滋賀報知新聞(ニュース)平成15年4月25日(金)第13453号


合併に「三方よし」の精神を

求められる対等で大局的な視点

再び、失敗をしない努力
=市町議選後に本格議論=

(湖東・広域)
 2市5町の合併枠組みが破たんして以来、手早く新しい枠組みをつくりあげようとしている八日市市、永源寺、愛東、湖東、五個荘の1市4町が、任意の合併協議会を来月中旬に立ち上げるための準備会議を28日に八日市市役所で開くが、この会議に参加するかどうか、検討を重ねていた蒲生町議会は、議会は見送るが町長は自己判断に委ねる見解で一致した。

 この見解を受けて山中壽勇町長は、議会が積極的な参加を示していない以上、避けるべきとの判断から、参加しない意向を固めている。
 蒲生町は、八日市市を中心とした新しい枠組みに、八日市市側から積極的な勧誘を受け、参加するかどうか、議会で活発な議論が交わされ、八日市市と日野町の両議会と意見交換した上で判断を下すことにし、18日には八日市市議会と翌19日には日野町議会のそれぞれ代表者と話し合った。

 八日市市が蒲生町の参入を呼びかける理由には、▼蒲生町が入らないと地理的にも八日市市が中心にならない▼近江八幡市との合併を望んでいた市西部地域では、近江八幡市と離れ、至近の蒲生町も入らないとなると同地域から1市4町の枠組みに反対の意見が強まってくる心配がある▼目標としているほぼ人口10万人の規模になる▼7月の市議選までに法定協議会を立ち上げ、この問題に1つのケリをつけて置きたい▼蒲生町には大きな工場があって他の4町より財政状況がよい、などがあげられる。。

 一方、誘いを受けた蒲生町は、今、八日市市側に参入すると、これまでの住民のつながりや行政の取り組み、地理的条件から日野、竜王町との蒲生郡内3町がベストとする枠組みの可能性を自ら壊すことになる。とりわけ、同町との関係を頼りにしている日野町を孤立させてしまうことになる責任をどう説明するのか、さらにまだ、国の方針や周辺の状況が変わることが考えられる中で、今、結論を出してしまうことは時期尚早ではないか、などの思いが交錯している状況にある。

 最近、八日市市との合併を積極的に進めて来た湖東町内で、町議6人が連盟で「ご破算になった合併話しにしがみつかず、原点に戻って考えること」を訴えるチラシを住民に配布するなど、議会内に逆流の動きが生まれていることや、先の県議選で愛知郡4町の合併を支持した候補者が当選したこと、さらに7月に行われる愛東町長選には、愛知郡の合併を推進する候補者を擁立する動きが伝わるなど、1市4町でも新しい枠組を堅守していけるか分からない不安材料が潜在しており、もう、そうした問題に巻き込まれたくない本音もある。

 今、最も蒲生町が重視しているのは、同じ合併の思いがある日野町に相談なしに別れることは避けたいとの思い。議会内には、もう少し時間を置いてじっくり検討を重ね、もうこれしかないという結論を導き出し、そして住民の理解を得ることが肝要との意見がある。

 周辺地域に呼びかけて合併の枠組みばかりを急ぐ八日市市の進め方や、八日市市がいう「八日市市を中心とした合併」では、真ん中のおいしい「あんこ」は八日市市、取り囲む町は「まんじゅうの皮」になってしまう心配もささやかれている。

 八日市市議会の中には、蒲生町を強引に誘い入れるようなことはせず、後からの参入でもいいのではないかという意見もある。

 愛東、湖東町で愛知郡が割れ、能登川町が参入していないことで神崎郡が別かれ、蒲生町への勧誘でさらに蒲生郡が致命的な分散に追い込まれる現状。本当のリーダーシップとは何なのか、「(将来は)東近江は1つ」はどこへ行ったのか。もう一度考え直す必要がありそうだ。
 (畑 多喜男)


