滋賀報知新聞(ニュース)平成15年5月30日(金)第13488号


破たん後の経過に3町民関心

1市4町合併で五個荘町あすから説明会

「2町合併論」安土が猛アタック
=能登川町「状況は不安定、見極めてから」=

(湖東・広域)
 東近江一市四町で構成する八日市市・永源寺町・五個荘町・愛東町・湖東町合併検討協議会は二十九日、二回目の会合を開き合併期日を平成十七年二月十一日とすることで決定した。構成市町では、枠組みに関する住民の理解を得ようと説明会を始めており、参画する五個荘町でも今月三十一日から「合併に係わる住民説明会」を開催する。

 東近江地域では、昨年十二月に三町合併(安土町・五個荘町・能登川町)がとん挫し、今年二月には近江八幡市・湖東町・愛東町を含めた二市五町合併の断念とともに東近江東部地域合併協議会(八日市市・蒲生町・日野町・永源寺町)が破たんするなど、合併議論はいずれも白紙状態となっていた。

 一市四町の枠組みは、生活圏を共有する永源寺町、五個荘町、愛東町、湖東町が八日市市を中心とした新設合併を図るもので、四月から首長・議会代表による合併検討会や事務レベルでの事務事業調整が行われてきた。

 各市町とも特例法期限内(十七年三月三十一日)に実現可能な合併との認識を示しており、二十九日の第二回会合で合併期日は十七年二月十一日とした。

 五個荘町では、昨年十二月議会の三町合併見直し決議を受けて破たん後の対応を模索し、八日市市を中心とする一市四町の合併に参画。これに併せて一市四町合併事務局に職員を派遣するなど体勢を整えている。

 説明会では、「今日までの経過」「今後の五個荘町のあり方」を説明し、住民の意見を求めるもので、五月三十一日の農村環境改善センターを皮切りに、六月一日にてんびんの里文化学習センター、七日に福祉センター、八日にてんびんの里文化学習センターで開く。時間はいずれも午後八時から。特に、三町合併破たん後の経過については同町民をはじめ能登川町、安土町の二町も注目しており、町行政側の説明能力が果たせるかに関心が寄せられる。

 一方、安土町では、町内三十地区を巡回する大規模な「住民説明会」を行い、合併の必要性と県内外の情勢を説明している。しかし、仙波秀三安土町長が示す「能登川町との二町を基軸にした合併」の色濃い説明会となっており、各会場からは「なぜ二町なのか、ほかの選択肢もあるのではないか」という共通した質問が出ている。

 これに対して仙波町長は「能登川町と築き上げてきた関係を大切にしたい。立ち止まらずに歩きながら考えたい」と、三町合併での協議財産を生かしたいと答え、住民への提議ではなく理解を求めている。

 しかし、相手方の能登川町では二町合併の意志は示しておらず、町民らは浸透する二町合併論への疑問と町の対応に注目する。

 現時点での考えとして、杉田久太郎能登川町長は「様々な選択肢があるなかで、法定期限内に実現可能な合併は今のところ二町ではないだろうか? しかし、九月の安土町長選の結果によっては状況が変化する可能性もあり、また、愛知郡四町派の新人が七月の愛東町長選に出るという話しも聞く。したがって、いま動くのは町民を振り回すことになり、もう少し見極めてからにしたい」と話し、二町合併への否定はないものの慎重な姿勢を示した。

 各自治体を急がせる要因は、合併特例法の期限が二年後に迫っているからに他ならず、財政的な優遇措置に間に合わせるためには今年六月議会での議決(法定協議会設置)が必要だ。このため、全国的にも駆け込み的な枠組み編成が目立つ。

 しかし、合併は選択肢の一つであって最終目的ではない。住民不在の感が一掃できないのは、こうした政治的な駆け引きと財政中心の論点であり、合併後のまちづくりについて論理的なビジョンが見えてこないからだろう。住民の視点に立つ「自治」本来の姿に立ち返る必要があるのではないか、冷静な目で合併問題に向き合うのが住民の願いであるとともに、住民にも的確な判断が求められている。


