滋賀報知新聞(ニュース)平成16年4月25日第13778号


翦風号ミニ展示会

24日―5月2日 八日市図書館

飛行機にかけた男ロマン伝わる
=貴重な写真や関係資料など紹介=

展示されるライト兄弟と翦風号の模型
(湖東・八日市市)
 翦風号を蘇らせる会(中島伸男会長、二十五人)は、二十四日から「翦風号と八日市飛行場ミニ展示会」を八日市市立図書館二階ギャラリーで開催する。翦風号の八日市初飛行九十周年と市制五十周年を記念して、八月に開く本格展示のプレゼンテーションとなり、五月二日まで男のロマンが伝わる関係資料などを展示することにした。

 大正三年十月二十二日に沖野ケ原で八日市初飛行に成功した荻田常三郎や、墜落した残骸を集め資産すべてを投じて第二翦風号を復元した八日市町金屋の「油九」こと熊木九兵衛氏の苦労ほか、翦風号や八日市飛行場設立にかかわった人々など、先人の顕彰を目的に蘇らせる会を発足させた。

 現在、翦風号(全長六・五メートル、全幅九・三メートル)の模型を実物大で復元する作業に取り組んでいる。モーラン・ソルニエ機の設計図を基に、当時の写真などを参考にした詳細な設計図も出来上がり、休日を利用した各会員が手分けして、両翼や胴体に使う骨格材や翼の桁(リブ)など部品の製作を進めている。

 復元作業を進めていくうちに、墜落炎上した翦風号に代わって「第二翦風号を作り上げた熊木氏の苦労が伝わる」と中島会長は話す。「実際に飛行させるものではないが、材料の選定も含め可能な限り、創意工夫と試行錯誤を重ね熊木氏に近づきたい」とも。

 また、第二翦風号の墜落原因が胴体と左翼の折損だったことから、復元作業でも「この取り付け部分がポイント」となるほか、翼先端の曲線やプロペラ、機体のバランス、車輪の接合部分などに課題を残すという。両翼と胴体は脱着式だった。

 展示会では、翦風号復元に関する図画・材料、出来上がった部品、復元現場の写真などで、これまでの形成過程を紹介するほか、翦風号の模型(十分の一)と資料、復元模型に使用する車輪、翦風号関係冊子、会員製作の模型飛行機、ライト兄弟が飛んだ飛行機の模型、八日市飛行場の白地図、翦風号と八日市飛行場に関する写真・パネルなどをが展示される。


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芝生にゴロン、憩いの場

神秘・磐船模した

=「林中央公園」完成=

子どもたちに人気の遊戯施設
(湖東・能登川町)
 能登川町民の新しい憩いの場「林中央公園」が完成し、二十一日に安全祈願祭と完成記念式典が行われた。午後からのオープンでは、心待ちにしていた大勢の親子連れがお弁当を広げ、真新しい遊具で遊んだほか、芝生の感触と爽やかな薫風を楽しんだ。

 駅西土地区画整理事業の一つとして、能登川中学校南側の区域内に設けられた一・八六ヘクタールの都市計画公園で、水と緑をテーマに、公園コンセプト「湖水に浮かぶ磐船と大きな森の構築」を設定。平成十二年に実施設計を行い、翌十三年から十五年度の二カ年で整備を進めてきた。

 東に位置する繖山には、太古に琵琶湖を渡ってきたと伝わる巨石・磐船があり、圧倒的な存在感をもって今日に祀られている。この力を未来のまちにつなぐ象徴にしようと、公園のメインを「磐船」とし、四季を通じて楽しめる木々(ケヤキ、クヌギ、イロハモミジ、ソメイヨシノなど約四十種)を植樹。健康と繁栄を願った鶴・亀の滝からは豊かな水が流れ落ち、琵琶湖を模した池「淡海」に広がっている。

 また、神殿風の祭典広場には、水が湧き出る「泉の屋形」や「滝見の屋形」があり、園内の芝生広場に水路として巡っているほか、トンネル式の滑り台など遊戯施設等を設けた。事業費は、用地取得に約五億円、建設整備費に約四億円。

 町長代読として田井中清幸助役は「城郭風に積み上げた磐船には、県内にある郷土の木々を植え、四季折々の花緑が楽しめるようにしました。また、子どもたちのため遊戯施設を設置し、芝生広場とあわせて老若男女が憩える場となることを願っています」と話し、地権者や工事関係者等への感謝を述べると共に、交流から生まれる新しいまちへづくりを祈念した。

