滋賀報知新(ニュース)平成14年11月10日第13283号

2市5町から2市11町へ

議会間で話し合いの場

こう着した行政側に刺激
=納得する枠組みから議論を=

7日、八日市市役所で開かれた2市5町議長懇談会開催
(湖東・広域)
 「東近江は1つ」を目指すことで合併の枠組み問題に解決を見た2市5町が、目標とした2市9町の大同合併の命題にどのように取り組むのか、具体的な動きが鈍い中、2市5町の議長懇談会が7日午前10時から八日市市役所で開かれた。

 市町村合併に関する広域の議長会議は、昨年10月に近江八幡市役所で東近江2市7町の議長が参集して開かれたことがあるが物別れに終わっている。今回、関係議長が集まって正式に話し合う場は初めてで、「東近江は1つになるよう努力する」という、2市5町の枠組み合意の確認書に議長も署名している経緯がある。

 会合では、東近江は1つを目指した広域合併について議会としてどのように対応していくのかの意見交換に絞り、何かの方向性が見出せることに期待が集まった。

 冒頭、八日市市の松下修治議長が「東近江は1つになる市町間の動きに新たな進展は見られない。見通しの悪いこう着状態にあり、議会の立場で2市9町を目指す協働の取り組みが今、必要ではないか。大同合併に向けて関係の議会に働きかけていくことについて、どう考えるか」と意見を求めた。

 これを受け、近江八幡市の大橋正光議長が「近江八幡市は、当初から東近江は1つを目指す思いを持ち続けている。いずれは東近江が1つになる思いが(合併を先行する)3町や竜王町にあるのなら、参入の呼びかけは必要ではないか」と同調した。

 2市議長の発言に対し5町議長からは「3町が一緒に参入してくるのは現在は無理ではないか。安土町は『安土市』にこだわりがあり、たとえ能登川町との2町になっても合併するという意気込みもあり、決意は固そうだ」と現実の問題として可能かどうか、疑問視する意見や「五個荘町内には、住民の中に3町のままでいいのか、東近江が1つになるのなら2市5町側に参入を望む声があると聞いている。3町しかないのならともかく、町民に迷いがあるのなら今呼びかける(最後の)チャンスとも考えられる。分裂ではなく3町一緒に話しだけでもしてはどうか」、また、「合併の判断は最終的には議会が決めることなので、うやむやな形で進める訳にはいかない。すっきりさせる責任もある」など、さらに議論を重ねる必要性も主張された。

 「それでは3町と竜王町の議長と直接話し合いの場を持ったらどうか」と提案されたが、話し合いの場を持つのなら愛知郡の分裂問題にも触れていく必要があるのではないかと1歩踏み込んだ議論に発展。

 議会同士なら自由な意見交換が出来る立場を活かし、秦荘、愛知川の両町議会にも出席を呼びかけ、2市11町の議長間で合併について話し合う場を持つことで合意し、その会合を19日に開くことでまとまった。

 議会が協調して2市11町の方向性が生まれたことで、合併の枠組み議論がさらに広がることになった。

(畑 多喜男)


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第49回八日市市美術展覧会

渡瀬さん(本社賞)など入選228点

=10日まで 県立八日市文化芸術会館=

(湖東・八日市市)
 第四十九回八日市市美術展覧会(同会・市教委主催、滋賀報知新聞社など後援)が十日まで県立八日市文化芸術会館で開かれている。一般・高校の入選作品二百二十八点と審査員らによる特別出展作品十八点が展示され、十日午後二時からは表彰式も行われる。

 今回は、市内外から日本画、洋画、書、彫刻・塑像、工芸、写真の六部門に合わせて二百七十三点が寄せられた。そのうち入選となった二百二十八点の中から、市展賞六点、特選二十点、佳作十五点が決まった。各部門の市展賞と特選は次の通り。


【日本画】

市展賞(県芸術祭参加奨励賞) 「芽玉葱」平柳美恵子(愛東町池之尻)▽特選 「雨上がりの駅前通り」坂田吉蔵(八日市市東浜町)「秋の詩」竹中淳子(八日市市沖野五丁目)「みどりの日の頃」長崎よし子(彦根市賀田山町)
滋賀市民新聞社賞・山田耕平さん「冬の山」


