滋賀報知新(ニュース)平成15年2月27日(木)第13396号


春の県議選動向-4

=東近江地域と愛知郡を追う=

(湖東・広域)
 統一地方選の先陣を切って四月四日に告示される県議選だが、先の五個荘町長選で圧倒的に有利とみられていた現職が新人女性に破れるなど、東近江地域でも選挙動向の行方がつかみ切れず、暗い影を落とす結果となった。愛知郡においても定数改正(一議席減)が自民二人に襲い掛かり、予断を許さず緊迫局面を迎えている。ようやく出そろった顔ぶれを中心に動向をまとめてみた。敬称略。


【近江八幡市区(定数二)】
富士谷英正56 自現3
徳永 久志39 無現1
木田 昌志56 共新
南  真司67 自前1
小栗 勝則58 無新

 富士谷は、一月の新年会で来賓から「もう決起大会か」とささやかれたほどに早くから臨戦体勢に入り、市内全域の後援会を基盤に足元固めに取り組んでいる。

 徳永は、一月末に滋賀連合の推薦を受け、反自民で二選を目指す。前回トップ当選の支持率がどこまで堅守できるにかかっている。

 共産の木田は、昨年十二月の立候補発表以来、JR駅での朝立ちや党の広報カーなどで知名度アップを図り、現職との対戦に意欲を燃やしている。

 前回、惜敗を味わった南は、返り咲きを狙って出馬の意欲を示しているが、後援会の間では前回ほどの盛り上がりに欠けている。この状況を背景に有力市議の擁立に動く状況も生まれており、今後、南か新人かの調整が活発化するものと見られる。小栗は、二月に自民党に入党し、出馬に向けて準備を進めている。


【八日市市(定数二)】
中島  敏54 自現3
西沢 久夫50 無現1
小寺 裕雄42 無新

 無投票と目されていたが、強力新人が二現職の中に割って入り一転。さきがけ本拠地だけに、保守の間にはネジレ現象が残り、いまだ自民内に亀裂が走っている。三人の中で、民主の推薦と連合の支援を受ける西沢は比較的有利な展開をみせる。自民を割ったさきがけ勢力も西沢のバックアップに回る。

 中島は、これまでの激戦を制してきた選挙のベテラン。小西兄弟を国政に送ったことで自民勢力の拡大に貢献。ただ、先の市議補選で威信をかけ戦った候補が破れたことに不安材料が残る。

 保守本流は若手新人でJC(青年会議所)OBの小寺を立てた。自民に頼らず市民派として活動を展開する構え。ただ、中島もJC出身だけに競合する可能性高く、無党派層への浸透がカギ。


【蒲生郡区(定数二)】
浦田 一郎71  無現2
杼木 捨蔵60 自現2
山田 尚夫56  無新
片岡 好夫55 無新
池内登志子55 無新

 三選を目指す浦田と杼木の二人が事務所を構えた一方、新人で日野町前助役の山田は日野・蒲生を中心に積極に動く。さらに、自民党安土支部長で町議の片岡が出馬、前回出馬(共産公認)の学習塾講師の池内が無所属での出馬を固めた。

 旧さきがけと連合を支援母体とする浦田(日野)は安土、蒲生に後援会を立ち上げ、地盤固めに入った。保守王国の奪回を目指す自民党郡連は、三人から出された公認や推薦申請を県連判断に委ねた。推薦漏れでも片岡は自立の勢い。

 議席拡大を狙ってはいるものの、自民候補の支援サイドは党員の票割れを危惧するほか、保守系そろいの選挙に割って入る池内がリベンジを狙う。


【神崎郡(定数二)】
大谷元太郎75 自現9
諏訪 一男60 無新
小杉 武志61 自新

 大谷は、得票の九〇%以上を占める能登川町において、主力部隊となる後援組織・大谷会と企業人らによる湖東未来塾を奮迅。党の組織力を結集させ、三月二十一日には大規模な総決起集会を開く。今回、北川弥助県議が引退することによりベテラン県議を郡内からという声援が高い。