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里山に子どもたちの駆け巡る姿

自然とたっぷりふれあう

=八日市で「みどりのつどい」=

グリーンアドベンチャーに参加する子どもたち
(湖東・八日市市)
 「みどりのつどい」が二十五日に河辺いきものの森(八日市市建部北町)で開かれ、市民らが“八日市をみどりの湖(うみ)に!”をテーマにした各種イベントを通じてみどりに親しんだ。

 開催前夜には、女性プロ弦楽奏者四人の「リチェッタ・ムジカ」とゲストのクラリネット奏者による室内楽コンサートも開かれ、静かな森に抱かれてのクラシックの名曲演奏に、参加者は至福のときを過ごした。

 一夜明けてのつどい当日、スタンプラリーやグリーンアドベンチャー(クイズラリー)では森の中に隠されたスタンプの場所を探し当てたり、植物やいきものなどに関する質問に親子で一緒に取り組んだりと、子どもたちの元気な声が森中を駆け巡った。

 また、ネイチャーセンター周辺では、参加団体による花苗配布や寄せ植え教室、緑化相談、環境クイズ、緑化募金、食品や加工品販売、ヨシ笛コンサート、「花と緑の推進賞」表彰と写真展などが催され、参加者は同日開催の八日市大凧まつり会場とを行き来しながら、自然とのふれあいを楽しんでいた。


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鈴鹿トンネル本格化

国道421号期成同盟が総会

石槫峠道路で一部工事着手
=佐目バイパス相谷トンネルも=

整備への状況報告を受ける国道421総会
(湖東・八日市市)
 国道421号整備促進期成同盟会(会長・中村功一八日市市長、関係三市十一町で構成)は二十九日、平成十五年度通常総会を八日市ロイヤルホテルで開き、滋賀と三重を結ぶ鈴鹿トンネル「石槫(いしぐれ)峠道路」(国の直轄事業)や佐目バイパスなど、年度内に取り組む整備状況について報告を受けた。

 昭和五十七年に江勢道路「八風街道」(近江八幡―桑名両市間六十九キロ)が国道421号に昇格した際、国は鈴鹿トンネル(四キロ)を含む整備計画(約二百億円)を打ち出した。この間二十一年が過ぎ、石槫峠道路への工事着手は、国道昇格以前から続いた半世紀に及ぶ悲願達成をみたことになる。

 国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所が新規に示した計画では、永源寺町紅葉尾(ゆずりお)から三重県大安町石槫南までの延長七・四キロで改良工事を進め、この間に全長四・五キロのトンネル(滋賀県側二・六キロ、三重県側一・九キロ)を新設する。

 本年度は、トンネル本体工事に必要な重機運搬用の道路を確保するため、黄和田工区(紅葉尾―トンネル入口の八風谷二・九キロ、全体事業費三十四億円)の拡幅工事を二億円かけ行う。一方、三重県側では、大安町宇賀渓の国民宿舎までの拡幅を終え、トンネルまでの約一キロは石槫峠道路の進ちょく状況と合わせ整備される見通し。

 山間部の急勾配や急カーブ、大型車両の通行禁止、冬場の積雪による全面通行止めなど、交通を阻害してきた国道421号だが、トンネルが開通すると、八日市―桑名間の所要時間が半分の一時間に短縮され、名神高速道路と東海環状道路を結ぶ主要幹線道路となる。

 年間を通じ交通規制を受けずに通行可能になると、人・物・情報などの交流メリットには計り知れないものがあり、滋賀と三重を結ぶ鈴鹿トンネル工事着手とともに、永源寺ダム湖周辺(佐目バイパス)の整備も急がれる。

 ルートは、同町相谷を起点に九居瀬までの総延長五・六キロ(総事業費七十七億円)のバイパス計画で、ダムでせき止められた愛知川を縫うように三本の橋を架け、トンネル三か所を掘る。本年度の計画では、相谷トンネル(百五十四メートル)の工事に一億四千万円を投入する。

