滋賀報知新(ニュース)平成14年12月21日(土)第13330号


超高齢社会を乗り切るために

池口博信県出納長が講演

第41回滋賀中部政経文化懇話会
=第2次財政構造改革に協力求む=

滋賀中部政経文化懇話会の第41回研修会
(湖東・広域)
 滋賀中部政経文化懇話会の第四十一回研修会は十六日、東近江や湖東地域をはじめ県下の政治、経済、文化各界のリーダーら約八十人の参加を得て、山代温泉ホテル雄山閣のコンベンションホールで開催された。

 開会のあいさつの中で、北川弥助会長(県議)は、混迷する東近江地域の合併枠組み問題に触れ、私案としながらも「八日市・近江八幡・日野の各警察署単位ではどうか」との三分割論を示し、事務局長の冨田正敏滋賀報知新聞社長は「住んでいて良かったと思われる街を目指してほしい」との方向性を示した。

 研修会で池口博信県出納長は、演題「二十一世紀の超高齢社会における行財政の取り組み」について講演を行った。介護保険制度の現状と課題を分析し、硬直化が進む県の財政事情から高齢社会への対応策として、第二次行財政構造改革への取り組みが不可欠とし、参加者に推進への協力を求めた。

 滋賀県の高齢化率は一七%に達し、二○%以上の超高齢社会の波は「もうそこまで押し寄せている」とした上で、国民負担率(現在三九%)が「二十年後には五○%になる」と分析した。

 一方、介護保険の充実に向けて、施設サービスは制度組み替えで対応し、在宅サービスの向上にケアマネジャー、ホームヘルパーの報酬の引き上げが必要との見解を示し、保険料も平均三千円程度になると試算した。

 このことから、県が取り組む今後の高齢者対策に▽壮年期からの健康づくり推進▽地域ケアー体制の確立▽介護サービスの中身充実▽痴呆症への対応▽民間サービスの活用の――五本柱を掲げている。

 超高齢社会に向けては、硬直化が進む県財政では対応できないとして、現在の状況を説明し、打ち出す第二次財政構造改革への協力と理解を求めた。高まる県債依存、景気変動の影響を受ける法人二税、県税と歳出総額のギャップ拡大、県債残高の急増、義務的経費の重圧などに悩まされている。

 この結果、基金(四百九十五億円)の減少、投資的経費(千二百八十億円)の規模縮小を余儀なくされ、低い程よい経常収支比率八六・一%(全国平均八九・三%)、一五%が警戒ラインの公債費負担比率一八%(同一七・六%)、財政力指数○・四四一(同○・四二九)など全国と比較した。

 毎年度約三百億円の財源不足に悩む県は、第二次財政構造改革に取り組んでいる。効率的な行政運営の徹底(五十八億円)、施策重点化(二十七億円)、投資的経費の重点・効率化(六十五億円)、新たな歳入確保(五十九億円)の計二百九億円にのぼる財源確保を打ち出している。

 忘年会を兼ねた夜の懇親会では、衆院選新4区から出馬する岩永峯一衆院議員ほか、中村功一八日市市長、川端五兵衛近江八幡市長らがあいさつに立ち、亡き深田正治前社長の功績をしのぶとともに、地域リーダーとなる参加者の活躍に期待を寄せた。


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902人がエントリー

第41回ようかいち元旦マラソン

全国に広がりみせる大会参加
=県外135人 高まる健康づくり熱=

(湖東・八日市市)
 八日市市体育協会は、来年一月一日に布引運動公園体育館を発着地点に開催する新春恒例の「第四十一回八日市市元旦健康マラソン大会」への参加申し込み状況をまとめた。総勢九百二人がエントリーを終え、布引と沖野の周回コースに今年も千人近くが健脚を競うことになった。

 参加者のうち男子最高齢は、十キロの部で市内建部日吉町の上田照男さん(69)、市外から日野町の上段幹雄さん(69)と多賀町の川上兼三さん(69)がそれぞれ挑戦する。五キロでは市内妙法寺町の小川一夫さん(61)、市外から近江八幡市の高畑緑郎さん(76)が挑む。

 女子の最高齢は、市内小今町の西川英子さん(49)と草津市の坂下美雪さん(64)が十キロに、市内野口町の松下和江さん(53)と松原市の八木昭子さん(61)が五キロを走る。ジョギングの部では、市内東浜町の杉山英子さん(69)、蒲生町の宮前貞二郎さん(68)がそれぞれ市内外の最高齢となる。

 県外からの参加者は百三十五人(前回百四十一人)、県内(市内除く)五百三十二人(同六百三十八人)、市内二百三十五人(同二百三十九人)とそれぞれ昨年を下回ったが、健康熱への高まりは衰えていない。エントリー最高は平成七年の千百六十五人。

