滋賀報知新(ニュース)平成15年4月17日(木)第13445号


鯉のぼりよ、イラクの空を泳げ

野洲町の住民有志が

=“平和の鯉のぼり”運動=

世界の子どもたちの安全を願って休耕田に揚げられた鯉のぼり
(湖南・野洲町)
 イラクのフセイン体制崩壊で首都バクダッドは、略奪など深刻な治安悪化が続いているが、野洲町の住民有志はさきごろ、同町辻町の休耕田でイラク戦争の即時終結と反戦の願いを込めた鯉(こい)のぼりをあげた。

 同町に住むグラフィクデザイナーの畑佐実さん(44)、無職志賀健一さん(63)ら市民グループの有志は先月二十八日、「平和を求める鯉のぼり運動の会」を結成。「すべての子どもたちに平和を」の思いを託し、子どもの成長を願って掲げる鯉のぼりを領事館などを通じてブッシュ米大統領やフセイン・イラク大統領、小泉純一郎首相、野洲町の山崎甚右衛門町長に送ることを計画。

 地元の民家などに呼びかけて集めた二組の鯉のぼりを、親子ら約五十人がさきごろ休耕田に掲げた。このうち一組は、子供の日の来月五日まで掲げられている。なお鯉のぼりの一番下には、黄色の吹き流しがつけられ「NO WAR」と大きく書かれてある。

 畑佐さんは「子どもがこれ以上、戦争の犠牲になるのはたまらない。戦争をただちに中止し、国連主導で戦後復興を急いでほしい。イラクの子どもたちに送る鯉のぼりを、国連を通じて届けられないか早急に検討したい」としている。

 鯉のぼりを送られた山崎町長(69)は「人権と環境を基本とする当町としては、住民と一緒になって米国やイラクなどの関係機関を通じて鯉のぼりを子どもたちに届けたい。それは先の戦争を記憶している私の使命でもある」と話した。


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バス、ギルの住民監査請求

=「市民オンブズ淡海」代表の田中健雄さんに聞く=

バスの“なれずし”に挑戦の田中さん
(湖南・守山市)
 税金のムダ使いを許さない「市民オンブズ淡海」代表の田中健雄さん(65)=守山市荒見町=ら四人は十六日、県が実施してきたブラックバス、ブルーギルなどの外来魚駆除事業は、ベースになった統計数値に根拠がなく、不適切な公金の支出にあたるとして、国松善次県知事に対し、支払われた支出金の返還を求める住民監査請求を行った。そこで全国から注目を集めている「バス・ギル住民監査請求」をした田中さんをインタビューしてみた。                【石川政実】

 ----「バス・ギル監査請求」のねらいは。

 田中 県は昭和六十年度から現在に至るまで、県漁業協同組合連合会(県漁連)を事業委託先として、ブラックバス総合対策、外来魚総合対策、外来魚駆除作戦緊急対策などの事業名で年度ごとに、県漁連からブラックバス、ブルーギルを買い下げ、捕獲経費や回収処理費に相当する補助金を支出してきたが、事業のもとになる統計数値に根拠はなく、不適切な公金の支出であり、監査請求に踏み切った。

 ----統計数値の問題だが。

 田中 農林水産省近畿農政局滋賀統計情報事務所が毎年、県内の各漁協の協力を得て、琵琶湖の年間漁業生産統計を公表しているが、各漁協では、バス・ギルを選別計量せず一括計量して年に一回程度(漁協によっては年に数回もある)、同統計事務所に報告している。つまりバス、ギルの統計数値は、各漁協の調査員の勘に頼って、比率を一括計量値にかけたものであり、統計上、バスの漁獲量が過大に報告されている疑いが強い。このように曖昧(あいまい)な統計数値を根拠にした外来魚の駆除事業は、不適切な公金支出であり、国松知事に支出金の返還を求めた。

政界のバスは許さじ


 ----外来魚の影響で琵琶湖の在来魚が激減したと県などは主張しているが。

 田中 近年、琵琶湖の外来魚の約九割を占めるギルは、昭和四十年代に県水産試験場がギルなどを使ったイケチョウ貝の増殖実験を西の湖などで行った際、管理が不十分で琵琶湖に大量に逃逸させた疑いが濃厚だ。ニゴロブナやモロコナなど在来魚の減少は、琵琶湖の水質悪化や琵琶湖総合開発による内湖やヨシ原の消滅の影響の方が大きい。在来魚の減少を、バスとギルだけのせいにするのは、責任転嫁だ。

 ----県のリリース禁止条例については。

 田中 県は、釣り人が釣った外来魚の再放流(リリース)を条例で禁止したが、それよりも釣った外来魚を有効活用することにもっと力を入れるべきだ。バスやギルを単なる害魚として扱って、肥料化にするだけでは能がない。バスやギルを有り難くいただく、キャッチ&イートこそが大事だ。そんな思いで昨年からバスを使った“なれずし”の開発に取り組んでいる。

