滋賀報知新聞(ニュース)平成15年12月23日第13673号


里山クリスマスコンサート

26日 河辺いきものの森

森の中で本格的クラシック音楽
=プロが奏でる弦楽五重奏の魅力=

(湖東・八日市市)
 森の中で聴く本格的なクラシック「森のクリスマスコンサート」が、二十六日午後七時から八日市市建部北町の河辺いきものの森ネイチャーセンターで開かれる。

 里山保全活動団体「遊林会」と同市花と緑の推進室が開くもので、大阪センチュリー交響楽団のレギュラーメンバーで活躍の女性四人組「リチェッタ・ムジカ」に、低音が魅力のコントラバスが加わった弦楽五重奏を聴かせる。

 プロ奏者の手が届きそうな距離で、本格的なクラシック音楽を味わい、天井の高いセンターホールで素晴らしい弦楽奏の音色をたっぷり楽しむことができる。また、遊林会のメンバーが、森の竹でつくった楽器や木を削るサンドペーパーを使った楽器に挑戦し、演奏に参加する余興も計画している。

 清水豊美さん(ヴィオラ)、関晴水さん(バイオリン)、望月稔子さん(チェロ)のリチェッタ・ムジカ三人に、安田華子さん(バイオリン)と内藤謙一さん(コントラバス)の二人をゲストに迎える。

 イタリアをテーマにした演奏曲目は、イタリアンセレナーデ(ヴォルフ)、セヴィリアの理髪師から(ロッシーニ)、弦楽四重奏(ロッシーニ)、カヴァレリアルスティカーナの間奏曲(マスカーニ)で、このほかオペラの名曲や映画音楽も楽しめる。

 同森におけるリチェッタ・ムジカの演奏は五回目で、春のコンサートでは弦楽四重奏にクラリネット奏者が加わる管弦楽五重奏だったが、今回は低音のコントラバスを加えた弦楽奏を楽しんでもらうことにした。

 ゲスト奏者で初出演の安田さんは、フリーでソロ活動をするかたわら、大阪センチュリー、大阪フィルハーモニーなどのプレーヤーとして活躍。内藤さんは、大阪センチュリー交響楽団次席奏者などのほか、相愛大や同志社女子大の講師を務めている。

 コンサートへは事前申込が必要で、二十五日までに入場料(八百円)を添えネイチャーセンター(TEL20―5211)へ申し込む。先着八十人。


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9か国、120人が楽しく交流

和やかに手づくりパーティー

=演奏やゲームで 八日市国際交流協会=

手料理などを囲んで会話がはずむ参加者
(湖東・八日市市)
 八日市国際交流会の「国際ふれあいパーティー」が二十一日市役所別館で開かれ、ブラジル・ペルー・中国・インド・ベトナム・ベネズエラ・ボリビア・タイ・インドネシア・日本の九か国、約百二十人は、前日の雪で市内がホワイトクリスマスの雰囲気に包まれる中、心あたたまる手づくりのパーティーを楽しんだ。

 パーティーは、日本の社会の中で孤立しがちな人達に、出会いと交流の場を提供し、一緒に楽しくゆく年を過ごし、新年を迎かえようと、毎年クリスマスと忘年会を兼ねて開催、今年で十一回目を数える。

 鈴木文七会長がオープニングで「八日市の楽しい思い出をたくさんつくってください」とあいさつ。会員らが用意した手料理に下鼓を打ち、同席した人達との会話を楽しみながら、コーラスグループ「とおりゃんせ」によるクリスマスソングのハンドベル演奏や手遊びを混えたコーラス、大正琴の「すみれ会」による郷愁を誘う演奏に合わせて、参加者が手拍子をするなど、終始和やかなパーティーとなった。

 また、テーブル対抗のファッションショーゲームでは、会員らが持ち寄った着物などの衣装で奇抜な作品が次々と登場し、会場は大いに盛り上がった。最後はビンゴゲームでクリスマスプレゼントも配られた。


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収穫の喜びをみんなに!

