滋賀報知新聞(ニュース)平成16年1月20日第13695号


市民活動アドバイザー

八日市市が派遣事業に乗り出す

協働の仕組みづくり目指す
=東近江NPOセンターに業務委託=

(湖東・八日市市)
 八日市市は、市民と行政が協働したまちづくり推進を強化しようと、地域課題の解決に向けた「市民活動アドバイザー派遣事業」に取り組み、その業務を東近江NPOセンター(山田実運営委員長)に委託した。

 多様な地域課題に対して、これまでの行政主導による解決策には限界があるとして、課題を行政だけでなく市民とともに解決しようと、市民活動団体へアドバイザーを派遣し、協働事業への仕組みづくりに取り組むことにした。

 地域課題の解決には、市民と行政が対等の立場で目的や情報を共有し、事業への責任分担を明らかにする必要が生じることから、協働への不安要素を取り除くため、中間的な支援組織となる東近江NPOセンターへアドバイザーの派遣を要請していた。

 業務委託を受けた同センターは、市内に基盤を持ち自主的で公益性のある活動に取り組もうとする団体、協働事業を実施する市役所(地区公民館を含む)の担当部課を対象に相談窓口を開設し、意見交換の場を提供するほか、行政における協働事業の施策展開に向けたアドバイスを行う。

 また、行政や民間団体に対し、中間的な立場から問題解決への方策を提案するほか、研修会やフォーラム開催にあたっての講師派遣、協働社会のイメージ共有や理解促進にも取り組む。

 一方で、昨年九月に設立された東近江NPOセンターは、管内のNPOや市民活動のバックアップを行っている。市民活動の各種団体にセンター登録を呼び掛け、登録NPOメールボックスによる情報交流を行い、定例的な情報交換会を開くなど、ネットワークの確立にも力を入れている。

 事務所のコピー機、印刷機、パソコンが使用できるワークコーナーや、会議開催のミーティングスペースを一般開放(有料)し、収集した市民活動・NPOに関する図書、資料などを提供するほか、ホームページを作成し、センターから情報発信するとともに、必要な情報の提供を行う。

 八日市駅前アピア西隣のNPOしみんふくしの家八日市(浜野町)三階に事務所を構える同センターの開設日は、毎週火・水・木・金曜日の午前十時から午後五時までで、電話・ファックス(24―0124)とEメール(east-ohmi@viola.ocn.ne.jp)を設けている。


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全国学校給食週間で理解深める

「給食の今・昔」を展示

=21日から八日市市役所ロビー=

(湖東・八日市市)
 八日市市は、全国学校給食週間に合わせ、二十一日から「学校給食展」を市役所ロビーで開く。

 同週間は毎年、一月二十四日から三十日までの一週間、学校給食の意義や役割について児童生徒、教職員、住民らの理解と関心を深め、より一層の充実発展を図る目的で実施されている。

 同市でも期間中、市内全校で特別献立や給食週間向け校内放送などを行っているが、今回初の試みとしてパネルやフードモデルなどを用いた「給食展」を開くことにした。三十日までで、展示内容は次の通り。

 【パネル】学校給食の目的と歴史、特色ある献立(八日市の日、湖国味めぐり、日本味めぐり、世界味めぐり、カルちゃんの日、お誕生日給食)【フードモデル】日本・八日市市で始まったころの献立、現在の献立

 【学校給食衛生管理】調理員の服装など


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浅岡・野村両氏の作品100点

これは、ひょっとして……

=昭和30年のころ びんてまりの館=

(湖東・愛知川町)
 高度経済成長へ突き進む時代の世相を写した写真展「かわりゆく農村 昭和30年代 湖国の風景――浅岡利三郎・野村しづかず 写真展――」が、愛知川町市にあるゆうがくの郷びんてまりの館で開かれている。二月十五日まで、入館無料。