 ----田中さんは、「市民オンブズ淡海」代表として、これまでにもさまざまな住民監査請求、住民訴訟を起こしているが。

 田中 一昨年夏、国松知事が県議会に事前説明もなく十分な調査もなく破格の高値で大津市内の俗称「幽霊ビル跡地」を購入した国松知事に対し、損害賠償の住民訴訟を大津地裁に起こしたが、今年一月に棄却され、二月に大阪高裁に控訴もした。また昨年七月には、県の湖南中部浄化センターの周辺自治会に多額の迷惑料を支払っている国松知事に損害賠償を求めた訴訟を行った。金もないので、自らが弁護士になりかわって法廷で闘っている。

 ----不正をただす原動力はなにか。

 田中 自分でも分からない。私の母方の曾祖父の田中兵次郎は村長や県議を務めて自由民権運動に奔走、父方の曾祖父の片岡久一郎も代議士を務めたが、二人とも正義感が旺盛だったらしい。二人の遺伝子を少しでも引き継いでいればいいのだが(笑)。


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守山市ら3市町の首長が共同アピール

=『障害者福祉も保険制度で』=

(湖南・守山市)
 守山市、野洲町、中主町の三市町長はこのほど、障害者福祉を保険制度で支える仕組みなどを国に求めた「障害者福祉に関する一市二町共同アピール」を発表した。

 これは障害者が支援サービスを選択する「障害者支援費制度」が四月一日から導入され、従来の市町村の障害者支援事業に対する国の補助が打ち切られたことなどを踏まえたもの。

 共同アピールでは、障害者福祉にも介護保険制度の仕組みを活用することで、財政面の安定化を図ることができ、独自の施策展開が可能となり、サービス基盤の強化が可能になるとしている。また新障害者プランの大幅な見直しも訴え▽在宅福祉サービスの大幅拡充▽障害者ケアマネジメント体制の明確化▽精神障害者施策の大幅拡充----などを求めた。

 山崎甚右衛門・野洲町長は「支援費制度は障害者福祉にとって前進と評価はできるが、受け皿となる市町村の財政事情は厳しく、財政面の安定のためにも障害者福祉も保険制度の仕組みを活用すべきだ」と訴えた。

 田中政之・中主町長は「県内の市長会や町村会などにも取り上げてもらい、国への働きかけを強めたい」としている。

 山田亘宏・守山市長は「まず地方から声をあげていこうと三者で一致した。福祉の地方分権という流れの中で、我々の運動の輪を全国に広げたい」と語った。

 今回の共同アピールは、二月十五日に大津市で開催された「アメニティーフォーラムINしが」で国松善次・滋賀県知事らリベラルな七県知事が出した共同アピールに呼応したもので、市町村の首長レベルでは全国でもめずらしい動きとして注目を集めている。

 


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少数激戦の様相

20日告示の栗東市議選

新幹線やRD問題が争点

=トップ独走の池田、“台風の目”の西村=

栗東市議選(定数二十)
 【現職
 宇野  哲61 無現6
 里内 新多72 無現5
 馬場美代子58 共現5
 井之口秀行52 無現4
 三浦忠一郎54 無現3
 高野 正勝52 公現3
 中前 純一68 無現2
 国松清太郎66 共現2
 北野 一郎63 無現2
 三木 敏達63 無現2
 久徳 政和62 無現2
 太田 利貞54 無現2
 野村 昌弘37 無現2
 池田 久代54 公現1
 川崎  等54 無現1

 【元職
 国松  篤55 無元1

 【新人
 西村 政之70 無新
 島田 吉光68 無新
 谷口 儀禮61 無新
 青木 繁良59 無新
 伊藤矢守司44 無新
 田村 隆光45 無新
 太田 浩美39 共新


(湖南・栗東町)
 二十日告示の栗東市議選(定数二十人)は、すでに現職十五人、元職一人、新人七人の計二十三人が立候補を表明しており、少数激戦が予想される。昨年十月の栗東市長選の流れを受け、新幹線新駅、市町村合併、RD問題、行財政改革などが争点になっている。小学校区別に候補予定者の動向を追った。文中敬称略。 
 【石川政実、高山周治】

