滋賀報知新(ニュース)平成15年2月4日(火)第13373号


東近江NPOネットワーク構築

23日 交流塾をアピアで開催

パートナーシップ型地域づくり
=研究会 活動実態から支援センター探る=

(湖東・八日市市)
 東近江NPOネットワーク研究会(山田実座長)は、今月二十三日午後一時半から「東近江交流塾」を八日市駅前アピア四階のアピアホールで開き、本年度に取り組んだ研究成果から、パートナーシップ型地域づくりを目指し、NPO支援システムや望ましいネットワーク構築のあり方を探る。

 同研究会は、東近江地域内のNPO八団体の代表はじめ、構成二市七町NPO担当課長らで構成され、これまで全体会議、ワーキング会議において調査、研究に取り組んできた。

 東近江では、百団体以上がNPO活動を展開していることから、活動の実態と課題を明らかにするとともに、NPO活動の支援や共働のあり方、NPO同士のネットワークのあり方など研究し、望ましいネットワーク構築を検討してきた。

 交流塾では、新潟県上越地方の広域活動団体・くびき野NPOサポートセンター秋山三枝子事務局長の基調講演「広域圏でのNPOサポート活動の課題と展望」に続き、こてまでの研究成果に基づき、山田座長が基調報告「東近江地域におけるNPO支援システムの提案」を行う。

 午後三時からのパネルディスカッションでは、テーマ「東近江地域におけるNPO支援システムを巡って」について、織田直文京都橘女子大教授をコーディネーターに、山田座長と秋山事務局ほか、青谷章・マキノまちづくりネットワークセンター代表、上寺和親・草津市パートナーシップ推進課長が意見を交わす。

 交流塾参加希望者は、十七日までに所定の申込用紙で東近江行政組合地域振興課(消防本部庁舎内)へ申し込む。FAX(22―7608)とEメール(eastomi@po.bcap.co.jp)も可。参加無料だが、同五時からの交流会へは三千円が必要。詳しくは同組合地域振興課(TEL22―7621)へ。

 NPOは、行政や企業が抱える多種多様の分野で、社会的な問題解決に大きく貢献しているが、自立による活動推進には資金、人材、知識、情報など、多くの課題を抱えていることがアンケート調査で浮き彫りになっている。

 ネットワーク研究会は、NPOの自立をどう促進するのか、行政との連携をどう進めるのか、東近江地域のNPOの活動支援とネットワークのあり方を二年間にわたって検討してきた。

 管内に活動拠点を置くNPO(法人五団体に任意団体を含めた九十九団体)を対象に行ったアンケート結果を基に、行政に頼るだけでなく「独自の支援システム」の構築を打ち出している。

 この上で、住民活動の支援ほか、地域づくりのネットワーキングやコーディネート、コンサルタント、シンクタンク機能、将来に向けた人材と起業家の育成などの機能を持った「東近江NPO支援センター」の必要性を訴えている。

 今回の交流塾では、世界的に経済問題や環境問題が深刻化する中で、疲弊化しつつある地域社会を活性化し、魅力を高める方策を探り、NPOの現状分析を基に情報交換しながら、住民や団体、NPO、企業、行政によるパートナーシップによるまちづくりを話し合う。


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最古で最新の世界共通万能手づくりエコグッズ

機能とデザイン 生活に息づく

=世界の働く布展 八日市文芸会館=

世界で使われている“働く布”を紹介する展覧会
(湖東・八日市市)
 世界の布文化を紹介する展覧会「働く布!――近江の刺子風呂敷と世界の四角い布たち――」(県文化振興事業団主催)が、県立八日市文化芸術会館で十六日まで開かれている。

 継ぎはぎだらけの刺子風呂敷。永源寺町内に残されていた、使い古された着物や風呂敷を縫合せ、補修して使われてきた布団皮だ。日本人のものを大切にする文化や、使っていた人の人柄さえ伝わってくる。

