滋賀報知新(ニュース)平成15年2月20日(木)第13389号


草津市・出原がトップを独走か

春の県議選動向(3)

黒川、稲森が安定した戦い
=太田、山田、宇野で1議席争奪戦=

(湖南・栗東町)
 湖南地域では、昨年十月の栗東市長選で前市長の後継者である元助役の新人が民間の新人に破れたが、この一月の守山市長選、二月の草津市長選も現職が新人に破れるといった地殻変動が起こり、県議選にも影を落としている。    【石川政実】

【草津市(定数四)】
黒川  治66 自現6
出原 逸三56 民現1
稲森 善稔57 共新
太田 正明59 無新
山田 和廣54 無新
宇野 正純44 無新

 現在は、現職二人に新人四人の争い。有権者は、前回より七千五百人増の八万八千七百人。先の草津市長選では、現職であった古川研二(71)が新人で前県議の芥川正次(44)に破れた。古川には黒川、芥川には太田、山田、宇野が応援した。
 黒川は、地元・矢倉、草津、草津第二学区を中心に票固め。保守系三新人に備えて老上、玉川、志津学区にも攻勢をかける。この下旬から二十五の後援会支部で県政報告会を開始する。
 市議の山田は、地元・笠縫学区の推薦を取りつける一方、自民党草津市連協に公認申請を出して、芥川の後継を全面に打ち出すとともに、自らリーフレットを配り、後援会の拡大に全力投球。
 元助役の太田は、芥川が市長選に出馬したため、県議選に回る。この十日の事務所開きには、市政に隠然たる力を持つ高田三郎・草津電機会長らが顔を揃えた。福祉などに浸透を図る。
 草津小、草津中、膳所高、立命館大と四十年間にわたり、芥川とは竹馬の友の会社役員の宇野は、ダークホース的存在。若者や女性層に向けて、草の根選挙を展開していく構えだ。
 出原は、連合系労組の推薦を受け、前回同様トップ当選の勢い。ただダイキンなど中核労組でもリストラが進み、後援会は一〇%程度減少している。このため東レなど他市の組合から居住者へ訴えも。
 稲森は、地元野路町を基盤に組織票を固めながら、民主商工会を始め、無党派層にも食い込み、一万二千票の大台を目指す。街宣車による訴えや、駅前の朝立ち、ミニ集会など精力的だ。
 出原がトップを独走し、それに黒川、稲森が続き、残る一議席を芥川後継の太田、山田、宇野が争う。

【栗東市(定数二)】
三浦 治雄60 自現3
北野加代子53 民現1

 無風の公算が大。有権者は、前回より約四千六百五十人増加し四万三千百五十人となっている。
 県議会副議長の三浦は、五千世帯に二回目のリーフレットを配付し後援会を引き締める一方、二百五十社の地元企業から推薦を取りつけている。女性組織「ひまわりの会」や青年部がフル稼動。
 北野は、三月三日の事務所開きでエンジン全開へ。女性グループのネットワークを核に勝手連的な運動を展開中だ。また栗東JCのOB会やロータリー、連合滋賀などへの浸透を図る。 昨年十月の市長選に出馬した高田徳次(62)が「打倒三浦」でリベンジに挑めば超激戦になるが、まだ熟慮中だ。

【守山市(定数二)】
大井  豊50 民新
堀井 隆彦58 無新

 現職の宇野治(55)=自民=が衆院選予備選に出馬、稲田喜代司(61)=民主=が引退するため、新人三人の争いか。有権者は、前回より四千四百人増加の五万二千三百人。市議の大井は、勤務する日本バイリーンの組合、連合滋賀が選挙母体で、友愛系のグンゼ、旭化成などがフル稼動。また地元速水学区の推薦も受け、二万人の後援会員獲得を目指しトップ当選をうかがう。
 市議会副議長の堀井は、経営している保育園やデイサービスセンターなどの関係、商店街連盟などに支持を広げている。また自らミニコミ紙を定期発行し、イメージ選挙の展開も。
 このほか,県土木部管理課課長の沢井進一(54)、市議の藤木猛(38)、会社役員の大崎裕志(40)、宇野元総理の元秘書・上野寿朗(38)らが取りざたされている。衆院三区の自民党候補予備選(二十三日投票)を行っている宇野治が誰を後継者指名するかが焦点。

【野洲郡(定数二)】
吉田 清一55 自現2
青木 愛子66 民現1

 無風の様相だが、一部で出馬の動きがあり予断は許されない。有権者は、前回より二千七百人増加の三万八千六百人。
 吉田は、前回得票の七五%を占めた地元・中主町においては二十在所に後援会支部を張りめぐらし、野洲町では、篠原、祇王、三上の三学区に攻勢をかけて、一万票獲得を目指している。
 前回トップ当選の青木陣営では、野洲町を中心に環境などに取り組んでいる市民らが草の根運動を展開中だ。また地元四ツ谷自治会も応援に回る。早くも三月九日には総決起集会を開く。


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大津市歴史博物館が未公開資料発見

大津事件・津田三蔵の書簡53通

=西南戦争の従軍体験生々しく=

津田三蔵
(湖西・大津市)
 大津市歴史博物館は、明治二十四年に来日中のロシア皇太子が斬り付けられた大津事件で、殺害を謀った巡査津田三蔵の自筆書簡五十三通を発見した。家族に宛てた手紙には、官軍として参加した西南戦争(明治十年)の戦況が生々しく記されている。

