滋賀報知新聞(ニュース)平成15年11月6日第13633号


中央から大物が激戦区へ

衆院選も終盤に突入

自民と民主の対決し烈
=共産も間隙に迫り健闘=

(湖東・広域)
 衆院選滋賀県第四選挙区も終盤に差し掛かり、自民前議員で三選を期す岩永峯一候補(62)=党副幹事長=、民主新人の奥村展三候補(59)=元参院議員=、共産新人の坪田五久男候補(44)=党湖東地区委員長=の三人が、し烈な選挙戦を展開している。激戦区となる滋賀四区には、党本部から顔となる大物幹部を次々と送り込み、中盤戦以降の戦略を無党派層への食い込みと集票率アップに切り替えた。とりわけ自民、民主の対決は日増しに強まり、両候補の浸透ぶりは、今後に迫る最後の総集会にもつれ込み、無関心層への支持拡大に課題を残す。

 自民の岩永候補には、近江八幡市役所前に約四千人を集めた小泉純一郎首相はじめ、堀内光雄総務会長、石破茂防衛庁長官、古賀誠前幹事長らが続々と応援に駆け付け、それぞれが「小泉改革の中枢を担う人物」とアピールし、党本部の意気込みを見せ付ける。安倍晋三幹事長の八日市入り(七日午前九時十五分、市役所前)で必勝を期す。

 岩永候補は、小西理前議員の二区移転に端を発し、春の県議選での推薦問題など、その修復に専念してきた東近江の現状に接し、小西候補の当選こそ「岩永の当選につながる」と自民結束を訴え、浸透へ一層の協力を求めた。

 一方で、小泉改革路線の礎を築いた武村正義さきがけ元代表の政治理念に敬意を表し、党を離れたことを残念とした上で、さきがけ地元に入った以上「八日市市十年間の遅れを取り戻したい」と声を張り上げる。

 二大政党制を目指し自民対決に挑む民主の奥村候補に、党本部から菅直人代表や枝野幸男政審会長らが応援に駆け付けた。菅代表は、さきがけ結党時の恩師にあたる武村正義元大蔵大臣と共に、約二千人が見守る中でJR近江八幡駅サティー前で二回も街頭演説を行う程の力の入れようだ。

 菅代表は、官僚組織に支配される自民党政治を批判し、党公約(マニフェスト)の中で、特に補助金の全廃と高速道路無料化を強調し支持を訴えた。武村元蔵相も、イラクへの自衛隊派遣やアメリカ一辺倒の支援に危惧を呈しながらも、社会補償のために消費税アップの覚悟は必要との理解を求めた。

 奥村候補は、小泉改革で国民への負担が増すばかり、利権と官僚主導の自民政治のピリオドを打ち、国民が報われる改革を行う。さきがけが取り組んできた改革こそ真の改革と訴え、結成当時の両さきがけ同志の支援を受け「負けていられない」と、終盤に向けての弾みを付ける。

 共産の坪田候補に対して中央からの直接支援はないが、近畿ブロック五議席確保に重点を置く比例代表に、一区から重複(七番目)に立つ川内卓候補の応援に市田忠義書記局長らが駆け付けた。

 東近江では、桐山ヒサ子県議、知事選二回挑戦の谷本義弘滋賀民主県政の会代表委員、教員当時の学校長らがマイクを握り、財界に牛耳られる二大政党でなく「野党らしい野党」を強調し、選挙区で坪田、比例区は共産党と声を大にした。

 坪田候補は、自民・民主が打ち出す消費税アップ反対ほか、憲法改悪などアメリカ主導の言いなり外交を批判した上で、軍事拡大など税金の無駄遣いを無くし、社会保障を予算の柱にと訴える。党が打ち出す公約の浸透に精力を傾け、党員はじめ党支持者を柱に無党派層への食い込みを図る。


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寄贈されたモデルハウスを活用

福祉総合拠点施設に再生

=八日市市ふれあいビレッジ開村=

テープカットで開村を祝う関係者
(湖東・八日市市)
 八日市市はこのほど、住宅展示場モデルハウスの寄贈を受けて改修した、子ども、高齢者、障害者がふれあえる福祉拠点施設「八日市市ふれあいビレッジ」をオープンした。

 市土地開発公社が土地(同市上之町)を貸与していた住宅展示場の契約終了を機に、住宅会社四社から展示していたモデルハウス三棟と事務所一棟の寄贈申し入れがあり、それぞれ「高齢者やすらぎ交流ハウス」「障害者支援ハウス」「子育て支援ハウス わくわく」「めだかの学校 発育支援センター(八日市・永源寺・五個荘・能登川・日野・竜王の一市五町合同事業)」として活用することになった。

