滋賀報知新聞(ニュース)平成16年4月30日(金)第13782号


大空に夢をかける男たち

翦風号 時空を超えて

=2日まで 八日市図書館で=

写真、資料、模型などで翦風号と八日市飛行場を紹介する展示会
(湖東・八日市市)
 今から九十年前、八日市の大空に夢をかけた男たちのロマンを、今によみがえらせようと復元作業に取り組んでいる「翦風号を甦らせる会」(中島伸男会長、会員二十五人)によるミニ展示会「翦風号と八日市飛行場」が、八日市市立図書館二階の風倒木ギャラリーで開かれている。二日まで。

 会場には、翦風号や八日市飛行場、パイロット荻田常三郎、支援者熊木九兵衛などに関する写真、資料などのほか、木製プロペラ、十分の一模型などが展示され、当時を物語る。

 また、翦風号復元と、市制五十周年記念展示(八月十二―十八日 県立八日市文化芸術開館)に向けて取り組んでいる同会の作業風景を紹介する写真コーナーもあり、夢が膨らむ。

 図書館は二十九日休館。開館は午前十時から午後六時までだが、最終日となる二日の展示は午後三時までとなっている。


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市の移り変わり 1冊に要約

八日市市が統計書(15年版)作成

=まちづくりへの基礎資料=

(湖東・八日市市)
 八日市市は、まちづくりの基礎資料となる「統計書」(平成十五年度版)をこのほど作成した。各分野の数値を参考にこれまでを振り返り、改めて市の状況を見つめ直す資料としても活用していくことにした。

 市の概要や人口、産業などの移り変わりを収録した統計書(A4判、六十九ページ)は、庁内各課や各官公署、民間機関の報告、国の統計調査結果ほか、市が直接調査するなどして集計を行っている。三百部を作成し、市役所企画課で希望者に無料配布(部数に制限)している。

 統計書は、みんなの力で築く元気なまち「やさしさ」と「たくましさ」あふれる緑園文化都市の実現を目指す同市にとって、都市基盤など社会資本整備の見直しや自然、環境、教育、文化などの各分野で、生活者の視点に立った施策を進める上で重要な基礎資料となる。

 初めに、人口・世帯数、六十五歳以上の人口の推移ほか、産業区分別就業者構成比、事業所数・従業者数・製造品出荷額、商店数・従業者数・商品販売額、職業紹介状況などの推移を図で示し、一目で商工業の動きが分かるようにしたほか、ごみの量の推移も図式化している。

 過去の数字と現在を比べる統計表は、市の概要・土地・気象、人口、事業所、農業、商業、工業、建設、運輸・通信、電気・水道、金融、消費・生活、保健・衛生、社会保障、教育・文化、財政、選挙、治安・消防、公務のほか、市の主な出来事など十九分野から集約されている。

 また、各分野において重要な統計を七十四項目に分類し、即座に推移や状況を読み取ることもできる。市民の暮らしに直接かかわる主な項目は次の通り。

 人口=四万五千二百八十一人▽世帯員数=一世帯に二・八一人▽出生=一日に一・三人▽死亡=一日に○・九人▽転入=一日に五・〇人▽転出=一日に五・六人▽工業出荷額=一工場当たり年間十八億六千三百九十九万円▽自動車=一世帯に二・二台▽外国人=市民二三・三人に一人▽上水道供給量=一日一人当たり三百二十六リットル▽ごみ処理量=一日一人当たり八百九十三グラム▽交通事故=一日に一・〇件


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明るく、ゆったり、木のぬくもり

県下に誇る教育環境整う

=秦荘中学校 体育館と管理教室棟=

完成した管理教室棟
(湖東・秦荘町)
 平成十四年度から建て替え工事が進められてきた秦荘町立秦荘中学校(同町安孫子)の体育館と管理教室棟の工事が三月末に終了し、このほどしゅん工式が開かれ関係者が県下一とまで言われる環境の教育施設の完成を祝った。

 旧体育館は昭和四十年、管理教室棟は昭和三十四年に建設され、老朽化が著しく、平成十四年の耐力度調査で危険建築物の認定を受けた。このため、同年六月に体育館の建設に着手、十五年三月に完成すると、続いて管理教育棟の建設に着手した。

 新体育館は、鉄骨造り二階建てで、一階アリーナはバスケットボールコートが二面とれるクッション性のあるフローリング、二階部分にサブアリーナと管理教室棟とつながる渡り廊下もある。

 管理教室棟は鉄筋コンクリート造り三階建て。全室冷暖房、広い採光部で明るく、幅三メートルの廊下などゆったり空間、随所で使われている木の素材からただよう香りと温もり、中庭に面した木板の広いベランダやウッドデッキ、学年ごとの他目的室など、学習環境を整えた。

 管理教室棟前でのしゅん工神事、テープカットに続いて、体育館で行われたしゅん工式典で廣田進町長は、「未来を担う子どもたちの学びの環境を整えることができた。社会に貢献できる人材が育つことを期待する」と完成を祝った。

