滋賀報知新聞(ニュース)平成16年1月15日第13691号


財政再建が最大の焦点

18日告示、25日投開票の大津市長選

巨額の借金を抱える市民病院問題も急浮上
=山田前市長の退任で問われる与党会派の責任=

大きな借金を抱える大津市民病院
(湖西・大津市)
 大津青年会議所(塚田真右理事長)は十一日、大津市長選(十八日告示、二十五日投開票)に立候補を予定している前大津市民病院長で医師の木津稔氏(61)、元市議会議長で会社役員の竹内照夫氏(47)、チケット販売業で陶芸教室を主宰する田中敏雄氏(62)、前県議で共産党県常任委員の藤崎ヨシヲ氏(64)、元衆院議員で会社役員の目片信氏(62)、元通産省情報管理課長で評論家の八幡和郎氏(52)の六人による公開討論会を開催した。とくに議論が白熱したのは、危機的状況にある「財政問題」だった。                             【石川政実】

 ●市民1人当たりの借金36万5千円
 大津市の十四年度一般会計決算では、十四年度末現在の市債現在高、つまり借金は千八十八億四千四百万円で、市民一人当たりでは三十六万五千円にのぼる。

 この一般会計を始め、下水道など特別会計、市民病院など企業会計の十四年度末現在の市債現在高合計(表参照)、いわゆる借金は、二千五百七億六千五百万円。このうち、木津氏が十一年四月から十五年十二月まで病院長を務めた市民病院が一割を占める。ちなみに十四年度の市民病院の決算は、六億四千四百万円の欠損となり、累積欠損は七十一億六千四百万円にのぼった。市民病院では、この原因として入院・外来患者の落ち込みや、病院の増改築に伴う企業債償還費用の増大などを挙げている。市民病院の十四年度末市債残高も、二百二十七億六千九百万円に膨れ上がっている。
市債現在高

 ●白熱の応酬
 公開討論会では、財政再建で激しい応酬があった。木津氏は「コンパクトシティーを目指し、不要不急の大型のハコもの事業は、先送りする。民営化を促進し、ランニングコストの低減を図る」と訴えた。

 目片氏は「市民病院や道路などの起債で借金は約二千五百億円に膨らんでいるが、歳入と歳出のバランスが大事だ。希望をもって取り組む」とした。

 竹内氏は「公共事業は優先順位をつけ、場合によれば計画年度を延ばし単年度支出を減らしたい。また職員の評価システムをつくる」と提案した。

 田中氏は「年度末に無理やり予算を消化するムダをなくするため、奨励制度を設ける。市民の参加でムダをさがす委員会を設置する」と訴えた。

 八幡氏は「市民病院は独立法人化などを検討する。支所は住民サービスを低下させずに統廃合する。新幹線栗東新駅の負担金は見送る」と主張した。

 藤崎氏は「現在の財政危機を招くことになった大型公共事業は半分に減らし、学校改修や生活道路整備などに切り替える」と強調した。

 ●反響呼んだ公開討論会
 地方自治体のムダな公金支出をチェックしている淡海オンブズの池田進氏は公開討論会を聴いて「行財政改革の具体策があまりなく、がっかりした。市がなぜ借金まみれになったのか、もっと鋭くメスを入れるべきだった。例えば、市民病院などでいまも続けられている随意契約もその一つ。指名競争入札にすれば、歳出がもっと削減できるはず。迷惑料など不公正な公金支出について誰も触れなかったのは残念だ」と指摘した。

 公開討論会をはじめて経験した自営業のS氏は「今回の公開討論会で立候補予定者の素顔がよく分かった。また先の日経新聞の調査で『質のいい病院』に県内からは大津日赤が五十九位に入っていたのに、大津市民病院は百位すらも入っていなかったのは意外だった。巨大な借金を抱える市民病院の前院長が、市全般の財政再建をはたしてできるだろうか」と首をかしげた。

 ●総括なしの与党会派
 連合滋賀は七日の執行委員会で木津氏の推薦を決め、同日に大津市で開かれた新春の集いで木津氏のお披露目を行った。あいさつに立った木津氏は「(千石台の)自宅におサルさんたちがやってくるが、このおサルさんたちが有権者であったらと思う」と焦る胸の内を語り、連合滋賀の下戸薫会長が眉間にしわを寄せる一幕も。
 片や市議会の最大会派・保守系の政新会も、目片氏の支持を正式に決めた。山田豊三郎前市長の与党会派の政新会と民主系の市民ネット21が事実上の分裂選挙に突入する。

 市民活動NPOコーディネーターの阿部圭宏氏は「前回選挙で、八幡氏を緑風会(現在は政新会に一本化)と市民ネットが擁立に動き、記者発表までしながら、それをすぐに反古にして山田氏を担ぎ出した。結局、山田氏は、任期途中で退任した。同氏の高齢を考えるなら、今回の事態も予想できたはずで、与党会派の責任は大きい」と指摘している。確かに与党会派からは、今回の事態に対する有権者への説明はなく、市民不在のそしりは免れないかもしれない。


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しんあさひ風車村

「ドッグラン」好評

=3月末日まで営業=

(湖西・新旭町)
 道の駅しんあさひ風車村の「ドッグラン」が好評だ。ドックランは手綱なしで愛犬を遊ばせることができる施設で、遊ぶだけの施設でなく、しつけなど飼い主と飼い犬のマナーを学ぶ場としても活用されている。三月末日まで。

 ドッグランの全長は三千八百メートル(柵高一メートル)で、一匹につき半日八百円で利用できる。開園時間は、大型犬は午前九時から午後一時まで、小型犬は午後一時から同五時まで。