 湖東町出身・在住の二人の写真は、これまでにも湖東町、八日市市、秦荘町などで紹介され大きな反響を呼んでいる。

 今回は、愛知川町はもちろん、周辺地域から県内の当時の出来事や、人々の日常生活、農村のくらしなどを収めた膨大な写真資料の中から、これまでに紹介されていない作品を含む約百点を展示するとともに、そこに写っている人や風景、道具、文化などの情報収集のための協力を、来館者にも求めている。

 元気に遊ぶ子どもたち、仕事に打ち込む人々、今では見られなくなった風景、湖国の開発など、見る人の記憶を呼び起こす作品に出会うことができるかも知れない。

 また、正面玄関前の屋外展示スペースには、秦荘町との合併を進める同町の明治以降の歩みを歴代町長などの人物写真で振り返る写真展も行われており、館内の写真展と併せて、明治、大正、昭和の町の歴史にふれることができる。

 会期中、月・火曜日と二月十一日休館。問い合わせは、同館(TEL0749―42―4114)へ。


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地域内での活発な利活用が課題

家庭から出る廃食油を新エネルギーに!!

竜王町が燃料製造装置で再資源化
=23日に稼動式=

竜王町総合庁舎内倉庫に設置された廃食油燃料製造装置
(湖東・竜王町)
 竜王町は、環境共生型のまちづくりを目指し平成十五年三月に策定した新エネルギービジョンの一事業として、家庭などから出る廃食油をディーゼル燃料に再生する製造装置を同町総合庁舎内の倉庫に同年十二月十二日に設置した。二十三日から稼動させる。

 これまで同町内では、環境保全の観点から、各種団体が中心となって、各家庭から出る廃食油を回収しせっけんにリサイクルする活動が取り組まれてきた。平成七年度からは、全町を対象に町が廃食油の回収作業に乗り出し、集まった油からできる肥料を活用するなど、再資源化を推進してきた。

 各自治会のゴミステーション九十一個所のうち六十三個所には、廃食油を入れる指定ポリ容器が常時設置されており、町職員が町内を東西二地区に分け、奇数月と偶数月の二カ月毎に回収作業を行っている。

 当初は、年間回収量が三千五百リットルだったが、現在では年間約六千リットルと倍近くの回収量にのぼっている。住民への周知徹底と回収量の増加に伴い、同十二年度から民間委託で軽油に代わるディーゼルエンジン燃料へのリサイクルを進め、翌十三年十二月から町公用車二台で再生燃料の使用を始めた。

 こうした取り組みの中から、廃食油回収システムの充実▽地域内でのエネルギー変換システム構築▽軽油に代わる廃食油精製燃料の地域内利活用など新たな課題が浮き彫りとなった。住民主導のバイオマス利活用や農業の多目的機能を生かした展開としての転作田でのエネルギーへ変換可能な菜種栽培など、“地域自立の資源循環型社会づくり”に向け踏み出す足掛かりとして、再生資源から新エネルギーを生み出す燃料製造装置の導入を検討していた。

 今回導入された廃食油燃料製造装置は、各家庭や学校給食から出る廃食油を、メチルエステル交換という燃料化方式で軽油と同様に使用できるディーゼル燃料に再生する。すべてコンピュータ制御で処理され、月に一千リットル、一回で百リットル生産できる能力を持つ。同装置の設置費用は、総額約一千四百万円(国が二分の一補助)。

 ディーゼル燃料の特徴として、▽市販の軽油と燃費・馬力・乗り心地にほとんど差異なし▽軽油と比べて排ガスの黒煙が三分の一、二酸化炭素発生量が七〇%以上軽減できる▽植物を原料とするため化石燃料のように枯渇する心配がないなどメリットが挙げられる一方、▽氷点下になる場合に対策が必要▽スタンドでの販売が実施されていないため町外での給油困難▽排ガスが天ぷら油の臭いが少しするといったデメリットもある。 

