滋賀報知新聞(ニュース)平成16年3月10日(水)第13739号


党派代表の4人が立つ

11、12日 八日市市議会総括質問
新予算と合併へ最後のまちづくり

=市民生活に密着の課題解決ただす=

(湖東・八日市市)
 八日市市三月定例議会の総括質問が十一、十二両日に行われる。今議会には一般会計百六十一億円を含む総額三百億円の平成十六年度当初予算など三十議案が提出され、すでに人事案件など二件が開会初日(三日)に即決された。

 新予算ほか、個人情報保護条例の制定や水道料アップなど条例の一部を改正する。総括質問では、中村功一市長が取り組んだ新予算案を中心に質疑が行われ、市の財政が窮迫する中で、合併に向けた最後のまちづくりに、予算がハード、ソフト両面に生かされているかが焦点となる。

 教育、福祉、環境、都市基盤整備ほか農業、商工業など、多様化する市民ニーズに、どう中村カラーを反映させたのか。これらの点について党や会派代表の四人が質問に立ち、議員活動から得た市民密着の諸問題に対し、行政側の対応や見解をただす。質問議員と内容は次の通り。発言者順。敬称略。

 【深尾俊幸(八風クラブ)】新予算と主要施策▽市町村合併▽中心市街地商業等活性化事業の推移と今後の取り組み▽平和祈念館の建設誘致▽自然環境保護対策▽迷惑施設周辺への迷惑料▽水道水保護条例と砂利採取▽公共施設敷地内の安全対策▽道路行政▽農業問題▽公設地方卸売市場の水産冷蔵庫改築▽近江鉄道「河辺の森駅」の開業と河辺いきものの森▽鳥インフルエンザ対策▽介護保険と施設充実▽人権問題▽児童虐待防止対策▽学校週五日制▽小学校での国旗掲揚・国歌斉唱の現況について

 【加川泰正(公明党)】市町村合併▽十六年度の市政方針と予算▽行政評価システム▽コンビニ対応で納税の利便性と収納率向上▽鳥インフルエンザ対策▽金融経済教育と相談窓口体制について

 【横山栄吉(新政クラブ)】新予算と市町村合併▽情報化社会の教育医療ネットワーク▽商工振興対策▽農業と米政策改革大綱▽道路行政▽国民健康保険の課題▽環境と新エネルギー▽教育行政▽子供への虐待について

 【豆田昇一郎(日本共産党)】新予算と所信表明▽市町村合併▽人権問題▽永源寺第二ダムと農業政策▽高校の学区編成と市内の教育問題▽水道料金引き上げについて


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あいとう農業シンポジウム

環境農業の発信拠点めざそう

=実践発表や講演 試食や展示も=

大豆の育成から加工まで、生活研究グループのメンバーと取り組んだ総合学習授業の成果を報告する愛東北小学校四年生代表
(湖東・愛東町)
 農業を基幹産業にしている愛東町で「あいとう農業シンポジウム」(町・町農業指導センター主催、JA湖東・町生活研究グループ共催)が「地球のために今できること。環境農業の発信拠点あいとう!」をテーマに、このほど約百五十人の農業関係者を愛東町総合福祉センターじゅぴあに集めて開催された。

 植田茂太郎町長が、「環境に配慮した安全・安心な農産物を消費者に提供できる農業を今後も展開し、合併後の新市においても農業の拠点として発展するリーダー的存在をめざす」と開会のあいさつを行い、シンポジウムが開幕した。

 研究・体験発表では、町生活研究グループの位田貞子会長が、小学生と農作業体験や食の大切さを実感してもらう取り組みなど、グループの活動内容を報告。また、愛東北小学校四年生の代表四人が、総合学習の授業で町生活研究グループと一年間取り組んできた大豆の栽培と、きな粉、とうふ、豆乳への加工といった体験内容や、「店に行けば売ってあるのに、こうやってできることをはじめて知った」「愛東町の特産を使ってできる食べ物をもっと教えてほしい」など、体験を通して学んだことなどを、写真や図解を使って発表した。

 また、環境こだわり農産物に取り組んでいる田中耕造さん(妹)は、スイートコーンやハクサイなどの実践例や、農業にかける思い、決意などを発表。湖東地域農業改良普及センターの蒲生英美主査が、県外先進地での生ゴミ堆肥化の取り組みを紹介するとともに、愛東町の家庭での生ゴミ処理状況や地域循環型システムの構築に向けた今後の展望を報告した。

 このほか、国学院大の久保田裕子教授による基調講演「環境農業と食の安全性」で、農薬問題や遺伝子組み換え、有機農業と循環型農業など、これからの農業のあり方を学んだ。

 休憩時間には、ゴーヤ、豆乳、環境こだわり米など地元産の農産物を使った料理による試食コーナーや濁水問題などに関する展示コーナーなども開設され、参加者の関心を集めていた。


