滋賀報知新(ニュース)平成14年11月19日(火)第13293号

住民アンケートは毛頭考えていない

杉田町長が住民説明会で明言

3町合併の姿勢堅持
=住民に広がる不安感=

16日夜、やわらぎホールで開かれた能登川町の住民説明会
(湖東・広域)
 新市誕生を目指している安土、能登川、五個荘の3町合併協議の経緯と新市まちづくり計画案などを示す能登川町での住民説明会が16日午後7時半からやわらぎホールで行われた。

 同町では、小学区別に計3回の住民説明会を計画しており、初回のこの日は西、北両小学校区の住民を対象に行われ、会場には60人余りが集まった。

 説明会は3町同じ内容と進行で進められており、同町でも町長の開会あいさつ、続いて合併協議会作成の資料を基にコンピュータ画面をプロジェクターに拡大投影して「3町合併の必要性」、「新市まちづくり計画案の概要」、「合併協定項目の確認事項」、「今後のスケジュール」を順を追って説明が行われたあと、最後に参加住民から質問や意見を受け、町側が回答するスタイルで進められた。

 冒頭のあいさつの中で杉田久太郎町長は「3町の合併の枠組みは県下で最初の取り組みで、政治生命をかけている。(2市5町側から)東近江が1つになる呼びかけを受けているが、広域合併でなく規模が似通った3町の合併がよい。理解して欲しい」と東近江側への参入する意志のないことを改めて示し、この場の議論が広域合併に向かうことをけん制した。

 しかし、質疑応答の場では、参加住民から「なぜ今も3町なのか」の疑問が集中。4人の参加住民が計7回の発言を求め、町の回答を求めた。

 最初の住民からは「五個荘町は住民アンケートをすると聞いているが、その状況をどれだけ把握しているのか。能登川町でも住民の意向を確かめることはしないのか。また、この段階で3町の枠組みがつぶれたら町長はどうするのか」と質問。これに対し同協議会局長が「五個荘町の住民アンケートは今月下旬から来月はじめに区長会が実施されると聞いている」と答え、続いて杉田町長が「協議会から五個荘町が離れていく話はない」と3町堅守の姿勢を貫いた。また、「能登川町では住民の意向を聞く動きにはならない」と住民アンケートを考えていないとの考えを町幹部が示した。

 この回答に対して「能登川町では声をあげなければ住民アンケートをしないのか」との再質問に杉田町長は「毛頭考えていない」ときっぱりと返事した。さらに住民からは「東近江への不参加はどのように決断したのか。住民の意向の集約が出来ていないのではないか」との不信感をぶつけたのに対し、助役が「広域合併は出来ることにこしたことはないが、現状では3町で進めた方がよい。『東近江は1つ』になることは1番よいとの考えはあるが合併する時期と熟度の問題から3町がよい」と理解を求めた。

 このほか、介護保険の認定審査会組織や今後の交付税の推移などの質問も寄せられたが、これまでの3町協議内容や新市まちづくり計画案よりも民意が反映されていない合併の進め方に質問が相次いだ。

 閉会のあいさつで助役が「もし、五個荘町が抜けたら、枠組みは基本的な部分なので、3町を一旦白紙に戻し、改めてどうするか考えていく」と手続きを説明したが、参加住民らは「2町でやっていけるのか」という疑問を持ち帰った。説明会は23日と24日にも行われる。

(畑 多喜男)


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八日市市 ダブル選 中村、吉田氏が当選

投票率は過去最低に終わる

市長選 現職が新人寄せ付けず圧勝
=市議補選 知名度生かし元職抜け出す=

3選を果たし喜ぶ中村功一市長
(湖東・八日市市)
 八日市市長選挙と市議会議員補欠選挙(欠員一)のダブル選は十七日に投開票され、市長選で現職の中村功一氏(70)が三選を果たし、市議補選では元職の吉田勲氏(58)が三回目の当選を勝ち取った。前回の補選は無投票だったが、市長選の投票率は四一%強と過去最低を示している。

