滋賀報知新聞(ニュース)平成16年1月6日第13683号


市制50周年 そして新たな船出

=新市の市役所となる八日市市役所=

八日市市誕生の式典と第1回市議会が開かれた八日市小学校があった場所は現在市立図書館と保健センターになり、八日市小学校の前身である八日市尋常高等小学校跡の石碑が図書館前庭に残る
(湖東・八日市市)
 昭和二十九年八月十五日、八日市町(八日市町と中野村が同年三月二十一日に合併済み)と平田村、市辺村、玉緒村、御園村、建部村が合併して八日市市が誕生、今年、市制五十周年を迎える。そして、来年二月十一日にはまた新たな市が誕生する。

 五十年前の合併では、七月二十五日の各町村議会での合併決議に合わせ、午後二時半に合併決議を知らせるサイレンが各町村で鳴り響いた。それから八月十五日の新市発足までに廃村式を行った村もあった。

 その時の合併協定書には、国、県、近江鉄道へ「近江鉄道を国が買収し、参宮線・近江鉄道・北陸線の直結」「江勢道路(八日市―四日市)の早期完成」「蛇砂川・白鳥川の根本的改修」「五個荘と八日市の両駅間に新駅を設ける」といった要望も添えられている。

 八月十五日当日は、八日市小学校(現市立図書館)の講堂で新市成立の式典と、第一回市議会が開かれた。

 祝賀行事が十二月一日から三日間行われ、一日には祝賀記念式、生徒の旗行列、中学生の駅伝競走などが行われ、各世帯に市章入り風呂敷が配られた。このほか三日までに、各地で移動演芸、花火打ち上げ、華道展や茶会、トラックを改造した舞台で手踊りなどが行われた山車(だし)の全市一周なども行われ、新市誕生を盛大に祝った。

新市まもなく誕生


 五十年前の合併も決してスムーズに進められたものではなかった。当時のことを覚えている人、実際に旗行列や駅伝競走に参加した人が身近かに居るかも知れません。今、当時を知っている人と市の歩みを振り返ってみるよい機会ではないでしょうか。そして、これから生まれ変わろうとしている新しいまちへ思いを馳せてみましょう。

 市は平成の合併を目前に、八日市市として締めくくりとなる年を五十周年の記念すべき年として迎えた。市民総参加の記念事業開催に向けて実行委員会(今宿市郎会長)も組織され、準備が進められている。


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学校と協働するボランティア

蒲生東小の開かれた学校づくり

=ネット上に新たなサポート組織=

校内パソコン室で教諭の指導を受けながら電子メールを打つ児童
(湖東・蒲生町)
 三年前に大阪府池田市の小学校で発生した殺傷事件をきっかけに、全国の学校の危機管理体制が問題視された。中には、校門の閉門に追い込まれた学校もあった。しかし、閉鎖された空間の中で教育を受けることが、子どもたちにとって得策なのか。蒲生町立蒲生東小学校は、この事件以降も、地域や大人の目が行き届く「開かれた学校づくり」に力を入れている。中でも、学校ボランティアに加え、ITを活用したメールボランティアの仕組みを整え、取り組みをスタートさせながらその活発な運用方法をさらに模索している。

 特別な技能や専門知識がなくても、自分のできることから始める。蒲生東小が三年前から始めた学校ボランティア「温守(ぬくもり)さん」は、特別に設けられた授業時間帯に参加するだけではなく、学校生活の一部に溶け込む形で児童と触れ合う時間を持っている。

 現在、保護者や卒業生、孫が通学している祖父母、地域の住民など約四十人が登録し、名札を付けていれば校内はいつでもフリーパス。図書館の本が日焼けしないようにとカーテンを取り付けたり、田植えや稲刈りの方法を教えたり、本を読み聞かせたり、校外での学習に付き添ったり、下校後、校区内をパトロールしたりと、あらゆる側面から児童の学校生活を支援している。

 また、普段の児童の姿を見て感じたことを率直に述べ、ボランティアから寄せられたアイデアや知恵を学校教育に反映している。そうすることで、何でも言い合える雰囲気が生まれ、児童の学習環境の充実を目指す者同士の信頼関係が深まり、地域で子育てする意識が高まっている。
 

