滋賀報知新聞(ニュース)平成16年2月8日第13712号


6人が死亡 負傷は5人

昨年の東近江火災状況まとめ

8年連続で放火の恐怖続く
=建物うち住宅が60%占める=

(湖東・広域)
 東近江行政組合消防本部は、このほど昨年一年間の火災発生状況をまとめた。それによると、出火件数は前年に比べ減少したものの、放火(疑い含む)が八年連続して原因の第一位になっていることが分かった。火災による死者は六人、出火時に消火に当たった五人が負傷している。

 発生件数は四十七件と前年より十八件減少し、そのうち約六割を占める建物火災で八件減となったことから、損害額も約八千七百万円減の一億円強にとどまった。一方、前年より三件増加した放火だが、依然として発生原因トップ(全体の約二五%)を占めた。

 管内の出火件数を種類別にみると、建物火災が三十二件(前年四十件)、車両火災十件(同十三件)、林野火災〇件(同一件)、その他火災五件(同十一件)で、中でも建物火災は全体の七割近くにも達し、予断を許さない状況が続く。

 建物火災の六〇%を占める住宅・共同住宅・併用住宅の十九件、工場・倉庫四件、納屋・物置の四件を含む焼損棟数は三十九棟(同五十六棟)で、前年の六割の千四百平方メートルが灰になった。全焼六棟、半焼六棟、部分焼十四棟、ぼや十三棟で、二十五世帯七十五人(同三十三世帯百十五人)が焼け出されている。

 前年なかった火災による死者が六人となった反面、負傷者は出火元で消火に携わった五人(同十人)にとどまった。死者うち一件で三人が亡くなった能登川町ほか、近江八幡市、竜王町、蒲生町で各一人が死亡している。

 原因別では、トップの放火が十二件(同九件)と全体の二五%を占め、次いでコンロ(六件)、タバコ(三件)、ローソク(三件)、電気機器(三件)、配線器具(二件)、ストーブ(二件)、火遊び(二件)が主なもの。コンロのうち、てんぷら鍋の掛け忘れによる火災が多く発生している。

 市町別では、近江八幡市十七件(同二十四件)と八日市市の十一件(同十三件)で全体の六割近くを占めている。このほか、能登川町の六件(同六件)に続き、蒲生町四件(同六件)、竜王町三件(同七件)、日野町三件(同五件)、五個荘町一件(同三件)、安土町一件(同一件)、永源寺町一件(同〇件)だった。


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今森洋輔さんの細密原画展

故郷の自然を描く

=湖東町図書館 講演会も=

細密画の魅力を紹介する原画展
(湖東・湖東町)
 湖東町立図書館で、魚などの細密画で活躍する県在住の画家、今森洋輔さん(43)の作品を紹介する「故郷の自然を描く――今森洋輔原画展――」が開かれている。二十二日まで。

 鱗(うろこ)の一枚一枚、瞳の中まで、その繊細で正確に表現されたいきもたちは、水の中で、森の中で、今にも泳ぎだし、駆け出しそう。

 今回は、手づくり紙芝居グループ「てんとうむし」結成十周年と、図書館開館十周年の記念事業として、国立オリンピック記念青少年総合センターの子どもゆめ基金の助成を受けて開いた。

 会場には、著書「琵琶湖の魚」のフナ、ナマズ、モロコなどの原画をはじめ、製作過程のメモ書きが残るスケッチや色調整段階の製作行程がわかる完成前の作品、「森のアトリエ」からキツネやウサギなどのかわいい表情を捕えた作品、クワガタやカブトムシといった昆虫、県の鳥カイツブリやオシドリなど色鮮やかな野鳥など、四十点を展示している。

 今森さんによるスライドなどを使った講演会も、十四日午後一時半から視聴覚ホールで開かれる。定員は五十人。問い合わせは同館(TEL0749―45―2300)まで。


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事実上の請求取り下げ

合併枠組みの住民投票提案問題

五個荘町議員有志
混乱させた責任重し
=信頼回復に努力を=

(湖東・五個荘町)
 五個荘町議会の議員有志が、合併の枠組みをめぐって「住民投票条例の制定」を求める条例案を提出し、臨時議会の招集を請求していた問題で、議員有志は六日、前田清子町長に「関係市町の状況を考慮し、今回の臨時議会の開催請求は、見合わせます」と申し出た。

 議員らは、住民の直接参加による意思確認として、合併の枠組みを問う三つの設問@1市4町A能登川町を含めた1市5町B合併しない―を設けたが、投票が実施された場合の結果によっては、一市四町合併の崩壊または能登川町の進路を絶つ危険性があり、町民らから「何のための投票か」と非難の声が寄せられていた。

 今回の提案について、ある提出議員は「能登川町の早期参画をという声があるなかで、純粋に五個荘町民の意思が確認できる住民投票をと考えた。しかし、住民投票で選ばれた答えは五個荘町民の総意であり、関係市町にくみ入れられなければ町民の思いと逆行する危険も考えられた。冷静に判断すべきだった」と反省するが、一市四町の住民と能登川町を混乱させた責任は重い。