 市長選(投票率四一・三一%)は、厚い組織に守られた中村氏が、現職の強味をフルに発揮して九〇五九票を獲得し、新人で無投票阻止へ果敢に挑戦した丁野永正氏の四五一六票に二倍の差を付け圧勝した。
3回目の当選に沸く吉田勲陣営
 地方自治五十年がもたらす人脈に加え、二期八年の実績が買われた中村氏に、市民が市町村合併による新市誕生に向けた指導者として、期待を託した結果とみられる。共産を除く各政党はじめ八十団体以上の推薦を受け、有利に選挙戦を展開してきた。善戦した丁野氏の得票は、無党派層に加え、共産票(約二千)の九割方が流れたものとみられる。

 中村氏は「支援を頂いた皆さんのお陰」とした上で、当選について「常に市民と目線を合わしながら取り組んで来たのが評価されたのではないか。初選挙で市民からパワーを頂戴した」と気を引き締め、今後については「二年間の短命市長だが四年分の仕事をしたい」との抱負を述べた。

 一方、市議選では、混戦模様から元職の吉田勲氏(58)が五四一八票を獲得し、自民の小谷保夫氏(三九六九票)と共産の深尾重一氏(三六六四票)の二新人を寄せ付けなかった。組織のない吉田氏は、市議二期と県議選三挑戦の知名度とともに、無党派層に、公明と旧さきがけ票が大きく寄与したものとみられ、武村(正義元蔵相)勢力の健在ぶりを見せ付ける結果に終った。

 市議補選を制した吉田氏は、勝利を「(一党一派に片寄らない)市民派宣言をしたことで市民から支持が得られた」と喜び、今後も「この姿勢を貫き、誰のための市政であることを見極め、議員活動に徹したい」と、政治に対する厳しさを前面に打ち出している。


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祝成人20畳敷

八日市大凧のりつけ式

=「フレンドシップ」で世界へはばたけ=

のりつけ式に臨んだ新成人代表
(湖東・八日市市)
 新成人を祝って来年の成人式で揚げられる「2003年祝新成人 二十畳敷八日市大凧」ののりつけ式が、十六日夜世界凧博物館八日市大凧会館別館で、古式にのっとり行われた。

 式には、新成人で組織する平成十五年成人式実行委員会の古澤昌城実行委員長ら実行委員九人も出席し、大凧づくり最初の儀式である和紙(六十センチ×九十センチ)を張り合わせていく「のりつけ式」に臨んだ。

 二人一組となり、順次、二枚の和紙にのりを塗り、重ね合せて行く作業が続けられ、それぞれの胸の奥に「成人」への自覚が芽生えはじめた。

 式典のあと、二十畳敷の大きさに和紙を張り合わせる作業も行われ、八日市大凧保存会の協力により、実行委員会のメンバーが約一か月間、連夜の作業を続け、大凧を完成させる。

 図柄は、保存会のメンバーでもある疋田忠夫さんのデザインが採用され、朱文字の「友」に、来年の干支(えと)の未(ひつじ)の絵が描かれ、これを英語で読ませて「フレンド」「シープ」となり、八日市大凧の特徴である絵と文字で意味をもたせる“半じもん”は、「フレンドシップ」(友情)となる。

 図柄のバックにはシャボン玉も描かれ、「泡玉」に「友」で「泡友」=「朋友」の意味ももたせて、「友情もさることながら、異文化、異民族とのフレンドシップを大切にし、戦争やテロのない平和な世界を作るため、各方面で活躍してほしい」というメッセージが込められている。


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70店が軒を連ね盛大に!

町内外から約3000人が来場

=「蒲生町いきいきあかねフェア」開催=

あつあつラーメンなど活気に満ちたふれあい屋台村
(湖東・蒲生町)
 朝夕の寒さを忘れるほど、おだやかな小春日和の中、蒲生町役場前で十七日に開かれた「第五回いきいきあかねフェア」に、町内外から約三千人が来場した。

 蒲生町内自治会や各種団体ごとに七十店が軒を連ねたふれあい屋台村では、「おいしいよ。食べていって」と威勢のいい掛け声とともに、食欲をそそる香りが漂い、訪れた人はあつあつのおでんや特製ラーメン、とうもろこし、近江牛の焼肉など、屋外に設けられた椅子に座りじっくりと味わっていた。

 また、当日限定の豆腐や佐久良川みそなど手作り特産品の販売、新鮮野菜の直売も行われ、両手いっぱいに袋を持った人が目についた。

 会場には、地元企業の展示や健康や介護に関する相談、消防署による起震車体験、少年補導員や警察官が動物の形にした風船を子どもたちに配布するなど、啓発の意味を込めたコーナーも設けられた。

