滋賀報知新(ニュース)平成15年1月4日(土)第13343号


ようかいち 夢 まちづくり

=中村功一・八日市市長が語る=

目が鋭く光る執務中の中村市長
(湖東・八日市市)
 八日市市長選で三選を果した中村功一市長(70)は、市政運営に対する「責任の重みを改めて痛感した」と原点を振り返る。八日市市最後となる短命市長だが、敢えて挑戦した初選挙が刺激となり、勝ち得た信任こそ、二期八年の実績で培った自信に結び付いている。任期中に迎える市町村合併で、半世紀に及ぶ行政経験を持つ東近江地域のリーダーにかける市民の期待は大きい。新市誕生を目指す中村市長に「まちづくりへの夢」を語ってもらった。

――新春を迎えて――
 市民の皆様、あけましておめでとうございます。先の市長選挙では絶大なる御支援を賜り、身に余る光栄とともに責任の重大さを心から痛感しております。新春を迎え、本市総合計画の将来像であります緑園文化都市の実現に向かい、市民の皆様とともに知恵を絞り、汗をかき頑張りますので、どうか、ご協力下さい。

――市町村合併への思い――
 将来の東近江、愛知郡の大同合併も視野に入れながら、一市三町から枠組みを拡大して協議を行うこととしています。平成十六年十一月一日の新市誕生を目標に、市民の理解を得ながら「是非とも成就させたい」との思いを持っています。

――ますます財政が厳しくなってきましたが――
 来年度は十五億円以上の財源不足が見込まれ、一般会計で経常経費マイナス五%(本年度当初比)の予算編成に追い込まれています。貯金となる基金も底をつき、これ以上の借金(市債)もできませんし、市民の皆さんのご理解を得ながら、この苦境を何とか切り開いていきたい。

――厳しい現実に庁内への対応は――
 職員の意識改革、コスト意識の徹底を図り、節約と倹約の精神を求め、財政の健全化には職員が率先垂範して取り組まなければならない。進んで市民の中に入って耳を傾け、市民の目線に立って、肌で感じながら要望を聞くことによって、事業展開の優先順位が見えてくるのではないでしょうか。

――市民要望の事業について――
 福祉・教育・環境・都市基盤の充実ですが、特に少子高齢化対策、青少年の健全な育成、歴史資産の観光面も含めた活用、道路、下水道、排水が挙げられます。最重要の蛇砂川カットでは、市民のご理解をほぼ得られましたので、大幅な進ちょくが図られるよう県にお願いしたい。

――新市誕生までに取り組みたい事業は――
 生涯学習や地域活動、ボランティアの拠点となり、雪野山の歴史遺産を展示する「市民活動拠点施設(市民センター)」と、中心市街地活性化計画に沿って商店街の整備でしょうか。観光面の取り組みに力を入れ、街道文化の発掘も必要でしょうし、布引運動公園に平和的なのシンボルを取り入れた「布引平和公園」と言った整備も手掛けたい。このほか、市内循環バスの本格運行、河辺いきものの森の総仕上げとなる新駅「エコステーション」ですか。

――新市につなぐ八日市に残された課題は――
 文化遺産の活用とともに観光面の充実ではないでしょうか。人が集まれば、それだけ商業も活性化するし、農業の面にも好影響を与え、振興にもつながる。一方で、環境が整ったまち、とりわけ潤いと憩を与えてくれる水辺を大切にし、清水川や筏川などに昔の姿を取り戻した「大凧と緑と水のまち八日市」でしょうか。

――三百六十五日、二十四時間体制の激務は大変ですね――
 そんなことは言ってられません。二年間で四年分の仕事を心に決めていますから、一日が三十時間あればと思う心境です。この分、家族に窮屈な生活を押し付けていますが、覚悟の上です。

――意気込みには敬服しますが、どうか健康に留意し、ご家族に迷惑がかからないよう、最後の市長を務め上げて下さい――
 この一年、市民の皆様のご協力を得ながら精いっぱいがんばります。