メールボランティア


 一方で、ボランティアとして手伝いたいが仕事や時間が取れないため参加できないとの意見も寄せられている。働きに出ている場合が多い父親や子育てを控えた若い世代にも、学校教育に関心を持ってもらおうと、子どもたちの質問への返答や学習に必要な情報を探す手伝い、自分の体験・知識を伝えるなど、電子メールを利用した仕組み「メールボランティア」を整えた。

 平成十四年十二月から登録者を募り、保護者や同小OB、教育学を学ぶ他府県の大学生、情報教育を担当している他校の教諭約二十人が登録している。

 校内コンピュター室に完備されていた二十台の既存のパソコンを使って、情報教育主任の小椋慶洋教諭が、二年前から外部とのやりとりが安全にできるIT環境の整備に取り組み、学校独自のメールサーバを設置し、各学年学級ごとにメールアドレスも発行した。

 この取り組みは、広く情報を集める手段としての役割だけではなく、各家庭にもパソコンが普及し、顔が見えないメールやインターネットを利用した悪質な犯罪も発生していることから、子どもたちに正しい使い方を教え、安全なメールの送受信を経験させる狙いもある。

 昨年は、五年生の社会科のホームページで情報を発信するという学習内容に合わせ、児童が作成したホームページについて、メールボランティアから感想や意見を求めた。児童とメールボランティア間での電子メールの内容は、メールボランティア全員に配信され、東小のホームページ上で常時公開している。

 児童らは、「メールを送った時は、家にもパソコンがあるので、帰ってから返事がきているかチェックしていた」と話し、キーボードを打つのも手慣れたもの。

 しかし、授業の中でパソコンを利用する時間を見出すことは難しく、セキュリティ面から児童が自由にパソコンを使用できる状況にないため、積極的なメールのやりとりまで至っていないのが現状。メールボランティアの普及と授業とリンクさせた取り組みの拡大が今後の課題だ。

 東小のホームページアドレスは、http://www.ex.biwa.ne.jp/〜gamo-east/


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政所中と青野中学校が統合

4月から

=「永源寺中学校」としてスタート=

ユニティハウスのランチルームで一緒に昼食を楽しむ政所中学生と青野中学生
(湖東・永源寺町)
 永源寺町の政所中学校と青野中学校が今年四月に統合し「永源寺中学校」として新たな歴史をスタートさせる。

 現在、政所中学生は二十一人、青野中学生は百八十四人と年々減少し、八年後の平成二十四年度には政所中学生は八人(一年生は無し)と一桁台に、青野中学生は百六十六人になると見られている。

 このため、教育環境や教育内容の充実から両校の統合を決断し、平成十六年四月一日から新中学校として歩むため、教育関係者ら三十人による「新中学校設立準備会」を発足。同会内に「総務委員会」「校名・校歌・校章委員会」「教育過程委員会」「制服・校則委員会」を設け、公募によって新しい学校名や校歌、校章を決めたほか、生徒らの希望を盛り込みながら制服と体操服をデザイン。男子は従来の黒の詰め襟学生服、女子は紺色地にベージュチェックのスカートと、同柄を襟に縁取ったセーラー服を新調し、女子生徒らから「かわいい」と好評を得ている。

 校舎・校地は現在の青野中学校を使用することになっており、昨年三月、より充実した学校生活を送る場として武道館兼セミナーハウスの「ユニティハウス」が完成した。同ハウスは、生徒たちが一同に昼食を楽しめるランチルームと学習発表会などに利用できる多目的ルームのほか、柔道・剣道に励める武道場が設けられている。

 これらの整備のほかに、安全な通学を目指して遠距離にある政所・萱尾・佐目学区の生徒を対象にスクールバスを新設し、二十人乗り一台と冬期間対応のワゴン車一台を走らせるほか、休日やクラブ活動等の対応として町営バスやタクシーの活用も検討している。

 統合に伴い、現校舎が廃校になる政所中学校は、昭和五十四年七月七日、七夕に合わせて竣工式が行われ、郷土と学校の発展を祈って三百個の風船を大空へと放った。

 同校では、鈴鹿の自然を活かした総合的環境学習や、政所茶の栽培、木地師の研究など、地域の歴史・産業を体験を通じて学ぶ特色ある教育を行っている。しかし、人口の減少と高齢化が進み、現在では全校生徒二十一人(一年生四人、二年生七人、三年生十人)という少人数のへき地校に指定。この少人数を活かした学習法などが行われてきたが、多種多様な意見交換の場が少なく、自立心の向上と教育環境の充実を目的に統合する。

