滋賀報知新聞(ニュース)平成15年5月29日(木)第13487号


甲西・石部町の新市名称

応募最多の「湖南」有力か

=6月5日に合併協で決定=

(湖南・広域)
 甲西、石部両町の合併で誕生する新市の名称が、六月五日に開かれる法定合併協議会で決まる。名称募集については同協議会が、今年二月二十二日から三月二十四日まで募集したところ、全国から二千百八十八件が寄せられていた。文中のかっこ内は応募数。

 同協議会内に設けられた新市名称検討小委員会はこれをもとに、▽「対等合併のふさわしさ」▽「地理的イメージ」▽「地域の特徴」▽「歴史・文化」▽「対外的アピール」▽「住民の理想や願い」▽「読み書きの容易さ」│の観点から評価し、五点に絞り込んだ。

 候補に上がっているのは、「阿星市(あぼしし)」(八十八)、「湖南市」(百十九)、「南近江市」(四十)、「南びわこ市」(十一)、「美松市(みまつし)」(八十五)。

 応募件数で見れば最多の「湖南市」が最有力といえるが、インパクトの強さから選ぶと「南びわこ」も有力という意見もある。また、地域性を強く押し出しているのは、「阿星市」「美松市」の二点だ。


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公民館に立ち入り禁止貼り紙

栗東市で前代未聞の“教育長命令”

「外せ」と激怒する住民も!!
=とまどい隠せない各公民館=

公民館の事務所の入口に教育長名の貼り紙
(湖南・栗東市)
 栗東市の各地区公民館では、事務所前に教育長名で「関係者以外 事務所への立ち入りをご遠慮願います」と書かれた貼り紙がはられ、一部住民らが「これでは住民にくるなと言っているのと同じ。教育長がどれほど立派か知らないが、こんな住民をバカにした貼り紙は、ただちに外すべきだ」と激怒する事態も招いている。地区公民館の中には、住民の目に触れない場所に貼り直すところも出る始末だ。前代未聞の貼り紙事件を追ってみた。       
  【石川政実】

 四月七日、市教育委員会生涯学習課の召集で館長会議が開かれ、貼り紙をして事務所への立ち入り禁止の周知徹底を図ることが決まった。市には、中央公民館と金勝、葉山、葉山東、治田、治田東、治田西、大宝、大宝西の七地区公民館があるが、七日以降、各公民館で一斉に貼り紙が貼られることになる。金勝公民館などでは、貼り紙に住民が激怒する一幕もあった。

 今回の貼り紙の意図について、田中静江・市教委生涯学習課長は「市は、将来的に公民館をコミュニティセンターとして公設民営化の方向に進める計画であり、この一環として事務所作業と来客対応に一線を引こうということで貼り紙をし、周知徹底を図ることになった。公民館の事務所では、住民票、所得証明などプライバシー保護が必要な情報を取り扱っており、部外者の立ち入りを禁じたもの。里内勝・教育長からは、六月まで貼り紙を掲示すると聞いている」と話した。

 同市では、昭和六十三年度から地区公民館に支所的な機能を持たせ、住民票、所得証明、納税証明、戸籍などの証明書が取り扱われている。

 ある公民館長は「正直、教育長の考えは理解できない。教育長命令であり逆らえないので事務所のドアに貼っているが、わざとドアを開いて貼り紙が裏に隠れるようにしている。貼り紙を利用者が知ったら不愉快になるのは必至だ。もちろん貼り紙をはってから以降も、事務所に地域住民が立ち寄ったら、追い出さずに事務所内で対応している。プライバシーの保護が必要な書類を人目にさらすようなことはしておらず、なんの支障もない」と不満いっぱいだった。


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「水銀流出の原因解明求む」

RD産廃問題で栗東市へ要望

産廃処理考える会
新市議と交流会開催
=来月から県下一円で署名運動=

八木・合対代表から要望書を受け取る国松市長(右)
(湖南・栗東市)
 RD社産廃処分場(栗東市小野)の有害物質流出問題で、同社が県の改善命令を経済的理由で実施せず、国に不服申し立てを行なっていることに、地元ではいらだち、失望の声が日々高まっている。そこで住民団体はこう着状態を打開しようと、栗東市への要望活動、市議との初の交流会を行なった。

 ●飲料水の安全守って

 産廃処分場の周辺住民でつくる「産業処理問題合同対策委員会」はこのほど、汚染問題の早期解決に向けて同市に要望書を提出、国松正一市長は「十分検討させてもらいたい」と受け取った。

 内容的には、▽地下水から検出された基準超過の総水銀の原因特定・除去▽市モニタリング計画の合同対策委員会への説明・協議▽経堂池下流地帯の浸出水汚染の調査▽栗東町時代の廃棄物埋め立てによる環境汚染の可能性に対する処置▽RD処分場の旧炉撤去│など。

 同委員会の八木一男代表は、とくに総水銀について大きな問題とし、住民間で不安が広がっていることを訴えた。書面では「地下水は市の飲料水の原水でもあり、地下水に流入している水銀の発生源を早急に特定し、原因物質を除去してほしい」とし、提案として新たに調査井戸を設置することを求めている。

 この問題は、RD社産廃処分場の北西四百メートル下流付近の地下水から、国の環境基準(〇・〇〇〇五ミリグラム)十九倍の総水銀〇・〇〇九六ミリグラムが検出されていることに触れたもの。水銀の毒性は腎臓、神経への障害などが挙げられる。また、胎盤を容易に通過することや、母乳から排せつされることから、胎児・乳児にも影響する。