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今年は行政の縦割り意識の改革へ

川端五兵衞市長の企業人センス

カウンター越しの仕事はやめる
=職責の明確化と説明責任=

今年は行政の「意識改革」がテーマになると語る川端市長
(湖東・近江八幡市)
 川端五兵衞近江八幡市長(65)は、2期目の新年を迎えた。市町村合併、市民病院の改築など、大きなプロジェクトが待ち構えているが、先月の2期目初登庁では「行政は隅々まで光をあてること」と職員に訓示した。そのためには、まず縦割りの行政意識の改革が必要と説く。浸透した縦割り意識をどう変えるのか、そして、どんな新しい行政意識の形成を目指していくのか。今年のテーマを「意識改革」と主張する思いを聞いた。

縦割り意識の改革はなぜ必要か

 行政の意識改革の取り組みで、縦割り行政システムを改善することは最後のテーマでしよう。行政は複雑系の仕事だということに気づいていない職員が多いのではないかと思います。仕事上の横節の連携強化は重要で、職員の仕事に対する感性がボケないよう、活性化していることがよりよい市民サービスにつながります。今年は職場の意識改革が大きなテーマになります。

どんな手法がありますか

 まず、公務員としての誇りが必要になると思います。徹底的に自覚してもらわないと仕事への意欲は沸かないと思います。市民とのパートナーシップを唱ってはいますが、まだ、従前の仕事の上に立った取り組みにしかなっていないのが現状です。職員が市民の輪の中に入って問題解決に取り組む意識が今、最も必要です。「お上」意識が残っていてはいい仕事には結びつきません。一緒に肩を並べて問題解決に当たる姿勢が大切です。

 具体的には、どんな取り組みがありますか

 窓口のカウンターをなくすことでそうした意識が定着しないか、検討しています。これまでは、市役所を訪れた市民と職員の間にカウンターがあることで、一つの線引き意識が生まれているのではないかと思います。市民の輪の中に入って何が問題なのか見つめることが大切なのです。沖島の21世紀夢プランづくりでは職員が島に泊まり込んで島が抱えている問題や課題を肌で感じ、プランづくりに活かされている例があります。行政と市民との意識の仕切りをなくすことが必要ではないでしょうか。

 仕事の責任を市民にしっかり明示することも必要ではないか

 来庁した市民が、仕事の責任者の名刺を持ち帰れる仕組みもその1つかもしれません。職員が職責の範囲をしっかり市民に示した上で対応することも必要でしょうし、職責の範囲は誰がその立場に就こうとも同じですから、市民から見て対応した職員の権限範囲も知ることが出来ます。来庁者が必要とする名刺を持ち帰ることは、職員にとっては職責に対する意識改革が望めるかもしれません。実際の導入には、検討する余地があるとは思いますが、1つのアイデアではないでしょうか。

 行政のルールを守ると同時に、説明責任がより重くなりはしないか

 市民に説明するには勉強しなくてはなりませんので、説明を求められないのを良いことにしているフシがあるように思います。市民の方がたくさんの情報を持っていたり、認識も深い場合も多々ある。行政組織はまだ固いところがあり、フットワークが軽いとは言いがたい。民間のように常に客の顔を見て、何を求めているのか判断出来る感覚的な能力も必要だ、と思います。

例えば、どんな感覚や能力が必要か

 企業の仕事に対する責任の姿勢を行政に取り入れられる時代を迎えているのではないか、と思います。企業には行政よりもっと倫理感が働いています。国の規制緩和がさらに進めば、行政の仕事に企業がもっと参入して来るでしょう。もう企業を経済性だけで判断することは間違いかもしれません。優れた企業感覚がどれだけ行政に活かしていけるのかも今後の課題とになると思います。
(聞き手・畑 多喜男)


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町政最後の町長へ

小串町長が4選出馬

=21日告示 五個荘町長選挙=

(湖東・五個荘町)
 任期満了に伴う五個荘町長選は二十一日に告示される。現在のところ現職の小串勲町長(70)=無所属=の他には動きはなく、無投票になる公算は極めて高い。