 午後からのオープンでは大勢の親子連れが入園し、ポカポカ日和のもと、お弁当を広げて一番乗りを楽しんだ。

 まだ、よちよち歩きの子どもを連れた母親は「芝生が広がっていてとても良いと思います。夏は水路で水遊びも楽しそう」と喜んだが、「池がちょっと心配」と話す。

 磐船にある池「淡海」は水深が約三十センチほど。水深十五センチでも事故が起きる可能性があり、特に、乳幼児を持つ保護者には不安がある。現在、入池禁止の看板が立ってはいるが、すでに足を滑らせた子どももおり、何事か起こる前に対策を講じるべきではないか。

(飯田香織)


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新市名 一般公募トップの「蒲生市」に

約80%の協議を終えた「蒲生・日野まちづくり協議会」

=新市事務所の位置―小委員会の報告先延ばし―=

新市名の前で握手する奥野町長と山中町長
(湖東・蒲生町)
 来年二月十一日を目標に合併協議を進めている「蒲生・日野まちづくり協議会」は二十一日、蒲生町あかね文化センター小ホールで第六回会合を開き、新市の名称を「蒲生市」と決定した。また、これまでの協議会で約八〇%の協議を終えた。

 新市の名称は、一般公募で寄せられた二百三十九種類の中から、新市名称候補選定小委員会が「蒲生市」、「蒲生野市」、「蒲生日野市」、「近江日野市」、「あかね市」、「わたむき市」の六点に絞り、前回の協議に名称候補として報告していた。

 今回の協議会では、正副会長(両町長)を除く二十六人の委員による三回の無記名投票が行われた。一回目は、候補六点から「蒲生」(十九票)、「蒲生野」(十七票)、「あかね」(十四票)の上位三点を選び、二回目で「蒲生」(二十二票)、「あかね」(十九票)の二点を選定、最後の三回目で「蒲生」(二十四票)が「あかね」(二票)に大差を付け、過半数以上の票を獲得した。二分の一以上という決定条件を満たし、全委員の賛同を得て新市名称に採用された。名付け親賞には、抽選の結果、蒲生町宮川の井田道子さんが選ばれた。

 「蒲生市」の選考理由には、蒲生郡の蒲生として聞き慣れている▽万葉の時代から蒲生野と言われ、蒲生氏郷公の蒲生としても親しみがある▽蒲生郡は一つの願いを込めた名称である―などが挙げられており、一般公募でも応募数三百二十四件とトップだった。蒲生市に続く町名・字名の取り扱いについては、次回(五月七日)の協議会に提案される予定。

 分庁方式で検討している新市事務所の位置に関しては、新市事務所検討小委員会が、本庁機能として蒲生町役場と日野町役場のどちらが優れているかを、委員十人が五つの項目別に二者択一で選ぶ評価シート方式の結果に触れ、五つの項目のうちどちらが優れているかが明確になったのは四項目で二対二となり、残りの一項目は引き分けだったと報告。同小委員会は、「項目別では若干評価の違いがあり、総合的には二分化された。(評価を細分化すると)日野町役場の方が優れているとの評価が若干上回った。どちらの庁舎にするかまで一定の方向を見出したが、全委員が揃わず一致の確認がとれなかったことと、諸事情により次回に報告する」とさらに先延ばした。

 協議事項に入り、学校教育事業について、幼稚園・小学校、中学校は現況どおり新市に引き継ぐことが確認された。幼稚園の保育料や保育時間は、現行どおり新市に引き継ぎ、三年をめどに調整し、保育料の減免については日野町の例で調整して平成十七年度から適用するとした。

 このほか、蒲生町議会の役員改選により、坂谷清治郎氏と吉田孝一氏に代わり、西村武一氏と安田勲氏が議会代表として新たに協議会委員に委嘱された。

 次回は、五月七日午後一時半から、蒲生町あかね文化センター小ホールで病院(診療所)関係事業について話し合われる。  


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円塔校舎時代もあった半世紀

安土中・きよう「創立50周年記念式典」

卒業生 7,809人育つ
=金メダルの寺居選手ら招いて「ようこそ先輩」=

当時、全国で3例しかなく見学者が多かった円塔校舎
(湖東・安土町)
 町立安土中学校(木瀬啓校長)の創立50周年を祝う記念式典がきょう24日午後1時半から同校体育館で行われ、半世紀の歩みを振り返る。
 同校は、終戦後の新学制導入で安土村立安土中学校と老蘇村立老蘇中学校が創設され、その後の教育制度の改正で、昭和23年、現在の近江八幡市、八日市市、安土町とで設立された組合立蒲生中学校に編入された。

 同29年(1954)4月1日、安土村と老蘇村が合併して「安土町」が誕生したのに伴い、同月20日、両校は町立安土中学校に統合され、本校校舎に村立安土中学校が充てられた。老蘇学区の生徒は、全国的に有名になった円塔校舎が完成する33年4月まで蒲生中学校に通った。