 これにこたえて、川副武司校長が「このすばらしい環境の下で、確かな学力に、心豊かでたくましい生徒を育て、人が輝く学校づくりに全力をあげて取り組んで行く」と謝辞を、また、生徒を代表して生徒会の土田翔也副会長が「工事中は早く完成しないか待ち遠しかった。こうゆう環境の下で学習できることに感謝します。この立派な環境に負けない学校、生徒会づくりに励みたい」と喜びのことばで、感謝と決意を述べた。


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西堀榮三郎ゆかりの地に

住民憩いの公園が完成

=湖東町横溝 防火水槽も=

完成した「西堀公園」
(湖東・湖東町)
 湖東町にルーツを持ち、南極地域観測隊第一次越冬隊長として、また、探検家・登山家・科学者としても活躍した西堀榮三郎氏。同氏ゆかりの同町横溝に、「西堀公園」がこのほど完成した。

 公園は、西堀栄三郎氏の同町への思いと西堀家の人達の願いを次代に伝えようと、榮三郎氏の祖父で、京都で近江商人として成功した清兵衛氏の生家があった(平成七年の西堀榮三郎記念探検の殿堂建設を記念して、遺族から寄付されていた)土地約三百九十平方メートルを整備した。

 榮三郎氏が祖父をしのんで建てた記念碑を中心に、あずまや、ベンチ、植栽などを配置したほか、防火水槽、駐車スペースも設けられ、地域住民への便宜も図った。

 しゅん工式には榮三郎氏の息子さんの岳夫氏も出席、「湖東町と西堀家をつなぐ場所が立派な公園に生まれ変わって、西堀家の名が湖東町に生き続けることに感動しています」と感謝の気持ちを述べた。

 宮部庄七町長も、「探検の殿堂とともに、人々に親しまれ、地域の人々に活用していただけるように」と、完成を祝った。


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現代によみがえる「新日野椀」

高熱洗浄に耐える漆使用

=子どもたちに安全な食器を=

独学で試行錯誤しながら「新日野椀」として復活させた北川高次さん
(湖東・日野町)
「日野椀の色に咲きたる椿かな」。江戸時代中期の俳人・与謝蕪村が詠んだ句とは裏腹に、伝統漆器「日野椀」は近江日野商人の主力商品が漆器から薬へと変遷したことで生産されなくなり姿を消した。最盛期には、全国シェア三分の一を占めたという伝統漆器の再現と地場産業の再興を目指し、日野町小井口の木工作家・北川高次さん(43)が、「新日野椀」として現代によみがえらせた。

 日野椀の復興は、日野町で地元工芸作家の創作展を企画運営している「街並を活かす桟敷窓アートの会」(中田穣代表世話人)メンバーらが、数年前から漆器の産地でもある会津若松市にも足を運び、地元住民有志とともに「日野椀復興の会」を結成し模索していた。

 昨年十一月、同町での創作展に訪れた岐阜県瑞穂市の幼稚園長が、環境ホルモンなど人体への影響が懸念されるプラスチック食器などではなく「安全な食器で、園児のものを大切にする心を養いたい」と漆器・陶器の給食用食器製作を打診。

 「身の回りを見渡したとき、人体に影響を及ぼすものが溢れていた。器だけの問題ではないが、子どもたちのために安全な器を作ることで社会貢献できれば」と、同会メンバーでもあり注文家具工房を手掛ける北川さんが漆器製作への挑戦を決意した。

 衝撃や熱、水に弱く取り扱いが難しいとされ、高価な工芸品として位置付けられてきた漆器。北川さんは、まず、木のぬくもりや漆器を身近に感じてもらおうと、洗浄剤や食器乾燥機など昔とは変化した現代人の生活スタイルに対応した実用的な漆器づくりに取り組んだ。高熱や機械洗浄に耐えられるよう開発された新しい漆を手に入れ、木材には伸縮性が少なく木目が引き立つヒノキを選んだ。

 自宅敷地内にキャンプ用テントを張り、一定の温度と湿度を保ちながら密封した中で、昨年十一月から独学で試行錯誤を繰り返し、今年二月に第一作目を完成させた。その後、赤椀と黒椀百個を幼稚園に納品した。幼稚園では卒園記念に椀を園児にプレゼントする予定だという。

 新日野椀について「まだまだ」と語る北川さんは、次のステップとして、近江日野商人館(正野雄三館長)に保管されている旧家の蒔絵が施されている椀などを参考にしながら、同町内に工房を構え蒔絵の技術を持つ漆芸家・坂根雅人さんの協力を得て、伝統的技法の復元と同時に、独自の技巧で工芸品としての新たな価値の創造にも力を入れる。

 一つの椀を作るのには、一人での一貫生産のため約一週間から十日かかる。地場産業として発展させるためには、生産体制の確立や販路の拡大、何よりも日野椀を多くの人に知ってもらうことが先決である。

 さらに、日野町で育まれた伝統文化や巧みの技を子どもたちに椀を通して伝え、子どもたちの安全確保と一つのものを大切にする心を育てる観点からも、町内の給食用食器として町が率先して漆器を導入するぐらいの後押しが必要となる。

 五月二、三日には、日野町大窪から村井一帯の旧家を活用して開催される「桟敷窓アート」で、日野椀の展示販売と注文受け付けが行われる。販売価格は、赤椀・黒椀が三千百五十円で、うるし皿や鉢は八千円前後の予定。詳しくは、北川木工(電話0748―52―6066)へ。

 


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