滋賀報知新聞(ニュース)平成15年10月12日第13612号


翦風号はどこから飛んだか

機関誌「蒲生野(第35号)」に掲載

中島氏が当時の資料を基に推定
=きょう 35周年記念講演会で頒布=

現行地図上に沖野ヶ原の範囲を推定
(湖東・八日市市)
 八日市郷土文化研究会(出目弘会長、二百十五人)は、会員の研究レポートやエッセイなどを掲載した機関誌「蒲生野(三十五号)」(A5版、百二十三ページ)を発行した。

 同研究会が今年で発足三十五周年を迎えるに当たって、出目会長は「節目の年に思う―よみがえるもの―」で三十五年を振り返っているほか、歌人の中野照子さんの短歌、作家の畑裕子さんの講演記録「織田信長の側室お鍋の方」が巻頭を飾っている。

 歴史をひもといた興味深い研究レポートの中で、中島伸男事務局長が書き記した「翦風号はどこから飛んだか」が特に目を引く。日本初の民間飛行場発祥となる大正三年十月、荻田常三郎の愛機「翦風号」が沖野ヶ原を飛び立った。

 今回は「どこから、その場所は」を研究テーマに絞り、集めた沖野ヶ原飛行場に関する「土地買収ニ係ル書類綴」や「飛行場土地買収同登記済証書類綴」などを参考に、翦風号が飛び立ったのは八日市南高校のグラウンド辺りと推定している。

 このほか「大島神社の奥津島神社における合祀の経緯について」(森山宜昭氏)や「中世近江馬淵庄の沿革と祭礼の意義―宮座と水配分の一考察―」(高橋一氏)、「古文書で見る明治維新以前の八日市」(日比野渥美氏)、「延命寺山頂付近の延命寺」(和田徳蔵氏)、「俺体壕の話」(中島氏)が興味深い。

 この機関誌は、同研究会の発足三十五周年を記念し、十一日午後一時半から八日市市役所別館(旧勤労福祉会館)で開催される講演会「日本史の中の佐々木氏」の会場で頒布(一冊二千円)される。

 講演会では、八日市市史の執筆者でもある神戸大学の高橋昌明教授が、源頼朝の挙兵に参加し鎌倉幕府を支えるとともに、後に観音寺城を築き戦国の勇者として、織田信長の上洛を阻止しようとした名族・佐々木氏について講演する。歴史上に位置付けられた佐々木氏の本拠地「小脇の八日市」から、郷土文学への愛着を深めてもらう。参加自由で無料。

 同研究会は昭和四十三年五月、船岡山に蒲生野万葉歌碑を建立したことがきっかけで組織された。以後、機関誌「蒲生野」を年一回発行するほか、歴史講演会や史跡研修会を開催する一方、現在では市史を読む会、古典を読む会などの月例会も開いている。

 もっと「ふるさとの歴史や文化に関心を持つ人たちと勉強の場を広げたい」として、新たに会員の募集を行っている。会員(年会費二千円)になると、発行誌の送付や会合の案内などが送られる。機関誌「蒲生野」の購読や入会希望者は、はがきや電話で〒527―0017八日市市昭和町二―九、中島事務局長(TEL23―2255)へ申し込む。


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墨の濃淡から奥深さ

eタウン八風で「墨絵展」

=八日市市御園 墨絵グループ=

川のせせらぎや葉音など、イメージを膨らませる「墨絵展」
(湖東・永源寺町)
 八日市市御園の墨絵グループによる「墨絵展」が、eタウンマーケット八風(永源寺町高野)で始まった。

 墨の濃淡だけで描く墨絵は、無彩色でありながら華のある力強さを秘め、景色の色や音などのイメージを膨らませる魅力がある。同展は、趣味を活かしながら生涯学習に取り組む同グループの作品展で、山水の掛け軸や屏風、ふすま、うちわなどに描いた墨絵約四十点を展示している。

 いずれの作品も巧みに筆を動かし、泳ぎ跳ねる鯉の勢いや、やわらかなウサギの体毛、眼孔鋭い鷹の迫力を見事に表現し、見応えのある展示となっている。

 会期は十一月三日まで。火・水曜休館。開館時間は午前十時から午後四時。入館無料。問い合わせは永源寺商工会 eタウンマーケット事業部(電話0748―27―0360)まで。


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グルメトレイン

「てんびんの里 花御膳」

=15・22・29日に運行=

(湖東・五個荘町)
 リピーター客も多い人気の近江鉄道グルメトレイン「てんびんの里 花御膳」(近江鉄道株式会社主催)が今月十五、二十二、二十九日に運行される。

 近江鉄道八日市駅を午前十一時三十三分に出発し、湖国の味を詰めた花御膳を食しながら秋の近江路を眺望。日野駅で折り返して約一時間半の旅を楽しんだあと、午後一時四分発の生き活き館行きバスに乗車し、蔵屋敷が立ち並ぶ五個荘町の町並みを散策する。

 料金は大人六千円、子ども四千五百円(近江鉄道乗車券代・食事代・バス代・近江商人屋敷入館料を含む)。予約と問い合わせは近江鉄道株式会社鉄道部運輸課(電話0749―22―3303)まで。


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13日 秋のお茶会

=安土城考古博物館=

(湖東・安土町)
 県立安土城考古博物館は十三日、親しまれる博物館づくりとして春・秋恒例の「秋のお茶会」を、同館敷地内の旧宮地家住宅(重要文化財)で催す。

 安土城を築いた織田信長も茶の湯をたしなみ、たびたび茶会を開いたと言われている。同茶会では、信長を偲びながら秋のひとときを楽しむ席で、旧宮地家住宅の床の間には、同館所蔵の古文書「三条西実隆和歌懐紙」が掛けられる。

 開催時間は午前十時半から午後三時まで。お茶・菓子代三百円。当日受付で定員は約百人。問い合わせは同博物館(電話0748―46―2424)へ。


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改装前の町屋「野間邸」で

企画展覧会「記憶の測量計」

=10日から13日まで=

企画展覧会「記憶の測量計」のパンフによるイメージ
(湖東・近江八幡市)
 旧八幡市街地の伝統的建造物群保存地区内にある町屋づくりの民家、野間邸(永原町上16)が、来春に障害者の芸術作品を展示するギャラリーとして生まれ変わる工事に着手するのを前に10日から13日まで、展覧会「記憶の測量計」が開かれる。

 ギャラリーづくりは、県社会福祉事業団が進めるもので、芸術性におけるバリアフリー化を目指して障害者の美術作品の展示会場として改装。町屋造りの落ち着いた雰囲気や建物の歴史を活かした美術作品の展示を通じて、障害者と地元地域、来場者らの心の交流が生まれる場を提供する。

 今回の展覧会は、こうした取り組みを広く知ってもらおうとボーダレス・アートギャラリーが企画・主催するもので、時代を感じさせる改装前の町屋の雰囲気の中で現代アート作家と障害者の作品を同時展示して、その表現を共演させることでボーダレス(無境界)のイメージ世界を創出する。

 会場には、京都造形大学助教授・藤本由紀夫氏の微(かす)かな音とオブジェのテーマ作品、成安造形美術大学非常勤講師・笹岡敬氏の光りを使った作品、県内を中心とした知的障害者の作品約20点が出品展示される。

 開催時間は、10日と12日は正午から午後8時まで、11日と13日は正午から午後6時までで、11日には午後7時から1時間、光りを使った芸術表現を予定している。 

 


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