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2003秦荘町長選挙

北川氏 無投票で5選果たす

=住民と共に希望ある町づくり=

無投票で5選を果たし支持者とともに喜ぶ北川氏(中央)
(湖東・秦荘町)
 二十二日告示された秦荘町長選挙は現職の北川眞道氏(74)以外に立候補がなく、北川氏の無投票での五選が決まった。

 三回連続の無投票当選に北川氏は「心も体も引き締まります」と、住民からの信頼を胸に受け止めながら、当選の喜びをかみしめ、「四期十六年間の反省の上にたち、初心に返って、一生懸命町政を担当していきたい。町の課題に向かって、住民の皆さんと話し、形にし、共につくる、“明るく、住みやすく、希望のある町づくり”をめざしていきます」と、選挙事務所横のグラウンドに集まった支持者を前に抱負を語った。

 文化・教育・福祉ゾーンの整備や公共下水道整備も完了させ、「心ふれあう元気なまちハーティータウン秦荘」へ、今後はこれらの施設の充実活用をめざす。

 懸案の合併問題では、「まず愛知川町との合併を進めてから、次の段階へ」と希望を捨てず、これに絡む広域行政問題にも全力で取り組む。

 町や地域の発展へ、名神高速道路にETC(料金自動集金システム)専用「(仮称)湖東三山インターチェンジ」の誘致を進める。

 町政の安定、県町村会長就任など、町内外からの信頼が厚く、住民から全幅の信任を得ての当選は、秦荘町の町長としてだけでなく、愛知郡のまとめ役としても大きな期待が寄せられている。


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急きょ1新人参戦、14人が出馬

12議席めぐる永源寺町議選

=大票田の山上で票取り合戦=

(湖東・永源寺町)
 統一地方選の最終を飾る永源寺町議選は二十二日に告示され、定数十二に対して現職九人、新人五人の計十四人が立候補した。擁立断念かと思われた上二俣から急きょ一新人が参戦し、二人オーバーの少数激戦を展開。静かな郷里に選挙カーの声が響いている。地区別の戦況を追ってみた(文中敬称略)。

 【西部地区】4人
 三期を目指す奥居清一郎は推薦を得た新出、如来、一式、石谷の地盤を固める一方、他陣営からの食い込みに必死の攻防を続ける。その如来からは新人の松吉伸が出馬、町民派を名乗って無党派層などに浸透を図る。市原野からは新人の西村一民と共産の野田清司が動く。西村は、飯尾文右衛門の後継者で、理事を務める下水道組合や農業委員などを通じて全町的に支持を訴える。野田は八期を目指す実力派で、具体的な政治理念や施策に党派を越えた支持を持つ。

 【中部地区】8人
 三新人が挑戦する激戦区で、候補者擁立のなかった大票田・山上が草刈り場をなっている。青野の推薦を受ける中村昇は、前回が無投票だったことから初の選挙戦を迎え、万全の体制づくりに余念がない。甲津畑からは現職の古谷良衛と新人の平木昭一が家一軒挟んでの出馬、親戚縁者の多い同地区では複雑な心境だが、票数的には両者当選も可能な地盤である。両者とも地元を引き締めるほか、候補者のいない和南や山上などに繰り出す。

 町営住宅からは現議長の田中明が選挙カーを走らせ、障害者福祉などを訴えながら街宣活動する。告示前日に意志を示した河並義一は、出遅れを取り戻すと共に引退する久田幸男の地盤・高木と上二俣、池之脇の結束を図る。副議長の吉澤克美は、高野の地盤を固めるほか会長を務める商工会の応援を受けて農林漁業界にも浸透する。

 注目される相谷からは、女性の声を町政にとアピールする現職の西澤和子と、行動力で定評のある新人・今若羊治が立候補する。前々回の初戦で上位当選を果たした西澤は、地区婦人会や神崎女性21世紀の会らを中心に戦いを展開するが、今回は親戚の多くが他候補を応援するなど厳しい状況となっている。今若は、将来への町づくりに邁進したいと定年まで十年を残して松下電器を退職。職務で学んだ全国の先進事例を参考に町政反映したいと訴える。