 その後、教育施設の整備が進められ、同年7月に運動場、3年後の36年に技術家庭科室、38年に体育館、51年にはプールが完成したが、当時、全国で3例しかなかった珍しい円塔校舎(当時の建築費3千万円)は「北側校舎に陽が当たらない、便所の臭気が上階に昇る、音の反響が大きい」などの問題が浮かび上がり、峠の高台に立つ斬新なデザイン美で注目を集めたが改築されることになり、28年間の学舎に終止符を打った。

 新校舎は、円塔校舎の高台から降りた運動場北側に用地を求めて建設されることになり、造成工事着手から2年後の59年6月に総工費6億9千万円の現校舎が完成した。円塔校舎は翌60年3月に解体された。

 50年間で7,809人(男4,034人、女3,775人)の卒業生を世に送った。在校生は、36年の559人をピークに年々減少し、現在は413人が通っている。

 学校では、PTA役員が中心となった創立50周年実行委員会を発足し、記念事業の内容を検討。後世に継承していくものとしてテニスコートだった中庭に樹木と水の流れがあり、茶室も設ける日本庭園を3年がかりで造ることや50年の歩みを綴った記念誌の編集発行、式典の開催準備を進めてきた。

 きょうの記念式典では、20歳から60歳代の卒業生5人のパネルディスカッション「ようここそ先輩ー安中版ー」の開催に続いて、中庭や校庭に町の木「椿」50本とあじさい600本をみんなで植える記念植樹を行う。また、卒業生でパネルディスカッションのパネラーとしても参加する日本画家・藤井万里子さん(作家名・藤井靖子)から寄贈された校舎を描いた日本画(50号)の除幕が行われる。

 パネルディスカッションには、昨年のユニバシアード大会の柔道66キロ級コールドメダリスト・寺居高志選手(20歳代・老蘇ニュータウン出身)、日本画家・藤井万里子さん(30歳代、桑実寺在住)、ドイツワインのソムリエコンテスト優勝者・溝井秀次氏(40歳代・下豊浦出身)、津村孝司町長(50歳代・四の坪)、辻尚弘氏(60歳代・町少年少女発明クラブ指導員、四の坪)が参加。中学生時代の思い出話しを語り、後輩たちに夢を託すメッセージを送る。


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琵琶湖西岸断層地帯地震

近江八幡や能登川などで震度7

=八日市も6強予測=

(全 県)
 三十年以内に最大九%の発生確率がある琵琶湖西岸断層帯地震について、県防災会議地震対策部会はこのほど、県内の市町村別震度予測を報告した。

 震度予測は、五年前に県北西部で起きたM(マグニチュード)4・9の地震を基に、地震計のある県内五十九地点で試算したもので、M7・8規模の地震が発生した場合を想定した。

 その結果、震度7となるのは西浅井町、今津町、朽木村、安曇川町、高島町、新旭町と、東岸の中主町、近江八幡市、能登川町、豊郷町の十地点(十市町村)。

 震度6強は、彦根市、長浜市、八日市市、守山市、志賀町、野洲町、石部町、甲西町、蒲生町、竜王町、五個荘町、愛東町、湖東町、秦荘町、愛知川町、米原町、びわ町、マキノ町、今津町、朽木村の二十四地点(二十一市町村)。

 震度6弱は、大津市、草津市、栗東市、水口町、甲南町、信楽町、安土町、日野町、永源寺町、多賀町、山東町、近江町、浅井町、虎姫町、高月町、木之本町の十九地点(十六市町)。

 震度5強は、甲賀町、信楽町、日野町、甲良町、多賀町、伊吹町、湖北町、余呉町の十地点(八町)。

 震度5弱は土山町―となっており、十地点で震度7、県全体でも震度5以上の激震に見舞われる恐れがあることが分かった。また、震源に近い琵琶湖西岸だけでなく、地盤が柔らかい東岸の危険度が高いことを指摘する声もあった。

 同断層については、政府の地震調査委員会が「阪神大震災を上回るM7・8クラスの地震が起こる可能性がある」(昨年六月)と発表しており、発生確率は今後三十年間で〇・〇九〜九%、五十年以内で〇・二〜二〇%、百年以内で〇・三%〜三〇%、三百年以内で二%〜六〇%とし、日本の主な活断層の中では高いグループに属している。

 今後の対応について県は「発生確率には幅があるものの、非常に憂慮すべき事態と受け止めている。阪神淡路大震災後に、花折断層など五断層を震源とする直下型地震の被害想定を行うなど、地域防災計画を抜本的に見直しているが、専門家の意見を踏まえ、具体的な対応を検討していきたい」としている。

 また、県民に向けて「自分の身は自分で守るということを再認識していただき、いつ地震が起きても対処できるよう避難場所の確認や非常持ちだし品の準備、家具の転倒防止などに心がけて下さい」と呼びかけている。

 


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