滋賀報知新(ニュース)平成14年10月25日(金)第13265号

八日市市公設地方卸売市場

開設20周年 新たな時代へ

=生産者と消費者結ぶ気概を胸に=

関係者を集めて開かれた記念式典
(湖東・八日市市)
 県内公設地方卸売市場第一号として昭和五十七年十月十九日の開場から二十年目を迎えた八日市市公設地方卸売市場が、これを祝って記念式典を二十二日にJAグリーン近江大ホールで開いた。

 式典には、市場、関係市町長・議員、JA、生産者、消費者などの関係者約八十人が出席。市場の開設二十周年を祝うとともに、市場発展に尽力した関係者の表彰や感謝状授与などが行われた。

 開設者でもある中村功一市長らによる式辞や祝辞では、二十年間の歴史を振り返るとともに、市場を取り巻く厳しい現状の中で、安心で安全な食品の供給と価格の安定などの市場の使命を踏まえた上で、「生産者や消費者に喜んでもらえる食品流通の有り様、体制整備、施設の充実」などこれからの市場運営の展望と支援のほか、「二十歳(はたち)の新しい門出として、気概を持って前進を」など激励のことばが添えられた。

 このあと記念講演が行われ、近畿農政局企画調整部食品課の安達哲雄課長による「『食』と『農』をとりまく情勢と地方市場のあり方について」で、複雑多岐に変化する食品流通環境と地方市場が生き残るための方策を学んだ。

 同市場はこの間、彦根市から水口町まで広範囲の業者が加盟し、会員数六百人あまりを誇る。


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藤田タメさんを慶祝訪問

100歳のお誕生日おめでとう

=市長や園児がプレゼント贈る=

100歳の誕生日を迎えた藤田さん(中央)を囲んで
(湖東・八日市市)
 このほど百歳の誕生日を迎えた八日市市小脇町の藤田タメさんを中村功一市長らが訪ね、長寿を祝った。

 中村市長から「いつまでも、お元気で長生きしてください」と記念品を手渡されると藤田さんは、喜びをいっぱい顔に浮かべて受け取った。

 また、同行した市立みつくり保育園五歳児クラスの瀬戸力也くんと福島彩花さんからも花束や、みんなで作ったコスモスの貼り絵の壁掛け、花の首飾りなどが「百歳のお誕生日おめでとう」とプレゼントされると、思わず顔をほころばせていた。

 平成五年から実施されている百歳の慶祝訪問は藤田さんで十一人目。小椋のゑさん(尻無町)と木村好恵さん(東本町)の百三歳に次ぐ長寿。


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第60回特別展「文人・蒲生氏郷展」

風雅な心で城下町の礎築く

=27日に「氏郷ゆかりのお酒を味わう会」=

展示を前に「歴史や文化を知った上で町づくりを」と語る正野館長
(湖東・日野町)
 歌人、茶人、キリシタン大名と“文化人”としての側面に焦点を当てた第六十回特別展「文人・蒲生氏郷展」が、日野町大窪にある近江日野商人館で十一月三十日まで開かれている。

 同館の正野雄三館長は「何を誇りに生きるか。日野町にしかない文化とは何か。合併問題などで、自分たちの町を見つめ直すとき、必ず知っておきたい歴史や文化がある。氏郷のものの見方やお金の使い方は、日野商人が受け継ぎ、私たちの生活へとつながっている。この展示が、城下町で栄えたような活気ある日野町の再興に向けたきっかけとなれば」と、氏郷の人間味あふれる展示品約百点を揃えた。

 氏郷は、同町西大路の日野城(別名=中野城)で弘治二年(一五五六年)、蒲生賢秀(かたひで)の子として生まれた。十三歳のとき、人質として織田信長の所へ赴き、初めての出陣で手柄を立て、人質を解かれ信長の娘・冬姫と結婚し日野城へ戻った。

 さまざまな学問を修め高い教養を身に付けた氏郷は、利休七哲の筆頭に数えられ、同町村井にある「若草清水」は、氏郷が茶の湯のときに使用したと言われている。利休の自害後、千家再興の道も開いた。また、キリシタン大名でもあった氏郷は、「レオ」という洗礼名が記録されており、美術評論家の野田理一画には、氏郷の後部にキリスト教徒が描かれている。

 日野城下に楽市・楽座のおふれを出し、自由に商売ができる環境を整え、商業を発展させたことは、日野商人が生まれる根源を築いたともいえる。

 その後、松阪へ移り、のちに会津城主となった氏郷は、日野の商人や職人を呼び寄せ、製椀技術や近江の杜氏から酒づくりを学ばせた。

 氏郷の足跡をたどる展示品は、四百年ぶりによみがえり初公開となる蒲生家の家紋「立鶴」入りの「箔絵日野椀」や日本の漆器の中で最も有名な「会津塗」、張り子の「赤べこ」といった産業政策に手腕を発揮したことがうかがえる品物のほか、氏郷の肖像画・土人形・書状など。

