滋賀報知新聞(ニュース)平成15年9月24日第13596号


発掘された建部堺遺跡

八日市市文化財調査報告

縄文時代晩期の墓地などを検出
=平安から鎌倉にかけての集落跡も=

出土した縄文土器「深鉢」
(湖東・八日市市)
 八日市市教育委員会は、市道上中緑町小今線(通称・外環状線)の道路工事に先立ち実施していた建部堺遺跡発掘調査の報告書をこのほどまとめた。平成十三年六月に着手し同十月に終了したが、稲の作付けで実質の調査期間は約三か月で、総面積は五千八百四十平方メートルに及ぶ。

 同遺跡は、縄文晩期から鎌倉時代にかけての墓地や集落跡で、掘立柱建物十棟、土壙十四基(うち土器棺墓一基)、溝十四条、自然水路三条が発見され、縄文土器深鉢や土師器、須恵器、黒色土器などが出土した。

 特に、縄文時代晩期の深鉢を用いた土器棺墓が検出されたが、深鉢(底径八・九センチ、最大腹部径推定四十五・六センチ)は、墓壙底に接した部分にとどまり、遺骨は残っていなかった。

 近くからは自然水路(幅八・五メートル、現存の深さ〇・四メートル)と、水路に沿って掘られた溝(幅五十センチ、現存の深さ二十五センチ)が見つかり、水路の底から土器の破片が出土していることから、上流部に人々が生活していたと推定される。

 また、堀形径二十―四十センチ、柱痕径十五―二十センチのピット群から、総柱の倉庫(二×二間)が検出され、堀形の盛土からは古墳時代後期(六世紀末―七世紀初頭)の須恵器杯蓋や土師器の破片が出土したが、竪穴住居は見つからず土壙墓だけだった。ただ、八世紀初頭の遺物が出土し、北方には居住区が存在していたとみられる。

 剱宮神社の南側には、平安時代前・中期(九世紀後半―十世紀前半)の堀立柱建物の集落跡がみられる。建物二棟(二×三間)の平面規模は桁行五・七メートル、梁行四・一メートルからなり、柱間は約二メートル。一棟からは北妻内側に束柱が検出された。

 近くでは、平安時代後期―鎌倉時代初期(十二世紀末―十三世紀初頭)の堀立柱建物一棟(二×二間)が発見され、西南隅柱や土壙から黒色土器碗が出土している。北西端では溝(幅〇・三メートル、現在の深さ約十センチ)も検出された。

 これらの遺構ほか、縄文土器(深鉢)や土師器(杯)、黒色土器(碗)、須恵器(杯蓋・杯身・壺)など二十二点が出土している。なお、発掘調査報告書を希望する人には、市役所生涯学習課(TEL24―5672)で販売(一冊千五百円)されている。


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布引チャレンジ

スポーツ教室

=第3期受講生募集=

(湖東・八日市市)
 八日市市立布引体育館は、十月から始まる第三期スポーツ教室へチャレンジする受講生を募集している。各教室とも市内外を問わず、受講料を添えて同体育館事務室(TEL25―2633)へ申し込む。内容は次の通り。

 【エアロビクスA】10月10日から毎週金曜日(10時30分から1時間)の十回、高校生以上の男女三十人、七千二百円【同B】同(19時から45分間)の十回、同、五千四百円【同C】同(20時から1時間)の十回、同三十五人、七千二百円

 【幼児教室A】10月6日から毎週月曜日(10時から1時間)の十回、三―四歳児の親子二十組、六千円【同B】同(11時10分から1時間)の十回、二―三歳児の親子二十組、六千円【同C】10月16日から毎週木曜日(10時から1時間)の十回、三―四歳児の親子二十組、六千円【同D】同(11時10分から1時間)の十回、二―三歳児の親子二十組、六千円

 【ボクササイズ】10月21日から毎週火曜日(20時から1時間)の十回、高校生以上の男女三十人、七千二百円

 【リズム体操】10月16日から毎週木曜日(20時から1時間)の十回、高校生以上の男女三十人、七千二百円


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創立記念の20畳八日市大凧

舞い上がる龍のように

=八日市南高校生徒たちが挑戦=

厳かに行われた「のりつけ式」
(湖東・八日市市)
 県立八日市南高校が来年創立三十周年(県立神崎農学校創立六十周年)を迎えることから、生徒たちが記念のモニュメントとしての二十畳敷八日市大凧づくりに取り組んでいる。

 同校では各クラス二人のモニュメント制作実行委員会を組織して、全校生徒へのアンケートの結果をもとに図柄を決定。テーマの“美しい・波・光る”で「南高」、双子の龍で「創立」、“輝”の字が燃える朱の色で書かれ「記念」、判じもんは「南高創立記念」となる。

 先ごろ世界凧博物館八日市大凧会館別館で行われた「のりつけ式」で、夏休み中にデザインを担当した美術部を代表して二年の武久真弓さんと中村早也加さんの二人が、出席した関係者にこの図柄を発表し、「私たちの手で作った大凧の天高く舞い上がる龍のごとく、輝き満ちた私たち八日市南高校であることを願って行きたい」と、制作にかける思いを表わした。
20畳分の和紙を張って行く生徒

