滋賀報知新聞(ニュース)平成15年12月16日第13667号


合併後のコミュニティー探る

19日 八日市市役所別館

新しい自治組織の実現に向け
=地域を支える仕組みづくり提案=

(湖東・八日市市)
 滋賀地方自治研究センター(武村正義理事長)などは、新しい自治のかたちの実現を目指した連続講座「小さな自治の可能性を考えるシンポジウム」(全八回)を八日市市役所別館大ホールなどで開催している。

 第四回目の講座には、講師に今村都南雄・中央大学法学部教授を招き、十九日午後二時からテーマ「地方制度調査会における『地方自治組織』論」を八日市市役所別館で講演してもらう。二時間で参加費五百円。

 これまで「地域自治の創造―小さな自治の可能性―」(真山達志・同志社大学法学部教授)、「市町村合併と地域自治組織の課題と可能性」(辻山幸宣・地方自治総合研究所主任研究員)、「地域自治組織における財政確保―京都府下における分権型自治の事例紹介―」(澤井勝・奈良女子大学生活環境学部教授)の三講座を終えている。

 同センターや市民活動関連NPOなどは、合併を踏まえた今後の地域社会においては少子高齢化、就労人口の減少、生活・自然環境の悪化への対応が課題になると提言している。

 限られた財源の中で、費用と負担のバランス、解決の仕方など市民と行政が議論しながら、もたれ合うことなく協働し、だれもが安心して暮らせる地域安心循環システムをいかに実現するかにかかるとした。

 この課題解決のためには、合併後の市町よりも小さく、既存の自治会(町内会)より大きな単位でのコミュニティの創造が有効との判断を示している。地方制度調査会でも「地域自治組織」という枠組みを提起してると指摘する。

 介護保険事業をベースにしながら、環境やまちづくりにも広がりを持ったコミュニティガバナンスを目指す動きがあるなど、多様な地域を支える仕組みづくりへの挑戦も巻き起こっている。

 連続講座は、これらの仕組みづくりにかかわり実践している人や、提案している全国の第一線で活躍する研究者を招き、その提案や事例から新しい分権自治のあり方を学び、市民と自治体が実践することを目的に開催している。

 今後の日程、講師、テーマは次の通り。会場は、ひこね文化プラザを除き八日市市役所別館、午後二時から約二時間、各回の参加費は五百円。開催日の三日前までに同センター(TEL077―527―4058)へ申し込む。

 【来年1月8日】大森彌・千葉大学法経学部教授「市町村合併における福祉行政の課題と展望」(ひこね文化プラザ)

 【同1月13日】小梶猛・NPOしみんふくしの家八日市理事長、北川憲司・滋賀地方自治研究センター副理事長、阿部圭宏・NPO市民熱人代表「地域コミュニティとそれを支える仕組み」

 【同1月24日】中川幾郎・帝塚山大学法政学部教授「市町村合併とコミュニティ」

 【同2月21日】岩崎恭典・四日市大学総合政策学部教授「自治体内分権と新たなコミュニティ形成」


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おじいさん、おばあさんと

お正月のしめ縄づくり

=八日市市中野地区のわらべ塾=

しめ縄づくりに取り組む親子
(湖東・八日市市)
 八日市市ではお年寄りと子どもたちの交流事業「わらべ塾」が各地区ごとに開かれているが、中野地区で十四日、事業の一環として「親子しめ縄作り教室」が開かれた。

 毎年凧作りや昔遊びなど市内統一テーマを決めて取り組んできたが、今年は地区ごとに内容を決めることになったため、しめ縄づくりに取り組むことにした。 教室には中野地区老人クラブのメンバーや、地区の親子約四十人が参加。建部北町の奥繁雄さんを講師に招いて、作り方の指導を受けながら、お年寄りも子ども一緒に取り組んだ。

 ワラを束にして、霧を振りかけ柔らかくして縄に編んでゆく。子どもも大人も最初はなかなかうまくいかず何度もやり直す参加者もあったが、おじいちゃんやおばあちゃんに手助けしてもらったり、ちょっとコツを教えてもらって、子どもたちはお父さんやお母さんの手を借りながら縄を完成させることができた。それからまた今度は、三本の縄を合わせて行き、しめ縄の形に仕上げた。

 作業をはじめると皆真剣になり、子どもたちはでき上がったしめ縄を持って大満足。一所懸命教えてくれたおじいさんと記念写真を撮って一緒に完成の喜びを分かち合うなど、しめ縄づくりを通しての世代交流も生まれ、終始和やかな雰囲気の中で作業が続けられた。

 今回つくった作品はそれぞれ家庭に持ち帰り、年末には玄関に飾って、新しい年を手づくりのしめ縄で迎えることにしている。

 参加したお父さん、お母さんは「見た目より難しかった」と、悪戦苦闘を振り返っていたが、子どもたちは「面白かった」「うまくできてよかった」と、とても満足そうだった。


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新市まちづくり構想と財政推計

具体的な内容の提示望む町民

=日野町で合併説明会スタート=

ビデオを用いた住民説明会
(湖東・蒲生町)
 蒲生町との二町合併を協議している日野町は、新市まちづくり構想(素案)に対して住民から意見や提案を募ることを目的に、六日から住民説明会をスタート。七日までに八十二集落中三十三集落を回り終えた。

