしたまちづくりを行なわないと、このままでは栗東市は空洞化してしまう。また、設置費用二百四十億円の負担割合については、関係十三市町との話し合いが難航しているが、メリットを示せば負担金問題はクリアーできる。具体的には、湖南地域とのアクセス強化を図るとともに、近隣市町から利用しやすい道路網の整備、交通システムの構築、駅前駐車場(パーク&ライド)の設置を考えている。

----市町村合併については

 国松 守山市など三市町でつくる合併協議会が休止し、もとの状態に戻ってきた。栗東市は総合発展計画最終年度の平成二十二年まで単独行政でいくとしているが、これを見直して、今からでも積極的に合併論議をしていきたい。合併特例法の期限(十七年三月)までの実現は難しいが、現在の単独市政のままでは財政立て直しや、新幹線新駅設置は厳しい。

----市の借金に当たる市債残高が六百億円近くまで膨れ上がっているが、財政再建については

 国松 バランスシートをつくって現在の状況を把握すべきだ。行政の資産は減価償却がないと言われているが、民間の考えを取り入れて資産状況を知り、費用対効果を厳しくチェックしていく。最近では、大規模施設の建設にはよくPFI方式が使われているが、民営化できるものは民営化していきたい。

----政策で「RD問題の早期解決と企業責任の明確化」を掲げているが、具体的には。

 国松 これまで県や市は多額の調査費を使ってきたが、RD社にも応分の負担をしてもらう必要がある。まだ深堀りカ所を掘り起こしていないので、どのような産業廃棄物が埋まっているのか分からないが、RD社がきちんと企業責任をとることが重要だ。

----市民の市政参加には、行政側の情報公開が不可欠だが、現在の姿勢をどう評価するか。

 国松 情報公開は進んでいない。個人のプライバシーの問題をクリアーしながら、市民と行政のレベルを近づけ、同じ視点で考えられるようにしたい。住民と行政の距離は近くなれば、職員も市民の立場で考えるようになり、意識改革が図れるはずだ。

國松氏のプロフィール

 昭和四十五年三月、京都産業大学経済学部を卒業し、同四十九年より司法書士事務所を開く。日本青年会議所近畿地区協議会事務総長などを歴任。現在は、JCメンバーでつくる市民団体フォーラム21栗東の会長、新幹線(仮称)びわこ栗東駅設置を進める会副会長などを務める。
 趣味は、山登りとスキー、テニス。好きな言葉は「日々是好日」。


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自慢の踊り、音頭集まれ!

=栗東で江州音頭フェスタ =

(湖南・栗東市)
 滋賀県江州音頭普及会は、十月十三日に栗東芸術文化会館さきらで開催する「江州音頭フェスタin しが2002」の出演者を募集している。午前十時半からの同フェスタでは、座敷音頭や子どものど自慢、踊り自慢、江州音頭コンテスト(踊り自慢、衣装自慢)で盛り上がる。

 募っているのは、(1)音頭自慢、踊り自慢の子ども団体(保護者同伴)(2) 江州音頭コンテストに出場する踊り自慢、衣装自慢(仮装含む)の団体(3) 音頭をとる総踊り(音頭とりさん)。出演料は、江州音頭コンテスト出場者と音頭とりさんは一グループにつき一万円。子どもは除く。

 出演希望者、団体は、十日までに、〒520-8577大津市京町四丁目一│一、「江州音頭フェスタinしが」実行委員会事務局(電話077−528−3741)へ申し込む。


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7日、県無形文化財

=栗東の田楽踊り奉納 =

(湖南・栗東市)
 栗東市上砥山の県無形文化財、田楽踊りが、七日午後七時半から日吉神社で奉納される。奉納踊りでは、リズミカルな太鼓囃子にあわせて、浴衣姿の少年たちが乱舞し、平安時代から伝わる古俗を再現する。

 田楽踊りは古来、干ばつ時における雨乞い、または豊作を感謝する踊りとして営まれてきた。明治六年の記録によると、その年が格別の干ばつであったため、氏神に雨乞いの願をかけたところ、七日目に大雨が降り、そのお礼に踊りを三日間にわたって奉納したと伝えている。

 問い合わせは、日吉神社(電話077-558-0010)へ。


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「みちの国」の歴史触れませんか

近江歴史回廊大で受講生募集

=戦国の道など3コース開講=

非業の最期を遂げた明智光秀
(全 県)
 近江歴史回廊推進協議会は、二十一日から開講する「近江歴史回廊大学」の受講生を募集している。近江歴史回廊は、豊かな歴史文化資源を、▽近江戦国の道▽近江商人の道▽近江万葉の道▽湖東山辺の道▽湖西湖辺の道▽湖北観音の道▽湖南観音の道▽近江東海道▽近江中山道▽比叡山と回峰の道│の十ルートでつないで県内外にアピールし、個性豊かなまちづくりに役立てているもの。

 今回の近江歴史回廊大学では、(1)「近江戦国の道」(2)「近江商人の道」(3)「みちの国 近江の街道」│の三クラスで楽しみながら郷土の歴史を学び、修了後は近江史の語り部や、歴史文化資源を生かしたまちづくりリーダーとして活躍してもらう。

 県内の公共施設で、月一〜二回、二十一日から来年九月まで開講。具体的なカリキュラムは、▽近江史全般にわたる基礎講座(定員四十人)▽クラス別の専門講座と現地研修(同四十人)▽歴史を活かしたまちづくり講座(同四十人)│で、専門知識をもった学芸員らが講議する。

 受講料は四千円(参考図書、交通費、昼食代は別)。申し込みは、近江歴史回廊大学第四回受講生募集の案内パンフレットについている応募用往復ハガキに必要事項を記入の上、平成十四年九月六日(当日消印有効)までに近江歴史回廊推進協議会事務局(077-528-4632)へ。募集パンフレットは、県内各地域振興局、各市役所、町村会役場、公民館、図書館、歴史資料館などに配布している。


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