 【東部地区】2人
 高橋辰次郎は地盤の政所をまとめると共に、四期十六年の実績と人脈を訴えて中西部地区へも浸透する。第二ダム反対を掲げる谷田市郎は箕川・蛭谷・君ヶ畑の支持を受けるほか、作業所での活動を通じて町全域から票を集める。今回は、杠葉尾・黄和田・蓼畑を地盤としていた小口治右衛門氏の死去により同地区の票がどう動くのかが注目されている。

【永源寺町議選】
定数12・届け出順

古谷良衛(56、無現3)
高橋辰次郎(72、無現4)
西村一民(59、無新)
中村 昇(63、無現1)
野田清司(56、共現7)
吉澤克美(60、無現4)
西澤和子(54、無現2)
奥居清一郎(66、無現2)
田中 明(61、無現2)
松吉 伸(60、無新)
平木昭一(54、無新)
河並義一(59、無新)
今若羊治(50、無新)
谷田市郎(52、無現3)

 


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安土町議選

立候補の14人無投票当選

=争点なしの無風=

(湖東・安土町)
 任期満了に伴う安土町議選が22日告示され、締め切りの午後5時までに定数を上回る立候補の届けがなく、無投票当選が決まった。

 今選挙では、定数が2人削減されたことから少数激戦の選挙選が予想されていたが、合併により4年の任期が保証されていないことやこれまでの集落推せんの選挙体制がくずれ、内野で2人が立候補したのに対し、申し合わせで議員を送り出していた小中、香庄、慈恩寺、安土ニュータウンが現職の後継者を擁立出来なかったこと、また、常楽寺では直前になって現職が見送り、新人が立候補したこと、さらに石寺も現職の再選または新人を立てる体制をとれなかったことなどにより、選挙戦に突入する動きはあったものの結局は無風に終わった。

 現職が9人、元職1人、新人4人で党派別では無所属11人、共産2人、民主1人となり、変わりはない。

 新議員の初議会は5月8日に召集され、正副議長など役選が行われる予定。


【安土町議選当選者】
定数14・届け出順


清水  悟(57)下豊浦 無新  会社役員
木村 義信(60)内 野 無現1 農  業
田中 孝樹(64)大 中 無現3 農  業
日岡 正光(58)下豊浦 無現1 農  業
深尾 増男(61)西老蘇 無現1 農  業
國分 征雄(59)下豊浦 無現2 会社役員
大林 輝男(56)東老蘇 無現1 会 社 員
稗  清志(64)下豊浦 無現1 農  業
重野彦兵衛(59)常楽寺 無新  造 園 業
藤井 道生(64)内 野 無新  農   業
西川 與平(65)下豊浦 共元  農   業
井上佐由利(38)大 中 共現2 主  婦
木瀬  章(68)下豊浦 民現6 代議士秘書
橋   博(64)常楽寺 無新   会社役員


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日本のアンデルセン

巌谷小波紹介

=水口町が伝記製作=

水口町が製作したブックレット
(湖南・水口町)
 水口町ゆかりの日本児童文学の創始者、巌谷小波(明治三年│昭和八年)を紹介するブックレットを、水口町教育委員会がこのほど作成し、町内の小中学校に配布した。ブックレットはハードカバーA5版で、カラー二十四ページ。

 水口町では、町歴史民俗資料館で巌谷一六・小波記念館を設けて業績を紹介してきたが、町内外から小波の評価する声が高まってきたことから、子供達に郷土にゆかりのある偉人を知ってもらおうと製作した。

 このブックレットは、日本のアンデルセンと称えられた小波にふさわしく、子どもたちに親しみやすく楽しいものにしようと、イラストやマンガを豊富に使い、作品や当時の漢字や仮名遣いを改めて読みやすく工夫している。

 巌谷小波は水口藩の藩医から明治政府の高官となり、明治三筆として名高い巌谷一六の子で、尾崎紅葉の硯友社に参加して作家の道を進みんだ。「日本昔噺」「世界昔噺」「日本お伽噺」シリーズの業績により、明治期児童文学の巨人と高く評価されている。


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