滋賀報知新(ニュース)平成14年10月8日(火)第13245号

東近江2市5町が合併合意

愛知郡の愛東・湖東も参入

八日市・八幡・蒲生・日野・永源寺
=10日 円滑協議に確認書交わす=

(湖東・広域)
 八日市・日野・蒲生・永源寺の一市三町で構成する東近江東部地域合併協議会(会長・中村功一八日市市長)は、先月二十七日に開かれた五回目の会合を最後に幕を閉じた。

 これを受け、同協議会に参入を申し出ていた近江八幡・愛東・湖東の一市二町の参画問題を検討していた研究会(二市五町)で合併合意が成立し、十日に各市町の首長と議長が確認書にサインする。

 合併に向けた二市五町の確認事項によると、来年一月からの本格的な協議再開を目指し、各市町の十二月議会で合併協議会設置の議決を求めている。一方で合併協議が進む安土・五個荘・能登川三町と、単独の竜王町も視野に入れ、二市九町の合併達成に努めるとした。

 また、協議事項については、参入の一市二町が要請を受けた一市三町の決議内容に沿うことで合意し、参入組が追認する形で話し合いに決着がついた。このほか、広域行政の調整や協議の円滑推進も求めている。

 同協議会での決定事項では、合併の方式(対等)、合併の期日(十六年十一月一日)、新市の名称(既存の名称を使わず公募制)、新市まちづくり計画(策定方針・アンケート実施・懇話会設置)が決議されている。

 一方、新市の事務所(市役所)の位置、議員の定数・任期(上限三十四議席、在任期間十七年十月三十一日、最初の選挙に限り選挙区の設定)、特別職の取り扱い(市長選は新市誕生から五十日以内に執行など)は継続審議される。

 合併協議を進める上で基本となる確認事項は次の通り。
 1、一市三町(八日市・蒲生・日野・永源寺)は、一市二町(近江八幡・愛東・湖東)が十五年一月をめどとして東近江東部地域合併協議会に加わることを確認し、関係市町は十四年十二月議会において合併協議会についての議決を目指す。

 2、一市三町での合併協議で確認された事項および継続協議されている事項は、二市五町での協議会に引き継ぐ。

 3、関係市町は、東近江地域および愛知郡における広域行政の調整を行い、合併協議に支障が生じないよう取り計らうものとする。

 4、関係市町は、二市五町での合併協議会設置後、円滑に合併協議が進むよう最大の努力をする。

 5、二市五町は、近江八幡・八日市・安土・蒲生・日野・永源寺・五個荘・能登川・愛東・湖東の二市九町の合併達成に向け努力する。

 6、関係市町は、合併の枠組みについて、住民の理解を得るよう努める。


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一般会計 3387万円の黒字

東近江行政組合13年度決算

防火指導や救命講習に力注ぐ
=県下初 小児救急2次体制を整備=

(湖東・広域)
 東近江行政組合(管理者・中村功一八日市市長)の十三年度一般会計決算は、実質三千三百八十七万円の黒字を示し、同特別会計の救急医療(九百六十万円)と東近江ふるさと基金事業(四百九十五万円)も同じく黒字決算となった。いずれも先月末に開かれた九月定例議会で承認されている。

 一般会計の歳入総額(二十五億一千四百万円)のうち、構成二市七町からの分担・負担金は二十二億八千九百万円と全体の九一・○七%を占めた。このほか繰越金三千六百万円、名神への出動を含む諸収入三千五百万円、国庫支出金六百万円、県支出金八百万円、手数料収入六百万円など。

 これでも不足するため、消防車両の整備に伴い財政値調整基金から三千万円、職員の退職金支払いに職員退職基金から八千万円を取り崩したほか、消防車両整備・更新に組合債二千万円を発行し切り抜けている。

 歳出総額は二十四億八千万円で、消防費二十二億四千七百万円(構成比九○・六○%)、次いで公債費一億四千五百万円(同五・八四%)、総務費八千六百万円(同三・四九%)、議会費百六十万円(同○・○七%)の順。

 性質別では、人件費や公債費の義務的経費が二十一億二千二百万円(同八五・五五%)と前年に比べ○・一五%の微増となった。一方、物件費や維持補修費、補助費などの一般行政経費は一億八千四百万円(同七・四三%)も三・一四%の増加となった。将来への投資的経費は八千八百万円(同三・五五%)と、能登川庁舎完成で前年に比べ五分の一に減ったほか、退職基金などに八千六百万円を積み立てている。

 主な事業は、水槽付消防ポンプ自動車や防災積載車と広報車、資機材搬送車の購入(三千七百万円)や、日野消防庁舎の下水道改修工事(四千万円)などに取り組んだ。また、一万人への防火指導ほか、約三千五百人に普通救命講習終了証を交付し、二千人以上を対象に一般救命講習を実施するなど、技術指導を中心とした応急手当の講習に力を入れ、救急救命士二人を養成している。