 町は、町内三千八百六十八世帯(同十五年四月現在)の各家庭から年間約六千リットル、町立学校給食センターの廃食油を新たに回収対象に含むことで年間約六千リットル、双方合わせて年間約一万二千リットルの回収量を見込んでいる。 製造コスト面から、月一千リットル(十回分)を製造したと仮定し、電気代などを含め月三万二千八百円と、市販の軽油を一千リットル給油(一リットル七十五円で算出)した場合と比較し四万二千二百円安くつくという。

 また、平成十四年度の公用車六台分の軽油使用実績から、市販の軽油だと年間五十二万円かかるところが、燃料製造装置で再生されたディーゼル燃料を使用すると二十一万八千円と十六万六千円の経費節減が図れると予測している。

 今後、年間約一万二千リットルを燃料化し、まずは町公用車六台に使用する方針で、農業を基幹産業とする同町の特色を生かし営農組合などにも働きかけ、トラクターなど農耕車の燃料として利用拡大を図ることも計画している。
 装置の管理運営を担当する生活安全課環境政策係・井口清幸係長は、「利用面が機能しなければ循環の仕組みが成り立たない。廃棄物資源の地域での有効活用に力を入れていきたい」と話している。

 この二十三日の稼動式には、環境学習を行っている町内二小学校の四年生約八十人も参加し、午前十時から開かれる。


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課題は 早期の発見と連携プレー

桐原東小で不審者侵入訓練

訓練を万一に生かす
=教師と児童=

警備員と教職員に取り押さえられる不審者(左)
(湖東・近江八幡市)
 市立桐原東小学校(中西芳路校長・児童425人)で15日、学校内にナイフをもった不審者が侵入したという想定で、児童を安全に避難誘導する訓練が行われた。

 大阪の池田、京都の宇治小学校などで発生した不審者が学校内に侵入し、児童に危害を与える事犯に対してどのように防御するのか同校では初めての訓練に取り組んだ。

 午前9時半ごろ、近江八幡署員が扮する不審者が校門から侵入、常駐配備されている警備員が呼び止めたが、不審者は隠し持っていてたナイフを突きつけながら大声でわめき、警備員を振りきって昇降口から校内に入ろうとした。その騒ぎに教師が気づき、職員室に通報。

 同室内に居た教師が校内放送で避難を呼びかけ、担任が児童たちを誘導して体育館に避難させ、不審者は駆けつけた教職員らによって取り押さえられるというシナリオで進められた。

 児童たちは、放送5分後には、体育館に集合し、訓練を振り返った。 中西校長は「こうした訓練をしなければならないことは残念なことだけど、万一の時には学校が守るが、自分でも守る意識を持って欲しい」と児童たちに呼びかけた。

 また、講評に立った近江八幡署の永井守生活安全課長は「訓練だらといって気を抜いたらダメ。先生の話をよく聞き、転げたり、体調の悪い友達がいたらみんなでカバーしてあげてほしい」と心構えの大切さを説いた。

 児童たちに被害が及ばないようにするには、不審者の通報をいち早く職員室に伝えることが大切。訓練を見ていると警備員は、不審者との対応で手がいっぱいの状態だった。警備員は警笛を持っているが、実際の場合に吹き鳴らせる余裕が持てるだろうか懸念された。

 犯人に気づかれることなく、職員室に非常事態を知らせることが出来れば、大勢で不審者の侵入を阻止し、より安全に取り押さえられる。授業中の先生が、窓越しに警備員とのやりとりから非常事態を察知するには、時間がかかるように思えた。

 しかし、児童たちが放送から体育館に集まるまでは素早かった。日頃から体育館に集まる習慣づけが出来ているからなのだろうと、感じられた。

 警備員の話では、桐原学区と八幡学区を徘徊コースにしている不審人物がいるという。「だから毎日、気が抜けない」と、訓練に真剣だった。 

 


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