 京都の二十九人はじめ近畿四十八人、三重二十六人を含む東海四十九人、福井など北陸二十人、東京の四人を含む関東甲信越から十三人、中国・九州方面から四人ほか、遠くは北海道(一人)も参加するなど、八日市市の元旦マラソン熱は全国に広がっている。

 同マラソン大会は、昭和三十八年から八日市市の新春スポーツイベントとして、毎年元旦に開かれ四十一回目を迎える。これまで日本を代表する中・長距離ランナーを特別ゲストに招待し、四十周年記念大会だった昨年は、シドニーオリンピック代表の市橋有里選手を迎えた。今回は、第二十一回全国都道府県対抗女子駅伝滋賀県チームが市民とともに走り、健康づくりの気運を高める。

 一般男子(年齢別)と高校男子、一般・高校女子、中学生男子が十キロと五キロを走り、小学生(四年生以上)とジョギングの部は二・六キロに挑む。当日は、同体育館エントランス広場で、午前八時四十五分から歓迎セレモニー、同九時から開会式を行い、同十時から新春の沖野路へ各部に分かれスタートとする。


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生き残りへの大きなヒントつかむ

船井流経営の秘策を伝授

=八日市商工会議所のセミナー大好評=

受講者に船井流ノウハウが明かされたセミナー
(湖東・八日市市)
 景気低迷のなかでいかにして生き残るか――。八日市商工会議所はそのためのヒントにしてもらおうと、市内事業所の事業主や労務管理担当者を集めて同会議所でこのほどセミナーを開いた。

 滋賀労働局の短時間労働者雇用管理改善等事業の指定を受け、その一環として開催、今回はまじめて受講料を徴収したにもかかわらず受講申し込みが殺到し、その関心の高さをうかがわせた。

 第一部では、21世紀職業財団雇用管理アドバイザーで、社会保険労務士の柳崎光枝さんから、七月に出た厚生労働省パートタイム労働研究会による最終報告書「パートタイム労働の課題と対応の方向性」の内容について、くわしい説明を聞いた。

 第二部では、船井総合研究所の硲俊之社会保険労務士から「船井流『売上アップの人材作りノウハウ大公開』」と題して、今からでもすぐに実行できる秘策について教えを請い、受講者は熱心にメモをとりながら講師の話に聞き入っていた。

 この中で特に人件費の安い若い従業員の能力を生かす方法として、まず、コミュニケーションによる共通のシチュエーションを持つことで納得して仕事ができる環境をつくること、そして、仕事のイメージをはっきりさせるための「プラン―ドゥー―チェック(P―D―C)」体制の構築と「力相応の指示」によるアクションをおこし、目標を段階的に細かく設定する「ラップ管理」により「成功体験」を繰り返すことで自信をつけさせ、向上心を養う――などとそのノウハウをわかりやすく伝授、経営者の在り方、会社運営のポイントなどについても、明解に指摘した。

 人材育成の次は、いかに業績をアップするか。そのためには、「マンネリ経営から抜け出して、消費者の見える(により近づいた)経営(事業)へのスピーディーな転換」が重要であるとし、情報収集とピーアールによる来客数アップ、消費者の心理をついた簡単な価格操作(誘導)による売上アップで現状を変えられると断言。

 硲氏は、この講演でのアドバイスからできることをまず一つ始め、一歩前へ動き出し、その積み重ねで自信をつけることが大切と、促した。

 講演終了後も受講者から熱心な質問が出され、それぞれ大きなヒントをこの講演で持ち帰っていった。

 


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青銅鋳造 当時の技術に迫る

甦る弥生のムラ―石田遺跡―

=25日まで能登川町立博物館=

日本最古の馬鍬や注目の鋳型外枠など、貴重な遺物を展示する町埋文センターの「甦る弥生のムラ―石田遺跡―」
(湖東・能登川町)
 能登川町立博物館で開かれている町埋蔵文化財センター第八回企画展「甦る弥生のムラ―石田遺跡―」に、考古学ファンを釘付けにしたフイゴの羽口や鋳型外枠などが展示されている。無料。二十五日まで。

 石田遺跡は、縄文時代後期から中世にかけての集落遺跡で、日本最古の馬鍬(古墳時代前半)や紡織機等の木製遺物のほか、青銅器鋳造のフイゴの羽口が国内初の完成品で出土した。先月では、青銅鋳造に使ったと思われる鋳型外枠(弥生時代後期)が見つかり、同地において銅鐸が作られた可能が高いとして、銅鐸研究の第一人者・難波洋三さんらを招いたシンポジウム「銅鐸はつくられたのか?―石田遺跡の可能性を探る―」が開かれた。