 また、能登川町の参画を後退させかねない設問@1市4町を設けたこと自体、議決した「能登川町の早期参画を実現する事についての決議」を反故するもので、賛成議員の行動としては不可解だ。一方、編入を受け入れるかどうか前向きに検討してきた能登川町議会では、「本当に能登川町のことを思った行動なのか、まったく理解できない」「一市四町を壊す気か?」と怒り心頭の様子で、提出議員の信頼回復には時間がかかりそう。

 この申し出により、今回の請求は事実上の撤回となったが、コメント中の「見合わせます」を巡って様々な憶測が飛び交う。実際、提出議員のニュアンスも「今回は見合わせであり、撤回ではない」「これを以て取り下げだ」などと一致せず、内部で微震が続く。いずれにしても、五個荘町や能登川町、また当人のためにもならないことは事実だ。

(飯田香織)


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風景を生かした地域づくり

黒川紀章氏迎えシンポジウム

=中主町で19日=

(湖東・中主町)
 風景を生かした地域づくりを考えるシンポジウムが、二月十九日午後一時半から中主町の「豊積の里総合センターさざなみホール」で開かれる。県では、滋賀県固有の景観の豊かさを次世代に引き継ぐ「水と緑とまちの景観回廊」づくりを進めており、この計画を県民に知ってもらうとともに、身近な風景に関心をもってもらおうとシンポジウムを企画した。

 シンポジウムでは、建築家の黒川紀章氏が「共生都市」をテーマに基調講演する。続くパネルディスカッションでは、木村至宏氏(県景観審議会会長、成安造形大学学長)がコーディネーターを務め、青山菖子氏(大津の町家を考える会会長)、高橋政之氏(黒壁代表取締役社長)、深町加津枝氏(森林総合研究所主任研究官)が、風景を生かした地域づくりの実践について意見交換する。

 入場無料で、当日先着四百八十人。問い合わせは県琵琶湖環境部自然保護課(077―528―3480)まで。


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公的個人認証サービス開始

家庭や職場のパソコンで稼働

3月からパスポート申請も可能に
=進むIT、電子行政システム=

(全 県)
 昨年八月に交付が始まった住民基本台帳カードを使った公的個人認証サービスが始まったことにより、これまで窓口に出向く必要があった行政手続が、家庭や職場からインターネットで可能となった。

 昨年十二月に公布された「電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律」いわゆる公的個人認証法の施行に伴い、一月末から四十六都道府県(長野県を除く)でスタートしたことにより可能となった。今後、サービスの充実が進められるこよりさらに利便性が高まる。

 公的個人認証サービスとは、行政手続のオンライン化に必要なネット社会の課題とされている「成りすまし」、「改ざん」、「送信否認など」を解決する本人確認サービスを、全国どこに住んでいる人に対しても安い費用で提供するもので、近い将来に導入が計画されている電子政府・電子自治体の基盤となる。

 サービスの対象となる行政手続は、当面は国税電子申告と三月から旅券申請が予定されている他、社会保険関係申請と届出について実施期間を調整している。

 六月より国税の電子申告が全国に拡大されるほか、国の機関の他の手続、県を始めとする各地方公共団体の手続が順次追加される予定。

 サービスを利用するには、事前に電子証明書の発行を受ける必要がある。 この電子証明書は、住居地の市町村役場の受付窓口に、住民基本台帳カードと、運転免許証など公的機関発行の写真付き本人確認書類を持参し、申請書に氏名、住所、性別、生年月日などを記入して受付窓口に提出する。

 受付窓口の担当者から本人確認を受け、受付窓口に設置された鍵ペア生成装置の案内に従い鍵ペア(公開鍵+秘密鍵)を申請者自らが住基カード内に格納し記憶する。併せて暗証番号を設定し、この住基カードを受付窓口に提出することで同サービスを受ける事前準備が完了。

 各自のパソコンからこのカードを使って申請するには、電子証明書の発行時に配布される利用者用クライアントソフトCD−ROMを、利用するパソコンにインストールし、IC(住基)カードリーダライタをパソコンに接続する。

 行政機関等のホームページの案内に従い、申請書の必要事項を入力し、電子証明書の格納された住基カードを専用のカードリライター(読み書き器)にセットし、暗証番号を入力する。画面上の電子署名ボタンをクリックして、申請書に電子署名を付し、画面上の送信ボタンをクリックして、申請書、電子署名、電子証明書を送信することで申請が行える。

 都道府県知事が発行する電子証明書は、三月三十一日まで発行手数利用が無料。それ以降は原則五百円が必要になる。有効期間は三年間。

 サービスが始まった個人認証は、パソコンを使って行政手続きの申請、申告を行う場合、申請者が本人であることを証明するシステムの一つで、このほか、指紋を読みとる方法などもある。次世代の携帯電話などには、パスワードに変わる誤認性のない証明方法として採用されている。 

 


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