滋賀報知新(ニュース)平成14年11月29日(金)第13305号


3町か東近江か住民にも迷い

渦中の五個荘町で合併説明会

今週末からアンケート配布
=1所帯に1通、家族で考えて=

23日夜・てんびんの里文化学習センターで開かれた五個荘町の住民説明会
(湖東・広域)
 安土、五個荘、能登川の3町の枠組みだけでなく、近隣市町の情勢の変化により当初の目標とした「東近江は1つ」の実現性も高くなってきたとの柔軟な考えを示す五個荘町で23、24日の両日、3町合併住民説明会が開かれた。

 説明会には両日合わせて約200人の住民が集まり、合併事務局が製作した3町共通の説明資料とコンピュータ画面による説明が行われたあと、出席した町当局と議会代表に対して参加住民から質問や意見が出された。

 これに先立ち、小串町長が3町合併の議論を粛々と進めていく一方で、なぜいま「東近江は1つ」が視野に入ってきたのか、2市5町の枠組みが生まれた経過や3町合併の展望を比較しながら説明し、安土、能登川の2町と合併についての考え方のスタンスに違いが生まれていることに理解を求めた。また、人口5万人以下であっても合併の期日を平成17年3月まで1年間延期される可能性が高いことも紹介した。

 参加住民からは「3町合併の説明資料には職員のリストラ案がないが、どのように考えているのか」や「合併しても現町議の任期が延長されているが、財政面から見てもおかしい、研究が足りないのではないか」など新市建設計画に関する質問のほか「町長も議長も枠組みに戸惑いがあるようだが、(東近江が1つを目指すのなら)15〜20年先の2市7町の展望を示してほしい。3町の方が実現性が高いのなら進めてほしい」と3町合併の推進を求める意見、その反対に「『安土市』と呼ばれるのがよいのか、町長の判断で決めてもらいたい」と町への信任も寄せられた。

 意見や質問の多くは、今週末に配布される住民アンケートの結果を予想した内容が目立ち、今、町も住民も「3町か東近江側か」の迷いに判断が下せない心境が見えかくれした。

 そうした中で、安土町から参加した社会福祉団体関係者が発言を求め「『安土市』になると吸収合併のイメージが払拭できないが、(みなさんは)それで良いのか。東近江が1つになれば、福祉行政の母体も1つになり、より安定した運営につながる」と東近江は1つになるべきとの意見を述べ、会場は唖然となった。
 全体的には、区長会が実施する住民アンケートを歓迎し、その結果を今後の合併論議に反映させてほしいという、思いでは一致しているようすだった。

住民アンケート
合併に民意を反映
結果は、決定ではない


 その住民アンケートは28日までに印刷され、区長を通じて町内約3700所帯に配布される。1所帯1通の回答で、12月7日までに集落ごとに回収し、10日以降にはその結果が判明する。

 1所帯1通としたのは、自分たちの町がどうな枠組みの合併が望ましいのか家族でもらえるように配慮したのと近隣市町が実施した郵送による回答では回収率が低いことから、出来るだけ多くの住民の意向を集約できるよう近所の組長が手配りすることによって合併への関心を高め、回収率を上げたいというねらいがある。

 アンケート用紙には、なぜ今アンケートなのかの説明文と区長会と町行政との懇談会で交わされた3町合併の場合と2市5町に加わった場合のQ&Aが示されている。回答用紙には@安土町、五個荘町、能登川町の3町で進めるA2市5町の呼びかけに加わるBどちらでも良い、の3つの選択肢を設けている。「合併しない」などの他の意見は「意見欄」を設け、記述してもらうことにした。

 アンケート結果は、合併の方向性を必ずしも決定づけるものではなく、民意をもって議論がさら深まり、悔いのない合併を目指す資料とすることを、「ことわり」として附記している。

(畑 多喜男)


