滋賀報知新聞(ニュース)平成16年4月27日(火)第13779号


源義経を突破口に

全国9市町 観光振興を模索

=竜王町で「義経サミット」開催=

略式のかみしもを付けて観光振興について意見交換する各市町ら
(湖東・竜王町)
 優れた軍才を持ちながら悲運のうちに三十一歳で生涯を閉じた源九郎義経。国民的英雄と称される義経ロマンをまちづくりに生かそうと、伝説や史実のある全国九市町が集い「義経サミット」が二十四日、竜王町公民館で初めて開かれた。

 サミットに参加したのは、山口県下関市と香川県高松市、奈良県吉野町、石川県小松市、神奈川県鎌倉市、神奈川県藤沢市、岩手県平泉町、北海道平取町、滋賀県竜王町の九市町。

 来年一月からNHK大河ドラマ「義経」(滝沢秀明さん主演)が放映されるのを機に、義経ゆかりの地が連携して全国に向け情報発信し、観光振興や地域活性化につなげようとするもの。

 サミットでは、源氏再興を願い義経を支えた藤原秀衡に扮した同町観光協会・川部定剛事務局長が司会進行役を務め、NHK番組制作局ドラマ番組部・一井久司チーフプロデューサーがアドバイザーとして参加し、各市町長や観光担当職員が舞台に上がった。

 九市町それぞれまちや義経関連イベント、伝統行事の紹介を行い、「これまであまり(義経に関する)観光PRをしてこなかった。歴史をどのように生かしていけばよいか、みなさんの意見を参考にして、もっともっと身近に感じていきたいと思いサミットに参加した」や「日本で義経ブームを起こし、地域振興の一助に」などサミットにかける思いを語った。

 義経を通じてのまちづくりについては、「経済波及効果を生み出す取り組みが必要」や「観光業者と観光客という二者の関係だけでなく、観光ボランティアなどを育成し、市民が参画する観光づくりに取り組んでいる」など意見やアイデアを出し合い、参加者約百五十人も熱心に耳を傾けた。

 一井チーフプロデューサーは、「ドラマが終わってからも観光客の足が途絶えぬよう、新たなまちの魅力を観光客に見つけさせて、もう一度来たいなと思わせることが大切」と説き、九市町の絆を生かしゆかりの品を相互に貸し出す展示会や地域独自の工夫を施した土産商品の開発、九市町共通のロゴ使用、交通機関とタイアップして義経の足跡をたどる旅企画といった提案も行った。

 最後に、義経を敬愛するまちづくりと貴重な史実の後世への伝承▽義経サミット参加地域の住民の相互交流と情報交換▽義経ロマンを活かした地域振興―の三点を掲げた共同宣言を結んだ。来年のサミット開催は継続する方針で検討される。


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いつでも迎え入れる

子育て広場「ポラリス」誕生

=NPOスペースwill参加者募る=

(湖東・竜王町)
 不登校生ケア・サポート事業を竜王町を拠点に手掛けるNPOスペースwill(松浦弘美代表)は、今年度から新たに子育て広場「ポラリス」を誕生させ、子育て中の孤独感やストレスなど日頃抱いている思いを子を持つ親同士が語り合う場を設ける。

 これは、子育てを一人で背負い込んだ母親たちの悩みなど年々増える電話相談を通して企画されたもので、他の星は位置を変えても不動の北極星「ポラリス」のように子を持つ親たちをいつでも迎え入れられる支援を目指す。

 現在、五月十一日午前十時から、同町山之上にあるアグリパーク竜王農村環境改善センター研修室で開催する第一回の参加者を募集している。定員は先着二十人で、乳幼児連れやお母さん、お父さん一人での参加など自由。参加費は大人一人三百円(お菓子付き)。参加希望者は、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、五月八日までに電話もしくはファックスで申し込む。