 昨年の九月定例議会で出馬表明した小串町長は「町政最後のご奉公をさせて頂き、その責任を果たしてまいりたい。先人が築き上げたわが故郷・五個荘は町の誇りであり、てんびんの里五個荘の存亡を賭けて取り組まなければならない合併問題をはじめ、山積する諸問題を完遂させたい」と述べ、各政党の推薦を受けることなく立ち向かう。

 同町長選は、昭和四十六年の中村哲三前町長の初当選以来、九期連続で無投票が続き、過去十二回の選挙で見ても投票は三回にとどまっている。今回も無投票となれば十期連続で、小串町長自身も四期連続の無投票当選となる。

 これについて小串町長は「たとえ無投票でも町民に選ばれたという実感のもとで臨み、町民の幸せを考えた将来性のあるまちづくりを行いたい」と話し、これまでに町議や自治会、商工、文化などの支持を得ている。

 小串町長は昭和二十一年、旧制県立神崎農業学校修了し、四十年に自動車整備工場を創設。県自動車整備振興会理事、湖東地区自動車整備協議会会長、町商工会理事などを務めたほか、五個荘中学校PTA会長として青少年育成活動に尽力。五十八年の町議補選で初当選し、副議長などを経て平成三年に初当選した。石塚一四〇。

 


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東近江地域と愛知郡で

年内14の選挙

国政に通じ総選挙占う
=県議5町長8市町議=

(湖東・広域)
改選を迎える各町長 【東近江と愛知郡】
町名 町長 年齢 期数 任期満了日
五個荘町 小串 勲 70 3 1月31日
秦荘町  北川眞道 73 4 4月25日
愛東町  権並 清 66 2 7月15日
安土町  仙波秀三 72 2 9月30日
愛知川町 平元 真 48 2 10月21日

改選の市町議会 【東近江と愛知郡】
市町名 定数 任期満了日
近江八幡市 24 4月29日
安土町   14 4月29日
永源寺町  12 4月29日
日野町   18 4月30日
八日市市  20 8月14日
竜王町   14 9月30日
湖東町   14 10月4日
五個荘町  14 10月15日


 今年は総選挙が待ち受けている。東近江地域と愛知郡では、任期満了となる県議会議員をはじめ町長、市や町議会議員を決める十四の選挙が年内に行われる。県と地元とのパイプ役を務める県議、町将来を決める町長、住民の声を代表する市町議会議員で、すべて市町村合併枠組みを占い、新市まちづくりに取り組む大切な節目になくてはならない人物ばかりだ。苦しい財政事情の中にあって、住民の生活を守り、豊かなまちづくりへの方向性を示すけん引者が求められる。有権者の良識が県、市、町の将来を決めるといってよい。年内に行われる東近江地域と愛知郡の選挙は次期総選挙を左右し、国政に通じる大事な選挙ともなる。文中敬称略。

 統一地方選で改選を迎える県議(任期満了四月二十九日)は、中島敏・西沢久夫(八日市市)、冨士谷英正・徳永久志(近江八幡市)、杼木捨蔵・浦田一郎(蒲生郡)、北川弥助・大谷元太郎(神崎郡)、有村國宏・上野幸夫(愛知郡)の十人。【2面に関連記事】
 統一地方選を前に五個荘町長選(任期満了一月三十一日)が二十一日告示、二十六日に投開票され、小串勲(70)が四期に挑む。秦荘町(同四月二十五日)は北川眞道(73)が十二月議会で五期への立候補を表明した。
 他の町長では、愛東町(同七月十五日)の権並清(66)=二期=、安土町(同九月三十日)の仙波秀三(72)=二期=、愛知川町(同十月二十一日)の平元真(48)=二期=の三人が改選を迎える。
 統一地方選での議会議員選挙は、近江八幡市(二十四人)、安土町(十四人)、永源寺町(十二人)の一市二町。続いて、日野町(十八人)=四月三十日=、八日市市(二十人)=八月十四日=、竜王町(十四人)=九月三十日=、湖東町(十四人)=十月四日=、五個荘町(十四人)=十月十五日=の一市四町の議員が任期満了となる。
 県議と十四市町の選挙結果は、岩永峯一衆議院議員(自民党)と奥村展三元参議院議員(民主党)の事実上の一騎打ちとみられる次期衆院滋賀第4選挙区の行方を占う大きな判断材料となる。選挙人名簿登録者数(昨年十二月二日現在)は次の通り。