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職員連携で強盗に対処

犯罪は完全ブロック

=八日市郵便局で模擬訓練=

迫真に迫る訓練
(湖東・八日市市)
 年の瀬も迫り、金融機関をねらった犯罪を防ごうと、八日市署は八日市郵便局(野々宮町)で周辺の郵便局の職員も集めて、模擬強盗事件訓練をこのほど行い、防犯体制の徹底を周知した。

 訓練は、拳銃と日本刀を持った男二人の強盗が女性客を人質に現金を要求、奪った現金を持って駐車場で待機させていた車で逃走したという想定で、一般利用客のいる営業時間内に行った。

 同局では、あらかじめ決めてあったマニュアルや役割分担通りにほぼ対応。カラーボールでの投的練習や、人相・凶器・着衣・車両・その他犯人の特徴などの記憶による資料作成などに取り組んだ。

 最後に、担当警官からこの日の訓練の反省点や、普段の心構え、実際に事件が発生した場合の対処方法の確認などについて細かく解説を受け、参加した局員らはこれから忙しくなる年末の業務に向けて気を引き締めた。


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救急隊、医療機関、防災航空隊

ヘリでの患者搬送で連携確認

=愛知消防本部 県下で初の合同訓練=

防災ヘリを使って訓練に取り組む隊員ら
(湖東・湖東町)
 緊急性を要する患者をヘリコプターで搬送するための救急活動訓練が、湖東町小八木地先の愛知郡広域行政組合消防本部新庁舎建設予定地(旧愛知郡広域行政組合清掃センター跡地)にこのほど完成したヘリポートで二十六日、行われた。

 愛知郡内に救急医療機関が開設されたことにより、救急体制の確立と機能強化が必要となったため、ヘリポートの視察を兼ねて、消防、医療機関、防災航空隊が合同で行うことにしたもので、県下消防本部でははじめての試みとなる。

 訓練には消防・救急隊員、医師・看護師、県防災航空隊の約五十人が参加。消防隊員によるヘリコプター誘導、医師らのヘリコプター同乗、救急隊と防災航空隊による患者の引き継ぎ(搬送・受け入れ)などの訓練を繰り返し行った。

 緊迫した状態での冷静で迅速な活動になれている隊員たちも、一つひとつの動作を真剣な表情で目で追いながら、そのつど、防災航空隊員に質問や注意点を尋ねていた。

 訓練終了後には消防本部で訓練参加者による検討会も開かれ、実際の連携の再確認、この日の訓練の反省、今後の課題などについて討論を行い、理解をさらに深めた。

 


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モーッと食べて!!

12月1日 「近江牛まつり」

=近江牛試食や搾乳体験=

アグリパーク竜王で開かれる近江牛まつりポスター
(湖東・竜王町)
 国内初の牛海綿状脳症(BSE)の発生から始まった食品表示問題で失った消費者の食への信頼回復と滋賀県の特産品をアピールするため、「近江牛まつり」が十二月一日に竜王町山之上にあるアグリパーク竜王で開催される。

 主催は、県内十七団体で構成する近江牛発信事業実行委員会と社団法人県畜産振興協会。  安全・安心な近江牛を身近なものとして親しんでもらおうと、先着二千人に日本三大銘柄牛に数えられている近江牛のバーベキューが振る舞われる。

 会場には、生産者の技をパネルで紹介する近江牛展示館やBSEの検査方法など国産牛が出荷される工程が学べる安全・安心情報コーナー、親子の牛に触れたり搾乳体験できる動物ふれあいコーナーが設けられる。

 また、特産品販売やおもしろ車ショー、ミニSL試乗と、多彩な催しが繰り広げられる。

 近江牛が一堂に集まる「生体共進会」には、県内の牧場から約三十頭の雌牛と去勢牛が出品される予定で、歴史と伝統ある近江牛の生産技術を競い合う。(財)全国和牛登録協会の池田和徳委員長と吉村豊信委員の二人が、見た目の体のバランスや発育状況、太り具合、毛並みなどを審査する。

