滋賀報知新聞(ニュース)平成16年2月6日第13710号


テーマは「観光振興とまちづくり」

2市7町首長と國松知事が意見交換

=日野町で東近江地域自治体サミット=

曵山の模型を中央に置き開かれた2市7町首長と國松知事による東近江地域自治体サミット
(湖東・広域)
 東近江地域二市七町の首長と國松善次県知事とが意見交換する「東近江地域自治体サミット」(東近江地域振興局主催)が二日、日野町町民会館わたむきホール虹小ホールで開かれた。

 これは、各市町が互いの固有価値を再確認する中で、県と新たな協調関係を築きながら魅力ある地域づくりを進めることを目的に、平成十年度から年一度開催しているもの。

 参加したのは、中村功一市長(八日市市)と川端五兵衛市長(近江八幡市)、津村孝司町長(安土町)、角清和助役(蒲生町)、奥野弘三町長(日野町)、福島茂町長(竜王町)、久田元一郎町長(永源寺町)、前田清子町長(五個荘町)、杉田久太郎町長(能登川町)、県側から國松県知事、廣田義治副知事、西田弘局長(東近江地域振興局)と県職員。

 今回のテーマは、「東近江地域の観光振興とまちづくり」。まず、西田局長が、東近江地域の観光振興の現状と課題を挙げた。平成九年に日野町にブルーメの丘が誕生したことなどの影響で、日帰りと宿泊合わせて観光客が五百万人を突破したものの、以後、観光入込客数は五年間横ばいとなっている。また、九割以上が日帰り客で、宿泊客が非常に少ない。

 鈴鹿から琵琶湖まで恵まれた観光資源を有した地域でありながら、公共交通機関から離れた場所に点在しているため、西田局長は、来訪者が移動しやすいアクセス整備の一つとして、レンタルサイクルのステーションを各地域に設け乗り捨て可能なエコサイクル事業整備を検討していることを明らかにした。

 続いて、各市町長が現在また今後取り組む観光施策を順番に報告。観光ボランティアの拠点づくりや農村風景の景観保護地域指定、イベントを活用した観光資源・歴史・文化の掘り起こしと伝承など、新しいものを作るのではなく今あるものをいかに活用し、守り伝えていくかに力点が置かれた事業が多く聞かれた。

 國松県知事は、「素材に恵まれた地域であると実感した。経済の活力になるのは、環境・健康福祉・観光の3Kであり、観光は立派な産業で経済発展の要素。よそから見れば魅力的な資源を生かしきれていない場合もあり、まずは地域の宝を住民が学び、磨きをかけなくてはいけない。歴史・自然だけでなく、そこに体験や発見、食文化との出会いの場を提供することが大切。エコツーリズムのメッカに」と期待を寄せ、農村風景の保存や蒲生氏郷の歴史に着目した観光施策を求めた。

 フリートークでは、各市町長から「県レベルで、誘客の取っ掛かりとなる交通輸送機関に対しての協力要請をしてほしい。手話や外国語ができる人を意識的に配置するなどの対策を」や「中京経済圏にPRすればもっと来てもらえるのではないか」、「田舎をキャッチフレーズにしてはどうか」などの意見・アイデアが出る一方で、「伝統を維持することは周囲の住民の負担率が高く、意識付けが大変」や「大型観光バスなど観光駐車場の整備に困っている」と課題も浮き彫りになった。

 さらに、東近江として市町間の連携方策については、「二市七町が一つのものにならなくては、最終的には実のあるものにならないと思う」と合併問題で東近江一つに至らない現状を指摘する首長の発言があり、同自治体サミットの在り方が問われた。

(櫻井順子)


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将来に備えて早期準備を!!

適格退職年金移行セミナー

制度廃止で各企業見直し必至
=目的に適した対策の検討と選択=

適格退職年金移行のポイントを検討したセミナー
(湖東・八日市市)
 八日市商工会議所と八日市雇用対策協議会の合同セミナー「適格退職年金移行のポイント――自社の制度を検討する――」がこのほど八日市商工会議所で開かれ、会員事業主らが将来に備えた退職金対策などを学んだ。

 「適格退職年金制度」が平成二十四年度で廃止されることになり、企業にとってはそれに向けての早急な準備が必要となったことから、適格退職金年金の現状、積立不足や年金資金の確保など今後に企業が抱える問題点、「確定拠出年金」や「確定給付企業年金」など新しい企業年金制度の特徴などについて、シホタ社労士事務所の志保田淳司所長から、実際に相談を受けているケースの検証なども含めて、それぞれの企業に適した制度選択などそのノウハウについて学んだ。

 志保田氏は、金融機関など外部に任せず、各事業所の目的に沿った、企業にとっても従業員にとっても安心できる制度見直しの早期着手の必要性を強調した。


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もっとEとこ見つけようフォトコンテスト

=入選作品をびんてまりの館で展示=

(湖東・愛知川町)
 愛知川町観光協会が昨年秋に募集した「第4回もっとEとこみつけよう 愛知川町フォトコンテスト」の表彰式がこのほど町役場で行われた。

 県内外からの応募六十八点の中から特選などに選ばれた受賞作品十六点は、二十七日まで愛知川町びんてまりの館(同町市)で展示されている。各賞の受賞は次のみなさん。

【特選】「フォスタの親子」西村勲(五個荘町)

【準特選】「聞き入る演奏」辻善三郎(秦荘町)▽「お店もいっぱいでたのしいなぁ」石部美代子(愛知川町)