 不平士族の動向については、明治十年二月二十八日付けの書簡によると、当時勤務していた金沢では暴動はないとするが、「西辺(鹿児島の西郷軍)ノ籏(旗)色」が好転すれば予断を許さないとみている。作戦面では、同十年五月二十九日付けで「昼夜ノ砲声雷ノ如シ」「官軍城ノ裏手ヨリ甲月川ニ胸壁ニ築き」と記している。

 また、最終局面に入った九月二十五日付けは、「当月(九月)廿四日午前四時ヨリ大進撃ニテ大勝利、魁首(かいしゅ)西郷隆盛・桐野利秋ヲ獲斃シ大愉快之戦ニテ大勝利ニテ、残賊共斬首無算ナリ」とあり、終結後に神戸港到着した十月二日付けでは「上陸後、万事自由ヲ得、恰モ別世界ニ蘇生スル心地仕、上陸後愉快」と、正直な感想を述べている。

 なお、発見された書簡は、二十七日からの同博物館「大津事件展」で、関連資料とともに一般公開される。入場は大人六百円、高大生五百円、小中生四百円となっている。

 西南戦争研究の佐々木克京大教授の話「従来の西南戦争史を補強できる貴重な発見であるとともに、津田の目を通して当時の社会の動きが分かる」


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3月開催の世界水フォーラム

最終プログラム案が決定

=大津で水フェアなど多彩な催し=

(全 県)
 三月十六-二十三日に滋賀、大阪、京都で開催される世界水フォーラムの最終プログラム案がこのほど発表された。フォーラムでは、世界の水問題を解消するために、水に関わる分野の人々が世界中から集まり、水に関する意見や情報を交換するほか、交流の場として水をテーマにしたイベントを催す。

 県内では二十、二十一の両日、大津市内で開かれる。内容的には、びわ湖ホールと大津プリンスホテルをメーン会場にして開くフォーラム分科会、県立体育館となぎさ公園、ピアザ淡海のびわ湖フェアの二本柱となっている。

 分科会では、主に▽「統合的流域及び水資源管理」▽「水と平和--水を通じた紛争解決」▽「世界子ども水フォーラム」▽「水と食と農 大臣会議」▽「その他の分科会」--の各テーマに分かれて、各国の政府、学者、NGOが話し合う。

 また、びわ湖水フェアでは三月十九│二十一日の三日間にわたって県立体育館となぎさ公園、ピアザ淡海で開かれ、市民団体や大学、企業、行政が環境に関する取り組みを紹介することで、来場者に水問題への理解を深めてもらう。

 県立体育館のアクアホール会場では「未来発信」をテーマに、四十六のイベント、河川の水質調査結果などの展示、水をテーマにした音楽祭が開かれる。「NPO県民交流」をテーマにしたピアザ淡海会場では、水を使ったミニイベント、水のある風景写真展、琵琶湖に関するミュージカルなど十六のイベントが繰り広げられる。

 なぎさ公園の「水の民話村」会場では「市民参加」をテーマにし、ヨシたいまつまつりや、水環境と共存としていた昔の暮らしを紹介する展示、伝統芸能や演劇などのイベントが催され、来場者に楽しみながら水問題への関心を高めてもらう。

 問い合わせは同フォーラム滋賀県委員会事務局(電話077-528-3354)まで。

 


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文部科学大臣奨励賞に輝く

八日市南高校が受賞

=全国造園デザインコンクール=

(湖東・八日市市)
 八日市南高校(山本辰己校長)は、第二十九回全国造園デザインコンクールで、通算三回目となる文部科学大臣奨励賞を受賞した。

 全国二十五校から住宅庭園の部に百二十七点、街区公園の部四十九点、実習作品の部に十二点の応募があり、入賞十二点と佳作六点を決めた。このうち八日市南高から入選五点と佳作二点が選ばれ、最も指導力に優れた高校に贈られる同奨励賞を受けた。受賞は次のみなさん。

 【住宅庭園】入選 山田愛子、小西梨永▽佳作 福永剛史【街区公園】入選 小倉秀弥、富永優子▽佳作 西山宏道【実習作品】入選 青山智明 


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冬期湛水で自然を蘇生

環境に優しい新・稲作

=安土町の藤井さん=

12月から水が張られている安土町の田んぼと藤井さん
(湖東・安土町)
 冬季でも田んぼに水を張り入れておく「冬期湛(たん)水 」に安土町内野の専業農家・藤井通生さん(64)が取り組んでいる。藤井さんは、農業雑誌や米作りフォーラムなどで、冬期湛水を取り入れると肥料の減量や作業の省力化につながり、田んぼの自然が蘇生できることを知り、昨年12月から94アールのほ場で水を入れている。

 冬期に水を張りっぱなしにしておくと、雑草が抑えられるとともに土中の窒素など養分の気化が防げることで、農薬や化学肥料が少なくてすむという研究結果や水生動物が生息し、野鳥が飛来してくるという事例も報告されている。

 全国では2〜3年前から取り組みが始まっているが県内では珍しい。藤井さんは「田植え後に米糠を蒔けば、雑草が生えにくくなるという効果も聞いている。春には飼育しているメダカを入れて、自然豊かな田んぼにしたい」と話しており、この田んぼを県の環境こだわり農産物に認証申請している。


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