 同まつりとタイアップして、県食肉事業協同組合加盟の食肉専門店は二十九日〜十二月一日までの三日間、「近江牛の日」と銘打って、期間中に牛肉を購入した人の中から抽選で、食肉ギフト券をプレゼントする消費拡大キャンペーンを展開する。

 同まつりの開催時間は、午前九時〜午後三時。問い合わせは、(社)県畜産振興協会(電話0748―33―4345)へ。


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結局、ノーサイドになった市長選

川端五兵衞氏が無投票当選

告示直前に伏兵の狼煙
=共産も候補者立てられず=

当選のあいさつをする川端氏。無投票で表情が緩むことはなかった
(湖東・近江八幡市)
 任期満了に伴う近江八幡市長選挙は24日、現職の川端五兵衞氏(65)が無投票で再選を果たした。
 今回の選挙は、3つ巴の戦いとなった4年前の選挙戦と大きく様変わりし、前回の保守系対立陣営が川端氏の支持に回るなど、最終的に落ち着くところに落ち着いたという安堵感が川端氏支持者にあった。

 結果的には無投票再選という形で幕となったが、8月には、前県議が新人を担ぎあげ、自民党推薦を申請するまでに話は進んだが「最初から市長とは」との批判に合い、知名度不足を説得するには力不足だった。

 この新人の擁立が難しくなっていくのと同時期に現職県議が支持者を集めて立候補を表明、合併問題やPFI手法で取り組む市民病院改築問題で異論を唱えて市長選への意欲を見せたが「県議で頑張ってほしい」との強い声に押される形で元のサヤに治まり、立候補を見送った。

 川端市政の野党側に立つ共産党も早い時期から立候補者の人選に入り、告示前までには予定者の選挙ポスターも刷り上がっているところまで準備が出来ていたという。しかし、最後まで話し合いが続けられたが進展せず、本人が決断するまでには至らなかった。。

 こうした状況から告示1週間前には、政界筋に無風選挙ムードが広がり、12年ぶりの無投票となることを誰もが予想していた。ところが、告示3日前になって、新人擁立を断念した前県議が、自ら立候補する意志を固め、支持者を軸に選挙戦への動きが活発化させたことから川端陣営に一時、緊張感が走った。

 前議員の支持者の中では「今からでも戦える」とする推進派と「何も準備が出来ていないので(立候補は出来ても)戦うことすらも無理」とする反対派に別れ、直近の有力者同士が話し合った結果「その熱い思いは分かった」というところで軟着陸した。この時点で選挙戦突入の事態はなくなり、水面下では告示前日に川端氏の無投票当選が確定的となった。

 翌日、こうした流れの中で出陣式を迎えた川端氏の選挙事務所には立候補に動いた県議は激励のあいさつに立ち、前県議も足を運んで融和。結局、川端氏が市長選も「ノーサイド」に持ち込む結末に落ち着いた。

 出陣式に訪れた国会議員や周辺市町長などのあいさつの中には、不戦を歓迎する言葉が重なったことで事務所には早くも当選ムードが広がったが、川端氏本人は「無投票で再選されたことに責任を感じている。もっとしっかりせよという意味も含まれており、これからの市政担当のエネルギーにしたい」と当選が決まっても顔の表情が緩むことはなかった。

 前回の激戦から一転する無投票となったのは、コンプライアンス条例等の制定で市役所改革を目指している姿勢が見えたこと、薬品業界に精通した深い医療知識を背景に東近江の救急医療体制の充実に努めた評価、また、PFI手法による市民病院の早期改築への取り組み、企業感覚を活かした新しい行政指針、責任の所在を明確にする倫理観など、1期4年間の取り組みに正当な反旗を掲げる事ができるまでの対抗馬がいなかった、といえる。

 当選のあいさつで川端氏は「声なき課題に応える責任、見えないところをどうするのかという逃げない行政姿勢で2期目に挑みたい。それには市行政と市民との協働が重要。まだ、行政側には角の取れないところもあるし、(行政側が急に歩み寄っても)市民には戸惑いもある。まずは勉強から始める事が大切」と行政と住民のパートナーシップを協調した。


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