 今後も、「親がいきいきしていれば、子どもも楽しい」をコンセプトに、おしゃべりスペースや育児講座、趣味の会などを孤独感が強くなりやすい平日に企画する予定。

 このほか、原則として義務教育下の不登校生を対象に進路に向けての学習指導を行う「学習サークル」(週一回)や、不登校・引きこもり老若男女問わず園芸療法的手法の作業を通して心身の癒しや社会への奉仕による自己肯定感を得させる「緑の活動」、電話と来所による無料相談「教育相談」(週二回)を行っている。また、不登校生の学習指導や教育電話相談、花いっぱい緑化活動、子育て広場などを手伝うボランティアスタッフも募集している。

 子育て広場への参加申し込みおよび問い合わせは、NPOスペースwill(電話・ファックス0748―58―1783)まで


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いつでもどこでも見張り番

デジタルカメラ内臓の防犯カメラ

県遊技業協同組合湖東支部が寄贈
=蒲生・竜王町で寄贈式=

(湖東・蒲生・竜王町)
 滋賀県遊技業協同組合湖東支部(太田政男支部長)はこのほど、日野地区防犯自治会会長の山中壽勇蒲生町長と、近江八幡地区防犯自治会会長の福島茂竜王町長に、車上狙いなど犯罪被害を減らすため防犯対策に役立ててもらおうと、卓上型の防犯カメラ二台ずつを寄贈した。

 “いつでもどこでも見張り番”をしてくれる卓上型防犯カメラは、重さ約三百三十グラムと軽量で、高さ約十二センチ、幅約六センチと小型なので持ち運びにも便利。監視ポイントに設置しておくと、人がカメラに近づいたときに高性能センサが検知し、内臓されているデジタルカメラが自動的に録画・撮影する。画像は、SDメモリーカードにすべて記録される仕組みとなっている。

 日野地区防犯自治会(蒲生・日野町)では、事務局である蒲生町と日野警察署で一台ずつ保管し、必要に応じて設置したり、要望があれば各団体単位で貸し出しも行う予定。

また、近江八幡地区防犯自治会(近江八幡市、安土・竜王町)は、近江八幡警察署が捜査活動に一台活用し、もう一台は事務局の竜王町で保管し、使い道を検討している。 


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人間国宝・志村ふくみ

―初期から現在の100点展示―

紬織りの魅力に迫る
=県立近代美術館=

(湖西・大津市)
 近江八幡市出身の人間国宝・志村ふくみさん(79)の紬織り作品を集めた展覧会が、大津市の県立近代美術館で開かれ、最新の「源氏物語シリーズ」を含む初期から現在までの作品が展示されている。五月二十三日まで。

 志村さんは、植物から採取した自然の色合いを、縞や緋の平凡な織り文様と組み合わせることで紬織り着物を芸術作品にまで発展させた功績により、平成二年に人間国宝に認定され、同五年には文化功労者として顕彰された。

 いずれの作品も穏やかで微妙な色合いが優しく、「草木の抱く色をいただく」と表現するほど自然への感謝と純粋な創作姿勢が志村ファンを増やしている。

 同展は、志村さんが手掛けた着物六十点が同館に収蔵されたことを受け、お披露目を兼ねて企画されたもので、十年ぶりに開く故郷での展覧会として、昭和三十六年の初期作品から最新作「源氏物語シリーズ」まで約百点を紹介している。

 昭和四十一年の「楽浪(さざなみ)」は、琵琶湖の穏やかな水面とそこに映える青空や湖岸の情景を連想させるような、軽やかな色調でまとめられている。作品名のさざなみは滋賀の古名で、和歌では滋賀や近江にかかる枕詞として使われる。

 また、五十四年の「湖上夕照(こじょうせきしょう)」は、琵琶湖の夕暮れをイメージし、藍染の糸を基調にして深い水色を表現。赤や黄色などのグラディエーションを配して、夕焼けが反射する琵琶湖の表情を表し、日の輝きを連想させる配置は色彩の名手ならではの妙技が感じられる。

 観覧料は一般九百円、高大生六百五十円、小中生四百五十円。毎週月曜休館(ただし五月三日は開館、翌六日休館)。五月六日に作品の展示替えが行われる。問い合わせは同館(077-543-2111)へ。


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