 「新市まちづくり構想」の素案は、両町の公募で集まった住民と蒲生・日野まちづくり協議会委員らで構成するまちづくり懇話会での意見や総合発展計画、住民アンケート結果を軸に作成された。合併後の主要事業や財政計画などを盛り込みより具体化する「新市まちづくり計画」の前段階として、新市まちづくりの基本方針を提示している。

 “個性が光り活力あるあたたかいまち”を将来像に掲げ、全員参加都市を目指していろんな人がまちづくりに参加できるまち▽豊かな歴史・文化に学び育まれるまち▽だれもが健康で安心して暮らせるまち▽豊かな自然を守り快適な暮らしを実現するまち▽多様な地域資源を活かした産業が支えるまち▽交流・連携を支える基盤が整ったまち―の六つの基本目標を示した。

 また、平成十七年度から同三十一年度までの十五年間の財政シュミレーションでは、日野町が合併せずに単独の道を歩んだ場合、同二十一年度から歳出が歳入を上回り五億七千万円の赤字、基金がマイナス十一億円となり、十五年後には六億五千万円、基金はマイナス六十八億九千万円まで膨れ上がり、さらなる支出の抑制が避けられない状況であるとした。蒲生町も単独の場合は、同二十一年に歳出が歳入を上回り一億五千万円の赤字に、十五年後には基金がマイナス二十八億五千万円となると算出した。

 これまでの実績や以前に算出されたデータより新しい平成十五年度決算見込み、人口増減予想、両町の二割程度の事業を基に、両町が合併した場合には、国からの合併財政支援策により二十六年度までは歳入が歳出を上回り黒字となり、十五年後には六億九千万円の赤字に転化するものの六十八億四千万円の基金が積み立てられると予想し、行財政の効率化を図る上での合併効果を裏付ける一資料として提供した。

 しかし、今回の財政推計は、新市で取り組む具体的な新規事業や政策をすべて加味して算出されたものではないため、十五年間の財政支援の使途次第で、基金の積み立て額が現在の金額から異なることも考えられる。

 参加住民からは、「財政悪化などからすれば合併はたとえ二町であっても進めてもらいたいと思っている。合併したら職員を減らし、人件費の節減を図ってほしい」や「将来赤字になると(二町合併に)魅力がない。特例債を使い果たし魅力のない市になっていくのがこのシュミレーションではないか。構想はきれい事ばかりで財政シュミレーションに添った素案ではないと思う」と賛否両論の意見が出た。 

 一方で、「(構想に関する)ビデオの中味がなく、抽象的で実のある話しがなかった。収入が減れば始末して暮らすのが生活の知恵。新市のまちづくりではなく、現在の日野町を良くすることだけを考えてほしい」や「合併推進の目的や意味が見えてこない。六つの基本目標があげられているが、日野町だけではやっていけない事業なのか。合併しなければできない部分はどこか」と合併の必要性を疑問視する声が根強くあがった。

 さらに、「住民参画を謳いながら住民意見が反映されず、行政主導のように思う」や「住民の生の声を聞いて進めていくと言っているが、合併に至る経過を見て、住民の声が反映されているのか疑問を持っている」との不満の声も噴出した。

 町側は、今回の合併について、スケールメリットが少ない分デメリットも少ないため一体的なまちづくりが推進しやすく、次に来る厳しい時期を乗り越えるための準備期間でもあると説明。行政頼りのまちづくりから住民とのパートナーシップ型のまちづくりへと原点に立ち返る重要性も説いた。

 「これらの資料が合併のためだけに終わるのではなく、基金や借金の返済など三十年先のことまで考えられるような計画を示してもらえれば安心できる。納得できる計画にしてほしい」と具体的な内容の提示を求める住民意見が多い中、来年五、六月には、財政計画や新市の施策を盛り込んだ「新市まちづくり計画」の作成が予定されている。


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省エネ・新エネの起業アイデア

近江八幡市が公募コンテスト

最優秀賞に20万円の奨励金
=実現性のある斬新な発想求む=

(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市は、県内の学生を対象に「省エネ・新エネ、ビジネスプランコンテスト」の実施を決め、20日から作品の募集を受付ける。

 地球温暖化防止や自然環境の保全、エネルギー消費の効率化などにつながる実現性のある新しいビジネスプランのアイデアを募り、近江八幡市から将来性のある起業情報とその取り組みへの熱意を発信していこうというもので、グローバルな環境課題を市レベルで公募するのは珍しい。

 地球環境問題については、5年前に京都議定書が策定されたが、温暖化に大きな影響を及ぼしているアメリカやロシアが批准するに至っていない現状から、その効果は足踏みとなっている。