 のりつけ式では古式に則って、脇坂利右衛門同窓会長・江見和綽校長・村田利子後援会長・池田佳一郎PTA会長・山田敏一八日市大凧保存会長・米澤裕樹生徒会長・田中亮モニュメント制作実行委員長らが、二人一組で和紙を張り合わせる作業を行った。

 十八日からは墨打ち、下絵などの作業が本格的に始まり、モニュメント制作実行委員会、生徒会執行部員、卒業生や家族らで作る記念事業実行委員会のメンバーが八日市大凧保存会の指導を受けながら、約三週間の予定で制作に入った。完成は十月二日ごろ。

 十月三・四日に開かれる同校文化祭で、主会場となる県立八日市文化芸術会館に展示して、みんなで完成を祝い、来年の「八日市大凧まつり」ではオープニング凧として大空に、そして十一月二十三日に開かれる創立記念行事で展示されことになっている。


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本物の自然に触れさせたい

竜王小独自のビオトープ完成

保護者と教員の手作り
=10月9、10日にメダカ放流=

運動場の一角に完成したビオトープ内の川に触れ合う児童ら
(湖東・竜王町)
 「子どもたちに本当の自然に触れさせたい」との願いが込められたビオトープがこのほど、竜王町立竜王小学校(山出晃校長、五百九十八人)の校内運動場の一角に完成した。

 田んぼや川など数多くの自然が残されているように見えても、実際はコンクリートで整備され、人の手が加えられたものばかり。人工的な自然にしか触れる機会がなくバーチャルな世界に走りがちな現代の子どもたちに、本物を見せてやりたいと、同小の清水和仁教諭が実験的に作ったミニビオトープをヒントに平成十三年末から計画が練られた。

 このビオトープは、保護者や教員らが休日返上で、今年一月八日の地鎮祭からこの九月まで、スコップやバケツを片手に地道な造成作業を続け完成させたもの。
 中尾豊文PTA会長は、「水を循環させるための堀の調整などが難しく、護岸や足場が崩れないよう細心の注意を払った。保護者も仕事の合間を縫って駆けつけ、一致団結して取り組んだ。全員が何らかの形で関わりを持つことができ、作業を通して教員とのコミュニケーションも図れた」と振り返る。

 手作りのビオトープは、縦三十メートル、横十五メートルの大きさで、こんこんと湧き出る地下水が延長約五十メートルの円形の川を流れている。コンクリートを一切使用していない川の護岸には、愛知川などで拾い集めてきた天然の石が敷かれた。

 また、水分保持に優れている田んぼの土を使った湿地帯や自然にやさしい竹の土留め、昔の水路の再現、古木など魚の住家がある池など、一つのビオトープでありながらさまざまな表情を見せている。

 より自然に近づけるため、安江利光教諭が県内を歩き回り採取してきたオモダカやヨシなど日本に昔からある植物二十種類を湿地帯に植栽し、冨江康子教諭が日野川上流で捕まえ、児童らが理科の授業の一環として水槽で育て繁殖させた天然のメダカ約百匹を十月九、十日に放流することになっており、自然の仕組みが体感できる。

 業者に委託すると約七百〜八百万円かかるビオトープも、保護者の協力や地域住民からの資材提供により、現在までで総事業費約五十万円と安価に抑えた。

 山口龍三教頭は「動植物が継続して世代交代できるビオトープになれば」と期待を寄せ、児童らは「川に手を浸けるだけでも楽しい」とすでにビオトープと触れ合っている。

 十月十一日に竣工式が行われ、保護者らにもお披露目される予定。


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警察犬の実技やしつけ教室、アジリティ

犬好き必見のフェスティバル

=10月13日 竜王町ドラゴンハットで=

(湖東・竜王町)
 人と動物が共生できる社会づくりを目指して「動物フェスティバル〜犬の大好き人間あつまれ〜」(主催=財団法人滋賀県動物保護管理協会)が、竜王町総合運動公園ドラゴンハットで十月十三日に開催される。入場無料で、犬の同伴可。

 同フェスティバルは、来場者が動物に直に触れ、その温かみから命の大切さを肌で感じることで動物愛護意識の高揚を図り、動物の正しい飼い方など理解を深め、人と動物が共生できる社会づくりの実現を目指すもの。

 会場では、訓練を重ね人間社会の助けとなる専門的な能力を身に付けた盲導犬(関西盲導犬協会)と介助犬(関西介助犬協会)、警察犬(栗東ドックスクール)の実技が行われる。

 また、動物保護管理協会と愛玩動物飼養管理士会による問題行動犬・しつけ方相談や(社)県獣医師会開業部会によるペットの健康相談も催され、飼っているペットについて直接アドバイスを受けることができる。

 犬とのよりよい関係を築くためには、しつけだけでなく遊びも必要。そこで、遊びながら飼い主の命令を忠実にきくフリスビー犬の模範演技が披露され、人と犬が呼吸を合わせてさまざまな障害物を時間内に突破するアジリティも実演される。

 このほか、家庭犬しつけ方インストラクター・山本智子さんの犬のしつけ方教室やワンワンコンテストも催され、販売コーナーも設けられる。

 開催時間は、午前十時から午後四時まで。詳しくは、(財)滋賀県動物保護管理協会(電話0748―75―6522)へ。

 


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