 【近江八幡市】五万三千八百八十四人
 【八日市市】三万三千八百五十八人
 【安土町】九千七百十人【蒲生町】一万八百九十人【日野町】一万八千百十一人【竜王町】一万三十一人【蒲生郡計】四万八千七百四十二人
 【永源寺町】五千百四十三人【五個荘町】九千三十人【能登川町】一万七千六百四十七人【神崎郡計】三万一千八百二十人
 【愛東町】四千三百九十五人【湖東町】七千百五十八人【秦荘町】六千百三十六人【愛知川町】八千六十六人【愛知郡計】二万五千七百五十五人
 【衆院新4区】二十八万四百一人(近江八幡・八日市の二市と蒲生・神崎・甲賀の三郡十四町)。東近江地域合計は十六万八千三百四人、甲賀郡七町合計は十一万二千九十七人

 【蒲生郡区(定数2)】
 現職の浦田一郎(71)と杼木捨蔵(60)の二人が、三選を目指し着々と準備を進る一方、新人で日野町助役の山田尚夫(55)が、自民党から出馬要請を受け、初挑戦への意向を固めた。
 これまでと同様 旧さきがけと連合を支援母体とする浦田(日野町)は、既に安土、蒲生両町に後援会を立ち上げ、地盤固めに入った。
 これに対し、保守王国の奪回を目指す自民党は、杼木(竜王町)ほか、新人・山田(日野町)に白羽の矢を立て、小泉人気に乗って議席拡大を狙う。浦田と山田の地元は早くも燃える。

 【神崎郡選挙区(定数2)】
 北川弥助(91)=自民=と大谷元太郎氏(75)=自民=の現職のほか、五個荘町議の諏訪一男(60)が出馬の意向を示している。
 県議五十四年の長老・北川は、後継者指名が不調に終わったことを受け、連続十五期目へ挑戦、全国最長の不倒を目指す。
 大谷は、町長、議員十四人らのバックアップも得るなど、地元能登川町を九割以上固め十期を狙う。
 新人の諏訪は、リフレッシュ神崎を訴えて二長老の前に立ちはだかる。善戦ながら前回は苦杯を舐めたが、町議四期として経験を積み、幅広い後援組織を組む。

 【愛知郡区(定数1)】
 定数改正に伴い一議席削減された愛知郡区は、現職の有村國宏(68)=愛知川町市、上野幸夫(62)=湖東町小八木の二人。
 一昨年、上野(元県民ネットワーク)と有村が共に無所属から現在所属の自由民主党・琵琶湖クラブへ会派移動したことにより、同士打ちに。さらに、民主系上野支持者がそのまま、自民・上野を推せるのか。
 また、市町村合併による郡二分への動向が、今回だけでなく、次の選挙にも大きく影響することは明らかで、是非とも議席を確保しておきたい。

【近江八幡市区(定数2)】
 冨士谷英正氏(55)=自民・琵琶湖クラブ=が四選、徳永久志氏(38)=県民ネットワーク=が再選を目指す現職組に、市議で新人の木田昌志氏(55)=共産=が挑戦する。また、前職の南真司氏(67)=自民=が返り咲きを狙う。
 前回、三度目の挑戦でトップ当選を果たした徳永氏が、前回得票数を維持出来るか、また冨士谷氏が基礎票をどれだけ上積みできるか、さらに木田氏が共産の組織票をバックに浮動票層に食い込めるかや南氏が一期四年間のブランクをどれだけ取り戻せるのかがカギとなる。


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