 青野中学生も、慣れ親しんだ校名との別れに寂しい思いもあるが、交流を深めてきた政所中学生との友情も芽生え、共に学び合える永源寺中学生として新たな旅立ちを向かえている。


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慶雲館で10日から開催

長浜盆梅で一足早い春

=樹齢400年の古木など90鉢=

昨年開催された長浜盆梅展
(湖北・長浜市)
 新春恒例の長浜市の盆梅展が、十日から同市港町の慶雲館で開かれる。三月十日まで。昭和二十六年に始まった同展は、今年で五十三回目を迎え、その歴史、規模ともに国内有数で知られる。観光客は京阪神や中京方面からも多く訪れ、昨年は期間中に十一万人が訪れた。

 会場には約九十鉢が展示され、樹齢四百年の八重咲き紅梅「不老」や、樹高二・八メートル、幹周り一・八メートル、総重量約七百五十キロと長浜最大の盆梅「さざれ岩」などが出品される。

 なお、会場の慶雲館は、明治二十年に明治天皇と昭憲皇太后の行幸啓のため、長浜の豪商浅見又蔵によって建てられた。ヒノキ材による数寄屋造りで、長浜を代表する近代和風建築。琵琶湖を借景にした回遊式庭園が美しい。

 開館時間は午前九時から午後四時まで。ただし、二月七│二十九日は午後八時までナイター開館する。入場は大人(高校生以上)五百円、小中学生二百円、幼児無料。問い合わせは長浜観光協会(電話0749-65-6521)へ。


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子ども“心”つかんだ英語教室

平安女学院大のチャレンジショップ

現役学生 自らが経営、企画で
=守山市 銀座商店街から元気印!=

英語教室で楽しそうに学ぶ子どもたち
(湖南・守山市)
 「ファーザー(father)、マザー(mother)、ブラザー(brother)!」。商店街の一角から、子どもたちの元気な英語がこだます。ここは平安女学院大学の現役学生が、放課後や空き時間を利用して経営するチャレンジショップ「HATI(ハティー)」。インドネシア語で“心”を意味する同店では、文字どおり心通う英語教室やパソコン教室、カフェ・雑貨店が営まれている。そのなかで同大学の語学ノウハウを活かし、好評の英語教室を取材した。

 守山市銀座商店街に「HATI」ができたのは、同大学の学生が地元で商い体験をしようと、一昨年、空き店舗を活用してカフェ・雑貨店を開いたのがきっかけ。所属する学生十人が自ら運営企画し、収益は給料になる。

 カフェ雑貨は月・水・金曜日、英語教室は第一、二土曜日、パソコンセミナーは水曜日に開く。交代制でリーダーを務め、それぞれ責任をもって運営する。経営では、大学と市商工会議所が全面的にバックアップしている。

 「ふつうのバイトの方が高収入だが、教育にも興味があるし、学生時代にしかできないことをしたい」と話すのは、英語教室のリーダー・鈴木麻理子さん(三回生)。オーストラリア留学を経験した鈴木さんは、得意の語学を生かそうと、昨秋から「HATI」の英語教室部門を友人らとつくった。

 教室に通うのは、小学一│三年生の児童十四人。店内入口のカフェ・雑貨コーナーを通り過ぎ、奥に進むと英語教室がある。万国旗が天井を縦横に張り巡らされ、親しみやすい雰囲気だ。

 「レッツ、ゲーム」。学生のかけ声でゲームが始まった。全アルファベットを一文字づつ記したカードのなかから、指定された英語の綴りに必要な文字を選び、並べるカルタ風ゲームだ。子どもらは目を皿のようにしてカードを探し、正解者からは「やったー!」と歓声が上がった。

 父母からも好評で、「学生さんなので親しみやすい」「ハロウィンなど催してくれて、異文化を学べる」「詰め込み式でなく、ゲームで楽しく学べる」と話す。

 店名に「HATI」(インドネシア語で心)と名付けた通り、児童の心をつかんだチャレンジショップ。今度は福祉分野でも、商店街を拠点に心温まる新事業をスタートさせるという。「心」をキーワードに学生たちの挑戦は続き、これからも目が離せない。

 


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