滋賀報知新(ニュース)平成15年3月6日(木)第13403号


『Wねじれ』の長浜市

春の県議選動向(5)

3人が7千票ラインで横一線
=カギ握る川島市長の動向=

(全 県)
 統一地方選の幕開けを告げる県議選は、四月四日告示、同十三日に投開票される。そこで最終回の今回は、彦根市、長浜市、犬上郡、坂田郡、東浅井郡、伊香郡、高島郡、滋賀郡の各選挙区動向を追ってみた。(文中敬称略)

 【彦根市区(定数四)】
 滝  一郎62 自現4
 中村善一郎67 自現3
 朝倉 克己68 民現2
 中沢 啓子44 民現1
 手原 政良60 共新

 現職四人に新人一人の争い。有権者は、前回より約四千人増の八万三千百三十二人。
 滝は、手原が地元稲枝地区から出馬するため危機感を強め、二月中旬からJR各駅での朝立ちや街頭演説を行っている。稲枝学区を固める一方、亀山学区にも八日に事務所を開き攻勢をかける。また同日には、前回より一か月早い決起集会を開催する。

 県会議長の中村は、一月に地元高宮学区、二月に旧市内をくまなく回るなど万全の態勢だ。今回初めて経済界の有力者四十六人による「法人職域支部」を設立するなど、後援会を充実強化した。三月九日には、商工会議所で決起集会を開く。

 朝倉は、地元城西学区を固める一方、出身の旧ゼンセン同盟、松下電工、NTT、平和堂など連合組織もフル稼動。福祉団体や市民運動だけでなく、商工会議所の異業種交流会などに参画し、中小企業経営者へもウイングを広げる。 

 県議から衆院選に出馬した田島一成の後継者とし、て昨夏の県議補選に当選した中沢は、連合が朝倉の支援に回るため、田島のバックアップが頼り。環境団体や女性ネットワークなど草の根選挙を展開中。十五日には銀座で事務所開きを行う予定だ。 

 市議四期の実績を持つ手原は、地元の稲枝地区を中心に、共産党関係者を通じて市内全域で支援を広げ、現職の票に割って入る。JR各駅で街頭演説を行うほか、宣伝カーで市内を回ることで、無党派層の票の掘り起こしを図る。

 トップを走る中村を朝倉が追い、残る二議席を中沢、滝、手原が争う展開。風が吹けば中沢のトップ当選もある。


【長浜市(定数二)】
 中川 末治58 自現3
 小川 暢保55 民現2
 若山 秀士54 無新

 現職二人に新人が挑む超激選区。民主が旧さきがけの小川を公認すれば、民主の支持母体の連合滋賀が若山を推薦する「ねじれ」現象に加えて、市町村合併や衆院4区から息子の隆二を担ぎたい川島信也市長と中川とに亀裂が走り、川島が若山を水面下で応援する「Wねじれ」も。有権者は前回より約千八百人増加の四万五千四百六十人。

 中川は、地元神照学区の後援会幹部が若山に寝返っただけに動揺を隠せない。昨年九月から自らが手配りで七千戸にリーフレットを配ったが、急きょ三月も千戸を追加して回るなど、どぶ板選挙に徹している。建設業界を始め中小企業に食い込む。

小川は、二月から街頭演説やビラを配布し、若い有権者に支持を訴える。また昨年十月から後援会の主力を丹念に回り、再整備に力を注いできた。旧さきがけや社民票を取りまとめる一方、まちづくり運動家や若手経営者へ浸透も。

 若山は、合併問題で川島市長が主張する一市九町を支持し、川島票の取込みに成功した。前回の得票は、五千票どまりだっただけに、保守層の切り崩しを狙う。地域イベントに参加したり、福祉団体や中小零細企業にも浸透を図る。  

 現在、三人が七千票ラインの攻防を続け横一線。



【犬上郡(定数一)】
 黒田 昭信68 自現3

 有権者は前回に比べて二百七十七人多い一万九千百三十人。現職が立候補を表明しているほかには、対立候補擁立の動きは見られず、無投票の可能性が高い。
 黒田は昨年夏に早々と出馬を明らかにし、犬上郡三町の町長、町議会の支持を取り付けた。後援会など各種団体でテコ入れし、郡内一円の支持を一本化した。