 一方、救急医療特別会計では、休日急患診療の七十三日間に九千五百人が利用しているほか、県下のトップを切って、新規に管内五病院の協力を得て休日などの二次小児救急病院の輪番体制を整えた。

 ふるさと基金事業では、管内NPOの実態調査と活動支援を検討する研究会の立ち上げ、PRを図る「西の湖花火大会」助成、創作ミュージカル集団「ミュージカルカンパニー・クレムス」活動支援、スポーツ振興「ジュニアバレーボール教室」に取り組んでいる。


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“かあさんアーティスト”八日市からデビュー

小畠さん ぬくもり感じるスケッチ

=13日まで 市立図書館ではじめての個展=

はじめての個展を開いた小畠由佳理さん
(湖東・八日市市)
 「いつもカバンの中にペンとスケッチブックを入れて歩いている。自分の気に入ったモチーフを見つけた時、ペンを友達のように活かしながら、構図を決め、絵を創り上げる。そして、絵がおいしそうに仕上がるように絵の具で味付けして行く。そんな時が私の一番楽しいひとときです」と、京都市に住むろうあのお母さん画家、小畠由佳理(こばたけ ゆかり 45)さんが八日市市立図書館ではじめての個展を開き、画家として本格デビューした。

 乳時期に聴力を失った小畠さんは、両親の愛情と励ましのもと、聾唖(ろうあ)学校から一般の公立小学校に編入、私立の中・高校では絵画クラブにも入部して、好きな絵の才能を伸ばそうと京都精華大学に進み、油絵や日本画を学び、優秀な成績で卒業。染色の仕事、結婚、子育てで離れていた作品づくりへの情熱が、再びよみがえり、京都の古い町並みや草花などを中心に創作活動を再開した。

 知人を通じての大津市在住の画家、ブライアン・ウィリアムズさんとの出会いが、今回の個展開催と、画家として自立を決心するきっかけとなった。ブライアンさんはそのスケッチブックを開いたときの感想を「すっかり心を奪われてしまいました」と振り返り、「何気ないテーマも多く、彼女の素直な心と新鮮なタッチで、イキイキとしたとっても楽しい作品達が生まれています」と、絶賛のコメントをこの個展に寄せている。

 京都らしい西陣の旧家、八幡堀や湖西の風景、野に咲く花のスケッチなどとともに、八日市での個展開催に向けて描いた市内の古い町並みの風景や図書館の様子などの作品、息子さん(中学三年生)の通う学校の風景など約五十点が玄関ホールと二階風倒木展示ギャラリーで展示されている。

 その中でも、毎日息子さんに作る弁当のスケッチとメッセージが書かれたスケッチブックからは、たっぷりふりかけられた母の愛情が伝わってくる。

 子どもが学校に行っている間の時間を利用して創作活動を続けている小畠さん。「皆さんに見てもらえるよう、やわらかな明るい雰囲気の絵を描いて行きたい」と話し、デビューの地となった八日市についても「自然が多く残り、描きたい風景がたくさんある」と印象を語るとともに、今後は「五個荘や日野など、観光化されていない八日市周辺の地も訪れ、作品にしてみたい」と豊富を語ってくれた。会期は十三日まで。七・八日休館。


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町史編さん中

江戸〜明治の史料「探しています」

=永源寺町 ぜひ連絡を=

(湖東・永源寺町)
 永源寺町史「永源寺編」と「木地師編」を刊行した同町史編さん室では、本編である「通史編」の編さんを進めているが、江戸時代から明治時代の史料が不足しているとして、歴史を実証する史料を求めている。

 古代から現代までの歩みを追い、それぞれの出来事が生活にどのような影響を与えてきたのか―。「通史編」は人々の動きに重点を置くもので、先人の努力と知恵を学びとる生涯学習書としての活用を目的としている。

 探している史料は、宗門人馴帳、検地帳、名寄帳、村明細帳など、村や人々のありさまが分かる文書(写しも貴重)▽村日記、庄屋日記、旅日記▽瓦版・浮世絵・番付など、当時のニュースがわかる史料▽農業水利にかかわる絵図(地図)や古文書▽醤油の醸造など、諸産業にかかわる史料▽商家の看板や商品目録のほか、明治・大正期の地方新聞(地域の話題が載せられたもの)▽日清・日露戦争などの出征兵士から寄せられた手紙や陣中日記▽医学や薬、和算、俳譜などの文化が分かる書籍や史料など。

