滋賀報知新(ニュース)平成14年10月20日第13259号

「東近江は1つ」に認識のズレ

2市3町と愛東、湖東の2町

2市9町へどう取り組むのか論議
=「2市5町合併準備会議」初会合=

大同合併に向けた準備会議に入る前の2市5町の首長
(湖東・広域)
 八日市市、蒲生、永源寺、日野町の1市3町に近江八幡市、愛東、湖東町の1市2町が加わった2市5町合併協議会の立ち上げに向けた「2市5町合併準備会議」の初会合が16日午後1時半から八日市市役所別館で、7市町の首長、助役、議長、議会の合併特別委員会委員長と東近江振興局が出席して開かれた。

 会合では準備会設置の主旨と設置要項を承認したあと、代表に蒲生町の坂谷清治郎議長、副代表に日野町の岡弘太郎議長、監事に永源寺町の池田晋助役、愛東町の奥善一助役を選出した。

 このあと、これまでの1市3町の合併協議会で決定されている事項や協議中の案件について報告が行われ、これを土台に2市5町協議会を新たに設置することを再確認。事務局への出向職員の人数、経費の負担割合の承認や広く一般から住民の意見を聴く「懇話会」の設置などが話し合われた。

 今後のスケジュールについては、1市2町が事務レベルのすり合わせ作業を急ぎ、来年1月の協議会の立ち上げ時には同じスタートラインに立てるまですることや、協議会設置までの承認事項の整理、調整を行い、各市町の12月議会で提案、議決が得られるよう、その内容をまとめあげる作業を進めることになった。

 「その他」の議論では、各市町が2市5町の枠組みで協議を進めていく確認事項として調印した6項目の中の「(東近江が1つになる)2市9町への取り組み」についてどうするのかとの質問が出され、各首長に考えを求めた。

 中村功一八日市市長は「2市5町でその方策を見い出し、安土、五個荘、能登川の3町と竜王町も入れた2市9町になれるよう、折りを見て、具体的に動いていことが大切だ」と首長間で話し合う機会の場を提案した。中村市長の発言を受けて、川端五兵衞近江八幡市長は「(東近江が1つになる)2市9町への取り組みは、(そのチャンスとする)時期が切迫しているように思う。早急に3町や竜王町に正式な呼びかけをしていくことが肝心ではないか。そうした働きかけをしないことは住民への説明責任が果たせない」と積極的な姿勢を示した。

 2市長の発言に対し、久田元一郎永源寺町長は「確認書の通り、そのきっかけを作っていくことが大切だ」と支持し、奥野弘三日野町長も「(3町と竜王町に)申し入れをして一定の成果を導き出すべき」と発言。山中壽勇蒲生町長も「取り組みに対する住民への説明が必要になる」と追認した。
 これら2市3町の一致した見解に対して宮部庄七湖東町長は「(いずれ)将来は2市9町と認識していた。また、3町(4町)となると混乱するのではないか」と発言、続いて権並清愛東町長は「(2市9町が)可能かどうなのか?、可能であれば取り組んでいけばよい」と消極的とも受け取れる姿勢を示し、「東近江は1つ」になる具体策を探ろうとする2市3町との認識に距離感があることが浮き彫りになった。

 湖東、愛東町の発言の主旨からは、東近江地域内でないことによる認識の違いが読みとれるが、2市5町になるため10日に交わしたばかりの確認書の受け止め方に違いがあるとすれば、今後を心配する声もある。

(畑 多喜男)


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自然軽視の米づくりにイエローカード

酷評払拭へ緊急事態宣言

=新たな農業めざし大会とフォーラム=

品質改善を訴える事例報告などが行われた「売れる米づくり推進大会」
(湖東・八日市市)
 おいしいお米として消費者に喜ばれていた「近江米」ではなかったのか――。最近の近江米評は、「毎年品質が悪く、産地になっていない」「近江米の名称は、今や何の意味もない」だ。

 その原因は、対策は……。十七日に県立八日市文化芸術会館で開催された「売れる米づくり推進大会」(近江米振興協会主催)は、これまで進めてきた滋賀の米づくりに警告を発し、自然に逆らわない本来の米づくりの姿へ立ち返ることを含めた、農業行政、生産農家の意識改革を訴える大会となった。


 かつて梅雨時分に田植え、実りの秋に稲刈りする光景が田園の季節を感じさせる風物詩でもあった。今はゴールデンウイークを待たずに田植えが始まり、お盆が開けるのを待ちかねたように稲刈りが始まる。自然の恵みに感謝して行われた米づくりは、いつの間にか人間の都合に合わせた米づくりと姿を変えてしまった。

 “近江米再生戦略の新たな展開に向けて”をサブタイトルに開かれた大会には、県内の生産者、行政、JAなど関係機関および関係団体職員、流通業者ら約八百人が参加。

 日本穀物検定協会大津出張所の加納五郎次所長が課題提起「近江米の品質評価」で、JAおうみ冨士営農振興課の木村義典課長が事例報告「品質改善を目指した取り組み」で、近江米の現状と課題、問題解決に向けた“遅植え”などの取り組みが報告された。