 特設ステージでは、ユーモアたっぷりの大道芸やストリートパフォーマンスが繰り広げられ、子どもからお年寄りまで笑い声が響き渡り、最後に正月がやってきたような賑わいを見せたもちまきで幕を閉じた。

 同フェア恒例のかかしコンテストには、サッカーワールドカップで人気を博したベッカムが登場するなど六点が出品された。来場者のアンケートを基に、一位・上麻生営農組合、二位・川西清子さん、三位・大塚千代さん、四位・福永直子さん、五位・根村唯紀さん、六位・村井初枝さんが選ばれた。

 


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なんと!家賃76ヶ月150万円余り滞納

市営住宅の悪質利用者4人を提訴

入居者の3割が滞納所帯
=市が法的解決策を再開=

長期の家賃滞納が問題となっている市営住宅
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市は、通算40ヶ月以上もの長期に渡り滞納している市営住宅の家賃を納付するよう再三の督促を受けながらも支払う意志がない住宅入居者2人と使用許可を得た本人が入居せず第三者を住まわす、いわゆる又貸しを行っていると見られる利用者2人に対し、9月30日付けで住宅の使用許可を取り消し、速やかな退去を求めたが、未だに居住しているため、弁護士を通して滞納家賃の支払いと住宅の明け渡しを求める訴えを大津地方裁判所彦根支部に起こすことを決め、15日に開かれた臨時議会で報告した。

 市の説明によると、訴訟対象の4人はいずれも女性で、実際に入居している2人は、Aさん(73)とBさん(44)で、Aさんは通算69ヶ月、総額144万7、400円、Bさんは同44ヶ月、88万1、300円の家賃を滞納。また、又貸しを行っているとされるCさん(33)は76ヶ月分150万2、200円が未納なうえ、Cさんが使用許可を得ている住宅には同居するはずだった姉Dさん(37)が入居せず、親族が経営する人材派遣会社が社員寮代わりに利用している疑いが濃いとしている。

 市では、1カ月以上の家賃滞納者には、督促状を送付し支払いを求め、それでも支払われない場合は戸別訪問して説得に努めているが、市内にある市営(改良住宅を含む)30団地1、178戸(入居率98%・入居者数約3、500人)のうち現在、3割近い350戸が滞納しており、その未納総額は約5千万円にものぼっている。土地家屋を提供して居住権を得ている改良住宅の入居者の中には最高200ヶ月分の家賃を滞納している極めて悪質な者もいるという。

 不本意にも裁判でしか解決する場がないまでになっている同市の実態は、県内8市の中でも異例で、滞納家賃が100万円以上もある入居者が居るのも特異な例。

 市では、7年前頃までは、こうした悪質な利用者に対してチェックの目を光らせ、10件余りの訴訟を起こしてきた。ここ数年は、度重なる督促と説得交渉の話し合いで解決を求める対話策に転じたが奏功せず、その間に家賃滞納額が加算されていった。今回の訴訟対象となったAさんの場合では、これまでの延べ100回以上、1日で最高6回も訪問し、直接本人との交渉に当たったが、折り合ってもらえなかったという。保証人に解決を求めてもすでに死亡しており、法的な請求先は本人に限られてしまっているという背景もあった。

 訴訟は、3ヶ月以上の滞納者を対象としているが、所帯の事情にも配慮することも必要との観点から、実際の場合は悪質な例から順次取り上げ、裁判で解決を目指している。

 少額な年金を切り詰めて支払っているお年寄り家庭やパート収入をやりくりして家賃を滞納していない母子家庭も少なくないことや近年入居希望者が急増し、8日に実施した入居者抽選会では募集戸数2戸に対し40人が応募する高い競争率になっている事態を受けて市では「まじめに暮らす人が報われる、法順守の姿勢が求められる」として、悪質な利用者に対しては法的な手段で解決を図りたいとしている。

 今後、年6件程度のペースで処理を進める予定で、年明けにも説得に応じない3件の訴訟を考えている。

 市は今回、6件の訴訟を予定していたが、そのうち裁判になることを知った入居者3人が分納を申し出たため、事前に取り下げている。


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