 このほか、国道421号の全体整備では、永源寺町山上での歩道整備(一億三千万円)や近江八幡市武佐町で進む拡幅工事への物件補償などに一億八千万円を見込んでいるほか、八日市市小脇町四辻交差点における建物移転調査に取り掛かる。

 同期成同盟会は、滋賀県側二市八町(八日市・近江八幡・永源寺・五個荘・能登川・安土・愛東・湖東・秦荘・愛知川)と三重県側一市三町(桑名・大安・員弁・東員)の三市十一町で構成されている。

 


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ふるさとを探ろう

児童たちが提案「能登川の歴史」

=西小6年生が火起こし体験=

「昔の人は大変やね」と火起こしに奮闘する西小児童たち
(湖東・能登川町)
 能登川町西小学校の六年生児童が二十七日、ふるさとの歴史を探ろうと町埋蔵文化財センターを訪れ、石器づくりや火起こしなどの体験学習を行った。

 机上の学習だけでなく、様々な体験を通して自らの課題を見つけようとする総合学習の一つで、何を学びたいかを児童たちが提案し、テーマを決めるもの。昨年は水質や水生生物を探る「能登川町の水環境」に取り組み、一年間の研究成果をレポートにまとめて発表した。

 今年は、古代から続く「能登川町の歴史」に希望が集まり、六年生児童六十一人が同センターを訪問した。まず、町内からは、日本最古級の前方後方墳・神郷亀塚古墳や、青銅鋳造が行われていた石田遺跡など貴重な遺跡がある事実や、当時の時代背景および暮らしぶりなどが紹介された。

 このあと、実際に経験することで新たな発見と感動を感じてもらおうと、出土品が並ぶ館内探検や石器づくり、火起こし体験が行われた。なかでも火起こしは難しかった様子で、煙は立つもののなかなか火種が起こらず、奮闘していた児童たちは「昔の人は大変やったんやね」とチャレンジしていた。

 引率した教諭は「何かを学ぶなら能登川町が良いと、子どもたち自らがテーマを提案してくれます。ふるさとを見る目や愛する心など、みえない所で大きく成長しており、今回の体験からどのようなレポート課題が生まれてくるか楽しみです」と話し、興味深げに目を輝かす児童たちを見つめていた。


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1市4町が「もう待てない!」

蒲生町の合併参入にケリ

まずは日野町との合併へ
=住民説明会で理解求める=

(湖東・蒲生町) 
 蒲生町は26日、八日市市役所で開かれた1市4町の首長・議長代表者合併検討議会で、打診されている合併の枠組み参入について「(町と議会とでは)結論が出ないため、住民説明会を開き民意を集約した上で判断、回答したい」と報告した。

 これに対し1市4町側は「法定期限内の合併実現に向け26日までにという判断期間を設けたが、結局、結論が出ていない状況なら、1市4町で合併協議を進めていく」と返答し、蒲生町を加えずに合併協議を先行していくことで合意した。

 ただし、「蒲生町が住民説明会の結果によって、1市4町に参画を申し入れることになれば、誠意を持って話は聞く」との含みを持たせた。

 蒲生町の報告は、23日に開いた全協での判断を伝えたもので、1市4町側に参入するには、まだ議論が不足し、住民にも説明する時間が必要との考えを示したが、これを受け入れると6月議会に法定協議会の議決が得られるかどうか分からなくなるとして、1市4町側が、参入を見送ったものと受け止められている。

 山中壽勇町長は、「議会と協議しながら日野町と話し合いの準備を進める方向になるだろう」と語り、竜王町を視野に入れたまずは2町での合併を目指す方針を明らかにした。

 町では、本格協議に入る六月議会の開会(12日)までに住民説明会を予定しており、これまでの経緯や2町合併に関して集中的に議論が交わされる。

 蒲生町が、竜王町を視野に入れた3町合併の本格協議に入れば、近江八幡市にとっては、日野川流域としての枠組みも生まれ、選択肢が増えることにつながる。


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