 同展は、これらの貴重な遺物を公開し、郷土の歴史を振り返ろうとするもので、四つのコーナーに分けて紹介している。まず、「生活のいとなみ―交流、道具」では、生活と密接な鉢や壷のほか、他地域(山陰・東海地方)との交流を示す土器が展示されている。次に「青銅器の生産―道具は語る」として注目のフイゴの羽口を紹介。「鋳型外枠―銅鐸をつくった?」は、新たに発見された鋳型外枠と使用説明の復元模型が並べられており、工人集団の存在と先端技術を有した政治的背景を探る。また、銅鐸が作られた可能性もあり、二十四個の銅鐸が見つかった野洲町から銅鐸の復元模型(野洲町立銅鐸博物館蔵)を借用、「銅鐸のつくりかた(弥生時代の技術に現代人が挑戦!)」としてパネル紹介を行っている。

 鋳型外枠は、銅鐸や銅鏃などの青銅製品を作る道具で、石田遺跡で見つかったタイプは何枚か連ねられる組み合わせ式とされている。内面と側面には粘土の貼り付きをよくするための刻み目が施され、大型の青銅品・銅鐸も作られていたのではないか、と期待が持たれている。

 なお、弥生時代に鋳造の事実が確認できるものは、近畿地方では唐古・鍵遺跡(奈良県田原本町)、東奈良遺跡(大阪府茨木市)についで三例目。組み合わせ式では、服部遺跡(守山市)、下々塚遺跡(野洲町)、大福遺跡(奈良県桜井市)に続いて四例目となる。


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山火事予防ポスター

原画・標語に32人入賞

=1〜2月末 近江富士花緑公園で展示=

連実訓くん(右)の作品
王鞍菜津美さん(左)の作品
(全 県)
 県はこのほど、県内の小・中学生から募った「平成十四年度山火事予防ポスター用原画・標語」の審査結果を発表した。

 森林は、木材の生産をはじめ、水源のかん養、土砂災害や洪水防止、空気の浄化および二酸化炭素の貯留といった役割を担っている。このような財産を山火事から守ろうと啓発作品を募集し、製作過程を通じて森林保全への意識高揚を図る。

 応募は、原画の部に小学生百十一人、中学生百三十九人。標語の部に小学生七十六人、中学生五十四人の計三百八十で、最優秀賞・優秀賞など計三十二作品が選ばれた。入賞作品は、来年一月から二月末まで県近江富士花緑公園施設(野洲町北桜)で展示される。入賞者は次のみなさん(敬称略)。

  ―原画の部―
 【最優秀賞】
 連実訓(大津市立晴嵐小・6年)▽王鞍菜津美(彦根市立中央中・2年)

 【優秀賞】
 吉坂愛(能登川西小・6年)▽本庄永佳(長浜市立西中・3年)

 【努力賞】
 中井乃絵(大津市立晴嵐小・5年)▽南雄斗(野洲町立北野小・6年)▽小島つかさ(安曇川中・2年)▽上野美怜(甲良中・2年)

 【佳作】
 細溝紗希(山東西小・1年)▽片山せいら(能登川西小・3年)▽首藤あかり(長浜南小・5年)▽北島練弥(水口町立綾野小・6年)▽北川ゆかり(安曇川中・2年)▽元持千秋(稲枝中・2年)▽藤森竹彦(蒲生町立朝桜中・2年)▽小澤奈々(愛東中・3年)

  ―標語の部―
 【最優秀賞】
 山田夏実(高月町立古保利小・5年)「緑のお山はぼくらのお家 チュンチュン キャキャ 火の用心」▽牧亮太(大津市立皇子山中・2年)「消しわすれ山の緑を灰にする」

 【優秀賞】
 山本直央人(大津市立下阪本小・5年)「失うな鳥のささやき山火事で」▽佃和憲(同市立皇子山中・2年)「山中でその火ポイ捨て放火だよ」

 【努力賞】
 川端笑奈(大津市立青山小・5年)「もえるのは大文字だけで十分だ」▽藤橋和貴(甲賀町立佐山小・6年)「火のあとしまつ注意しすぎがちょうどいい」▽藤田真依(大津市立皇子山中・2年)「このぐらい少しの油断が火の山に」▽三谷砂貴(同)「家族を守る心で山を守ろう」

 【佳作】
 浦谷源二郎(大津市立青山小・6年)「楓紅葉杉檜美しい森をいつまでも火の手から守ろうぼく達で」▽大野航平(八日市北小・4年)「ちょっとしたその火が山をまるはだか」▽大林紗弓(安土町立老蘇小・6年)「なにげなく捨てたタバコのすいがらがやがて火になり火事になる」▽高山真実(高月町立古保利小・6年)「山火事で森の仲間が泣いているみんなで守ろうぼくらの自然」▽永福将史(大津市立皇子山中・1年)「一瞬で失くした緑いつもどる」▽澤井静香(同中・2年)「山火事のもりをのみこむおそろしさ」▽松山翠里(同中・3年)「捨てないで山火事のもとタバコの火」▽前川めぐみ(多賀中・3年)「考えよう広がり走る炎のこわさ」


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