 編さん室では、「祝儀帳や日記など、暮らしの記録こそ貴重な資料です。また、古文書だけでなく絵図(地図)や看板なども大切なもので、蔵に眠る記録などがあれば今一度探してみて欲しい。古文書の体裁や時代の新旧は問いません。「こんなものがある」という一報だけでも結構ですので、ぜひご連絡下さい」と呼びかけている。

 総務課町史編さん室(有線0748―27―4070、TEL0748―27―1121)。


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地域発展に一役「竜王そば」

一粒のそばにかけるサラリーマンの夢

=「竜王そば振興会」=

中主町の鮎家でそばの屋台を出す竜王そば振興会
(湖東・竜王町)
 転作の麦後作物として、そばの栽培が竜王町内で広がりを見せており、新たな特産品「竜王そば」も定着しつつある。この竜王そばを生み出したのは、地元のサラリーマン集団。  

 「自分で作ったそばを、自分で打って食べたらおいしいだろうな」との思いで、松瀬佐二郎さん、松瀬和彦さん、片岡英一さんの三人は休日を利用して、四年前に一枚の田んぼにそばの種をまいた。

 足を運ぶ機会の少なかった田んぼへ毎朝そばの成長を見に行くようになるが、収穫を前に、害虫・ヨトウムシに食い散らかされ、一粒も実らせることができなかった。この悔しさが、三人を奮起させる。

 「作る、打つ、食べる」の仲間づくりを中高年の男性を中心にスタートさせ、二年目には新たなメンバーも加わり、田んぼ三ヘクタールに挑戦。失敗した経験を生かし、ようやく「挽きたて、打ちたて、湯がきたて」自作そばが喉を通った。

 初めて収穫したそばを、多くの人に味わってもらおうと、各種イベントなどに積極的に参加し、また「出前のそば打ち体験教室」を考案し活動の幅を広げる。 屋台でも常連ができるほど順調な滑り出しだったが、その裏では、サラリーマンをしているメンバーの苦悩もあったという。そばを準備するのは、仕事が終わってからの午後九時〜十時で、交代で休みを取りながら屋台に立つ。得た収益は、すべて道具の購入費となり、ときには身銭を切ってそばに情熱を注いだ。

 三年目には、三十人近い農家が協力し、町内での作付け面積が十ヘクタールへ拡大し、今年は十八ヘクタールと年々増加している。九月に種まきを行い、すでに真っ白な花を付けたそばは、秋風にゆれながら、のどかな田園風景を演出している。

 昨年七月には、米、黒大豆に次ぐ特産品として、そばを町の活性化に結びつけようと「竜王そば振興会」(松瀬和彦代表、三十二人)を正式に発足させた。生産、製造、販売普及、庶務会計とそれぞれ担当を決め、生産から販売まで一貫して自主的に行えるシステムを構築した。

 栽培者へ栽培ごよみのチラシと種を配布し、刈り取りは同振興会が一手に引き受ける。また、竜王そばの安定供給を確保するため製粉機、製麺機を購入、保健所から製麺加工の許可を取得し、そば粉を使った加工品「そばかりんとう」や「そば茶」「そば飴」の生産に乗り出した。中主町にある鮎家の和菓子部門・藤斎では、竜王そばを購入し、そばまんじゅうを加工販売している。

 本格的な取り組みが進む中で、活動拠点の必要性を感じていた頃、同町岡屋のJAの空店舗の話が舞い込む。サラリーマン集団に店舗が構えられるか不安を抱くが、自分たちで企画立案し作り上げてきた自信と喜びは大きな夢へとつながった。

 一粒のそばが四年後には、そば処として店舗を構えるまでに至る。初めて手がけた三人の名前から「佐」「和」「英」をひらがなでとり「さわえ庵」と命名され、今年五月にオープンした。店内には、一枚の木から作った囲炉裏があり、田舎の民家のようなアットホームな雰囲気で自家製そばを心行くまで味わえる。

 思いつきの取り組みでありながら、地産地消のシステムを整え、特産品「竜王そば」を定着させるまでに至ったのは、夢を追い続け、どんなことでも楽しみながらあきらめなかったメンバーの強い意志が成功へと導いた。

 「もうここまできたら、やめられなくなった」と語るメンバーの表情はいきいきとし、「必要としてくれる所ならどこへでも行く」と初心を忘れてはいない。 また、そばを収入源として、生産者の利益を少しでも確保するため、直売店の利益を生産者へ還元するシステムを検討しており、住民が主体となって生きがいが持てる町づくりに取り組む。

 そば通が「おいしい」と太鼓判を押すさわえ庵では、十一月に風味豊かな新そばが味わえる。営業時間は、午前十一時〜午後十時まで。定休日はなし。問い合わせは、同振興会(電話58―1312)へ。


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