 調査結果に対して同市は、RD社産廃処分場に埋められた廃棄物からにじみ出た総水銀が、地下に浸透して北西方向に流出していると、周辺の観測データから推測。県は断定するデータが少ないとして、同処分場との因果関係について明言を避け、既存の観測井戸でさらに調査を続けている。

 ●新議員と気勢上げる

 市内の住民でつくる「産業廃棄物処理を考える会」は、産廃問題に熱心な市議会議員六人と初の交流会を開いた。懇談会では、参加した会員三十人に対して、同会会員で市議の宇野哲(七期)、馬場美代子(六期)、国松清太郎(三期)、伊藤矢守司(一期)、田村隆光(同)、太田浩美(一期)の各氏が、問題解決に向けて全力を尽くすと約束した。

 この中で、住民らは「RD社の産廃処分場問題はどのような状態で解決と認めるのか、解決する方策はあるのか」と質問。議員からは、「原因物質の全面撤去。ただし、地下水に浸透した環境ホルモンの除去は難しい問題」(宇野議員)、「処分場からの産廃は市外に搬出するのでなく、市内で対処するのが望ましい。そうすれば全国に誇れるモデルケースになる」(田村議員)などと回答した。

 なお同会は、RD社産廃処分場周辺から国の基準を上回る総水銀が検出されていることを受け、発生源と原因物質の解明・除去を水道事業の責任者である栗東市へ求める署名運動を、県内一円で来月から展開する。

 青木安司代表は、「栗東市から流れ出る汚染地下水は、下流へ流れて琵琶湖全体を汚す。これは水資源を守る県全体の問題でもあり、県民にも関心を持ってもらいたい」と話している。

 


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48歳元係長が公金横領

公立甲賀病院の夜間・休日診療費

平成13年4〜7月の8回38万円
=「人事への不満」が動機か=

頭を下げる(右から)望月事務長と西岡石部町長、冨永院長
(湖南・石部町)
 甲賀郡国民健康保険病院組合(管理者・西岡種夫石部町長)は十九日、公立甲賀病院の元係長(男性48歳)が診療費三十八万千六百十五円を着服したとして、業務上横領罪で水口警察署に告訴した。詳しくは同署が捜査中で、横領した金額はさらに膨らむ見通し。

 同組合によると、元係長は平成十三年四月七日から同年七月二十四日までの八回にわたる夜間宿直勤務(二人制)で、同僚が仮眠をとっているすきを見て、時間外窓口で患者から受け取った診療費を着服した。経理上の発覚を防ぐため、着服した診療費とともに領収書控えも隠していた。動機については、人事への不満を漏らしているという。

 事件が明るみに出たのは、同年八月十日、時間外診療を受けた患者が領収書の再発行を求めたことから。保管しているはずの領収書控えが見当たらないため、当時の宿直当番だった元係長を問いつめたところ、五人分の診療費三万八百三十七円と領収書を机の中に保管し、不適正処理していたことが分かった。この時点では一旦、三ヵ月減給で処分した。

 病院側はこのほかにも着服している可能性があると見て、元係長が宿直していた平成十三年四│七月について再調査を実施。すると、コンピューターのデータと診療費が一致しない点が見つかり、さらに問題の三十八万千六百十五円を着服していたことが、今年三月二十六日になって判明した。本人は公金横領を認め、全額自主返済している。

 これを受け、本人を今月十二日付けで懲戒処分したほか、監督責任のある職員についても処分した。また再発防止のため、医事コンピューターシステムの改善、事務局職員対象の倫理研修を実施した。

 組合管理者の西岡石部町長は、「地域医療の拠点病院として、信頼回復に全力を尽くしたい」と話している。また、事件発生から判明が遅れたことについて、望月繁和事務長は「コンピューターのデータ整理や、院内における人権配慮など複雑な調査であったため」としている。

 なお処分内容は、▽院長=厳重注意▽副院長(二人)=同▽事務長=減給三か月(百分の十)▽管理課長=減給二か月(同)▽医事課長=減給一か月(同)▽宿直相方(七人)=訓告│となっている。


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ブルーギルのおいしさ知って!

アメリカンフライで売り出し中

=揚げ物店経営の野本利明さん=

フライを試食する買い物客
(湖西・大津市)
 ブルーギル本来のおいしさを味わってもらおうと、揚げ物店経営の野本利明さん(大津市日吉台一丁目)が、「アメリカン・フィッシュ・フライ」として大津市内のスーパー平和堂坂本店で毎週土、日曜日に売り出している。

 ブルーギルは琵琶湖固有の生態系を崩す魚として、今春施行された県条例で再放流が禁止されている外来魚の一種。そこで県は、釣った外来魚を食べる「キャッチ・アンド・イート」を呼び掛けているが、淡水魚特有の臭いから敬遠されているのが現状だ。

 野本さんの試みのきっかけは、友人で貸し舟業を営む樋上佳秀さん(志賀町南船路)の提案。樋上さんは仕事の関係で日米間を往復しており、現地でブルーギルを食べたことがある。「アメリカでごく普通に食べられているブルーギルが、琵琶湖では食材にならずに駆除されているのはもったいない」と調理法を研究し、野本さんに紹介した。

 これを受けた野本さんが、日本人向けに素材研究を重ねたところ、白身を三枚におろし、アメリカ輸入のコショウなどスパイスを混ぜたフライ粉で揚げることにした。

 店頭で味わった女性は、「学校給食でブルーギルが出ているのは聞いているが、臭いがあっておいしくないと聞いていた。しかし、この調理法ならば臭いがなく、買って食べる気になる」と話していた。

 今後の販売について野本さんは、「ブルーギルはあまり良いイメージは持たれていないが、実際はおいしい魚。今はお客さんにまず食べてもらって、おいしさを知ってもらいたい」と、意気込んでいる。


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