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町内5地区が活動報告

集落自治への目覚め

=蒲生町でわがまち夢プランシンポ開催=

夢プラン策定までの経過と今後の目標を発表する町内5地区の代表者ら
(湖東・蒲生町)
 過去、現在、未来を住民自身が見つめ直す「蒲生町わがまち夢プランシンポジウム」がこのほど、同町あかね文化センター大ホールで開かれ、町内五地区が活動内容を報告し、詰め掛けた二百三十四人が熱心に耳を傾けた。

 このシンポジウムは、同町が平成十四年度から二カ年計画で、“私たちの地域は私たちが創る”をスローガンに取り組んでいる「蒲生町わがまち夢プラン策定推進事業」の総まとめ。各集落単位で今後十年間の具体的施策を盛り込んだ地域まちづくり計画を策定する。

 参加者の注目が集まった第一部「わがまち夢プラン実践報告会」では、町内五地区の代表が、計画策定に至った経過と地域の魅力・課題、今後の目標などを順に発表した。

 トップを切って、寺区の角直一区長が、小中学生を委員に選任し一年間で計画を策定した経緯を説明。住民と策定委員との思いを一つにするために二度実施したアンケート結果などから、生活改善を求める声が多く、簡素化しながらも各世代が歩み寄り新旧の考えを取り入れ住み良いまちを目指してキャッチフレーズである「人魚となんじゃもんじゃの里 寺村」の実現に取り組む。

 続いて、宮川区振興計画委員会の寺嶋嘉孝委員長が、パワーポイントを用いながら、公募で決定したキャッチフレーズ「ふれあいの和 みんなで拓く 愛する里〜『ホッ!と』みやがわ〜」を掲げ、全員参加を根幹にした五つの重点項目を挙げた。中でも、来年度からは「花いっぱい運動」の促進とモニュメントの設置に着手し、女児も参加できるよう変更した伝統文化・ケンケト祭の伝承にも力を入れ、地域が一つになれる活動を推進する。

 区民の力を結集したイベントを展開している桜川西区わがまち夢プラン策定委員会の岡崎嘉一委員長は、著名人や有名な旧跡がないものの、四十三の企業がありバスや駅を構える立地条件の良さを挙げた。「自然豊かで住み良い町づくり」を目標に定め、子どもの数だけ放流するコイや区三役の女性起用、ホームページ開設など四項目に絞り、夢とロマンを追ってプランを実践していく。

 人口六千人規模の大型新興住宅地である長峰東一区の反田從剛区長が、住民間の交流の一手段として、光ファイバー回線の活用に目を付け、子どもからお年寄りまで楽しめるIT社会の実現に向け、回線整備と区世帯数十%の普及を目標に、インターネット利用の啓発とホームページ作成を展開している現状を解説。電子図書館をコミュニティセンターに設置し、町公式サイトとリンクさせる方針で、全国へ自治会の情報発信を試みる。

 最後に、歴史をひも解き祖先の思いに触れる中でいかに継承していくかを追求している岡本区わがまち夢プラン策定委員会の岡田文伸委員長が、やる気とアイデアを持った人材発掘と住民が参加しやすく楽しめる環境づくりの必要性を強調し、継続性を課題とした。「行政との協働よりも住民の自立、集落単位の自治が求められている」と指摘し、集落自治の見直しと再構築に夢プランを生かして体制づくりを実行していく決意を述べた。 

 身近な地域住民のまちづくりに対する思いを知った参加者のアンケート結果では、「まちづくりの参考になった」と好評で、「地域リーダーの必要性を感じた」との意見も寄せられた。

 すでに、全四十二集落のうち三十六集落が夢プランを町へ提出しており、策定期間は過ぎたものの二〜三地区がこれから新たに策定に向け活動を始めようとしているという。来年度からは、各集落で夢プラン策定委員会から推進委員会へ移行し、将来を担う青少年も巻き込んだ住民主導のまちづくり実践へと移る。


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もち米の売り上げ半分

児童の提案で 社協に寄付

=蒲生東小学校=

安井会長に寄付金を手渡す児童ら
(湖東・蒲生町)
 蒲生町立蒲生東小学校の児童が四日、同町いきがい活動支援センターせせらぎを訪れ、蒲生町社会福祉協議会の安井一嗣会長に寄付金三万円を手渡した。

 これは、五年生を中心に全校児童が、地域のボランティア・ぬくもりさんやJA職員の協力を得ながら取り組んだ「田んぼの学校推進事業」で、もち米を収穫し、保護者らに販売した売上金の半分を児童の提案により寄付したもの。