 開村式では中村功一市長が出席した関係者約三十人に、市の目指す福祉のまち“子どもも大人もいきいきと輝くまち”にふさわしい施設として紹介し、寄贈の四社に対して感謝を述べるとともに、同施設を利用した市民へのふれあいの輪の広がりや市民の福祉意識の向上に期待するあいさつを行った。

 最後に中村市長、志井弘市議会議長、服部信啓市社協会長、野瀬タマエ市民生委員児童委員協議会長らによるテープカットで、寄贈されたモデルハウスを活用するという画期的な福祉施設の開村を祝った。


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蒲生郡内を走る3候補

衆院選中盤戦から終盤戦へ

=3町内での動き=

(湖東・蒲生郡)
 今年四月の県議選に引き続き、蒲生、日野、竜王の三町では自民、民主、共産党の三つ巴の選挙戦が繰り広げられている。九日の衆院選投票日に向け各候補がラストスパートをかける中、蒲生郡内三町での動きを探った。(敬称略)

 自民前議員の岩永峯一(62)=党副幹事長=には、三町の保守系町議や地元選出の県議に加えて、県青年団連合会時代の同志がフル回転している。選挙前に地元町議らが危惧していた知名度不足の克服のため、五日までに蒲生で三回、竜王で二回、日野で一回の個人演説会を開催、常時約八十〜百人が参集した。併せてミニ集会を各町で開き、郡部での票固めにも全力投球している。

 個人演説会では、弁士らが接戦であることを繰り返し、名神名阪連絡道路や日野川改修の実現と国へのパイプ役として欠かせない存在であると期待を寄せた。二日の蒲生町外原での演説会には、前自民党幹事長の古賀誠を投入し「地方行政について大変な見識を持っている。初めてのことで戸惑いや不安があるだろうが新しい国づくりのために岩永さんをみなさんで育ててほしい」と支持を訴えた。

 岩永は、「どんなことがあっても負けられない。国民サイドから命がけで改革をしようと思っている」と熱弁を振い、道州制の導入や税金の負担率の軽減、国や地方自治体による山の運営管理の徹底などに取り組む姿勢を示した。

 リベンジを図る民主新人の奥村展三(59)=元参院議員=は、先月三十日に竜王、蒲生、日野の三町で個人演説会を開き、約五十〜百二十人が集まったものの各会場でバラつきが見られた。

 旧さきがけや民主党支持者、連合滋賀、自治労、ダイハツ労組などが応援に回った。各町ごとに後援会組織を立ち上げ、電話作戦の徹底で票の積み上げを図っている。特に、日野町では、元県議会議員の浦田一郎後援会が中心となって、前回の県議選をバネに組織票固めに加え、政権公約を全面に打ち出し無党派層を掘り起こす。

 奥村は、「政官業の癒着で税金が有効に使われていないのが一番の問題。汗して働く人が報われ、子どもたちが夢を持てる社会でなくてはならない。自民党の構造はマンネリ化し、今こそ立ち上がって終止符を打っていただきたい。何としても戦いに勝利して、日本の政治を原点である国民のための政治に変えたい」と力を込めた。

 自民対民主の戦いに割って入る共産新人の坪田五久男(44)=党湖東地区委員長=は、党員らが起動力となり、各町でのスポット演説に力を入れ、党派を超えての支持拡大に奔走している。

 先月三十日には、竜王で個人演説会を行い、約十人が集まった。共産の町議会議員や県議会議員が弁士として駆け付け、「政党ではなく政治の中味を変えたい。脱財界は他党にはいえない」と自民と民主とに優位性がないことを強調し、坪田の若さと行動力を力説し支援を求めた。

坪田は、消費税導入から十五年間国民が支払った合計金額の一三六と法人税を引き下げ減った税収の額一三一と書かれたカード(単位は兆円)を掲げ「国民はだまされてはいけない」と消費税増額に反対し、憲法改正については「憲法には二度と戦争はしないと誓った日本人の思いが込められている。見せかけだけの政権交代はどうでもいい。市民の暮らしが一番大切。あきらめなければ政治は必ず変えられる」と呼び掛けた。


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迫る期限の中で納得の結果を

安土町の合併議論再スタート

微妙な能登川町の動向
=悔いのない取り組みへ=

町側と議会側が合併について話し合った4日の全員協議会
(湖東・安土町)
 津村町政がスタートして初めて市町村合併問題について議員と津村町長が話し合う安土町の全員協議会が4日、役場で開かれた。

 冒頭のあいさつで津村孝司町長は「能登川町に合併の方向性を決めるあわただしい動きがある。きょうのこの場で、安土の方向性がある程度示せるように議論をお願いしたい」と時間的な余裕が無いことに理解を求め「能登川町の意向は聞いていないが蒲生・日野・竜王の蒲生町3町を視野に入れながら(1市5町の)スタートとして近江八幡・安土・能登川の1市2町で進むがよいのではないか」と述べ、議員の意見を求めた。

