滋賀報知新聞(ニュース)平成16年1月2日


輝け!未来の主役たち

(湖東・広域)
 ホームに滑り込む選手、ゴールを目指すランナー、スポットライトを浴びて踊るダンサー、試合に負けて涙する剣士、スポーツや芸術等々、それぞれの夢や好きなことに、懸命に、夢中になっている子どもたちの姿は、まぶしいほどにキラキラと輝いている。
  「子ども能楽教室」での成果を発表する秦荘町の子どもたち。5月と10月に町立歴史文化博物館の能舞台で毎年芸能発表会を開いている。 ヒッピ・ホップ、ロック、ストリートダンスなど元気いっぱいのステージを繰り広げる「COLD SWEAT」(八日市市)の子どもたち。 四半世紀以上の歴史を持つ「八日市ウイーズ体操クラブ」で鍛えられた演技を発表する女子選手。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

決して逃さない五輪出場

日野高校体育講師の村田知也さん

一瞬の判断勝敗分けるレスリング
=聖地・ギリシャでの戦いに照準=

アテネ五輪に照準を合わせる村田知也さん
(湖東・日野町)
 「今が一番苦しい勝負のとき」と語るのは、日野高校体育講師の村田知也さん(26)。古代ギリシャ・ローマ時代にまで起源をさかのぼるレスリング。聖地・ギリシャのアテネで今年八月に開催されるオリンピックを目前に、レスリングのグレコローマン五十五キロ級に出場する代表権とメダル獲得に向け、ワンチャンスを逃すまいとベテランレスラーが闘志を燃やしている。



 卓越した身体能力やタフな精神力、相手のすきを見逃さず瞬時に状況判断できる思考能力と、身体・技術の両面が問われるレスリング競技。強くなりたいとの一心で高校からレスリングを始め、人一倍練習し研さんを積み、日本を制し世界の大舞台での経験を重ねた。年齢、競技年数からも中堅の域へと突入。

 「学生時代のような漠然と練習をする時期は終わった。二十五から二十七歳までは競技者として最も充実する年齢だと言われている。今は量より質。突き詰めた練習が必要」と温和な表情で語りながらも、あの時の悔しい思いを忘れてはいない。

量より質を重視した練習を繰り返す
レスリングの名門・三重県の松阪工業高校で国体二連覇を成し遂げ、日本一になる夢を実現した。教員になって指導するとの新たな夢を抱き、日本体育大学に進学。一回生で全日本学生選手権優勝を果たしたものの、世界的な階級区分の変更に苦しみ続け、結果が出せぬまま四回生に。五十四キロ級で学生王者に輝いたが、シドニー五輪の切符は逃した。「次があるという気持ちがあったからかもしれない」と振り返る。

 ふがいなさを胸に、幻となったモスクワ五輪代表だった日野高校レスリング部の南敏文監督のもとへ。民間企業や自衛隊に入り競技生活を続ける選手が多い中、自身の夢でもあった教員としての生活をスタートさせた。「子どもたちに教えるため言葉にすることで、感覚的にやっていたものをあらためて確認できる。誰かがあとを追い掛けてくるとうれしい」と試合で見せる険しさとは一転した表情を見せる。

 平成十三年には世界選手権に出場し九位となり、世界トップレベルの選手と互角に戦えることを実感した。試合では、得点差や判定勝ちが多い。国内五十五キロ級では、上位に残る顔ぶれに変化が見られず、互いの手の内を知り尽くしている。横一線の状況から抜け出すための課題として、「確実に通用する技の習得と得点能力の向上」を挙げる。

 二月には各国の五輪出場枠を決定する二つの五輪予選が海外で開かれ、四月十二、十三日の全日本選抜選手権で五輪出場権をかけた最終選考戦に挑む。

 「レスリングは一生続けるが、次のオリンピック(二〇〇八年北京五輪)は考えていない。(五輪出場権は)決して逃さないし、逃せない」と交錯する思いを胸に秘め、アテネ五輪に照準を合わす。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

中川裕貴選手

竜の町から中日ドラゴンズ入団へ
ドラフト1位指名 期待の昇り龍

子どもたちから目標にされる選手に
=背番号は32=

いつかは少年野球の指導者になる夢を持ち恩師とがっちり固い握手
(湖東・竜王町)
 野球少年なら誰もが一度は夢見るプロの世界。しかし、ずば抜けた身体能力と技術に加え、強い精神力が要求される野球界に足を踏み入れることを許されるのはほんの一握り。中日ドラゴンズからドラフト一巡目指名を受け入団発表を行った竜王町川守出身の中川裕貴選手(18)は、「子どもたちから目標にされる選手」を目指して、今季からプロとしての生活をスタートさせる。