 【坂田郡(定数二)】
 赤堀義次65 自現2
 辻村 克62 自現2

 有権者は前回より九百人多い三万二千五百三十五人。現職二人が出馬を表明している。次期衆院選に出馬する田島が西川敏輝・米原町議(54)に出馬を促したが、固辞したため、無風で終わる公算が大。

 湖岸部の米原、近江町を地盤とする赤堀は、米原駅近くに選挙事務所を設けて臨戦態勢に突入している。後援会の引き締めを図りながら、商工会など各種団体へ支持を訴え、三選を目指す。

 辻村は、かつて町長を務めた伊吹町の地盤を手堅くまとめ、隣りの山東町でも支持を固める。後援会「やまびこ会」(会員数・一万千人)の充実に努めて、告示までに一万五千人の会員獲得へ。


 【伊香郡(定数一)】
 橋本  正53 自現4

 現職一人で無風の様相だが、新人擁立の動きもわずかに残っている。有権者は、前回より二十人少ない二万二千七百四人。

 自民党県連幹事長の橋本は、地元の余呉町のほか、高月町、木之本町、西浅井町で事務所の開設を進めている。また政治経済研究会も活発で、郡内の遺族会、理髪組合、建設業協会など各種団体も推薦。この二十九日には、決起集会を開く。


 【東浅井郡(定数一)】
 脇坂  武59 自現3
 松井 外文62 無新

 定数が二から一に削減された。現職の酒井研一が引退し、自民現職と保守系無所属の新人の争い。有権者は、七百九十四人増の二万八千百十二人。

 自民党県連政調会長の脇坂は、湖北町、虎姫町、びわ町で保守系町議の支持を取りつけ、後援会会員も一万四千人に拡充。さらに酒井のバックアップでびわ町の地盤や、農政連、神社庁関係など各種団体を引き継ぎ、上乗せをねらう。この三十日には、湖北町で決起集会を行う。

 元町議の松井は、昨年十一月に地元・浅井町で決起大会(千二百人参加)を開き、一月からは各地域でミニ集会をこなしている。浅井町の保守系町議をほぼ一本化し、後援会(会員・六千軒)と商工会青年部で態勢固めに入っている。事務所も浅井町に加え、びわ町にも設置する。


 【高島郡(定数二)】
 石田 幸雄70 自現5
 清水 克実53 無現2

 自民の現職二人のみで無風の公算が大。有権者は、千七百七人増の四万四千九十一人。

 石田は、前回一万三千五百四十票と県内で最高得票をあげた。吉原俊嗣・マキノ町長、山口武・今津町町長、戸島龍一・新旭町議長がそれぞれ各町の後援会会長を務めるなど、万全の態勢にある。油断を戒め、高島町や安曇川町にも攻勢をかける意向だ。この二十三日には、今津町で決起集会を開催する。

 清水は、地盤の安曇川町を固めるとともに、新旭町、高島町にも支持を広げる。連合系の候補者が出馬するかの瀬踏み状態で、無投票の公算が強まれば、自民公認の申請を行う可能性も。


 【滋賀郡(定数一)】
 松井俊治71 自現4
 岡崎基子61 無新

 現職と新人の一騎討ちの激選区。有権者は、千二百二十七人増加の一万七千七百三十八人。

 松井は、八年間選挙がなかっただけに、志賀町の役員四百人を主体に後援会(四千五百人)の再整備に全力投球。女性部や、商工会、農林漁業関係からの青年部がフル稼動。八日から二十日まで、木戸学区六か所、和迩学区三か所、小松学区三か所、ローズタウン一か所で異例の「国政・県政報告会」を開催する。

 岡崎は環境問題を前面に打ち出し、県の廃棄物処理施設計画に反対する町議や自治会長の支援を受ける。住民団体「子どもの未来を守る会」を母体に、新興住宅の多い南部三学区(小野、和邇、八屋戸)に浸透を図る一方、環境をテーマにミニ集会を開いていく。