 議員側からは「町長も(広域合併の公約を取り下げる)犠牲を払ってでも、これまでの取り組みから合併がやりやすい能登川町との2町で進めることに考え直して欲しい」や「近江八幡市とでは、人口の規模から吸収合併になるのではないか」など、2町合併を支持する意見が根強く出された。

 これに対し津村町長は「(町長選が終わって)また、2町でするのならもう一度町民の意向を確かめる必要がある。また2町で進め、何年先になるか分からない次の合併で大きくなるということには、町民の理解が得られるか疑問。合併はまちづくりが第1。すぐにできるから2町がいいというのなら、まちづくりという観点から住民の異論が出るだろう」と答えた。

 1市2町の賛成議員からは「行政効率をあげる合併を住民が望んでいるのではないか。まちの夢を持つことも合併の目標ではないか」と建設的な意見を求めた。

 協議は2時間近く行われたが、合併については今回が、町と議会が協議する初の正式な場となったこともあってこれ以上の進展はなく、近い内に再度、協議の場を持ち議論を重ねいくことに留まった。

 能登川町の合併の方向性はまだ決まっておらず、きょう6日の全員協議会の議題として取りあげられるものと見られている。

 現在、能登川町では、神崎郡が一緒になれる八日市市を中心とする1市4町側に参入する意見や、安土、近江八幡との1市2町と白紙から合併協議を進める2つの選択肢があり、どちらかの判断が求められている。

 隣接の五個荘町との親しい関係や神崎郡が1つになるという自然な流れから1市2町の枠組みは難しいのではないかという見方もある。

 その一方で、後から参入することで1市4町と対等に議論が出来る環境が望めないのではないか、という懸念もあり、1市4町側がいいのか、1市2町側がいいのか、判断は微妙なところに来ている。

 津村町長は「能登川が八日市市側に参入して、こちらが1市1町になったらどうするのか」との議員の質問に「仮にそうなった場合は、それで良しとするのか、新たな問題が起きてくる。その状況に応じた対応が必要になる」と答えた。

 能登川町がどこと一緒になるのかは、能登川町が主体的に決めるだろうが、安土町が能登川町と一緒に合併を望みたいとの思いがあるのなら、能登川町が態度を決定する前に安土町の思いを改めて伝えておかないと将来に悔いが残る結果が生まれる心配がある。議論の時間がまだまだ必要な中で、合併期限に間に合う時間は少なくなっている。

(畑 多喜男)


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湖国にゆかりある銀幕上映

=29、30日 水口町碧水ホール=

ベネチア映画祭銀獅子賞作品「雨月物語」
(湖南・水口町)
 水口町立碧水ホールは、県内をロケ地に撮影した懐かしい映画を上映する「湖国ゆかりの映画選」を二十九、三十日に開く。

 滋賀県は、京都の撮影所に近いうえ、琵琶湖をはじめとする美しい風景、文化財が豊富なことから多くの映画が撮影された。上映会では、湖国の風景、文化が活かされた作品や、ゆかりの映画人の作品を特集する。

 入場は一回五百円で、フリーパス前売り二千円、当日二千五百円。問い合わせは、水口町立碧水ホール(<CODE NUM=013E>0748│63│2006)まで。なお、上映作品と時間、内容は次の通り。

  【11月29日】
 ▽「雨月物語」(11時半)=一九五三年。溝口健二監督、京マチコ出演。琵琶湖を舞台に幽玄の世界が展開する。ベネチア映画祭の銀獅子賞作品。
 ▽「反逆児」(13時半)=一九六一年。伊藤大輔監督、中村錦之助出演。徳川家康の長男、信康の悲劇。合戦場面などを県内各地でロケを行なった。
 ▽「幻の湖」(15時40分)=一九八二年。橋本忍監督、南條玲子出演。東宝五十周年記念作。公開早々に打ち切られた幻の作品。琵琶湖の美しい四季が見もの。

  【11月30日】
 ▽「祇園祭」(11時半)=一九六八年。山内鉄也監督、中村錦之助出演。戦乱で危機を迎えた祇園祭を、町衆、馬借、農民が復興にむけて団結する。
 ▽「冒険大活劇 黄金の盗賊」(14時40分)=一九六六年。沢島忠監督、松方弘樹出演。監督は湖東町出身。琵琶湖に眠る軍用金をめぐる冒険活劇。
 ▽「彌次喜多道中記」(16時半)=一九三八年。マキノ正博監督、古賀政男音楽、片岡千恵蔵出演。ねずみ小僧と遠山の金さんが、弥次さん喜多さんに間違えられてはじまるオペレッタ。 

 


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