 また、中仙道の道中で、故郷への思いを和歌にしたためた紀行文「中仙道の記」の解説や氏郷ゆかりの地の写真も紹介されている。

 この二十七日には、地酒「氏郷」や会津から取り寄せた銘酒を楽しむ「氏郷ゆかりのお酒を味わう会」(午後一時半〜同三時半)が同館中庭で開かれる。会津の伝統料理も堪能でき、参加費は千円(入館料込み、事前申し込み必要)。申し込みおよび問い合わせは、同館(電話52−0007)へ。


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竜王町立図書館で「龍との出逢い展」

心から湧き出た絵と言葉

=26日まで=

草木染液でのやわらかな彩色が来場者の心を和ませる
(湖東・竜王町)
 草木染液で彩色し独特の心象画を描く吉祥画家・草笛由美子さんの「龍との出逢い展」が、竜王町立図書館展示コーナーで開催されている。入場無料。

 草笛さんは、大石冬白画家の娘として生まれ、昭和四十九年に京都で染色の仕事に就いた。丸山四条派の水墨画を学び、以後、染色した布を用いた空間アートや舞台美術を手がけ、芸術活動の幅を広げる。平成七年には、泉百雲さん(大津市生まれ)の「いのちとやさしさ」をテーマとした言葉を吉祥画に加え、新たな画風「かたり絵」を創りあげ、二人で夢草紙を設立した。現在は、野洲町市三宅にアトリエを構え、全国各地で展示会を催している。

 泉さんの温かい言葉と草木の染液と和紙の柔らかさを生かし下絵なしでイメージのまま描き出す草笛さんの絵は、心暖まる独自の世界を生み出している。

 会場には、童子を龍が取り囲み天へと導いているかのように見える絵に「一歩あるいたら一歩前にでる 何か始めれば何かがかわる かならずかわる」との言葉が添えられている「竜宮童子出発」や「竜宮童子の玉造り」、「天女のうた」、「風神・雷神と龍」といった穏やかな心持ちに誘う絵画のほか、龍が描かれた陶器など約三十点が展示されている。

 会期は二十六日まで。開館時間は、午前十時〜午後六時。休館日は、月・火曜日となっている。問い合わせは、同図書館(電話57―8080)へ。



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江戸前期のたたずまい復元

教林坊の庫裡修復工事完成

屋根を葺き替え、古材を再利用

=観音寺イベントで一般公開=

修復工事か完成した教林坊の庫裡
(湖東・安土町)
 昨年5月から進められていた安土町石寺の「教林坊」の庫裡(くり)修復保全工事が完成、11月16日に竣工式が行われる。

 教林坊は、永禄11(1568)年、織田信長の観音寺城攻めで焼き討ちされるまで山腹に点在した観音寺33坊舎の1つで、焼失前までは7代の住職が天台宗の宿坊とした記録が残っている。

 天正13(1585)年に宗徳法橋が再興。乱戦後は住職が定住する宿坊寺として守られ、戦前まで歴代住職が常駐していたが、その後、無人坊となり、現在は同地区内の善光寺が親寺となっている。地元の檀家などでつくる教林坊信徒会が中心となって観音講を営むなど信仰を集めている。

 平成10年には、庫裡と表門が江戸時代前期の建築様式を伝えるものとして町有形文化財に、また、桃山様式の庭園が記念物に指定され、保全の手がさしのべられた。

 今回、修復された庫裡は、入母屋づくりの茅葺きで軒周囲に桟瓦葺きの庇(小屋根)が取り付けられた建物で庫裡としては中規模。子院庫裡の形態をよく残し、中でも座敷には良質のヒノキ材を使った本格的な建築物として評価が高い。

 近年になって風雨や経年の傷みが目立ちはじめ、立ち入りが危険なところも現れはじめたため、地元と町が約3千万円の修復費を投入して原形の復元工事を進めていた。

 工事は、庫裡建物を全面解体したあと、使える古木をなるべく再利用し、腐食した柱や部材の取り替え、茅葺き屋根のふき替えを行った。

 教林坊は、山麓の竹薮の中にある静寂な環境や庫裡から望む庭園の眺めは俗界を忘れさせる風情がある。

 地元では、11月24日に計画されている観音寺イベントで再び一般公開出来るよう準備を進めている。


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