 環境問題で新住民がどう動くかが焦点。

県議選取材班
 ▽大津市、彦根市、長浜市、草津市、守山市、栗東市、滋賀郡、野洲郡、東浅井郡、伊香郡、高島郡=石川政実▽甲賀郡、坂田郡、犬上郡、東浅井郡、滋賀郡等=高山周治▽八日市市=村田洵一▽近江八幡市=畑多喜男▽蒲生郡=櫻井順子▽神崎郡=飯田香織▽愛知郡=松村好浩。(連載終わり)


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県人事異動

退職予定者 部長級は竹脇氏ら12人

=山田副知事の後任問題焦点=

(全 県)
 平成十五年度の「県職員人事異動」は三月二十五日前後に内示、四月一日付けで発令される。今回の人事は、山田新二県副知事が来年七月十五日までの任期を残して勇退することで、これを機に国松善次知事が兼ねてから公約していた女性副知事の実現のため「副知事二人制」を復活させるかが最大の焦点と見られる。山田副知事の後任としては、広田義治総務部長や西堀末治県教育長、池口博信県出納長、OBでは田口宇一郎理事員、西村隆県産業支援プラザ副理事長、宮尾悦尾元道路公社理事長らの名前があがっているが、財政と人事の造詣が深い広田総務部長と西堀教育長の二人が本命視されている。また女性副知事については、中央官僚や民間人からの起用が有力だが、究極の選択として上原恵美県びわ湖ホール理事長も。また十四年度末退職予定者は、部長級では、竹脇義成・企画県民部長など十二人(前年度十一人)、次長級は十二人(同十四人)、課長・参事級は四十六人(三十四人)。なお、退職者のみなさんは、次の通り。 【石川政実】

 【部長級】<事務>村井美治(成人病センター事務総長)▽田中政章(議会事務局長)▽早川徳彦(企業庁長)▽大伴克巳(東近江地域振興局長)▽多田功一(理事)▽永谷正夫(副出納長)▽浜野徹夫(湖北地域振興局長)▽竹脇義成(企画県民部長)▽久郷幸太郎(土地開発公社副理事長)▽一坪徹夫(東京事務所長)▽山田和久(社会福祉事業団副理事長)▽<技術>田崎正善(理事)

 【次長級】<事務>小森修(下水道公社常務理事兼事務局長)▽高橋東洋雄(安土城考古博物館長)▽田中雅代(男女共同参画センター所長)▽田渕金彦(精神保健総合センター次長)▽<技術>川口半二(農政水産部技監)▽長谷川清善(農業総合センター所長)▽神浦一昭(大津土木事務所長)▽竹島恭一(土木交通部技監)▽岩嵜正彰(湖北地域振興局技監)▽吉川邦夫(土木交通部環境監)矢幡博利(企業庁次長)▽榮樂徹(近代美術館長)

 【課長級】<事務>谷永良夫(自動車税事務所長)▽田中長夫(社会福祉事業団常務理事)▽城野勝太郎(希望が丘文化公園副公園長)▽西崎菊一(びわ湖こどもの国公園長)▽藤谷佐由美(消費生活センター所長)▽谷弥寿男(レイカディア財団事務局次長)▽西川忠賢(農業総合センター次長)▽西野庄嗣(琵琶湖研究所副所長)▽的場功巳(近代美術館副館長)▽杉本杉一(出納課長)▽藤居義博(社会福祉事業団福良荘所長)▽福田済(彦根子ども家庭相談センター所長)▽林法道(大津健康福祉センター副所長)▽<技術>稲森久夫(森林センター所長)▽永友繁穏(湖西地域振興局・環境農政部長)▽西河孝一(食肉衛生検査所長)▽松田恵子(精神保健総合センター看護部長)▽平井周一(農業総合センター・農業試験場長)▽山下孝司(甲賀地域振興局・環境農政部長)▽岡顯朗(湖西地域振興局・建設管理部長)▽加納忠雄(北川ダム建設事務所長)