 昭和のはじめごろまでは、嫁入支度に自分でつくった刺子風呂敷を何枚か持参した。荷物や夜具を包んで運んだり、しまっておいたり、時にはご飯の保温のために飯櫃(めしびつ)をくるんだり、形あるものなら何でも包むことができる生活に欠かせない万能道具として、代々その家に、縫った人の一針一針に込められた思いとともに、大切に伝えられ、補修されながら、使われてきた。

 今の時代、リサイクルやリユース、リターナブルなどの環境に配慮した再利用の研究、商品開発が取り組まれているが、はるか昔から使われてきた風呂敷こそエコグッズの最たるものとして、消費者団体でもその利便性やデザインなどに着目して利用を呼びかけるなど、再び注目されはじめている。

 今回の展覧会では、紺木綿に花などの様々な模様が縫い込まれた大小の刺子風呂敷のほか、アジア・アフリカの国々でも名称こそ違うものの、同じように、あるいはそれ以上に生活に欠かせないものとなっている布文化を、写真パネルや資料、本などと一緒に紹介する。入場無料。十・十二日休館。


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荒海の船出

前田町長初登庁

公約「1階にガラス張りの町長室」
=必ず設ける ダメなら廊下にでも=

初登庁で花束が手渡される前田清子町長
(湖東・五個荘町)
 第四代五個荘町長となった前田清子町長が三日朝、支持者に見守られるなか町職員に出迎えられて初登庁。年女の上田真夕さんらから花束を受け取り、新たな町政をスタートさせた。

 前田町長は午前八時、やや緊張した面もちで正面玄関をくぐると、意欲を新たに公約の実現に向けて職員の協力を求めた。続く管理職会では「能力ある職員を認め、また能力を引き出す管理者として、透明で安定したまちづくりを行いたい。私が取り組もうとしている情報公開や住民参加のまちづくりは当たり前のこと。この当たり前を実践し、住民とともに透明な町行政を進めたい。職員のみなさん、力を合わせて頑張りましょう」と呼びかけた。

 合併問題については「八日市を中心とした合併を目指したい。他市町への信頼づくりを第一に考える」と話した。

 このあと、町長席に着席しながら記者団に応えた。まず、現在の心境については「当選後、名前が書かれていない激励文が何十通も届いた。自分の考えでものを言えるそんな町をつくりたい。多くの人が信頼して下さった、それに応えられるよう頑張りたい」と意欲を見せた。

 同町では、小串勲・前町長の退任に伴って、中澤嘉夫助役、矢守昌博収入役、大角良雄教育長の三役が一月三十一日付けで辞職したほか、秘書と運転手の嘱託職員二人も庁舎を去った。

 新たな人選が心配されるなか、前田町長は「これで良いのでしょうか?という選挙だったので、三役や人事など具体的策は考えていなかった。職員一人ひとりがそういう仕事をしていると思っているが、今後、相談しながら決めたい」と、不安の残る顔で話した。

 公約である庁舎一階への町長室設置については「必ず一階に設ける。だめだったら廊下にでも造る。今の町長室は仮設プレハブの豪華版と思っている」と淡々と話した。

 しかし、現町長室をどうするのか、二年後の合併だとしたら設置費用が無駄にならないか、緊急時に町長をどう守るのか―などの声も出ている。

 今回の選挙では、議員十四人中十二人(内二人がグレーゾーン)が小串氏に回っており、今議会との軋轢が懸念される。サポート役の三役がいないなか、この難局をどう乗り越えるのか、新町長の手腕が注目されている。

 


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レールを敷く大人、走る子ども?