町内の3福祉施設へ

五個荘小5年生が
=手作り米をプレゼント=

(湖東・五個荘町)
 五個荘町立五個荘小学校(山田栄治校長、児童八百五人)の五年生児童がこのほど、体験学習で収穫した手作りのお米を、町内の三福祉関係施設にプレゼントした。

 寄贈したお米は、体験型総合学習「田んぼの学校」として、五年生百四十八人が学校近くの水田一〇アール(持主・市田国夫さん協力)を借り、田植えから稲刈りまで手作り栽培したもので、稲の生育や水田の生き物観察を通して環境を学ぶとともに物づくりの苦労と喜びを体感。九月には約五四〇キログラムのお米を収穫し、おにぎりや餅つきなどを楽しんだ。

 子どもたちは、収穫の喜びを多くの人にも伝えようと、児童代表が町社会福祉協議会(福祉センター内)や特別養護老人ホーム清水苑、軽費老人ホームきぬがさ荘の三施設へ出かけ、それぞれ九〇キログラムのお米を贈った。

 福祉センターに訪れた児童たちは、手紙を手にしながら「心を込めて作ったお米です。味わって下さい」とプレゼント=写真=。初めて体験した米作りの感想を話し、一人暮らしのお年寄りなどに配食サービスとして役立てて欲しいとした。

 これを受けて小串勲会長は「大切なお米をいただき、本当にありがとう。お米の字は八十八と書いて成り立つように、多くの手間暇をかけて成長します。この汗はきっとみんなの力となり、将来の良い思い出となるでしょう」と話し、児童たちの善意に感謝した。

 また、教師が米の一部を買い上げた代金三万六千円も寄付された。


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竜王町は?広域合併は?2町で大丈夫?

構想よりも枠組みに質疑集中

=15〜22日 蒲生町で住民説明会=

約200人が参加した今年6月の長峰地区での説明会
(湖東・蒲生郡)
 日野町と二町合併を目指す蒲生町は、新市まちづくり構想(素案)に対して住民からの意見や提案を募ろうと、十五日から二十二日まで説明会を実施し、計二十七会場四十二集落を回った。

 町長、助役、収入役、教育長の四役をトップに四班体制を組み、一日四会場で行われた説明会は、各地区で参加人数にバラつきが見られ、二百人から三十人と参加者が激減した会場もあった。“全員参加都市”を目指す将来像や六つの基本目標の概要が掲載された新市まちづくり構想素案、平成十七年度から同三十一年度までの十五年間の財政シュミレーションなどの資料は事前に区長を通じて住民に配布され、会場では町職員がパワーポイントを用いて説明した。

 山中壽勇町長は、二町に至った経過などを再度報告し、「大事なことは合併後のまちづくり。行政の台所事情も説明させていただく、構想素案の内容を聞いて、少しでも良い構想になるよう肉付けの意見を聞かせてほしい。あくまでも今は任意協議会なので、議会で議決をいただき法定協議会で話し合い、平成十七年二月十一日には合併できるよう進めていきたいと思っている。来年五、六月には、具体的な構想や合併後の状況を説明する場を持っていきたい」とあいさつした。  参加した住民からは、「新市まちづくり構想の中に、びわこ空港やびわこ京阪奈線など実現性のないものが入っている。採算性のとれないような計画を六つの基本方針に盛り込んでいることが行政ベースの考えで、民間的な感覚を取り入れるべきだ。実現性のある夢でないといけない」や「構想の中にびわこ空港が入っているということは空港の完成がまちづくりを左右するのではないか」と実現性の薄い大型公共事業が計画に盛り込まれていることに疑問を抱く声が多く聞かれた。

人数が激減し約30人が参加した同地区での今説明会
 また、「人件費が十五%削減できるとの話だが、合併したら職員の数をバサッと減らせるのか。十万都市なら減らせるだろうが、極端に減らせないのではないか。蒲生町だけで地方分権に対応しようと思うと専門職員を増やし財政がパンクすることは分かるが、二町での考えが甘いのではないか」との意見もあり、議会の立場から坂谷清治郎議長は「日野の議会と相談している最中だが、合併後議席を二十六設けることが法律上できるが、二十人でいこうという考えで詰めに入っている」と議員削減に努力していることを示した。