 【治田】
 中前純一は、地盤を接する三現職(野村昌弘、川崎等、久徳政和)からの切り崩しに備え、治田学区の引き締めを図る。

 【治田東】
 高野正勝は、同じ公明の池田と、組織票(約三千百十六票)を葉山・大宝、治田・金勝で二分し、地元・安養寺で上乗せへ。

 野村昌弘は、安養寺西区に加え、東区、北区の推薦の取り付けに全力。個人演説会は、十六会場と全市的に展開する。

 前回トップ当選を果たした池田久代は、安養寺東、金勝、小柿を中心に千八百人の後援会がフル稼動し、独走態勢に。

 川崎等は、地盤の下戸山(四自治会)や地元企業五十社をほぼ固めた。小槻大社の氏子関係にも浸透を図る。

 宇野哲は、選挙事務所を地元の北中小路から安養寺東区に移した。地区推薦に頼らず福祉関係者らが草の根選挙を展開。

 【治田西】
 久徳政和は、大票田の治田西学区から一人出るだけに万全の態勢。十二自治会、企業二十五社が推薦している。

 【葉山】
 危機感が強い国松清太郎は、正月からリーフレットを持って葉山、葉山東学区をきめ細かく回り、農業問題を訴える。

 北野一郎は、地盤の大橋、大橋住宅の基礎票五百五十票をベースに、市体育協会関係、引退する西村千代治票吸収で上積みへ。

 太田利貞は、宅屋、中、出庭、清水ケ丘の四自治会の票掘り起こしを徹底し、後援会の拡大に力を注ぐ。

 島田吉光は、国松清太郎、国松篤と競合するだけに、危機感募らす。推薦地域のほか、新興住宅への浸透に懸命。

 返り咲きを狙う民主推薦の国松篤は、後援会を再強化する一方、連合のテコ入れも受ける。世代交代を訴え、女性票吸収へ。

 【葉山東】
 里内新多は「新幹線新駅区画整理事業地域から代表を」の声に押され出馬。西村千代治の地盤を引き継ぎ、底力を発揮。

 伊藤矢守司は、赤坂、日吉が丘、ニューハイツの三自治会をまとめようと必死。RD産廃問題の住民運動票にも期待する。

 里内と同じ手原から出る谷口儀禮は、小野などへ支持を訴える。出身のセキスイやニュースポーツ関係に浸透図る。

 【金勝】
 三浦忠一郎は、ミニ集会で地元を固めつつあるが、お膝元から新人二人が立つだけに票流出阻止に躍起だ。

 三木敏達は、ボーダーを九百票前後とみて、徹底して地元票を掘り起す一方、新興住宅ルモン栗東で上乗せを図る。

 太田浩美は、共産票のほか、母親の視点から教育福祉の充実、環境保全を訴え、市全域で女性層に浸透。

 田村隆光は、尾田昭代の後を引き継ぎ、全馬労を含む連合の推薦を受ける。トレセンの低い投票率だけが気がかり。

 青木繁良は、谷口一夫からバトンタッチを受けた。元市教委職員として教育の充実を訴える。市体育協会関係で上積みへ。

 【大宝】
 元県議会議長の西村政之は、「ゼロからの出発」を掲げて市議選に転出する。元県議の実績により全市的に支持を広げる。

 【大宝西】
 共産の馬場美代子は、大宝西、大宝、治田西学区が地盤だが、今回、治田西の下鈎甲、乙を国松清太郎に譲り三議席獲得へ。

 井之口秀行は、大票田の大宝西学区を手堅くまとめた。引退する川口浩の地盤の綣にも攻勢をかけ上位を狙う。

 池田がトップを走り、西村は“台風の目”に。まだ当落ラインをさまよっているのは、宇野、国松清太郎、国松篤、谷口、青木、島田、伊藤と見られる。

 〈注〉一覧表は氏名、投票日現在の年齢、所属新旧、当選回数


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滋賀で生まれた焼き物紹介

「まぼろしのやきもの展」

=県立陶芸の森で開催中=

彦根城下で生まれた湖東焼
(湖東・彦根市)
 企画展「まぼろしのやきもの│滋賀の郷窯」が、県陶芸の森(信楽町)で開かれている。

 日本最大の湖、琵琶湖を擁する滋賀では、湖を取り囲むように連なる山々の麓から、やきものに適した土が採れることで知られた。同展では、詫び茶の道具として茶人たちの珍重された信楽焼のほか、唐崎焼、臨湖焼、湖南焼、通庵焼、比良焼など滋賀で生まれた焼き物を紹介する。

 八月二十二日まで。

 内容としては、(1)「まぼろしのやきもの」(唐崎焼、臨湖焼、通庵焼、杣山焼、比良焼、梅林焼、姥ケ餅焼、門平焼、小富士焼)(2)「地方窯の華」(湖東焼、膳所焼、圓山湖東焼、石部焼)(3)京焼陶工と大津(永楽保全、楽弘入、石山焼)(4)「古信楽に魅せられて」(信楽焼)----となっている。

 入場は、一般二百五十円、高大生二百円、小中生百二十円。問い合わせは県陶芸の森(0748-83-0909)まで。


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