 問い合わせは、新旭町観光協会(電話0740-25-6464)まで。


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企業退職者が経営支援

守山市のNPO「経営支援リエゾンオフィス」

多才な人材26人、平均年齢62歳
=豊富な経験活かした14の専門委員会=

理事長の中川さん(右)と産学官連携を担当する橋本巳喜雄さん
(湖南・守山市)
 企業の退職者が長年培った経営ノウハウを生かそうと、中小企業の経営アドバイスをするNPO法人「経営支援リエゾンオフィス」を、昨年夏に守山市今市町で発足させた。景気は全体的に回復傾向とされるものの、依然、中小企業にとって予断を許さない状況だ。そんな中で「生涯現役」を掲げ、企業再生に情熱を注ぐ同オフィスを取材した。                             【高山周治】

 会員二十六人の平均年齢は六十二歳。理事長の中川知博さん(62歳)は「県内の経営コンサルティング事務所では最高齢のはず」と胸を張り、「六十歳代は十分元気で現役世代。まだまだ社会のために活躍できる場があるはず」と話す。

 かつては活気のあった守山市も、バブルが弾けてからは灯が消えたように沈滞気味になり、駅前の商店街は空き店舗が目立つ。設立の中心になった中川さんは、経営していた会計事務所を後進に譲って引退していたが、地元の中小企業の手助けをしたいと決意し、NPOの設立に向けて昨年二月から奔走した。

 コンサルティング業務は、熟練した経営ノウハウと、調査・分析・解決にかかる十分な時間が必要とされる。そこで、企業の第一線で活躍していた退職者を中心に、メンバー加入を呼びかけることにした。求人広告を出したところ、多才な能力をもつ三十人以上が応募し、雇用条件にマッチする人に加わってもらった。

 組織は、各会員の得意分野を生かして、中小企業再生支援、ISO等制度改革支援、職場いきいき活性化、製造システム革新推進、産学官提携支援など十四委員会に分けて、経営全般について対応。収益の一割は運営にあて、九割はメンバーの給料に充てる。

 昨年十一月末から相談業務を始めたばかりで、今のところ目立った実績はないが、今年はインターネットのホームページなどを通じてPRに努めるといい、中川さんは「どんな些細なことでもいいので、気軽に利用してほしい」と呼びかけている。

 湖南地域の中小企業を対象とし、受け付けは、火曜日、水曜日、金曜日の午前十時から午後四時まで。初回の相談は無料。問い合わせはNPO法人「経営支援リエゾンオフィス」(電話077-514-1855)へ。


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海外手術を実現させて!

「救う会」募金呼びかけ

=拡張型心筋症の藤田誠一さん=

難病と闘う藤田さん
(湖北・長浜市)
 原因不明の難病である拡張型心筋症で苦しむ藤田誠一さん33(長浜市)を支援する「藤田誠一君を救う会」は、海外での心臓移植手術を実現するため、募金を呼びかけている。

 藤田さんは平成十一年に発病し、県内の病院で治療を受けてきたが、昨年九月から心臓機能が低下して重症の心不全になり、心臓移植が必要と宣告された。現在は妻子を長浜市に残し、心臓移植認定施設である埼玉医科大学付属病院に転院、補助人工心臓を装着する入院生活を送っている。

 ところが、国内での心臓移植は極めて少なく、待っていてもドナーが現れないのが現状。さらに病状が日ごとに悪化しているため、海外での手術を決意した。幸いドイツでの受け入れが決まり、渡航費、手術費、滞在治療費などを含めて六千万円程度の費用が見込まれる。

 しかし、現行の医療制度では手術への補助もなく、一般の家庭では用意するのが不可能な金額であるため、同級生が中心になって救う会を結成し、募金活動を行なうことになった。

 問い合わせは、「藤田誠一君を救う会」(電話/FAX0749-65-5899)まで。詳しくはホームページはhttp://www.geocities.jp/save_fujita 振り込み先は、口座名「藤田誠一君を救う会」で次の金融機関へ。

 ▽郵便局=(振替払込)口座番号00970-3-269539
 ▽りそな銀行彦根支店=口座番号(普通)1128985
 ▽滋賀銀行長浜北支店=口座番号(普通)550419


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一足早い春感じませんか

長浜盆梅展、開催中

=本紙がペア3組をご招待=

梅の香り漂う会場
(湖北・長浜市)
 新春恒例の長浜市の盆梅展が、同市港町の慶雲館で開かれている。三月十日まで。昭和二十六年に始まった同展は、今年で五十三回目を迎え、その歴史、規模ともに国内有数で知られ、昨年は期間中に十一万人が訪れた。

 会場には約九十鉢が展示され、樹齢四百年の八重咲き紅梅「不老」や、樹高二・八メートル、幹周り一・八メートル、総重量約七百五十キロと長浜最大の盆梅「さざれ岩」などが出品される。

 開館時間は午前九時から午後四時まで。ただし、二月七-二十九日は午後八時までナイター開館する。入場は大人(高校生以上)五百円、小中学生二百円、幼児無料。問い合わせは同市商工観光課(電話0749-62-4111)へ。

 なお、滋賀報知新聞社大津本社は、入場券をペア3組に読者プレゼントします。希望者は、はがき・ファックスに住所、氏名、電話番号、本紙への批評を記入し、22日までに〒520-0051大津市梅林1丁目3-25、滋賀報知新聞社大津本社(FAX077-527-1113)へ。下記メールフォームからの応募も可。

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