【洋画】

市展賞(市教育長賞) 「おもいを形に」村西慶久(近江八幡市円山町)▽特選 「冬の山」山田耕平(滋賀市民新聞社賞・八日市市上之町)「playfield」山野聖一(八日市市中野町)「不協和音」野田幸子(愛知川町沓掛)「湖岸風景」川副美知子(愛東町妹)「江南水郷(周荘)」端修一郎(八日市市東本町)

滋賀報知通信社賞・小泉よりゑさん「萬葉集」

【書】

市展賞(市芸文祭実行委会長賞) 「月到天心處」駒木春生(五個荘町石馬寺)▽特選 「萬葉集」小泉よりゑ(滋賀報知通信社賞・八日市市ひばり丘町)「未知」三島亜紀(彦根市大薮町)「万葉歌」井上由美(八日市市下二俣町)「枕草子」江本由泉(彦根市大薮町)

滋賀報知新聞社賞・渡瀬泰三さん「裕の決意」

【彫刻・塑像】

市展賞(八日市市賞) 「HIROKO」奥田教子(永源寺町相谷)▽特選 「裕の決意」渡瀬泰三(滋賀報知新聞社賞・愛東町曽根)


【工芸】

市展賞(市議会賞) 「象嵌花器」酒井ふさ子(近江八幡市古川町)▽特選 「欅手箱」吉田喜三男(八日市市建部瓦屋寺町)「息吹」堤世佳(泰荘町蚊野)

報知写真新聞社賞・畑喜八「至福の時」

【写真】

市展賞(市文団連会長賞) 「虹色のファンタジー」伊藤汪次(近江八幡市若葉町二丁目)▽特選 「至福の時」畑喜八(報知写真新聞社賞・八日市市妙法寺町)「琵琶湖の印象」正田勉(能登川町種)「長い待ち時間」奥居由紀夫(八日市市東沖野二丁目)「ET」中谷愛子(近江八幡市船木町)「怪」川嶋俊一(八日市市東沖野五丁目)


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鋳型の外枠が出土

能登川町の石田遺跡

弥生後期に青銅器の工人

=側面にも刻み目、銅鐸は作られた?=

鋳型の外枠(手前)と、鏃の製造を想定して粘土を張った復元模型
(湖東・能登川町)
 能登川町埋蔵文化財センターは七日、同町山路の石田遺跡で、青銅鋳造に使ったと思われる弥生時代後期の「鋳型外枠」が見つかったと発表した。これまでに鋳造の残りクズである残渣やフイゴの羽口も出土しており、青銅器づくりの工人または工人集団が存在した可能が高くなった。

 外枠は、銅鐸や銅鏃などの青銅製品を作る道具で、何枚か連ねられる組み合わせ式のタイプと推定している。年代は、素焼きの粘土型であることから弥生時代後期と見られ、大きさは横五・八センチ、長さ九・二センチ、厚さ一・三センチ。破損しているものの全体の六分の一〜八分の一が残る。

 内面と側面には粘土の貼り付きをよくするために格子状の刻み目が施され、外面には剥離したような痕がうかがえる。この痕跡は、服部遺跡(守山市)出土の鋳型外枠でも見られ、これと同様に把手(取っ手)が付いていたのでは、と考えられている。

 出土場所は集落跡の環濠。当初は用途が不明だったが、すでに青銅の鏃や溶解時の加熱用具であるフイゴの一部等が見つかっており、過去の出土例から鋳型の外枠と判定した。

 弥生時代に鋳造の事実が確認できるものは、近畿地方では唐古・鍵遺跡(奈良県田原本町)、東奈良遺跡(大阪府茨木市)についで三例目で、組み合わせ式の鋳型外枠で見ると、服部遺跡(守山市)、下々塚遺跡(野洲町)、大福遺跡(奈良県桜井市)に続いて全国四例目となる。

 今回の発見について同センターは「青銅器づくりの工人または工人集団が存在した可能性が高まった。組み合わせ式の外枠については、町内に銅鐸の出土例はないが、何枚かの外枠を合わせれば銅鐸も作れたのではないか」と話している。

 京都国立博物館の難波洋三考古室長は「鋳造関係遺物が同じ濠内から出土したことにより、鋳型外枠であることがほぼ確定した。近くに青銅の鋳造工房があると思われ、作業が進めば坩堝なども検出される可能性がある」としている。