 これを受けて、農業総合センターの長谷川清善所長が「近江米の品質向上に向けて――技術対策と実践に向けての提案――」で、早生品種の品質低下の原因、遅植えによる品質・収量への効果、稲作後期に成長が落ちる新秋落現象克服に向けた土づくり・土壌管理・田植え・施肥・水管理などの技術課題を提示した。

 また、県農政水産部農産流通課水田農業振興室の茶木源重郎室長が、毎年一等米比率が低下している近江米が生き残るのは品質向上しかないと、「近江米品質改善対策の実践に向けて」でその危機的状況を強調し、売れる米づくりへ土づくりを基本に、過繁茂防止対策など、地域にあった地域ぐるみでの品質回復への早期実践を訴えた。

 最後に、近江米生産農家を代表して八日市市建部堺町の大谷源一さんが「売れる米づくり宣言」を読み上げ、出席者全員で「近江米生産者としての自覚をもって、今すぐ実践に移し、消費者に喜ばれる“売れる米づくり”をすすめ、良質米産地としての名声の回復に向け、一層努力していく」ことを確認した。

 午後からは県主催の「環境こだわり農産物フォーラム」も開かれ、平和堂生鮮食料事業部青果課の鳥塚一郎課長が、販売する側の立場から「最近の食品をめぐる諸問題と今、農産物に求められていること」と題した講演で、狂牛病、残留農薬、産地偽装など最近の食品をめぐる諸問題から、生産者と販売者の責任の明確化、安全な食品を求める消費者を交えた三者の意見交換の必要性などを提起した。

 パネルディスカッションでは、生産者を代表して竜王町稲作経営者研究会の北川博巳さんと水口町露地野菜部会の田中治さん、消費者を代表して食と農と環境を考える県民会議の寺村畿美子さん、流通業者を代表して講演を行った鳥塚さんの四人のパネラーが、県立大環境科学部の増田佳昭助教授をコーディネーターに、環境こだわり農産物の取り組みの事例発表と環境こだわり農産物の今後の展開について意見交換を行った。

 また、会場外では環境こだわり農産物の展示即売のコーナーも開かれ、米や野菜をはじめ、パンやジャムなどの加工品など、参加者の関心を集めていた。


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昭和30年代、懐かしの風景

浅岡利三郎写真展

=歴史や文化、思い出詰まる38点=

永源寺町立図書館で開催中の「浅岡利三郎写真展」
(湖東・永源寺町)
 懐かしい風景が広がる『写真展 昭和三十年代のくらし〜浅岡利三郎写真展〜』が、今月三十日まで永源寺町立図書館で開かれている。

 五年前、死去直後に発見された二百数十枚の白黒写真。これらは、アマチュアカメラマン・浅岡利三郎さんが撮ったネガフィルム(三百本)の一部で、昭和三十年代の湖東風景や人々の暮らしが記録されている。のちに浅岡写真と呼ばれるようになり、地域情報の発掘として各図書館等で紹介されている。

 同氏の写真集づくりを目指す「写真で見る昭和三十年代の地域を研究する会」は、写された場所や人、思い出などをキャプションに添えたい―として、鑑賞者からの情報を収集しており、今回は、同館と共催して永源寺町に関する写真十八点と、これまでの展示によって判明した二十点の計三十八点を展示した。

 司書の嶋田学さんは「時代を感じさせる服飾や道具類をはじめ、コンクリート製になる一年前のもみじ橋(昭和三十二年)も紹介されています。これらは町の歴史や文化が詰まるすばらしい資料で、みなさんからの感想や情報をお願いします」と呼びかけている。

 なお同館は、来年十月二十八日で開館三周年を迎え、その記念展「写真で見る永源寺〜なつかしの風景〜」を計画している。浅岡写真の情報に併せ、永源寺の風俗が偲ばれる写真・ネガを募っている。年代は昭和三十五年頃まで。

 問い合わせは(0748―27―8050)へ。


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秋風に揺れる花のじゅうたん

週末はコスモスライトアップ

=日野町野出=

気分はコスモス城のお姫様
(湖東・日野町)
 白や赤、ピンクのコスモスが花のじゅうたんのように咲き誇る日野町野出のコスモス街道(約五百メートル)を、同町の桜谷幼稚園西分園の四・五歳児二十一人がこのほど訪れた。

 背丈ほどあるコスモスに埋もれながらも元気よく走り回り、花を摘み取り身につけるなど、「コスモス城のお姫様みたい」と楽しいひとときを過ごした。

 このコスモス街道は、「花のまち日野」美しいむらづくり事業の一環で、同町単独補助事業として町内の各営農組合が、転作地を活用しコスモス団地を作っているもの。

 野出農業組合(谷口喜太郎組合長、五十六戸)では、農作業者や通勤・通学者の行き帰りに、きれいな花を見て心癒してもらおうと、同事業に応募。夏の猛暑の中、組合員らが町おこしの願いを込めながら、転作跡地三百アールに種をまいた。