 諏訪は、約一万三千世帯に後援会だよりを配布して支持拡大に全力投球。五個荘支部長を務める県農政連盟や太郎坊宮敬神講社など細やかに活動するほか、携帯電話のモバイルサイトを開設して若年層にも浸透を図る。

 自民公認の小杉は、北川県議の熱烈な求めにより、後継者として出馬を決意。誠実さと共に信頼は名高く、民間で培った感性で県政に新風を吹き込みたいとする。後援会の立て看板もくまなく設置され、地道な活動が進む。


【愛知郡(定数一)】
有村 國宏68 自現7
上野 幸夫62 自現4

 自由民主党・琵琶湖クラブの現職二人が、定数改正に伴い一議席に削減された議席を争う試練の選挙に。

 また、有権者の最大の関心事である「愛知郡は一つ」「秦荘・愛知川と愛東・湖東」をめぐる市町村合併問題で、郡全域のまとめ役としての期待も当然要求されることから、郡二分の激戦が予想される。

 さらに先に目をやれば、二町での合併の場合、愛知郡としての議席存続も危ぶまれる。有権者にとっても今回の選挙は地域の将来をかけた重要な選挙となる。

 自民同士打ちの選挙で、他の党や新勢力に当然チャンスの芽がないわけではないはずだが、現在のところ、ベテラン県議二人に立ち向かう対抗馬が現われる気配はない。


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安土城考古博物館

新発見資料公開

=「織田信長黒印状」=

(湖東・・安土町)
 県立安土城考古博物館は、今年度購入した資料「織田信長黒印状」二通を、第二常設展示室で三月三十日まで展示公開している。

 紹介するのは、播磨国(現兵庫県)龍野城主である赤松広秀こと赤松弥三郎にあてた新発見のものと、和泉地方(現大阪府南部)の土豪である松浦安大夫にあてた平成十一年に同館が発見して公表した書状。同館では「八百点近く現存する信長発給文書で新たに発見されるものは珍しく、今回二通も購入できたことは、信長をテーマとする当館にとって非常に有意義なこと」と話している。

 新発見の黒印状(縦十六・七センチ、横四十・九センチ)は、京都の古美術商から購入。織田信長の「天下布武」の黒印が押された文書で、弥三郎から新春の祝儀として太刀と馬を贈られたことに対して礼を述べると共に、自軍の城の守りが堅いことを喜び、信長が播磨へ出陣するときには協力するよう促している。

 広秀は播磨守護赤松氏の支流にあたり、天正三年(一五七五)十月二十日に京都で信長に謁見(えっけん)し、以後信長に従ったので、本文書はそれ以後に出されたものと考えられる。

 この文書から、信長が天正五年十月から羽柴(豊臣)秀吉を播磨に派遣し、中国の毛利攻めにとりかかり、播磨国内では比較的すみやかに信長の勢力が浸透するのは、このような信長の調略が早くから進められていた結果であると推察でき、信長の対中国戦略の様子のわかる文書として重要。使者に立っているのが中国方面軍を率いることになる秀吉であることも興味深い。


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子供1人が学校に行ける

1ヶ月1ドルの支援を

「カンボジアこどもの家」の
=栗本さんが 協力呼びかけ=

栗本さんたちがつくった寺子屋で学ぶカンボジアの子供たち
(湖東・近江八幡市)
 内戦が終わり、新しい国づくりが始まっているカンボジアの農村部で、地元の人々と協働して重い病気や恵まれない家庭環境に置かれた子供たちの救援活動に取り組んでいる「カンボジアこども家」の栗本英世さん(52)が、1人の子供が1ヶ月間、学校に通えるようになる支援金1ドルの募金を求めている。