 地球温暖化が議論から実践の段階に来ていることは地球上に現れている気象変化や科学観測結果から明らかになっている。日本では、二酸化炭素の排出規制の遵守をはじめとしてエネルギー環境を改善していくシステム作りや新しい環境保全産業の創出などの取り組みを進めているが、地方自治体においても地方で出来ることから取り組むための計画立案やその実践が求められている。

 同市では、ことし7月に「地域新エネルギービジョン策定委員会」を設置して太陽光発電等のクリーンエネルギーを活用したまちづくり議論を始めている。

 市では、こうした取り組みの中で、大学生など若い年代の人々からも効率的で環境を壊さないエネルギービジネスの創出に向けて斬新なプランを求めることにした。環境を大切にしていく起業アイデアを若い人に考えてもらい、企業に優れた提案を事業として取り組んでもらおうというねらいもある。

 求める新プランの例として「滋賀県の多様な資源エネルギーや素材を活用した新しい商品企画のアイデア」、「先人の知恵や伝統的なエネルギーを活用するアイデア」、「ITを活用した新しい省エネ、新エネ技術やサービスに関するアイデア」などを掲げている。

 応募対象は、県内の大学院、大学、短大、専門学校の学生やグループ、市内に在住する学生で、アイデアの提案目的、特徴、効果、具体化への手順、当面の費用などの内容を原稿用紙4枚以上(1、600字以上)に記述し、郵送か持参する。受付の締め切りは来年2月20日。

 応募作品は、学識者、企業の代表者などで構成する審査会で第1次審査を行い、2月下旬にパスした作品の2次審査会をプレゼンテーション形式で行い、入選作を決定する。最優秀賞には奨励金20万円、優秀賞には10万円(2点)を贈る。

 問い合わせは、市商工観光課(電話36−5517)へ。


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ごみのない美しい湖国へ

環境美化ポスターと標語作品

=21日まで近江八幡サティーで展示中=

最優秀賞に選ばれた井口さん(高月小4)の作品
(湖東・近江八幡市)
 ごみのない美しい湖国を目指し、環境美化に対する県民の意識高揚を図る「平成十五年度ごみ減量化と環境美化に関するポスターと標語」の入賞作品がこのほど決まり、二十一日まで近江八幡サティー一階で展示されている。

 今年七月から九月末までの三カ月間、小学生から一般まで広く作品を募ったところ、標語の部に百九十八人、ポスターの部に九百七十二人の応募があった。

 いずれも、大量生産、大量消費の負荷は環境破壊として身に返ることを自覚し、反省と共に改善の道を訴える作品で、審査の結果、両部とも最優秀賞一点、優秀賞五点、佳作十点ずつの計三十二点が選ばれた。

 これらの作品は、二十一日まで近江八幡サティーで展示するほか、二十五日から三十日まで県庁四階の本館新館渡り廊下ギャラリーで展示される。入賞者は次のみなさん(敬称略)。

 【標語の部 最優秀賞】清水可奈子(豊郷町立豊日中3年)「ポイすては 町も心も よごれます」

 【優秀賞】大音由佳(余呉小4年)「ゴミ拾い やってみようよ 自分から」▽小斉拓人(野洲町立篠原小6年)「海は青 山は緑に 遺す知恵」▽天野夏美(水口町立綾野小6年)「考えよう なくなる緑 ふえるゴミ」▽伊藤純子(滋賀大附属中3年)「つくり出す ゴミを減らして 街づくり」▽野洲令子(彦根市)「ゴミ減量明日の地球へ思いやり」

 【佳作】末広知之(彦根市立金城小2年)「さんかくマーク リサイクルくる もう一ど」▽柳田麻世(高月町立古保利小3年)「リサイクル みんなでたすける ちきゅうのいのち」▽片桐佑介(高月小4年)「捨てるくふうより ゴミを出さない くふうから」▽村宮悠介(甲西町立三雲東小4年)「リサイクル ぼくらがうんだ みらいのしげん」▽徳山紗里(彦根市立金城小5年)「ポイすては 親がすれば 子もしちゃう」▽中川詩織(びわ南小6年)「ポイ捨てを やめれば地球に やさしくなれる」▽藤井亮(瀬田中1年)「探そうよ ぼくらが地球に 出来ること」▽佐々木喬子(豊郷町立豊日中3年)「分別の マナーの一歩は 家庭から」▽野口智明(滋賀大付属中3年)「あなたのゴミは あなたの責任」▽田中稔久(野洲町)「ポイ捨ての そのたび心に たまるゴミ」

 【ポスターの部 最優秀賞】井口真帆(高月小4年)

 【優秀賞】横山詠美(大津市立田上小2年)▽野元年翔(草津市立矢倉小6年)▽下松谷紗貴(長浜市立西中1年)▽小林友里(能登川中2年)▽中松倫江(同3年)

 【佳作】川田晨生(長浜北小3年)▽横山惇(瀬田北小4年)▽柳田太亮(高月町立古保利小4年)▽増田思織(甲賀町立大原小5年)▽植田皓生(湖東第三小6年)▽西田絢葉(比叡山中2年)▽神農幸(同2年)▽藪内温華(長浜市立北中2年)▽廣部孝子(同3年)▽北川雄(同中央中3年) 

 


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