 日野町での説明会でも出ていた「構想はいい事ばかりで、本当にできるのか」や「構想は二町でしかできないものか」との意見も聞かれた。また、「これだけのまちづくりをすると支出が増え、住民税を上げないとできないのではないか」や「二町合併では財務体制強化にはつながらない」、「今の時代に合わせた合併というのなら東近江一つだ」と、単独を望む声が根強い日野と比べて蒲生町では広域合併を望む声が根強かった。

 行政側は、住民意見を吸い上げ構想素案を実現可能なものへと絞り込んでいくという本来の目的を達成する前に、蒲生郡一つを掲げたが二町合併に進んだ経緯や説明責任を果たしていない不満が住民から噴出し、双方の思いは平行線をたどり距離が縮まっていない。

 町民からは「住民はしらけている」との意見も飛び出し、スケールメリットを覆すだけの魅力あるまちづくりを現実を直視しながら住民主導で行政がどこまで描くことができるか、法定期限内の合併を目指す両町の課題となっている。


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井上多喜三郎の作品・寄贈

遺族が安土町立図書館に

安土が生んだ近江の詩人
=詩集や自筆原稿など117点=

安土町立図書館に寄贈された作品の数々
(湖東・安土町)
 安土町西老蘇で呉服商を営みながら詩人としても活躍した故・井上多喜三郎(1920〜1966)の家族が4日、安土町立図書館を訪れ、家宝として保管してきた多喜三郎の詩集や自筆原稿など、117点もの文献資料を寄贈した。

 井上多喜三郎は、老蘇小学校高等科を卒業後、家業であった呉服商を受け継いで生活の基盤を構える中で、文学活動に大きな関心を寄せ、詩人としての才覚を現した近江を代表する詩人として知られている。

 気さくな庶民性ある人柄から行商に出かけていた地域では呉服屋の「多喜さん」として慕われれていた。

 1818(大正7)年ごろから民衆派の詩壇に投稿をはじめ、詩を中心とした文学活動の中で多くの文学者や芸術家とも親交を持った。大正末期に自らの活動と作品発表の場を求め、同人詩誌「花束」や「東邦詩人」を創刊。1926(大正15)年には、処女詩集「女竹(めだけ)吹く風」を発刊している。

 昭和に入って、「詩人」、「月曜」などを発刊し、軽妙なモダニズム調の作品を発表し続ける活発な活動期を迎えた。1941(昭和16)年には、手すきの高級和紙を使った30冊限定の豪華本詩集「花粉」を発刊。多喜三郎を語る一冊になっている。

 太平洋戦争に応召したが、敗戦でシベリア抑留に。厳しい境遇に置かれた抑留生活の中で故郷・老蘇に思いを寄せる詩を数多く詠んでいる。復員後、活動を再開し、シベリア抑留体験を「浦塩詩集」に発表した。

 1950(昭和25)年の「近江詩人会」創設には、中心的な役割を果たし、後進の指導にも尽力した。

 晩年の62(昭和37)には、詩集「栖(すみか)」を発表。その中の一作品「私は話したい」の詩碑が、老蘇小の校庭に建立されている。

 昨年12月には、同図書館が生誕100年を記念して講演会「近江の詩人・井上多喜三郎」を開催。これまで識者の間で語られていた詩人としの多喜三郎の功績や人物像が多くの人に知られるようになった。

 寄贈を受けた作品の中には、貴重な詩集「花粉」や「シベリアの抑留生活の中で書き綴った「浦塩詩集」の豆本、近江詩人会の会誌「詩人学校」、今はほとんど残されていない同人誌「月曜」などの他、五個荘町に伝わる土人形「小幡でこ」や「いちぢく」の自筆画も含まれている。

 寄贈を受けた同図書館では「非常に価値ある貴重なものを頂いた。大切に保管すると共に多くの人々に多喜三郎の足跡を伝えていたきい」と話している。今後、贈られた資料を整理して、順次、公開展示を検討している。 

 


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