 岐阜県の中京高校で一年の夏からレギュラー入り。二年の夏、三年の春の二度甲子園に出場し、通算四試合で十六打数六安打二打点をマークした。二年の秋の明治神宮大会では、キャプテンとしてチームをまとめ、祈願の優勝。

 五十メートル五秒台の俊足と、内角、外角、変化球を巧みに打ち分け、低いグリップ位置から右方向に大きな打球が飛ばせる高校生の中でも群を抜く打撃力が持ち味。三年の夏の岐阜県予選では、四番打者として三打席連続ホームラン、高校通算二十八本塁打の記録を残す活躍を見せた。

 走、攻、守の三拍子そろった大型内野手として、その潜在能力と将来性にプロスカウトが注目。球団からの誘いがあるとの話しを聞き、昨年五月からプロ入りを意識し始めたという。

 父・明視さん(49)と母・照美さん(46)は、指導者としての道を歩んでほしいとの思いから大学進学を進めた。しかし、「プロの熱狂的なファンの中でプレーしてみたい。目立ちたがり屋なのかもしれない」と本人の決意は固かった。

 中川選手には、プロになる夢以外にもう一つの夢がある。それは、スポーツ少年団や中学校の野球部などのボランティア指導者になること。

 小学三年から六年まで「竜王野球スポーツ少年団」に在籍し、エースで四番、キャプテンを務め、チーム初の全国大会出場を果たした。同少年団の図司増行監督(56)は、「土日の練習日以外にも、毎日ランニング三キロ、素振り三百回を自分でやれる精神的に強い子だった」と振り返る。竜王中学校に進み、俊足を生かして陸上部に入部しながら、「高校で野球を続けるために」と硬式野球ができる滋賀ボーイズ栗東の門をたたいた。

 三年の時には、エースで四番、通算打率六割を超えるチーム史上最高記録を作り大黒柱へと成長。難聴のチームメイトに監督の指示を献身的に伝えるなど、自分の才能に溺れることなく人を思いやる心を忘れなかった。上月忍監督(55)は、「誰にでも分け隔てなく付き合え、心の広さを感じさせた。いつも選手には、監督が出す次のサインまで考えるようにと指導していた。中川に前の打者が四球で出た場合、次の打者にどのようなサインを送ると思うと尋ねた時、『(その打者は)ストレートの四球か、それとも二―三のフルカウントどちらの設定でですか』と逆に質問され、中学二年生でそこまで考えているのかと驚かされた。打撃スタイルが落合監督と似ているため二代目誕生かと騒がれているが、中川の初代選手になってほしい」とエールを送る。

アルバムをめくり中川選手の少年時代を振り返る父・明視さんと母・照美さん
 ドラフトでの指名後、初めて竜王町に帰郷した時(昨年十一月二十九日)には、同少年団とボーイズの選手たちとの時間を設けた。同町ドラゴンハットふれあいセンターには、先輩・中川の背中を追って野球に熱中する子どもたちが集まった。

 「竜王に帰って来て落ち着いた。こんなに喜んでもらえるとは思ってもいなかった」と記念撮影攻めにも持ち前の笑顔で終始応えた。中学生には、「練習は人の見ていないところでどれだけやるかが重要。野球は、九人だけでなくベンチも含め全員でするもの。自分ばかりでなく、相手の気持ちを考えるようにすればチームワークも出て、自然と全国が見えてくる」とアドバイス。

 竜王スポーツ少年団の田嶋清太郎主将(12)は、「スケールが大きくて、バッティングや守備全部が憧れの選手。将来はプロにいってみたい」と夢を膨らませる。

 今月中旬から新人を対象とした合同自主練習、二月からいよいよ沖縄キャンプに参加する。「プロに入っても健康で、一軍に入りがんばっている姿を見せることが本当の恩返しになると思う」と語る中川選手の高校時代愛用グローブには「両親への恩返し」と刺しゅうされていた。「技術面では一から出直す」と気を引き締めつつ、一軍の打席に立つワンチャンスを狙う。中日ドラゴンズチーム一の昇り龍となれるよう多くの人が見守り応援している。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