本音バトルに約100人聞き入る

=蒲生町で町民のつどい開催=

子ども代表と大人代表が日頃の思いを出し合ったミニシンポ
(湖東・蒲生町)
 人権問題を子ども、大人、男女、外国人、障害者と様々な角度から切り込み考える「第二十四回明るいまちづくり町民のつどい」が一日に蒲生町で開かれ、住民主体の四つの分科会のうち、子どもと大人が日頃感じていることを出し合うミニシンポジウムが参加者の関心を集めた。

 子どもや保護者、教育関係者ら約百人が参加したシンポジウムでは、子ども代表として茂呂諭君(蒲生東小五年)と竹井彩華さん(蒲生西小六年)、久保山麻耶さん(蒲生北小六年)、三木徹くん(朝桜中二年)、大人代表として吉田稔之氏(東小PTA)と福永与一郎氏(西小PTA)、横山正文氏(北小PTA)、角直一氏(朝桜中PTA)の八人がパネラーとなり、小学校教諭の池内克明氏がコーディネーターを務め本音バトルが繰り広げられた。

 蒲生東小学校の講堂が改築されることについて、子どもからは「思い出が詰まっていて、音楽会などにもってこいの講堂を残して、記念館などにしてほしい」との意見に、大人たちは心打たれながらも「維持管理費を考えると難しい」と現実を語り、「西小の新体育館のように、講堂の一部を体育館に取り入れてはどうか」や「物ではなく心の中に残っているものを大切してほしい」と提案した。

 また、大人への注文では、子どもたちがたばこのポイ捨てや歩道のない道路でバカヤローと怒鳴られた経験を話し、手本にならない大人の言動に「一部の大人は大人になりきれていない」とストレートに批判した。これに対して、「今の子どもたちは大人が敷いたレールの上を走っている印象がある」「自分たちの力でいろんなことをやっていない」「もっと外で元気に遊んでほしい」と子どもへの注文も出された。

 子どもたちは、「何でやろうと心の中で疑問を持っていても、口には出せない」や「友だち同士なら言える」「レールを引いているのは大人で、決めつけているのも大人、レールの上を走らされ、大人に縛られている」「外で遊んでいるけど、大人が本当に見ているのかわからない」と大人には耳の痛い反論が次々と噴出した。

 会場からは、「子どもも大人ももっと失敗して、恥をかいてもいいのではないか。そうすることで得るものも大きい」や「レールの突端だけを作り、後は子どもたち自身で走っていけるような取り組みをしてはどうか」と互いの歩み寄りを促す意見も聞かれた。


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志しから50年、 画集出版

鷹飼町の画家・東郷正二郎氏

教え子らが記念事業で祝う
=8日から 酒游舘で記念個展=

出版した画集を手にする画家・東郷正二郎氏
(湖東・近江八幡市)
 中学・高校の教員生活を送りながら、幼いころから慣れ親しんできた近江八幡の自然風景を描き続けてきた近江八幡市鷹飼町の画家・東郷正二郎氏(70)が、絵の道を志した20歳から半世紀を迎えるのを記念して画集「近江八幡市の町並みと水郷」を出版したことを祝う「記念個展」が8日から酒游舘(仲屋町中)で開かれる。

 親しかった教員仲間や教え子ら19人が「東郷正二郎画集記念事業実行委員会」(尾賀康裕代表)をつくり、東郷氏の絵のすばらしさを広く伝えるともに画家としての活動を今後も支えていこうと開催する。5月10日には、ホテルニューオウミで祝賀会も催す。

 東郷氏は、台北に生まれ、終戦とともに近江八幡市に引き上げ、京都教育大卒業後、30年間、中学・高校の教員を務めた。退職後は、画家として第2の人生を歩み、第1回京都府洋画版画展、びわこ現代美術展、フランス美術展などに出展。個展やグループ展も開いている。現在は関西文化芸術学院講師を務め、後進の指導にも当たっている。

 出版された画集には、旧八幡地区の町並みや水郷の風景、人物や生物画など合わせて52点を収録。

 記念個展では、東郷氏がライフワークとする市内の町並みと水郷を描いた作品を中心に、画集には収録しなかった新作30点を出展する。

 入場無料で開館は午前10時半〜午後5時まで。県立近代美術館でも3月25日から30日まで開催する。問い合わせは同実行委員会事務局(32−6370)へ。画集はインターネット(http://www.shiga.jp/togo/)でも見られる。


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