滋賀報知新(ニュース)平成14年9月14日(土)第13218号

丁野氏が立候補を表明

11月の八日市市長選へ

最後の市長は市民の手で
=無投票阻止へ果敢に挑戦=

丁野永正氏
(湖東・八日市市)
 任期満了に伴う八日市市長選へ無投票阻止を訴え準備を進めてきた元県職員の丁野(ようの)永正氏(59)は十日、正式に出馬表明を行った。すでに現職の中村功一氏(70)が立候補を表明し、新市へのバトンタッチをかけた両氏の戦いが事実上スタートした。現在進む市町村合併協議がまとまれば、同市最後の市長とともに、誕生する新市の市長に近い存在となるだけに市民の関心を呼ぶ。

 過去十三回の市長選で半分以上の七回が無投票に終わり、現職の中村氏も就任、再選を無投票で果たしていることから、最後の市長は「市民の手で選びたい。選べないようでは市民が不幸」と、無投票阻止を第一に出馬決意を語った。

 丁野氏は、地域の課題に▽人口の伸びが少ない▽排水対策と蛇砂川改修▽市街地道路整備の遅れ▽高度医療施設の貧困▽人を引き付ける顔(特徴)がない――の五点を指摘した上で、緊急課題に分権自治の確立(合併促進)、財政改革、経済振興を挙げている。

 これらの課題に積極的に取り組み、「新しいまちづくりを自分の手で行いたい」とする丁野氏は、課題解決への取り組みが選挙戦の争点になる、とみている。市町村合併では八日市、近江八幡の東西ライン確立を第一に掲げ、これに各町が集まった二市七町を基本に二十万―三十万都市を目指し、財政改革の目玉に人件費カットを打ち出しているほか、環境を重視した企業への工場誘致が雇用、商業活性化につながるとした。

 施策全般にわたっては、まちづくり研究会「ようかいちポリシー塾」の代表を務め、仲間らとともに楽市楽園シティー構想をまとめ上げている。構想では、暮らし安心や雇用対策、生活基盤の整備、医療と介護の充実、教育熱心、歴史・文化、市民のふれあい交流などを軸に、各分野別の施策を掲げている。

 すでに、聖徳中学校の同期卒業生でつくる「聖徳三三会」(市内在住百二十七人)を母体に後援会(木村安治郎会長)を立ち上げ、支援活動に取り組んでいる。二十一日の励ます会で今後の選挙戦略を話し合い、十月二十日の事務所開き(加藤モータース・ショーウィンドウ)に備える。

 丁野氏は、立命館大法学部卒業後、昭和四十三年に県庁入り。高校教員ほか教育、福祉、商工・観光などの分野を務め、琵琶湖博物館総務部長を経て、農業大学副学長を最後に今年三月、定年まで後一年を残し県庁を退職した。同市建部瓦屋寺町一三四―二五。


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八日市市長選で自民党支部

現職の中村氏を推薦

=市民の意見を参考に選ぶ=

(湖東・八日市市)
 自民党八日市支部(支部長・中島敏県議)は十日、八日市市長選へ立候補を表明している現職の中村功一氏と政策協定を結び推薦を決定した、と発表した。同市長選に出馬の丁野永正氏からも推薦願いが提出されていたが、市民の声を参考に選対委員会で協議し、中村氏の推薦を決めたという。

 先月末に両氏を招き開いた「候補者の主張を聞く会」での一般市民の意見を参考に、支部役員会で自民党への貢献度、人物・見識ほか、財政改革や基盤整備、生活関連(環境、福祉)などに対する二人の取り組みについて協議し、中島支部長は「総合的に判断した」と選考過程を説明している。

 特に、市町村合併については「(中村市長は)民意を反映させようと苦労を重ね、推進に向けての努力がうかがえる。新しい市長(丁野氏)では推進できるのか疑問」との判断から、中村市長の今後を見守りたいとの意向を示した。

 また、財政改革面では、手堅いが斬新さに欠けるとする中村氏に対し、財源確保へ人件費カットを目玉に掲げ、企業経営感覚を打ち出す丁野氏について、(企業でなく)公務員出身とともに現状にそぐわないなど、空理空論に近いとした。


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ふれあい農業小学校

汗から学ぶ米づくり

=育った稲の刈り取り作業=

稲刈り作業に汗を流す小学生
(湖東・八日市市)
 五月十五日に自分たちが泥んこになりながら手で植えていった稲の穂がようやく実り、このほど稲刈り作業が行われた。

 稲刈りを行ったのは、八日市市立八日市北小学校の五年生五十八人。総合的な学習の授業として、米づくりを通じた体験学習「ふれあい農業小学校」に取り組み、労働の貴さ、食べ物の大切さ、環境にやさしい農業、自然の恵みや生き物たちなどを、体験、観察などで多角的に学んでいる。

 長そで長ズボン姿、軍手にカマをもった子どもたちは学校近くの田んぼ(建部南町地先)に入り、農協職員らから上手なカマの使い方の手ほどきを受けながら、一株ずつていねいに稲を刈り取って行った。