湖国から日本体操界の新星

栗東中学校2年生の小野翔子さん

全日本 体操選手権で 個人総合2位
=2008年の 北京五輪出場が目標=

練習に励む小野さん
(湖南・栗東市)
 栗東市立栗東中学校二年生の小野翔子さん=栗東ジュニア体操クラブ=が、昨年十一月、五輪一次予選に位置づけられるひのき舞台、全日本体操選手権で、最年少出場ながら個人総合二位に輝いた。アジア選手権でもジュニア個人総合三位に食い込み、世界の強豪である中国勢を相手に互角以上の勝負を演じ、逸材の片鱗を見せつけた。日本女子体操界が五輪で低迷するなか、湖国で育った新星に期待がかかる。

 初のシニア出場だった全日本体操選手権では、次々とE難度の技を繰り出し、得意の平均台で10点満点、床では9・8点の価値点をマーク。身長百四十九センチと小柄ながら、迫力と安定感のある演技には定評がある。勝負強さは折り紙つきで、指導している父・俊朗さん(栗東西中教諭)は、「試合に勝ちたいだけでなく、自分の演技をしたいという心掛けの結果」と話す。

 両親はともに日体大体操部出身で、兄の龍一さん(栗東中三年)は昨年の全国中学大会で個人総合優勝した体操一家だが、体操をはじめたのは家族の勧めではない。五歳の頃、俊朗さんが当時勤務していた県立栗東体育館に招かれていた中国人指導者が、翔子さんの遊ぶ姿をみて才能を見い出したという。

 競技のおもしろさを発見したのは、小学五年生で出場した西日本大会の優勝経験。翔子さんは当時を振り返り、「好成績を出せるとは思わなかった。難しい技ができたらうれしかっただけ」と淡々と語る。それ以来、ますます練習熱心になった。

 加熱して失敗したこともある。昨年夏は、太モモの肉離れで思うような成績を出せず、悔しい思いをした。しかし、スランプを乗り越えた収穫は大きい。「今までは言われたメニューをこなすだけだったが、自分なりに考えて綺麗な演技を心掛けるようになった」と、自己管理の意識が芽生えた。

 今年の抱負は「NHK杯での優勝または準優勝」ときっぱり、表情を引き締める。火曜日を除く毎日四時間、栗東ジュニア体操クラブのメンバー四十人と厳しい練習を積む。アテネ五輪は年齢制限で出場できないが、二〇〇八年の北京五輪出場が目標だ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

立命大・草津市

包括協定で 大学が街づくり参画

行政全般で連携
=大学に市の駐在所=

強豪・立命館大学アメリカンフットボールチームもスポーツ交流の一役を担う
(湖南・草津市)
 「大学を生かしたまちづくり」を掲げる草津市は、立命館大学BKC(びわこ・くさつキャンパス)=野路東一丁目=と産業振興、人材育成などのあらゆる行政分野で協力しあう、全国的にめずらしい協定を結んだ。同大BKCは草津市に平成六年に五千人規模で開学し、四月には新たに情報理工学部ができ、四学部一万八千人のキャンパスに発展する。発展著しい草津市に若い力が加われば、鬼に金棒だ。

 これまで両者の間では、市民大学の開講や学生インターンシップの受け入れなど教育分野で協力しあってきたが、さらに包括的な協定を結ぶことで、産業、教育、文化、まちづくりの行政全般で連携を強め、地域社会の発展と人材育成に寄与するのが目的。

 想定しているのは、▽産官学共同事業▽商店街の活性化▽児童・生徒への学習サポート▽小中学校教職員のスキルアップ講座▽公開講座の開催▽歴史遺産などの調査研究での連携・協力▽スポーツへの参加・協力▽市職員の大学への派遣▽地域のまちづくりへの支援・協力│など。

 この協定を受けて同市は、四月から同大学に調整役を務める市職員一人を派遣し、構内の一室を借りて駐在事務所をつくる。大学の情報を収集するとともに、共同事業をスムーズに運ぶのが狙いだ。

 このほか、早速、協定に先駆けた取り組みもある。それは、今年開かれる市制五十周年記念事業。実行委員会には、市内の学生、住民五十人が参加し、委員長は高山茂立命館大学教授が務める。学園祭実行委員会を経験した学生もいるので、ほかの委員にとって良い刺激になっている。六月六日の同大学BKC開学十周年記念「くさつフェスタinBKC」もタイアップする。

 記念事業を担当している同市市民交流課は、「協定を結んだことで今まで以上に深いつながりができ、大学がもつノウハウをイベントにも活かせる」と、締結を歓迎している。 

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