 見つかった鋳型外枠などは、十一日から十二月六日まで同センターで、七日から二十五日まで町立博物館で展示される。

 また、歴史講座「石田遺跡出土の鋳型」が十七日午後二時から同センターで開かれるほか、シンポジウム「銅鐸はつくられたのか?―石田遺跡の可能性を探る―」が二十四日午後一時半に町立図書館・博物館の集会ホールで行われる。問い合わせは同センター(0748―42―5011)まで。

 石田遺跡

 縄文時代後期と弥生時代後期から中世にかけての環濠集落跡で、日本最古の馬鍬(古墳時代前半)や紡織機等の木製遺物のほか、青銅器鋳造のフイゴの羽口が国内初の完成品で出土。多くの関心を集め、同遺跡において青銅器の生産に関わった可能性が高いと考えられてきた。


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高齢者世帯と母子家庭対象に

可燃性粗大ゴミ回収

=五個荘町 15・21・28日=

(湖東・五個荘町)
 五個荘町は、高齢者世帯と母子家庭等を対象に可燃性粗大ゴミ(布団類)の回収を行う。
 自己搬入したくても運搬手段に困っている福祉的援助が必要な世帯に限る今年度初の取り組みで、区長や民生委員、福祉推進委員の協力を得ながら実施する。 日程と対象地区は次の通り。

 【十一月十五日】東地区(山本・貴船・新堂・木流・平坂・伊野部・奥・三俣・北町屋・石塚・清水鼻・雇用促進住宅)

 【二十一日】南地区(金堂・石川・塚本・川並・石馬寺・七里・下日吉)

 【二十八日】北地区(宮荘・五位田・竜田・小幡・中・梁瀬・和田・河曲)
 回収対象品は、布団、マットレス、カーペット、じゅうたん。
 問い合わせは町地域生活課(電話48―7310)または健康福祉課(電話48―5700)まで。



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紅葉仰ぎ見ながら山登り

10日は「ふれあい綿向山Day」

=日野署が遭難事故に備え山岳訓練=

ロープを使って負傷者救助に向かう日野署員ら
(湖東・日野町)
 第七回「綿向山の日(十一月十日)」を記念して行われる“ふれあい綿向山Day”を前に、日野警察署と日野町役場、綿向生産森林組合は五日、登山道の状況や危険箇所の把握、道標・警告板の点検を行った。

 先月十四日午後四時四十分頃、四十六歳の男性が、頂上へ到達後、八合目付近まで他の登山者とともに歩いて下山していたが見失い、探しているうちに登山道から外れ、所持していた携帯電話で一一九番に電話をかけ助けを求めたという遭難事故が発生した。

 この遭難者は、ほとんど登山経験が無く、地図など登山に必要な物を所持せず軽装で、ハイキング感覚だったという。年間約五千人の登山客が訪れる綿向山での遭難事故に備え、同署七人と県警地域課本部署員三人は、七合目付近でロープと担架を使って、斜面に滑落したけが人を助ける遭難救助訓練を実施した。 

 気温五度と冷え込む中、署員らは、てきぱきとした身のこなしで、限られた機材と人員をいかに活用し負傷者を迅速に引き上げるかを念頭に置きながら訓練に取り組んだ。同署の廣部寿地域課長は、「山の天気は変わりやすく、寒さも厳しい。登山する際は、運動靴ではなく登山靴を履き、地図や雨具といった万全の体制で入山してほしい」と注意を促す。

 標高一千百十メートルの綿向山までは、鈴鹿モルゲンロートクラブが寄贈した綿向山周辺に生息する野鳥などが描かれた道標と標石が、登山口まで案内してくれる。

 ふれあい綿向山Day(午前九時〜午後三時)には、綿向山を愛する会が三合目に新たに設置したあざみ小舎で、カントリーウエスタンなどのこもれびコンサートが開かれるほか、オリジナルグッズや金明水を使った金明コーヒー、山菜そばの販売、笹茶の無料サービスが行われる。

 また、午後一時までに登頂した人には、日野町発行の「登山証明書」が手渡される。
日曜日とあって昨年を上回る登山者の入山が予想されるが、ブナの原生林や赤・黄色に衣替えした木々のすき間から見える眼下の景色は、上へ行けば行くほど世の中の喧騒から離れ、心身ともにリフレッシュできる。心地よい疲労感を味わいながら、すれ違う人々と交わすあいさつは、これまた実にすがすがしい。

 当日は、駐車スペースが少ないため、北畑口から西明寺口までのシャトルバスが運行される。問い合わせは、日野観光協会(電話52―6577)へ。


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