 初秋とはいえきつい日差しの下での作業と、あまりの熱心さで、三十分ほどで「もう、くたくたや」と土の上にへたり込む男の子、みんな汗だくで作業を続けた。

 刈り取った稲を今度は束ねる作業。教えてもらったようになかなかうまくできなくて、何度もやり直す子どもたち。それでも何とか束になった稲を、次々とハサにかけ、ようやく作業終了。

 市内には水田が広がり、児童の中には家で田んぼの手伝いをしている子どもたちもいるが、機械化が進み、昔ながらの人手による農作業を経験した子どもはほとんどない。おじいちゃんの手伝いをしているという児童も、「こんなことはしたことがない」と稲を刈る手に力を込めていた。

 刈り取られた稲は自然乾燥し、十七日ごろ脱穀、約三俵ほどの米(こしひかり)ができる。同校ではこれをもち米と交換してもらって、もちつき大会やたきご飯にして、みんなで味わうことにしている。

 市内の他の小学校四校でも順次、同様の稲刈り作業が祖父母らも参加して行われていく。


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黄金の城―安土城

セミナー「金箔瓦を読む!」

=能登川町埋文センターで14日=

(湖東・能登川町)
 能登川町埋蔵文化財センターは十四日、同センター学習室でふるさとまちづくりセミナー『黄金の城―安土城の金箔瓦を読む!―』を開催する。

 新たに町文化財指定を受けた「特別史跡安土城跡出土金箔瓦」から、天下取りを目指した織田信長の野望を説く歴史ファン待望のセミナーで、城郭研究の第一人者・中井均さん(米原町教育委員会、織豊期城郭研究会代表)が登壇する。

 天正四年、織田信長によって築城された安土城はこれまでの城には無い機能(石垣・礎石建物・瓦)を備え、黄金に輝く金箔瓦を有していた―。

 古くから知られる金箔瓦だが、火災・落城によって欠損し、これまで完全体で見つかることがなかった。今回、指定を受けた金箔瓦はほぼ完全と言え、中央に配された三ツ巴紋などもくっきりと残る。出土場所は安土城裏門の搦手(からめて)近く。同セミナーでは、視覚的効果を狙った信長の政治的戦略を推察する。

 定員は先着五十人で、当日午後一時から受け付ける。同一時半開演。問い合わせは町埋蔵文化財センター(0748―42―5011)へ。


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家庭での使用済み油の廃棄防ぐ

主婦中心に「日野なのはなクラブ」設立

=29日に7公民館で初の回収=

回収方法の説明を受けるボランティアスタッフ
(湖東・日野町)
 日野町家庭用廃食油回収団体「日野なのはなクラブ」の設立会がこのほど、同町わたむきホール虹で開かれ、役員の選出や地区ごとの廃食油の回収方法などについて参加したボランティアスタッフ約四十人が話し合った。

 平成十三年三月に行政の要請を受けて、同町地域婦人団体連合会がアンケートを実施した結果、約六割の主婦が使用済みの油を捨てていることが分かった。家庭での使用済み油を台所排水や可燃ごみとして廃棄することを防ぎ、水環境の保全とごみ減量化を図ろうと、同連合会と老人クラブ連合会が中心となって、回収ボランティア団体の準備会立ち上げのため、ボランティアスタッフを募集。六十人を超える応募があり、今年二月に第一回設立準備会を開催し、先進地への視察や回収方法など協議を重ね、今回の「日野なのはなクラブ」(会員六十一人)設立へと至った。

 住民の自主的な協力と協働を基本に展開する廃食油回収は、日野、東桜谷、西桜谷、西大路、鎌掛、南比都佐、必佐の七地区の公民館を拠点に隔月で実施する。指定の回収日に各公民館へ持ち込まれた廃食油を、ボランティアスタッフが十リットルのポリタンクに回収し、一旦役場に集める。測量後、ガレージ内に設置されているドラム缶に移し変え、役場を通して県環境生協が一リットル二十円で引き取る。

 回収委託料は、町が負担し、「日野町資源回収促進事業補助金制度」に基づき、同クラブには町から一リットル二十五円が支払われる。同制度は、平成十年から紙や繊維、容器類を対象に施行され、この四月から廃食油が助成対象となった。町からの助成金は、クラブの運営資金に充てられる。

 午後七時半から始まった設立会では、冒頭、準備会の西岡英一郎会長が「消費者のちょっとした心がけが求められている。ゴミもリサイクルすれば、資源になることを忘れず、循環型社会を目指して協力してほしい」とあいさつし、会長に山田すみれさん(西大路地区)、副会長に堤久美子さん(西大路地区)、事務局に音羽レベッカさん(西大路地区)が選出された。 

 回収対象は、家庭用の植物油(業務用は不可)。二十九日の初回収を皮切りに、今年度は十一月二十四日、来年一月二十六日、三月二十三日の計四回実施される予定。女性が多い同クラブは、家事を担う主婦の視点を生かしながら、当面は回収を中心に活動を展開し、最終目標として、回収した廃食油から粉せっけんやBDFを精製するまでのリサイクルシステムの構築を掲げている。

また、ボランティアスタッフの募集を随時行っている。問い合わせは、役場住民課生活環境交通係(電話52―6578)へ。


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