 子どもたちは、地域の知恵袋であるお年寄りから、手植えでの田植えや水管理、草引き、刈り取りを昨年四月から十月頃まで習い、十一月二十二日の「東小秋祭り」ではおかきやぜんざいとして参加者に振る舞った。

 豊作であったことと子どもたちの努力の結晶を保護者にも味わってもらおうと、児童自ら予約券の作成から袋詰めまでを担当して販売、約六万五千円の収益をあげた。その使い道は、児童らに委ねられ、半分を寄付、もう半分を学習に利用する本と雨でもみんなで遊べるドミノの購入に充てることを決めた。

 寄付金を持参したのは、児童会の本部役員である五年生・村井雄祐君(11)と望田巧君(11)、川崎小夏さん(11)、北川沙恵さん(11)の四人で、「作っている人の大変さが分かった。もち米はとてもおいしかった」と振り返り、安井会長から「本当にありがとう。十分に考えて使わせていただく。おじいさんやおばあさんを大切にしてね」と言葉の贈り物をもらっていた。


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ソーラー船で水郷めぐり

ヨシの葉の戯れが聞こえる静かさ

晴天で4時間・7ノット
=職業能力開発短大が技術開発=

屋形の屋根には2列の太陽電池パネル
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡商工会議所が仲介役となり、島真珠水郷観光船部と滋賀職業能力開発短大(ポリテクカレッジ滋賀)が共同開発した太陽発電エネルギーで走る「ソーラー和船」の実験船が出来上がり、5日に関係者が集まって進水式が行われた。

 このソーラー船は、水郷めぐりの業者、商工会議所の仲立ち、大学の高度技術の連携を活かした産学協働の成果ともいえ、そのすべてが地元近江八幡市にある「知恵」から生まれたことは意義深い。全国的には、ソーラー船はあるが、内湖の水郷を観光船として走る例は、初めてという。

 ソーラー和船は、同商工会議所の会員企業で、水郷めぐりを営業する島真珠が、現在の船外エンジンをなくした静かな船での水郷めぐりを模索する中、同会議所を通してソーラーカーで全国トップクラスの太陽発電応用技術を誇る同短大に開発を依頼し、昨年6月から実験船の試作研究が進められてきた。

 依頼を受けた同短大では、電子技術科の木戸規雄教授を中心に住居環境科も参画したプロジェクトチームを立ち上げ、電気システムは電子技術科が、船体は住居環境科が卒業研究テーマの1つに取り上げ、協力して実用化をめざした。

 できあがった実験船は、同商工会議所から提供を受けた田舟(長さ7、6メートル、幅1、24メートル )の船体を白と黒に塗装して「蔵」のイメージを出し、釘を使わずスギとヒノキ材で組み上げた屋形を取り付けたもので、屋形の屋根には太陽電池パネル(284ワット)を取り付け、その発電力で船尾に取り付けたバス釣り用の船外モーターを駆動させて前後に走行する仕組み。

 スピードは、6人乗船で最高時速10キロまで記録したが巡行速度は7キロ(4ノット)に設定している。航行持続時間は、晴天時で4時間、曇天時で2時間程度。発電出来なくても搭載されているバッテリーで運行出来る。

 太陽電池の発電量は、船の移動により方向を変える太陽光の照射状況により刻々と変化するため、同短大では、ソーラーカーで自力開発して実績のある「最大出力点追尾装置」や「エネルギー管理システム」を搭載し、安定した航行を実現した。

 趣のある薄暮時の水郷めぐりが楽しめるよう船体には高輝度LEDを使った方向指示器やハザードランプ、船内照明器も取り付けられている。

 電気システムは300万円ほどで、現在使われている観光船を改造することでソーラー船ができあがることから、事業化に期待が集まっている。

 午前10時から観光船乗り場で行われた進水式であいさつに立った島真珠の大西増夫会長(78)は「5年前から考えていたソーラー船が出来てうれしい。静かなのでヨシの葉が風で擦れ合う音、小鳥のさえずりなども楽しむことができる。乗ってもらえる人が増えていくことを願っている」と喜びを語った。

 このあと、試乗会が行われ乗船者からは「船の音は何も聞こえなくて静かで気持ちよい」と好評だった。

 近江八幡市内の水郷めぐり観光には4業者あり、情緒ある手こぎや女性船頭、雨天になっても運行できる船外エンジンによる運行など、それぞれに特徴があるが、手こぎ船には、横揺れがあって風に弱い、また、エンジン船は音が気になるなど弱点がある。ソーラー船はこれらの課題を克服し、何よりも時代が求める環境へのやさしさが特徴。

 今後、実験船で航行データーを収集、分析して低コスト化への改良を加え、事業化をめざす。 

 


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