滋賀報知新聞(ニュース)平成15年7月3日第13522号


大津市議 選挙後にエプロン配る

市民が黙認の各会派に詰め寄る

北林市議 「まかないの檀家への洗濯代」
=市民が公開質問の動きも=

支持者に配られたエプロン
(湖南・大津市)
 大津市議選(四月二十七日投開票)で当選した北林肇市議が、当選直後、選挙事務所を手伝った支持者らに、洗濯代として約八百円のエプロン(写真)を配ったのは公選法の寄付行為の禁止あたるとして、市民が市議会の各会派に詰め寄る事態に発展している。                           【石川政実】

 僧侶である北林市議は、市議会最大会派の政新会(保守系)の幹事長である。同氏は五月一日ごろ、京町の衣料品店U店から購入したエプロンを、選挙事務所のまかないをした檀家の支持者らに配った。

 市民の一人は同月十五日、「このような事実を議会は黙認するのか」と市議会の各会派を回った。会派は、政新会(保守系)十九人、市民ネット21(連合系)八人、共産五人、公明五人、自民党議員団一人の構成になっているが、各会派とも「議会でどうこうすることはできない。司直の判断に委ねる以外にない」と木で鼻をくくった対応だったという。

 市選管は、市議や市民からこの件で問い合わせがあったが、「公選法の寄付行為の禁止に抵触する可能性があり、好ましくない」との判断を示した。

 ちなみに公選法一九九の二の「候補者等の寄付の禁止」は、候補者等が、選挙区内の人に、いかなる名義をもってするを問わず寄付をしてはならない。その寄付が選挙に関すると否とを問わず、また、時期のいかんを問わず禁止されている。

 北林市議は本紙取材に対し「三月二十四日に事務所開きをしてから、支持者の檀家の奥さんらに、事務所の食事の準備や給仕などをしてもらった。一人三、四回は、出てもらっていた。選挙が済んで、洗濯代として六十人程に配った」と事実を認めた。

 元市議が飲酒運転し引退に追い込まれたのは記憶に新しいところだが、市民の間では、各会派に対し「今回の事態をどのように受け止め、エリをただそうとするのか」と、公開質問をする動きが出ている。

 ある市議は「当選祝いのゴルフコンペなどが盛んだが、浮かれて寄付行為に及ぶことがないよう自戒せねば」と神妙な表情だった。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

大津市歴史博物館へ寄贈

日露戦従軍した義父遺品

=戦場の記憶生々しく証言=

軍装した上田長次郎氏
(湖南・大津市)
 大津市中庄の上田次栄(つぎえ)さんはこのほど、義父・長次郎さんの書き残した「征露戦役従軍日記」や勲章、凱旋記念の盃など日露戦争関係遺品三十三点を、同市歴史博物館に寄贈した。従軍日記を通して戦場での有り様がよく分かり、日露戦争史を考える上で貴重な資料だとしている。

 長次郎氏は明治十二年、神崎郡北五個荘村小幡(現在の五個荘町)生まれ。日記では、同三十七年三月に応召、陸軍歩兵第九連隊に編入されてから、三十八年十二月に帰国するまでを記録し、最前線の過酷な戦闘の様子を生々しく伝える。

 沙河の会戦では、ロシア軍は味方の戦死者を収容することができなかったため、多くの死体が戦場に放置され、犬が人肉を食べ尽くしてしまったという。また、夜間にはロシア軍の負傷者のうめき声が聞こえ、敵ながら同情を覚えたと記している。

 なお、この資料は二十三日からのミニ企画展「大津・戦争・市民」で公開するとともに、二十六日の関連講座で詳しく紹介する。問い合わせは同博物館(電話077―521―2100)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

びわ湖ホールで身体表現

=「夏のフェスティバル」=

(湖南・大津市)
 県立芸術劇場びわ湖ホールは八月二〜十日まで、身体表現をテーマに「夏のフェスティバル二〇〇三」を開催する。

 第三回となる今回は、日本を代表するコンテンポラリーダンスカンパニーの「ダムタイプ」「珍しいキノコ舞踊団」「パパ・タラフマラ」が初登場する。また日本の舞踏界の創生期を築いた笠井叡が、四人の女性ダンサーに振り付ける注目の新作を上演するとともに、フランスからコンテンポラリー・サーカス界の若手フランソワ・シャを招へいし、ダンスとサーカスを融合させた独自の世界を紹介する。