 栗本さんは、近江八幡市江頭町出身で、東南アジアを中心にボランティア活動を展開、6年前からカンボジアに入り、特に農村部の子供たちが等しく教育が受けられる寺子屋の建設を進めている。

 現在、現地スタッフと協力して現在15村に15校を開設し、4千人以上の子供たちを受け入れ、識字教育に力を入れている。

 今も「カンボジアの家」に100以上の村から寺小屋をつくって欲しい要望が寄せられているという。栗本さんは「すべての村に寺子屋を開設することは難しいかもしれないが、子供たちが喜んで「寺子屋」に通って来る姿を見るにつけ、一人でも多くの子供たちに勉強するチャンスを与えてやりたい」と話している。

 カンボジアでは、1975年から始まったポルポト政権下で学校教育が廃止され、未だに再開されていない。近年の急激な人口増加により、各地に新たな村がたくさん作られているが、学校教育まで手が続かないのが現状。

 このため、字が読み書きできないために子供が身売されたり、物乞いを強要されたりなど、大人社会の餌食になっている悲惨な現状がある。

 こうした侵害されている子供の生きる権利を守ろうと学校づくりを進めている。

 募金は、カンボジアこどもの家(日本事務所)・郵便振替00110−7−38720へ。ホームページ http://cambodiakids.to 栗本さんのeメールは、okacchome@hotmail.com(日本語でよい)。

 


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NPOや企業が行う道路美化管理

=新制度「近江の美知普請」=

(全 県)
 県は、県民やNPO、企業などと協働して、道路管理に取り組む新制度「美知普請(みちぶしん)」を設け、活動への協力者や団体、企業を募っている。県は、先人の感性から生まれた「美知」と、奉仕の精神である「道普請」を重ね合わせ、県民やNPO、企業などが協働して、道への愛護、愛着心の醸成を図りながら、県民が満足できる道路管理に取り組む。

 この制度は、従来の道路愛護活動事業に、マイロード登録者制度と美知メセナ制度を新たに付け加え、鎌倉時代に語源を持つ「道普請」(地域の人が道を作り守っていく)に参加してもらおうと設けられた。

 マイロード登録者制度は、通勤・通学・買い物・営業活動などで通行する個人や団体に、通行の支障となる道路の穴ぼこや側溝の蓋の破損などを見つけた場合に、地域振興局に連絡するボランティア制度で、中学生以上が登録できる。

 美知メセナ制度は、県道に近くにある会社や事業所が対象で、月一回以上植栽内の除草や施肥、せん定ほか、周辺の清掃作業を行うボランティア制度。自治会などが行う従来の道路愛護活動には、材料費や保険代など十万円を上限に補助される。

 新二制度への参加申込を来月十日まで東近江地域振興局建設管理部(電話22―7736)で受け付け、四月一日から活動を開始してもらうことにしている。道路愛護活動事業へは、来月二十日まで市町村を通じ受け付ける。


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福祉向上の貢献者に贈る

糸賀一雄記念賞

=5月31日まで候補者募集=

(全 県)
 (財)糸賀一雄記念財団では五月三十一日まで、「第七回糸賀一雄記念賞候補者」を募集している。これは、生涯を通じて障害者福祉の向上に取り組まれた故糸賀一雄氏の心を受け継ぎ、多年にわたり障害者福祉の分野で顕著な活躍をされている人に対して「糸賀一雄記念賞」を授与するもの。

 候補者は(1)個人(二人以内)を対象(2)日本、東アジア地域、東南アジアおよび西太平洋地域(ただし、オーストラリアおよびニュージーランドは除く)に居住し、障害者福祉に関する活動実績が高く評価されており、今後の一層の活躍が期待される人ーなどとなっている。

 受賞者の決定は、推薦のあった候補者の中から選考委員会で選考し、理事会で決定する。受賞者には、一人につき賞状および賞金二百万円を授与する。授賞式は、十一月に開催予定。


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