 【参事級】<事務>森晃一(甲賀地域振興局・建設管理部・用地課長)▽吉田保造(甲賀地域振興局・総務・総務出納課長)▽岩中照子(東北部工業技術センター次長)▽平井桃郎(湖北地域振興局・地域健康福祉部副部長)▽中村務(湖西地域振興局・総務振興部・総務出納課長)▽久田眞人(道路公社道路部次長)▽松井健吉(大津林業事務所次長)▽七里茂太朗(湖北地域振興局・木之本建設管理部副部長)▽村瀬文雄(草津高等技術専門校長)▽辻久治(聴覚障害者センター所長)▽中川賢一(出納課参事)▽千田賢順(湖北地域振興局・健康福祉部・健康福祉推進課長)▽<技術>片山不折(湖北地域振興局・環境農政部・森林整備課長)▽菅章(薬事指導所長)▽平井和夫(甲賀地域振興局・健康福祉部・総務調整課長)▽中村紀子(大津滋賀地域農改センター所長)▽松居信勝(家畜保健衛生所家畜検査センター所長)▽高橋誓(水産試験場・醒井養鱒分場長)▽田中乙美(公園緑地事務所長)▽川崎喜一(高島流域下水道事務所長)▽上原秀介(下水道公社高島事務所長)▽北村邦夫(湖南流域下水道事務所参事)▽西橋栄次郎(湖北地域振興局・木之本建設管理部副部長)▽伊吹敏政(企業庁・中部水道事務所長)▽谷口榮治(大津土木事務所管理建築課長)


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防火呼びかける立て看板

=最優秀賞 (株)ダイフク=

先月28日まで日野消防署前に掲示されていた入賞作品
(湖東・日野町)
 日野消防署(藤川茂幸署長)は、蒲生、日野町内の十五事業所から出品された作品の中から「防火アイデア立て看板コンクール」の入賞者をこのほど決定した。

 同コンクールは、企業ごとに従業員や職員に対して、防火意識の高揚と職場ぐるみでの火災予防運動の推進を図るとともに、広く地域住民に防火についてPRすることを目的としている。

 防火保安協会のメンバーと署員が、発想や技術、配色など基準に照らし合わせながら審査を行った。

 出品作品は、縦百八十センチ横九十センチのベニヤ板一枚分に、「消す心 置いてください 火のそばに」の統一標語が記載され、子どもたちに人気の高いピカチューや鉄腕アトム、千と千尋の神隠しなどアニメキャラクターが描かれているものが多く、どれも色鮮やかで目を引くものばかりだった。

 先月二十八日まで同消防署前に展示し、春の火災予防運動(一日〜七日)期間中は各事業所で掲示されている。

 なお、入賞者は次の通り。

【最優秀賞】(株)ダイフク滋賀事業所【優秀賞】県立老人ホームさつき荘▽(株)寺嶋製作所▽(株)テクノ高槻日野工場▽和信化学工業(株)日野工場【努力賞】互応化学工業(株)滋賀工場▽(株)オーケーエム▽特別養護老人ホーム白寿荘▽タカラスタンダード(株)びわこ工場▽日本エヌエスシー(株)日野事業場▽(社)いこい福祉会いこい作業所▽県立日野渓園

 


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「さよなら議会」開会

新年度予算など審議

=近江八幡市議会=

(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市の3月定例市議会は、3日に開会され、会期を19日までの17日間と決めた後、市当局から総額468億693万円2千円の新年度当初予算を含む予算議案28件、条例関係14件、議決案件4件、人事案件1件の計47議案を一括上程し、審議に入った。

 10日まで休会のあと、11日再開し13日までの本会議で代表・個人質問 、18日まで各常任委員会を開き最終日の19日に各委員会報告を受け、討論・採決して閉会する。現議員にとっては「さよなら議会」となる。

 今年度の一般会計補正予算は、1、060万円を追加と1億3、060万円を増減して総額213億3、300万円とするもので、年度末を控え追加事業と備品購入費を調整、精査した。

 条例関係では、企画課を総務部から分離独立して「企画部」とする組織改革や私立保育園の開園に伴い市立大中保育所を3月31日で閉所する条例の一部改正など。議決案件は、長田町と東横関町の市有地を地元自治会に無償譲渡することに承認を求めるもの。


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