 また、花以外にも、「コスモスと交通安全」と題して、区民から募った標語の中から、「毎日の通勤通学 コスモス街道 心も体もリフレッシュ」(川西正三さん)と「夕焼けに輝く花に慰められて 安全運転 気をゆるめずに」(西川さださん)の二作品を選び出し、看板を設置している。

 週末には、テントや縁台が設けられ、ライトアップされ闇夜に浮かぶ幻想的なコスモスを心行くまで眺められる。

 九月下旬から咲き始めたコスモスは、この二十日前後が見ごろとなっている。



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「朝鮮通信使」から学び、次代へ

近江八幡市で全国交流大会

姉妹都市の李密陽市長も来幡
=19・20日多彩なイベント=

近づく大会盛り上げに歓迎の提灯が飾り付けられた京(朝鮮人)街道
(湖東・近江八幡市)
 鎖国政策が執られていた江戸時代に当時の朝鮮国から12回に渡り、来日した外交使節団「朝鮮通信使」の足跡をたどり、日韓の歴史的な関係を振り返るとともに新しい友好関係を築く「朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流大会」が19、20日の2日間、近江八幡市で開催される。

 21世紀がスタートしたばかりの2002年を日韓国民交流年とし、「日韓新時代への出発」をテーマに、9月にソウルとプサンで、10月5、6日には長崎県の対馬で朝鮮通信使の歴史を偲ぶ友好交流イベントが開催されたのを受けて、朝鮮人街道など、通信使と深く交流を持った足跡が残る近江八幡市でも盛大な交流会が開かれるもの。

 大会には、朝鮮通信使縁地連絡協議会に加盟する全国25の市町村長や関係団体、朝鮮通信使が縁で姉妹都市提携を結んでいる韓国・密陽(ミリャン)市の李三兆市長をはじめ、中学生使節団などゆかりのあるまちから合わせて約250人が来幡。当時の催し物に近江八幡市民と一緒に参加し、大会を盛り上げる。

 初日の大会式典は午後2時から市文化会館で開かれ、川端五兵衞市長が歓迎のあいさつを述べたあと、世界人権問題研究センター理事長・上田正昭京大名誉教授の基調講演「朝鮮通信使と近江の文化」が開かれる。

 午後3時からのアトラクションでは、韓国・大邸(テグ)市の心印(シムイン)高校吸打隊による民族音楽「吸打」の披露や八幡中の八中太鼓が力強い演奏でステージを盛り上げる。

 このあと、ステージで上田名誉教授、京都造形芸術大客員教授・仲尾宏氏、名古屋外国語大講師・貫井正之氏の3氏が「朝鮮通信使からのメッセージ」をテーマにそれぞれの立場から朝鮮通信使の意義を探る。

 最後に大会歌「アゲイン」の合唱と密陽市と近江八幡市の中学生が未来に向けてのメッセージを朗読し、交流を深める。

 翌20日は、天和2(1682)年に通信使が来日した際、使節の一行約500人が昼食をとった本願寺八幡別院と朝鮮人街道の京街通りなどで「JAPAN−KOREA市民交流イベント」が盛大に催される。

 午前11時、小船木町を出発する再現行列「朝鮮通信使ニューミレニアムパレード」には、両市長をはじめ来賓、中高生、各種市民団体など総勢450人が参加。チマチョゴリや当時の韓国衣装姿で京街道から仲屋町通りを経由して八幡公民館まで約2キロの街道コースを約1時間半かけ、民族楽器の演奏や伝統舞踊を披露しながら練り歩く。

 主会場の本願寺八幡別院境内では、午後1時から特設舞台で「市民交流ステージ」が開幕。再現行列で「正使」に扮した李密陽使市長から「代官」に扮した川端市長に友好親善の発展を願う「親書伝達式」が行われたあと、心印高校吸打隊の演舞、三重県津市分部町の唐人踊保存会による「唐人踊り」、朝鮮初中級学校生徒によるサムルノリの演奏などが披露される。

 また、参加市町村の特産品販売やキムチやチヂミに代表に代表される韓国料理と漬け物、ねぎ焼きなど日本との食文化の違いを味わうコーナーや韓国の現代自動車ショー、フリーマーケットなどの店舗が並ぶ。

 京街道商店街アーケード下では対馬沖のブリ200匹の即売や竹細工、あめ細工の実演販売などお楽しみイベントが繰り広げられる。

 協賛行事では、「日本の染めと朝鮮刺繍の出合い」展が扇四呉服店(京街道)で、市立市資料館で「朝鮮通信使特別展」、また、長崎県在住の写真家・仁位孝雄氏の写真展「朝鮮通信使の道」が市立図書館で、さらに当時の通信使使節団にもてなした響応(接待)料理の再現展示と絵画・写真展が旧伴家で20日まで開かれる。


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