【入選】「びんてまりとたいこ」吉内大介(彦根市)▽「かわいい“そば粉引き”」今森泰夫(京都市)▽「風流」乾澤武(湖東町)▽「大きな太鼓」西村勲(五個荘町)▽「フリーマーケット」田中良太郎(東京都)▽「太鼓づくりの名人」古戸千都子(彦根市)▽「ぼくらの太鼓」森野久章(愛知川町)▽「そば打ち体験」藤沢廸夫(八日市市)▽「コスモス畑を歩く」上西定雄(甲南町)▽「青い芝生?で」松吉三男(八日市市)

【佳作】「旧跡めぐり」若林利治(水口町)▽「羽二重餅」加藤建(彦根市)▽「合同演奏会と聴衆」立岡正興(栗東市)


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商家伝来の家宝雛

『ひな人形めぐり』始まる

=明治雛など初公開も 31日まで=

江戸時代から受け継がれる商家の家宝雛めぐり
(湖東・五個荘町)
 商家伝来の家宝雛などを一挙に公開する五個荘町の『ひな人形めぐり』が始まり、華やかな衣装や飾り付けに来館者の目を楽しませている。

 ひな人形めぐりは、寛永雛や享保雛など江戸時代から受け継がれる商家の家宝雛を中心に、総勢100セットを展示する恒例のイベントで、町内五つの観光施設(旧外村宇兵衛家・旧外村繁家・あきんど大正館・近江商人博物館・歴史民俗資料館)で同時に開かれている。

 今回は、明治時代に作られた社付きひな人形が初公開され、話題を呼んでいるほか、摘み絵のお雛様が可愛く、各館ごとに特色ある展示が行われている。また、外村繁家では手作りの冠と衣装が用意され、御内裏と御雛様になって記念撮影が楽しめる。

 期間は三月三十日まで。二月二十一、二十二日の両日には「人間ひなまつり」(会場=外村繁家)が催され、内裏雛や三人官女、五人囃子に扮する女性から白酒が振る舞われる。

 五館共通で大人八百円、子ども三百六十円。三館共通は大人五百円、子ども二百五十円。開館時間は午前九時半〜午後四時半。月曜と祝日の翌日は休館。詳しくは五個荘町観光協会(0748―48―2100)へ。


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国際文化交流からさらに絆深く

イタリア・マントヴァ市と姉妹都市提携

津村町長・國分議長が訪問
=安土町が2月9日に調印=

ルネッサンスの建築様式が残るマントヴァ市内の教会
(湖東・安土町)
 安土町は、昨年10月に調印する予定だったイタリア・マントヴァ市との姉妹都市提携を9日に結ぶことになり同日、津村孝司町長と國分征雄議長が同市を訪れ、調印式に出席する。

 安土城下にキリスト教の神学校・セミナリヨの開設が認められ、布教活動の中心的存在だったヴァリニアーノ神父が、帰国する際、神学校で学ぶ13歳前後の少年4人を同行させ、宣教師に育てようとした。

 この少年たちは、年号から天正の少年使節といわれ、日本初のヨーロッパ使節としても歴史に残る。ヴァリニアーノ神父と親交があった信長は、帰国の土産として絢爛豪華な安土城を描いた屏風絵を持ち帰るよう贈った。

 築後わずか3年で焼失した安土城が、どんな城だったのか知るに足りる十分な史料に乏しいため、町は、その姿が描かれている屏風絵探しとともに天正使節の少年たちがローマ法王に出会うまでに立ち寄ったヨーロッパ各都市に国際文化交流を望む手紙を贈った。そのうち承諾の返答が寄せられた9都市と平成元年に「国際文化交流都市」の協定を結んだ。

 マントヴァ市も協定を結んだ都市の1つで昨年1月、同市から町に国際文化交流都市からさらに一歩進んだ「姉妹都市」の締結を望む正式な申し入れがあった。

 検討の結果、申し入れを受け入れ、昨年10月21日に同市で調印する日程が組まれていたが、津村町政が誕生しての初議会で教育委員会人事が否決されるなど、調印の直前に町当局と議会との確執が表面化。助役、収入役そして教育長まで不在となった中で最高責任者の町長が海外出張することを疑問視する声が上がり、津村町長も見合わせる必要があるとの判断を示し、今回に延期した経緯がある。

 調印式は、津村町長と國分議長が同市を表見訪問した後、市役所内の特別会場で行われる。

 マントヴァ市は、イタリア北部の都市ミラノから東に約149キロにある人口約6万人の街。都市中心部の周囲を3つの湖が囲み、豊かな土壌と水利に恵まれた穀物の集散地として栄えてきた。街中にはルネッサンスの建築様式を残す建物が数多くあり、歴史深い都市としても知られている。

 姉妹都市の交流は、文芸セミナリヨにも設置されているパイプオルガンなどをテーマにした音楽文化や少年サッカーなどのスポーツ、相互訪問の民泊、小・中学生のEメール交換による交流などを進めたいとしている。

 また、信長が贈った屏風の所在に関する情報召集について同市の協力を求めていくことにしている。

 出発を前に津村町長は「400年前の交流の歴史を続けることで、同市から屏風に関する情報が得られるかもしれない。湖と接する水環境を大切にする共通点もある。スポーツ面では少年サッカーチームの交流やインターネットを使った子ども同士のメール交換で国際理解にも役立つと考えている」と姉妹都市提携の意義を語った。 

 


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