 内容的には、同月二・三日=ダムタイプ『Voyage』、笠井叡コレオグラフィ『nobody Eveー誰でもないもののイヴ』、スズキコージ・ライブペインティング、二・三・九日=ダンスピクニック、八・九・十日=スラック・タクシー『ザ・バウンサーズ』、九・十日=フランソワ・シャ『風の卵』、珍しいキノコ舞踊団『FLOWER PICKING』、十日=パパ・タラフマラ『Birds on Board』――が予定されている。詳しくは、同ホールチケットセンター(電話077―523―7136)まで。

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

将来の都市イメージ図案化

石部・甲西合併協議会が作成

JR3駅周辺を中心核・交流拠点
=国道1号バイパスに商業施設集積=

(湖南・広域)
 石部・甲西合併協議会は新市の都市構造イメージを図案化した。まちづくり将来像「自然とやさしさにつつまれた 笑顔と夢あふれるまち」を掲げながら、今後、これをベースに具体的な検討、確定を行なっていくとしている。

 イメージでは、拠点・エリアを▽「中心・交流拠点」▽「生活文化エリア」▽「産業エリア」▽「農住共生エリア」▽「緑地エリア」│の五地域に分け、まちづくり軸では▽「都市骨格軸」▽「水辺軸」▽「自然歴史回遊軸」│を設定した。

  【拠点・エリア】

 JR三駅周辺の「中心核・交流拠点」では、鉄道駅周辺のアクセス交通基盤の整備強化などを図りながら、特色ある周辺整備を行なう。甲西駅は野洲川と一体になった環境整備、石部駅では商店街・旧東海道との連携、三雲駅では産業エリアとの連携を視野に入れる。

 新興住宅の「生活文化エリア」では、コミュニティ・交流活動などの支援を行いながら、既存の公共施設の活用促進や魅力ある環境の充実を住民参加で図る。

 湖南工業団地周辺の「産業エリア」については、産学官交流を支援するとともに、今後の需要が見込める環境・福祉・農林業関係の施設を誘致し、創造的な産業活動が行なう。

 農住共生エリアでは、営農環境を配慮しながら計画的に住環境を整備。例えば、建設中の国道1号バイパス沿道の商業施設の立地誘導、集積強化などを進め、地域の活力を引き出す。

 緑地エリアでは、阿星山系や県立希望ヶ丘公園、岩根山などの保全、活用することで、まちの魅力アップにつなげるとしている。

  【都市軸】

 都市形成の柱となる骨格軸は、国道1号バイパスや南部丘陵部の東西軸の整備で、市街地に集中した交通状態解消、国道1号線の渋滞緩和、旧東海道の歩行環境の改善を図る。さらに野洲川南北の一体性、連携を強化するため、橋で南北軸を整備する。また、JR三駅周辺における交通アクセス軸の整備強化も図る。

 水辺軸では、野洲川の親水環境を整備拡充し、環境共生型まちづくりの交流の場として活用する。自然・歴史回廊では、とくに野洲川沿いの山々、旧東海道などの地域資源を活かし、住民や観光客の交流促進、健康増進の支援を進める。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

栗東市 前代未聞の国費返還

市道林・出庭線建設事業

地権者不同意で用地買収できず
=市土木課 「見込み違いだった」=

先行して遺跡発掘調査が行われている用地
(湖南・栗東市)
 栗東市は、昨年度実施予定だった道路建設事業で、用地買収できず年度内に着工できなかったとして、国補助金を返還する前代未聞の補正予算約六千万円を市議会に提出、一日に可決された。国の補助金を返還するのは「通常はありえないケース」(県土木課)で、改めて申請したとしても再び認められるのは極めて難しく、最悪の場合は同市が自腹を切る独特事業になるという。          【高山周治】

 同市土木課によると着工できなかったのは、主要道守山・栗東線と国道1号線を結ぶ市道・林│出庭線の高野地先の区間三百メートル。約七億円(うち国補助金約三億円)を投じて、平成十三│十五年度の三カ年事業で取り組み、事業全体の進ちょく率は六月末で七〇%。

 同区間の土地・建物の所有権者は十二人で、市職員が十三年度から交渉に出向き、すでに十人からは買収の同意を得た。さらに昨年度は、残る地権者二人のうち一人の同意を見込んで、国の補助金約六千万円(主に用地費)を受けた。

 ところが、この地権者と今年一、二月頃には契約を結ぶ段取りになっていたが、最終的には同意を得ることができなかった。用地買収のため受けた国の補助金は、同区間の道路事業に特定されていた上、昨年度中に使うことが条件だったため返還することになった。同事業の十六年春における完成は困難で、次年度以降に繰り越す可能性が高い。

 同市道路課は、「地権者に同意をもらえず、こちらの見込み違いだった。国の補助金を一旦返還したものの、市単独で用地費を賄うのは財政的に厳しいので、改めてもらえるようお願いしたい」としている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